2 / 33
【ヤクソ・カクスィ-要するに第二話-】毒電波遮断怪人現る☆彡【ヴィースィ・ヴェーリ・ルク-五色の章-02-】
しおりを挟む
皆の戦いを見ながら私はヴァルコイネン・ケイジュというよくわからない名前のぬいぐるみ、いや、妖精だか精霊だかと会話を続けます。
ついでに私はヴァルコイネンさんって呼んでます。
まあ、しゃべって動く人形みたいな認識なんですけどね。
皆が戦っているのにって? 一般人の私にはやることないですからね、仕方ないですよ。
「そりゃそうですよ。私はあの戦闘員のヴァルヨ? でしたっけ? ってのに、だってかなわないですから」
アルミホイルを巻いた黒い全身タイツの人。
それが毒電波遮断戦闘員・ヴァルヨって名前だったと思います。皆からの又聞きなので仕方ないですね。
あんまり強くないらしく皆の敵ではないです。
ついでに私が相手したら普通に殺されちゃうと思いますけど。
「君はただの一般人なんだゾ。当たり前だゾ。でも、君に宿った魔法少女の力は本物だゾ」
そりゃ本物だろうと思いますよ、私も。
目の前で氷の柱やらピンクのビームが飛び交っているんですから。
そこに疑う余地はないですよ。
でもね、私にはなんの力も出なかったんですよ。
せめて変身能力くらいは欲しかったですよ。
身バレは怖いですし。
それに、こんな格好を友人やら、お母さんにでも見られたら、恥ずかしくて生きていけないですよ。
だって、赤いメイド服風で、テカテカのつやつやで光沢があるような衣装ですよ? 見られたら恥ずかしいじゃないですか!
「私だって疑ってはないですよ。実際に私以外の人は、ああやって魔法の力で戦っているんですから」
皆の方に視線を向けると、戦闘員をなぎ倒しているケルタイネン・アンバーくんちゃんを見ることができます。
物凄い怪力で相手をけっちょんけっちょんにしていますね。
ただ戦い方は、少し、なんていうか雑です。雑というか幼稚です。
俗にいうところのぐるぐるパンチ? とかで攻撃していますし。
それでも、それにあたった戦闘員は空高く飛び上がって地上に落ちて倒せているくらいの威力なんですけども。
「まさか魔法適正ゼロの人間がいるとは思わなかったゾ」
私の胸の中でヴァルコイネンさんが、見上げるように私を見てそう言っています。
ついでに抱き心地もぬいぐるみそのものですね。なんか抱いていると少し安心はします。
そんなことはどうでもよくてですね。
私の魔法適正能力はゼロだったんですよ。何もなしですよ。
魔法少女はこの数値が大事で、ヴァルコイネンさんから貰った魔法力に、この数値を掛けたものが魔法能力の強さになるらしいですね。
まあ、ゼロになに掛けてもゼロはゼロなんですよ。
だから、何もなしってわけなんですけど。
そんなわけで変身もできずに毎回ちょっと怪しげなコスプレ衣装を持ち歩き、その都度着替えている私という存在が出来上がったわけですよ。
「なんで私なんか選んだんですか」
抱え込んでいるヴァルコイネンさんに聞くと、
「まずは魔法界のことはあんまり話しちゃいけないんだゾ。だから、この仕事を断らない人で、さらに信用のおける人間が第一の選考基準にしたんだゾ」
という答えが返って来た。
まあ、お決まりですよね。そう言うのも。
ヴァルコイネンさんも正義のために来ているわけじゃなくて、敵になったか捕まったかわからないですけど、お仲間だか、弟だかを、秘密裏に回収したくて人間界に来ているだけらしいですし。
それを手伝う報酬も普通に、円です、日本円です、お金ですし。
なので私はバイトなんですよ。
「まあ、それはそうですよね。皆も断らなかったですしね。信頼のおける…… っていうのはわからないですけども」
なにせ私も他の人達の素顔も名前も知らないですし。
素顔は私だけバレちゃってるけど、私の本名は一応は名乗っていません。
そんな関係、まさに仕事上だけの、バイト的な感じです。
「そうだゾ、魔法適正ゼロの君ですら断らなかったんだゾ」
「それは、まあ、お金を詰まれれば断りませんよ」
とはいえ、ヴァルコイネンさんも私が魔法適応能力ゼロって、分かった時はすごい顔してましたけども。ぬいぐるみなのに。
その上でもう魔法界の話をしちゃっていたから、とりあえずいるだけでいいし、さらにお金を積まれてこの仕事? バイト? を引き受けたんですよね。
後悔はしてないけど、ちょっと身バレだけは怖いですよね。多分、命にかかわってきますし。
