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【ヤクソ・カクスィ-要するに第二十話-】戸惑う私と毒電波遮断教団☆彡【プナイネン・ルク-赤の章-01-】
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私は佐藤美咲といいます。
都内の高校に通う普通の女子高生で十六才です。
何を隠そう魔法少女です。
私には何の力もないですが。
しかも、雇われの身です。バイトです。
バイトでコスプレしているなんの力のない魔法少女です。
そう言うと、なんかいかがわしい気もしてきますが、私以外の魔法少女はみんな本物です。
魔法の力をバリバリに使ってます。
私は魔法少女の才能が皆無です。ゼロです。微塵も才能がないです。ので魔法が全く使えません。
はい、そんなわけでただの魔法少女のコスプレをしたバイトです。
基本的に戦闘にも参加しません。
遠くから皆が戦っているのを見ているだけです。
それで時給十五万円です、破格です。危険でもやめられません。だって、時給がですよ? 十五万円ですよ?
ついでに他の魔法少女よりも私の時給は高いです。
他の魔法少女達は才能によりけりですが、自給十万円前後って聞いてます。
まあ、危険手当って奴ですね。
他の魔法少女達は変身中に死んでも魔法の力でどうにかなるらしいですが、生身の私は死んだら、おしまいですからね。
そう考えると時給とはいえ、危険手当が五万円というのはどうなんでしょうか?
でも、よくよく考えると私、何もしてないんですけどね。
とはいえ、そのバイト、どうしようか正直、迷い中なんですよね。
いくら時給が破格かもしれないですよ? でも命がかかってるんですよ。
そりゃ迷いもしますよ。
だって、この間とうとう魔法少女の仲間の一人、グリーナリーさんが消息不明になってしまったらしいんですよ。
ぬいぐるみで妖精だかなんかの、ヴァルコイネンさんの話では敵の近くで不用意に変身してバレたって話らしいです。
ただグリーナリーさんとの魔法的つながりが途絶えてないので死んではいないらしいです。
捕らえられいるんじゃないかって話です。
そんなわけで、何の力も持たない私はバイトをどうしようか迷い中なんですよ。
幸い、って、いいかどうかわからないけど、魔法少女の皆と連絡できるはヴァルコイネンさんの力を使ったスマホアプリだけなので、私たちの情報がグリーナリーさんからバレることはないそうですけど。
あー、魔法のアプリ以外で連絡先交換してなくてよかった。
グリーナリーさんのことは気になるけど、ただの一般人の私には救出とか無理ですよ。
ああ、そうそう、バイトをどうするか、ですよ。ほんと、どうしようかな。
普通に考えれば、即やめるのがいいんですけど、うち貧乏なんですよ。
母子家庭って奴なんですよ。
このバイト代、結構ありがたいんですよ。正直家計に大助かりなんです!
そうやすやすとやめるって、私には言えないんですよ!
はぁ、まいったな、もう。
「ねえ、バァルコイネンさんや、私はバイト続けるべきなんですかね?」
このぬいぐるみもどきになんか言っても仕方ないと思うんだけど、それでも相談できるのはこのぬいぐるみもどきしかいないです。
「こうなってしまったら逆に続けるべきなんだゾ」
「そうなんですか?」
まあ、ヴァルコイネンさんからすれば、新しいバイトを探さなくちゃいけないですからね。
「そうだゾ。美咲が魔法少女である限り、僕が守ってあげられるんだゾ」
「あー、だから私のうちに来てくれたんですね」
なるほどです。
確かにグリーナリーさんと連絡が取れなくなってからですよね、このぬいぐるみがうちに住み着いたの。
「そうだゾ」
「やっぱりバイトを辞めたらヴァルコイネンさんはどっか行っちゃう感じですか?」
「そうだゾ。記憶を消して違う場所へいかなきゃいけないんだゾ」
「えぇ、記憶消されちゃうんですか?」
それはなんか嫌ですね。嫌と言うか怖いといいますか。
「そうだゾ、この間もヴァーレアンプナイネン・ローズピンクの旦那さんの記憶を…… あっ、今のはなしだゾ」
「は? え? あのローズピンクちゃんに旦那? え? 嘘でしょう? あの人、結婚してるんですか?」
え? どういうこと?
