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【ヤクソ・ウュクスィトイスタ-要するに第十一話-】情け容赦ない主婦の本気☆彡【ヴァーレアンプナイネン・ルク-桃色の章-04-】
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私の足元の地面が崩れ、そこからミミズさんが急に現れました。
ヌメヌメのミミズさんです。
正直嫌です。
ミミズさんには悪いですが、触ってほしくないですね。
パパさんにますます怪しいバイトと勘繰られてしまいます!
「そういうのは困ります!」
そう言って拳を振り上げて地面に叩きつけます。
その瞬間、地面が広範囲にわたってはじけ飛びます!
その衝撃を利用して私は飛び上がって、ミミズさんから距離を取り、ついでにアスファルトの道路の上に降り立ちます。
これで地下から直接襲われることもないので一安心ですね。
私が元居た場所には、はじけ飛び大きな穴をあけた地面と呆然としてそうなミミズさんだけです。
ここでビームを放って終わらせてあげてもよかったんですが、流石に少し気が引けますね。
「な、なぁにぃ! い、今のパゥワァーはなぁにぃ!? なんなのぉ、あなたぁ!!」
慌てふためいてそんなことをミミズさんが言ってますね。
そういえば言ってなかったですね。説明してあげないといけませんね。
「あー、私は一つしか魔法を使えない代わりに、その分の余剰な魔法の力を身体能力に回しているんですよ。他の魔法少女ちゃん達にもビーム撃っているより殴ったほうが早いって言われているんですが、それはそれで怖いので」
だって嫌ですよ。
相手は怪人とか言いつつも人要素はほとんどなくて、ほぼ人間大の喋る虫さんですよ?
そりゃ近づきたくないですよ。
戦闘員さんだって見た目は頭にアルミホイル巻いてる不審者さんですからね。
やっぱり近寄りたくはないのですよ。
遠くから離れて成敗できるのであれば、それが良いんですよ。
「は? はぁ!?」
なんか驚いているみたいですね。
そんなにおかしなことなんでしょうか?
「それに、ほら、それはアンバーちゃんの役目ですし」
うんうん、あの子も本当は虫さん嫌いそうですが、頑張ってヒーローになるって言ってましたし、怪人さんに近づくのはアンバーちゃんにお任せですね。
「な、なぜここまで力の差があるんですかぁ!?」
そう言われましても、逆になんで怪人さんはそこまで弱いんですか?
いえ、確かに相手が強かったら私もこのバイト辞めていたと思いますけども。
「バイトの私に聞かれても困りますし、そろそろ本気で終わりにしますね」
というか、もう遅そうですね。
多分、時間的にパパさんが大量のカレーの支度に入ってますね。
子供達がお腹空いている頃でしょうし。
あー、もう、本当に困るんですよね。明日食材を買い足しておかないといけません。
私はミミズさんを成敗するべく、右手を突き出して狙いを定めます。
「ま、待ちなさぃ! ご、五倍、五倍の時給を出しますよぉ!」
「ご、ごば…… 五倍…… 四倍を通り越して五倍……」
五倍!?
そ、そうなったら時給がパパさんの月給と同じくらいになっちゃいますよ!?
えぇぇぇぇええぇ、そ、それは、ま、迷いますね……
「そ、そうよぉ、五倍ですぅ、いえ、六倍、いや、貴方ならぁ、七倍でも構いませんよぉ! クーネクネクネクネ!」
私が迷っているのを見透かすようにミミズさんは更に時給を上げてきます。
これは真剣に悩まないといけませんね。
そのためにも、
「そのクネクネするの気持ち悪いので、とりあえずやめてもらいます?」
大きなミミズさんが視界内でクネクネするのは、非常に不愉快なんですよね。
普通に気持ち悪いですし。
「あ、はい」
七倍ということは時給七十万円以上ということですね……
流石に考えざる得ない金額です。
でもなー、虫さんばっかりの職場は流石にきつい気がするんですよね。
それに悪の組織は夜遅い活動とかありそうですし。
「あんまり夜遅かったりすると無理なのですが?」
「お、遅くても夜八時までで」
「夜の八時……」
八時かぁ、少なくともその時間ですと子供達とのお夕食を諦めなくちゃならないですね。
「い、いえ、七時、いえ、定時は五時までで、それ以上の場合は残業代をお支払いして…… で、どうです?」
「ムッ、むむむ…… ず、ずいぶんホワイトですね」
定時が五時なのは良いですね。
それならお夕飯の準備も何とかなりますし、残業がつくのも良いですね。
「えぇ、まあ、ローズピンク様がこちらについていただけるなら、この条件でもぉ…… 妥当かとぉ」
ミミズさんが頭? 頭なんですかね? ミミズの先頭の方をヘこへこと下げながらそんなこと言っています。
でも、私、大変なことに気づいちゃいました!