でも、短時間でこれほど稼げるバイトなんて他にないですよ。
それに皆が強すぎて、こちらの一方的な戦闘にしかなってないから、まあ、平気かな? とは思っています。
「この世界の人間は物欲が高くて助かっているんだゾ」
「ねえ、私がいなくても皆平気じゃないですか?」
「それは違うゾ、言ったはずだゾ? 君の中の力は本物なんだゾ。君が魔法を使えない分、その分の魔法力が皆にいきわたるんだゾ。つまり君がそばにいるだけで他の人はパワーアップしているってことなんだゾ」
と、いうことらしいです。
これが私がコスプレまでして、この場にいる理由ですね。
まあ、そのおかげかどうかは私にはわからないけど、戦闘は確かに一方的なんですよね。
「その話はもう聞いていますよ。それを抜きにしても、私いらないんじゃないって話ですよ。身バレでもしたら命狙われるんでしょう? さすがに怖いのですが」
それだけが怖いですね。
せめて変身能力だけでもあれば良かったのですが。
「そのためのコスプレなんだゾ。夜なべして作ったんだゾ」
自分が来ている衣装を見ます。
メイド服風でちょっと恥ずかしいです。
なんかてかてかと艶のある素材で作られていますし。ちょっといかがわしい感じがするんですよね。
「なんかこの服、恥ずかしいですし」
私がそう言うとヴァルコイネンさんはその言葉を無視しました。
「それに戦闘員相手なら平気だろうけど、怪人が出てきたらそうも言ってられないんだゾ」
「今日はでるんですか?」
何度か怪人と呼ばれる存在が出てきたけど、やっぱり皆がボコボコにして、それで終わりでした。
ピンチのピの字もないです。苦戦したところなんて見たことがないですね。
「今日は戦闘員が多いし恐らく出るゾ」
「そか、今日はヒーローショーが見れるんですね」
私はそんなことを言って今日はどんな怪人が出るのか気になります。
なにせ、ほとんどの怪人は虫が素体、というか、そのまま虫が人間大まで巨大化しているだけで、とても気持ち悪いんですよ。
遠目で見ている分にはまだいいんだけど、近くで見たら吐くかと思ったくらい気持ち悪いです。
特にお腹の部分とか私はダメです。気分が悪くなります。
考えてもみてくださいよ、人間大の虫ってだけで気持ち悪いのに、それが流暢にしゃべったりするんですよ?
もうね、何とも言えない感覚に襲われますよ。
「ショーじゃないゾ……」
と、少し哀愁を漂わせる声色でヴァルコイネンさんが言ってきます。
「そうは言ってもねぇ、私にはやることないんですよ」
一般人の私が向こうに行っても邪魔になるだけなんですよね。
「そうれはそうだゾ。もし君に死なれたら始末書どころじゃないんだゾ。戦闘に参加するのは絶対ダメなんだゾ」
「私も参加する気はないですよ。離れた位置で応援してるのだって怖いんですから。それにこれ以上近づいても邪魔なだけですし」
「それは、そうなんだゾ」
ヴァルコイネンさんも同意したところで、ビルの合間を縫って怪しい人影が飛来するのが見えます。
ヴァルコイネンさんの言っていた通りとうとう怪人のお出ましのようですね。
ついでに私はヴァルコイネンさんって呼んでます。
まあ、しゃべって動く人形みたいな認識なんですけどね。
皆が戦っているのにって? 一般人の私にはやることないですからね、仕方ないですよ。
「そりゃそうですよ。私はあの戦闘員のヴァルヨ? でしたっけ? ってのに、だってかなわないですから」
アルミホイルを巻いた黒い全身タイツの人。
それが毒電波遮断戦闘員・ヴァルヨって名前だったと思います。皆からの又聞きなので仕方ないですね。
あんまり強くないらしく皆の敵ではないです。
ついでに私が相手したら普通に殺されちゃうと思いますけど。
「君はただの一般人なんだゾ。当たり前だゾ。でも、君に宿った魔法少女の力は本物だゾ」
そりゃ本物だろうと思いますよ、私も。
目の前で氷の柱やらピンクのビームが飛び交っているんですから。
そこに疑う余地はないですよ。
でもね、私にはなんの力も出なかったんですよ。
せめて変身能力くらいは欲しかったですよ。
身バレは怖いですし。
それに、こんな格好を友人やら、お母さんにでも見られたら、恥ずかしくて生きていけないですよ。
だって、赤いメイド服風で、テカテカのつやつやで光沢があるような衣装ですよ? 見られたら恥ずかしいじゃないですか!