あのローズピンクちゃんの中身主婦なの? 姿ってそこまで変わるの?
いや、もともと背の低い方の可能性はあるのか……
それでも、主婦…… う、嘘だぁ! し、信じれない!
一番年下だと思ってたのに年上なの? それも主婦なの?
「う、嘘だゾ……」
「えっ、えぇ…… ま、まあ、いいですよ。それは聞かなかったことにしましよ。それよりはグリーナリーさん、無事だと良いんだけど」
「ヴィフレア・グリーナリーが捕まったのは変身を解除したときみたいなんだゾ。でも、おかしいんだゾ。魔法的つながりはあるので生きているはずだし、それならまた変身すれば窮地を脱出できるはずなんだゾ。それに捕まった後も何度か変身しているみたいなんだゾ」
変身で来ても逃げ出せないような状況なんですかね?
まあ、無事…… かどうかはわかりませんけど、生きてるってことだけはわかりました。
早く助け出せるといいんだけど。
「それって場所はわからないんですか?」
「巧妙に隠されているんだゾ」
肝心なところでいつも使えない妖精さんですよね。
「では、ヴィフレア君、魔法少女の赤担当ことプナイネン・ルージュは何の力もない魔法少女だと言うのかね?」
「はい、大総督様!」
頭にアルミホイルを巻いた魔法少女、ヴィフレア・グリーナリーはワシに敬礼してそう答えた。
ヴィフレア・グリーナリーこと、森田和美を確保し、毒電波の洗脳から解き放ってやり、説得をした結果、森田和美君も我が毒電波遮断教団の一員となることなった。
やはりこの世のは毒電波が溢れておる。
他の人間も皆、毒電波から遮断して解放してやらねばならぬ。
それこそが毒電波遮断教団の目的……
「魔法の才能がゼロな人間なんて初めて聞いたっピ!」
「でも、あの白いぬいぐるみはそう言って驚いてました」
森田和美は日頃の仕事で疲れているのかフラフラとしているようだが、ゆっくりと休養を取れば、そのうち健康になるじゃろうて。
やはりこの会社はブラック。この会社も毒電波に侵されている!
早くどうにかせねばならぬ。
その為にも、毒電波の大元を遮断せねば!
「兄さんも驚いてたっピか…… そんな人間、本当に存在するのかっピ?」
「マスタ・ケイジュよ。それは理論上存在しないのか?」
「むむむ、難しい問題だっピ! でも理論上と言われると…… 存在しえなくもないっピ! でも、天文学的な確率だっピ!」
なるほど。
ヴィフレア・グリーナリーの話を信じるならばその天文学的確率を引き当てたということか。
そして、ヴィフレア・グリーナリーの信頼度だが、毒電波を遮断した今の彼女は無垢な少女のように素直なはず。
嘘をつくとは思えんな。
「なるほど。だが、実際そうなのであろう。しかし、魔法少女同士でなんの情報も共有してなかったとはな」
「はい、大総督様! その魔法のアプリだけでしか連絡が取れてませんでした」
魔法少女、その秘密を守るためのセキュリティの一環ということか。
もしくは、こうやって仲間が捕まることを危惧していた?