「あっ、そっかー、そっちについたら皆が敵になっちゃうんですね。なら無理ですね。私じゃあ他の人に多分勝てませんので」
ですよね。
私、嫌ですよ。
ルージュちゃんを抜かしたら、多分、私が最弱ですよ。
アンバーちゃんはかわいいので戦いたくないし、アクアちゃんや緑ちゃんは正直怖いですよ。
敵にしたくないですね。
あの人達と戦って無事で済むとは思えませんよ。
絶対、酷い目を見ます。泣かされちゃいますよ!
それにアクアちゃんの私を見る目がどうも怖いんですよね。今は味方ですから良いんですけど、敵になったら何されるかわかりませんよ!
「いえいえ、そんなことございませんよぉ? それにローズピンク様は後方からビームを撃っていただくだけで大丈夫ですのでぇ」
「そうは言われてもですね、アンバーちゃんは平気ですけど、アクアちゃんや緑ちゃんは多分裏切ったら怒るんですよ、あの子達、多分怖いんですよね」
ルージュちゃんは怒るというよりは悲しみそうですね、それを考えると裏切るのはなしですね。
それに、よくよく考えれば、ぬいぐるみちゃんには私の個人情報を握られているので、裏切るに裏切れませんね。
はかない夢でした。
「申し訳ないですが、交渉決裂ということで大人しく成敗されてくださいね」
「え? じゃあ、十倍! 十倍ならどう!?」
「いや、いくら積まれてもダメですよ。魔法少女ちゃんには怖いお二方がいますので。と、言う訳でこのアスファルトの安全地帯から成敗できるまでずっとビームを撃ち続けますね! 誘導ビームなので逃げるだけ無駄ですよ!」
「へっ!?」
その後、ミミズさんに向けて雨が降りました。
ピンク色の誘導ビームの雨です。
かわいそうですがこれも仕事なんです。
悪の組織にに属したのが悪かったと思って諦めて成敗されてくださいね。
あ、遊歩道はしばらく進入禁止になってました。ごめんなさいです。
ぬいぐるみさんが直すまで待ってくださいね!
ついでにパパさんにはやっぱり大量のカレーを作られてしましました。
こだわりのカレーなので美味しいんですけどね。
作る量が多すぎるんですよ。三日三晩、一家総出でカレーを食べ続けなければなりません。
ヌメヌメのミミズさんです。
正直嫌です。
ミミズさんには悪いですが、触ってほしくないですね。
パパさんにますます怪しいバイトと勘繰られてしまいます!
「そういうのは困ります!」
そう言って拳を振り上げて地面に叩きつけます。
その瞬間、地面が広範囲にわたってはじけ飛びます!
その衝撃を利用して私は飛び上がって、ミミズさんから距離を取り、ついでにアスファルトの道路の上に降り立ちます。
これで地下から直接襲われることもないので一安心ですね。
私が元居た場所には、はじけ飛び大きな穴をあけた地面と呆然としてそうなミミズさんだけです。
ここでビームを放って終わらせてあげてもよかったんですが、流石に少し気が引けますね。
「な、なぁにぃ! い、今のパゥワァーはなぁにぃ!? なんなのぉ、あなたぁ!!」
慌てふためいてそんなことをミミズさんが言ってますね。
そういえば言ってなかったですね。説明してあげないといけませんね。
「あー、私は一つしか魔法を使えない代わりに、その分の余剰な魔法の力を身体能力に回しているんですよ。他の魔法少女ちゃん達にもビーム撃っているより殴ったほうが早いって言われているんですが、それはそれで怖いので」
だって嫌ですよ。
相手は怪人とか言いつつも人要素はほとんどなくて、ほぼ人間大の喋る虫さんですよ?
そりゃ近づきたくないですよ。
戦闘員さんだって見た目は頭にアルミホイル巻いてる不審者さんですからね。
やっぱり近寄りたくはないのですよ。
遠くから離れて成敗できるのであれば、それが良いんですよ。
「は? はぁ!?」
なんか驚いているみたいですね。
そんなにおかしなことなんでしょうか?
「それに、ほら、それはアンバーちゃんの役目ですし」
うんうん、あの子も本当は虫さん嫌いそうですが、頑張ってヒーローになるって言ってましたし、怪人さんに近づくのはアンバーちゃんにお任せですね。
「な、なぜここまで力の差があるんですかぁ!?」
そう言われましても、逆になんで怪人さんはそこまで弱いんですか?