「私だって疑ってはないですよ。実際に私以外の人は、ああやって魔法の力で戦っているんですから」
皆の方に視線を向けると、戦闘員をなぎ倒しているケルタイネン・アンバーくんちゃんを見ることができます。
物凄い怪力で相手をけっちょんけっちょんにしていますね。
ただ戦い方は、少し、なんていうか雑です。雑というか幼稚です。
俗にいうところのぐるぐるパンチ? とかで攻撃していますし。
それでも、それにあたった戦闘員は空高く飛び上がって地上に落ちて倒せているくらいの威力なんですけども。
「まさか魔法適正ゼロの人間がいるとは思わなかったゾ」
私の胸の中でヴァルコイネンさんが、見上げるように私を見てそう言っています。
ついでに抱き心地もぬいぐるみそのものですね。なんか抱いていると少し安心はします。
そんなことはどうでもよくてですね。
私の魔法適正能力はゼロだったんですよ。何もなしですよ。
魔法少女はこの数値が大事で、ヴァルコイネンさんから貰った魔法力に、この数値を掛けたものが魔法能力の強さになるらしいですね。
まあ、ゼロになに掛けてもゼロはゼロなんですよ。
だから、何もなしってわけなんですけど。
そんなわけで変身もできずに毎回ちょっと怪しげなコスプレ衣装を持ち歩き、その都度着替えている私という存在が出来上がったわけですよ。
「なんで私なんか選んだんですか」
抱え込んでいるヴァルコイネンさんに聞くと、
「まずは魔法界のことはあんまり話しちゃいけないんだゾ。だから、この仕事を断らない人で、さらに信用のおける人間が第一の選考基準にしたんだゾ」
という答えが返って来た。
まあ、お決まりですよね。そう言うのも。
ヴァルコイネンさんも正義のために来ているわけじゃなくて、敵になったか捕まったかわからないですけど、お仲間だか、弟だかを、秘密裏に回収したくて人間界に来ているだけらしいですし。
それを手伝う報酬も普通に、円です、日本円です、お金ですし。
なので私はバイトなんですよ。
「まあ、それはそうですよね。皆も断らなかったですしね。信頼のおける…… っていうのはわからないですけども」
なにせ私も他の人達の素顔も名前も知らないですし。
素顔は私だけバレちゃってるけど、私の本名は一応は名乗っていません。
そんな関係、まさに仕事上だけの、バイト的な感じです。
「そうだゾ、魔法適正ゼロの君ですら断らなかったんだゾ」
「それは、まあ、お金を詰まれれば断りませんよ」
とはいえ、ヴァルコイネンさんも私が魔法適応能力ゼロって、分かった時はすごい顔してましたけども。ぬいぐるみなのに。
その上でもう魔法界の話をしちゃっていたから、とりあえずいるだけでいいし、さらにお金を積まれてこの仕事? バイト? を引き受けたんですよね。
後悔はしてないけど、ちょっと身バレだけは怖いですよね。多分、命にかかわってきますし。
でも、短時間でこれほど稼げるバイトなんて他にないですよ。
それに皆が強すぎて、こちらの一方的な戦闘にしかなってないから、まあ、平気かな? とは思っています。
「この世界の人間は物欲が高くて助かっているんだゾ」
「ねえ、私がいなくても皆平気じゃないですか?」
「それは違うゾ、言ったはずだゾ? 君の中の力は本物なんだゾ。君が魔法を使えない分、その分の魔法力が皆にいきわたるんだゾ。つまり君がそばにいるだけで他の人はパワーアップしているってことなんだゾ」
と、いうことらしいです。
これが私がコスプレまでして、この場にいる理由ですね。
まあ、そのおかげかどうかは私にはわからないけど、戦闘は確かに一方的なんですよね。
「その話はもう聞いていますよ。それを抜きにしても、私いらないんじゃないって話ですよ。身バレでもしたら命狙われるんでしょう? さすがに怖いのですが」
それだけが怖いですね。
せめて変身能力だけでもあれば良かったのですが。
「そのためのコスプレなんだゾ。夜なべして作ったんだゾ」
自分が来ている衣装を見ます。
メイド服風でちょっと恥ずかしいです。