いや、普通に考えればプナイネン・ルージュの存在か。
普通の少女ということであれば、その存在がバレ、捕まえてしまえばそこから魔法少女の情報を引き出せてしまえるわけだしな。
だから、向こうの妖精は、魔法少女間での必要以上の情報共有を禁止したわけか。
なるほど、中々考えているようだな。
「そのアプリも今は即座に対応され過去ログも見れんようになっておる」
そう言って借りていた森田和美のスマホを本人に返す。
色々調べたが、ただのダミーアプリで解析もなにもできん。
アプリ自体の中身も空でどうやって動いているのかも謎だ。
これだから魔法の力とやらは……
「兄さんが魔法で作ったアプリだっピ! そこから情報を引き出すのは無理だっピ!」
「しかし、最後の一人がただのコスプレ少女だったとはな。それに怪人と魔法少女の力量の差の理由がわかったが…… 本当にそれだけかね?」
ヴィフレア・グリーナリーの話では、本来プナイネン・ルージュに流れるはずだった魔法の力が、他の近くの魔法少女に流れるという話だったな。
「そうだっピ! マスタと兄さんの魔法の力に差はないはずだっピ!」
「しかしな、以前に同時に送った四人の怪人、どれも魔法少女との間に明確な力量差があった。プナイネン・ルージュがいないにもかかわらず」
「そういえば、そうだっピ!」
そう、明らかに怪人の力が魔法少女より劣っている。
なんだ絶対零度以下の低温を生み出したり、無そのものを生み出したり、せめて物理法則を守ってくないものか。
これほどの力量差があるのであれば、怪人達では魔法少女を倒しようがない。
「マスタ・ケイジュの知らない何がかあるのでは?」
「ムムムッ、わからないっピ!」
「ヴィフレア・グリーナリーは何か聞いているかね?」
「はい、大総督様! 何も聞いていませんでした! もしく聞き流していました!」
「ん? んー、そうか…… まあとりあえず、居場所の範囲は大体予測できる。あとは隠密と探索に秀でたやつに任せるか…… 新しく作った怪人なれどその力は凄まじい、ハズなのだがな…… むぅ、不安が残る」
何も聞いていない? いや、聞き流していたのか?
まあ、いい。プナイネン・ルージュを抑えればわかることだ。
それに怪人であるのなら流石に普通の女子高生に負けることはない。
なにせ最恐の怪人だからな。
念のために仕込みもしていた。問題はないはずだ。
いや、問題はある。プナイネン・ルージュの居場所が全く分からないと言うことろだが、電車移動と言うことを考えると、そこから絞り込めるか?
後はあの怪人に任せればよい。
「さっそくあの怪人を使うのかっピ!? 恐ろしいっピ! マスタはまともに見れないっピ! 流石ハカセだっピ!」
「はい! 大総督様!」
「ハハハハハハッ!」
なにも、何も問題ないではないか!!
都内の高校に通う普通の女子高生で十六才です。
何を隠そう魔法少女です。
私には何の力もないですが。
しかも、雇われの身です。バイトです。
バイトでコスプレしているなんの力のない魔法少女です。
そう言うと、なんかいかがわしい気もしてきますが、私以外の魔法少女はみんな本物です。
魔法の力をバリバリに使ってます。
私は魔法少女の才能が皆無です。ゼロです。微塵も才能がないです。ので魔法が全く使えません。
はい、そんなわけでただの魔法少女のコスプレをしたバイトです。
基本的に戦闘にも参加しません。
遠くから皆が戦っているのを見ているだけです。
それで時給十五万円です、破格です。危険でもやめられません。だって、時給がですよ? 十五万円ですよ?
ついでに他の魔法少女よりも私の時給は高いです。
他の魔法少女達は才能によりけりですが、自給十万円前後って聞いてます。
まあ、危険手当って奴ですね。
他の魔法少女達は変身中に死んでも魔法の力でどうにかなるらしいですが、生身の私は死んだら、おしまいですからね。
そう考えると時給とはいえ、危険手当が五万円というのはどうなんでしょうか?
でも、よくよく考えると私、何もしてないんですけどね。
とはいえ、そのバイト、どうしようか正直、迷い中なんですよね。
いくら時給が破格かもしれないですよ? でも命がかかってるんですよ。
そりゃ迷いもしますよ。
だって、この間とうとう魔法少女の仲間の一人、グリーナリーさんが消息不明になってしまったらしいんですよ。
ぬいぐるみで妖精だかなんかの、ヴァルコイネンさんの話では敵の近くで不用意に変身してバレたって話らしいです。
ただグリーナリーさんとの魔法的つながりが途絶えてないので死んではいないらしいです。
捕らえられいるんじゃないかって話です。
そんなわけで、何の力も持たない私はバイトをどうしようか迷い中なんですよ。
幸い、って、いいかどうかわからないけど、魔法少女の皆と連絡できるはヴァルコイネンさんの力を使ったスマホアプリだけなので、私たちの情報がグリーナリーさんからバレることはないそうですけど。
あー、魔法のアプリ以外で連絡先交換してなくてよかった。
グリーナリーさんのことは気になるけど、ただの一般人の私には救出とか無理ですよ。
ああ、そうそう、バイトをどうするか、ですよ。ほんと、どうしようかな。
普通に考えれば、即やめるのがいいんですけど、うち貧乏なんですよ。
母子家庭って奴なんですよ。
このバイト代、結構ありがたいんですよ。正直家計に大助かりなんです!
そうやすやすとやめるって、私には言えないんですよ!
はぁ、まいったな、もう。
「ねえ、バァルコイネンさんや、私はバイト続けるべきなんですかね?」
このぬいぐるみもどきになんか言っても仕方ないと思うんだけど、それでも相談できるのはこのぬいぐるみもどきしかいないです。
「こうなってしまったら逆に続けるべきなんだゾ」
「そうなんですか?」
まあ、ヴァルコイネンさんからすれば、新しいバイトを探さなくちゃいけないですからね。
「そうだゾ。美咲が魔法少女である限り、僕が守ってあげられるんだゾ」
「あー、だから私のうちに来てくれたんですね」
なるほどです。
確かにグリーナリーさんと連絡が取れなくなってからですよね、このぬいぐるみがうちに住み着いたの。
「そうだゾ」
「やっぱりバイトを辞めたらヴァルコイネンさんはどっか行っちゃう感じですか?」
「そうだゾ。記憶を消して違う場所へいかなきゃいけないんだゾ」
「えぇ、記憶消されちゃうんですか?」
それはなんか嫌ですね。嫌と言うか怖いといいますか。
「そうだゾ、この間もヴァーレアンプナイネン・ローズピンクの旦那さんの記憶を…… あっ、今のはなしだゾ」
「は? え? あのローズピンクちゃんに旦那? え? 嘘でしょう? あの人、結婚してるんですか?」
え? どういうこと?
あのローズピンクちゃんの中身主婦なの? 姿ってそこまで変わるの?
いや、もともと背の低い方の可能性はあるのか……
それでも、主婦…… う、嘘だぁ! し、信じれない!
一番年下だと思ってたのに年上なの? それも主婦なの?
「う、嘘だゾ……」
「えっ、えぇ…… ま、まあ、いいですよ。それは聞かなかったことにしましよ。それよりはグリーナリーさん、無事だと良いんだけど」
「ヴィフレア・グリーナリーが捕まったのは変身を解除したときみたいなんだゾ。でも、おかしいんだゾ。魔法的つながりはあるので生きているはずだし、それならまた変身すれば窮地を脱出できるはずなんだゾ。それに捕まった後も何度か変身しているみたいなんだゾ」
変身で来ても逃げ出せないような状況なんですかね?
まあ、無事…… かどうかはわかりませんけど、生きてるってことだけはわかりました。
早く助け出せるといいんだけど。
「それって場所はわからないんですか?」
「巧妙に隠されているんだゾ」
肝心なところでいつも使えない妖精さんですよね。
「では、ヴィフレア君、魔法少女の赤担当ことプナイネン・ルージュは何の力もない魔法少女だと言うのかね?」
「はい、大総督様!」
頭にアルミホイルを巻いた魔法少女、ヴィフレア・グリーナリーはワシに敬礼してそう答えた。
ヴィフレア・グリーナリーこと、森田和美を確保し、毒電波の洗脳から解き放ってやり、説得をした結果、森田和美君も我が毒電波遮断教団の一員となることなった。
やはりこの世のは毒電波が溢れておる。
他の人間も皆、毒電波から遮断して解放してやらねばならぬ。
それこそが毒電波遮断教団の目的……
「魔法の才能がゼロな人間なんて初めて聞いたっピ!」
「でも、あの白いぬいぐるみはそう言って驚いてました」
森田和美は日頃の仕事で疲れているのかフラフラとしているようだが、ゆっくりと休養を取れば、そのうち健康になるじゃろうて。
やはりこの会社はブラック。この会社も毒電波に侵されている!
早くどうにかせねばならぬ。
その為にも、毒電波の大元を遮断せねば!
「兄さんも驚いてたっピか…… そんな人間、本当に存在するのかっピ?」
「マスタ・ケイジュよ。それは理論上存在しないのか?」
「むむむ、難しい問題だっピ! でも理論上と言われると…… 存在しえなくもないっピ! でも、天文学的な確率だっピ!」
なるほど。
ヴィフレア・グリーナリーの話を信じるならばその天文学的確率を引き当てたということか。
そして、ヴィフレア・グリーナリーの信頼度だが、毒電波を遮断した今の彼女は無垢な少女のように素直なはず。
嘘をつくとは思えんな。
「なるほど。だが、実際そうなのであろう。しかし、魔法少女同士でなんの情報も共有してなかったとはな」
「はい、大総督様! その魔法のアプリだけでしか連絡が取れてませんでした」
魔法少女、その秘密を守るためのセキュリティの一環ということか。
もしくは、こうやって仲間が捕まることを危惧していた?
いや、普通に考えればプナイネン・ルージュの存在か。
普通の少女ということであれば、その存在がバレ、捕まえてしまえばそこから魔法少女の情報を引き出せてしまえるわけだしな。
だから、向こうの妖精は、魔法少女間での必要以上の情報共有を禁止したわけか。
なるほど、中々考えているようだな。
「そのアプリも今は即座に対応され過去ログも見れんようになっておる」
そう言って借りていた森田和美のスマホを本人に返す。
色々調べたが、ただのダミーアプリで解析もなにもできん。
アプリ自体の中身も空でどうやって動いているのかも謎だ。
これだから魔法の力とやらは……
「兄さんが魔法で作ったアプリだっピ! そこから情報を引き出すのは無理だっピ!」
「しかし、最後の一人がただのコスプレ少女だったとはな。それに怪人と魔法少女の力量の差の理由がわかったが…… 本当にそれだけかね?」
ヴィフレア・グリーナリーの話では、本来プナイネン・ルージュに流れるはずだった魔法の力が、他の近くの魔法少女に流れるという話だったな。
「そうだっピ! マスタと兄さんの魔法の力に差はないはずだっピ!」
「しかしな、以前に同時に送った四人の怪人、どれも魔法少女との間に明確な力量差があった。プナイネン・ルージュがいないにもかかわらず」
「そういえば、そうだっピ!」
そう、明らかに怪人の力が魔法少女より劣っている。
なんだ絶対零度以下の低温を生み出したり、無そのものを生み出したり、せめて物理法則を守ってくないものか。
これほどの力量差があるのであれば、怪人達では魔法少女を倒しようがない。
「マスタ・ケイジュの知らない何がかあるのでは?」
「ムムムッ、わからないっピ!」
「ヴィフレア・グリーナリーは何か聞いているかね?」
「はい、大総督様! 何も聞いていませんでした! もしく聞き流していました!」
「ん? んー、そうか…… まあとりあえず、居場所の範囲は大体予測できる。あとは隠密と探索に秀でたやつに任せるか…… 新しく作った怪人なれどその力は凄まじい、ハズなのだがな…… むぅ、不安が残る」
何も聞いていない? いや、聞き流していたのか?
まあ、いい。プナイネン・ルージュを抑えればわかることだ。
それに怪人であるのなら流石に普通の女子高生に負けることはない。
なにせ最恐の怪人だからな。
念のために仕込みもしていた。問題はないはずだ。
いや、問題はある。プナイネン・ルージュの居場所が全く分からないと言うことろだが、電車移動と言うことを考えると、そこから絞り込めるか?
後はあの怪人に任せればよい。
「さっそくあの怪人を使うのかっピ!? 恐ろしいっピ! マスタはまともに見れないっピ! 流石ハカセだっピ!」
「はい! 大総督様!」
「ハハハハハハッ!」
なにも、何も問題ないではないか!!
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