いえ、確かに相手が強かったら私もこのバイト辞めていたと思いますけども。
「バイトの私に聞かれても困りますし、そろそろ本気で終わりにしますね」
というか、もう遅そうですね。
多分、時間的にパパさんが大量のカレーの支度に入ってますね。
子供達がお腹空いている頃でしょうし。
あー、もう、本当に困るんですよね。明日食材を買い足しておかないといけません。
私はミミズさんを成敗するべく、右手を突き出して狙いを定めます。
「ま、待ちなさぃ! ご、五倍、五倍の時給を出しますよぉ!」
「ご、ごば…… 五倍…… 四倍を通り越して五倍……」
五倍!?
そ、そうなったら時給がパパさんの月給と同じくらいになっちゃいますよ!?
えぇぇぇぇええぇ、そ、それは、ま、迷いますね……
「そ、そうよぉ、五倍ですぅ、いえ、六倍、いや、貴方ならぁ、七倍でも構いませんよぉ! クーネクネクネクネ!」
私が迷っているのを見透かすようにミミズさんは更に時給を上げてきます。
これは真剣に悩まないといけませんね。
そのためにも、
「そのクネクネするの気持ち悪いので、とりあえずやめてもらいます?」
大きなミミズさんが視界内でクネクネするのは、非常に不愉快なんですよね。
普通に気持ち悪いですし。
「あ、はい」
七倍ということは時給七十万円以上ということですね……
流石に考えざる得ない金額です。
でもなー、虫さんばっかりの職場は流石にきつい気がするんですよね。
それに悪の組織は夜遅い活動とかありそうですし。
「あんまり夜遅かったりすると無理なのですが?」
「お、遅くても夜八時までで」
「夜の八時……」
八時かぁ、少なくともその時間ですと子供達とのお夕食を諦めなくちゃならないですね。
「い、いえ、七時、いえ、定時は五時までで、それ以上の場合は残業代をお支払いして…… で、どうです?」
「ムッ、むむむ…… ず、ずいぶんホワイトですね」
定時が五時なのは良いですね。
それならお夕飯の準備も何とかなりますし、残業がつくのも良いですね。
「えぇ、まあ、ローズピンク様がこちらについていただけるなら、この条件でもぉ…… 妥当かとぉ」
ミミズさんが頭? 頭なんですかね? ミミズの先頭の方をヘこへこと下げながらそんなこと言っています。
でも、私、大変なことに気づいちゃいました!
「あっ、そっかー、そっちについたら皆が敵になっちゃうんですね。なら無理ですね。私じゃあ他の人に多分勝てませんので」
ですよね。
私、嫌ですよ。
ルージュちゃんを抜かしたら、多分、私が最弱ですよ。
アンバーちゃんはかわいいので戦いたくないし、アクアちゃんや緑ちゃんは正直怖いですよ。
敵にしたくないですね。
あの人達と戦って無事で済むとは思えませんよ。
絶対、酷い目を見ます。泣かされちゃいますよ!
それにアクアちゃんの私を見る目がどうも怖いんですよね。今は味方ですから良いんですけど、敵になったら何されるかわかりませんよ!
「いえいえ、そんなことございませんよぉ? それにローズピンク様は後方からビームを撃っていただくだけで大丈夫ですのでぇ」
「そうは言われてもですね、アンバーちゃんは平気ですけど、アクアちゃんや緑ちゃんは多分裏切ったら怒るんですよ、あの子達、多分怖いんですよね」
ルージュちゃんは怒るというよりは悲しみそうですね、それを考えると裏切るのはなしですね。
それに、よくよく考えれば、ぬいぐるみちゃんには私の個人情報を握られているので、裏切るに裏切れませんね。
はかない夢でした。
「申し訳ないですが、交渉決裂ということで大人しく成敗されてくださいね」
「え? じゃあ、十倍! 十倍ならどう!?」
「いや、いくら積まれてもダメですよ。魔法少女ちゃんには怖いお二方がいますので。と、言う訳でこのアスファルトの安全地帯から成敗できるまでずっとビームを撃ち続けますね! 誘導ビームなので逃げるだけ無駄ですよ!」
「へっ!?」
その後、ミミズさんに向けて雨が降りました。
ピンク色の誘導ビームの雨です。
かわいそうですがこれも仕事なんです。
悪の組織にに属したのが悪かったと思って諦めて成敗されてくださいね。
あ、遊歩道はしばらく進入禁止になってました。ごめんなさいです。
ぬいぐるみさんが直すまで待ってくださいね!
ついでにパパさんにはやっぱり大量のカレーを作られてしましました。
こだわりのカレーなので美味しいんですけどね。
作る量が多すぎるんですよ。三日三晩、一家総出でカレーを食べ続けなければなりません。
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