なんかてかてかと艶のある素材で作られていますし。ちょっといかがわしい感じがするんですよね。
「なんかこの服、恥ずかしいですし」
私がそう言うとヴァルコイネンさんはその言葉を無視しました。
「それに戦闘員相手なら平気だろうけど、怪人が出てきたらそうも言ってられないんだゾ」
「今日はでるんですか?」
何度か怪人と呼ばれる存在が出てきたけど、やっぱり皆がボコボコにして、それで終わりでした。
ピンチのピの字もないです。苦戦したところなんて見たことがないですね。
「今日は戦闘員が多いし恐らく出るゾ」
「そか、今日はヒーローショーが見れるんですね」
私はそんなことを言って今日はどんな怪人が出るのか気になります。
なにせ、ほとんどの怪人は虫が素体、というか、そのまま虫が人間大まで巨大化しているだけで、とても気持ち悪いんですよ。
遠目で見ている分にはまだいいんだけど、近くで見たら吐くかと思ったくらい気持ち悪いです。
特にお腹の部分とか私はダメです。気分が悪くなります。
考えてもみてくださいよ、人間大の虫ってだけで気持ち悪いのに、それが流暢にしゃべったりするんですよ?
もうね、何とも言えない感覚に襲われますよ。
「ショーじゃないゾ……」
と、少し哀愁を漂わせる声色でヴァルコイネンさんが言ってきます。
「そうは言ってもねぇ、私にはやることないんですよ」
一般人の私が向こうに行っても邪魔になるだけなんですよね。
「そうれはそうだゾ。もし君に死なれたら始末書どころじゃないんだゾ。戦闘に参加するのは絶対ダメなんだゾ」
「私も参加する気はないですよ。離れた位置で応援してるのだって怖いんですから。それにこれ以上近づいても邪魔なだけですし」
「それは、そうなんだゾ」
ヴァルコイネンさんも同意したところで、ビルの合間を縫って怪しい人影が飛来するのが見えます。
ヴァルコイネンさんの言っていた通りとうとう怪人のお出ましのようですね。
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説
保健室の秘密...
とんすけ
大衆娯楽
僕のクラスには、保健室に登校している「吉田さん」という女の子がいた。
吉田さんは目が大きくてとても可愛らしく、いつも艶々な髪をなびかせていた。
吉田さんはクラスにあまりなじめておらず、朝のHRが終わると帰りの時間まで保健室で過ごしていた。
僕は吉田さんと話したことはなかったけれど、大人っぽさと綺麗な容姿を持つ吉田さんに密かに惹かれていた。
そんな吉田さんには、ある噂があった。
「授業中に保健室に行けば、性処理をしてくれる子がいる」
それが吉田さんだと、男子の間で噂になっていた。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
獣人の里の仕置き小屋
真木
恋愛
ある狼獣人の里には、仕置き小屋というところがある。
獣人は愛情深く、その執着ゆえに伴侶が逃げ出すとき、獣人の夫が伴侶に仕置きをするところだ。
今夜もまた一人、里から出ようとして仕置き小屋に連れられてきた少女がいた。
仕置き小屋にあるものを見て、彼女は……。
断腸の思いで王家に差し出した孫娘が婚約破棄されて帰ってきた
兎屋亀吉
恋愛
ある日王家主催のパーティに行くといって出かけた孫娘のエリカが泣きながら帰ってきた。買ったばかりのドレスは真っ赤なワインで汚され、左頬は腫れていた。話を聞くと王子に婚約を破棄され、取り巻きたちに酷いことをされたという。許せん。戦じゃ。この命燃え尽きようとも、必ずや王家を滅ぼしてみせようぞ。
悠久の機甲歩兵
竹氏
ファンタジー
文明が崩壊してから800年。文化や技術がリセットされた世界に、その理由を知っている人間は居なくなっていた。 彼はその世界で目覚めた。綻びだらけの太古の文明の記憶と機甲歩兵マキナを操る技術を持って。 文明が崩壊し変わり果てた世界で彼は生きる。今は放浪者として。
※現在毎日更新中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる