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完全無欠の竜と神ならぬ春の来訪神
【Proceedings.80】完全無欠の竜と神ならぬ春の来訪神.03
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二人は池の底より浮上した島に足を降ろす。
これは円形闘技場もそうなのだが、床や地面に一切の水が残っていたりしていない。
水溜まりなどができることはない。
水底より出たそれらは、まるで最初から水の中に沈んでいたことなどないかのように既に乾いている。
そんな不可解な島に二人は降り立った。
何も色の塗られていない石造りの鳥居が三基ほど並んでいる。
三基の鳥居が並んでいるだけなのに、どこか神々しい。
その先には社のような建物が建てられている。
神社か寺、それの本堂のような社だ。
ただ、その社にしては、かなり広い。
言うならば、まるで剣道場を思い起こさせるような、外から建物をみるとそんな広さに思える。
広さは確かにそのような物だが、建物自体の造りは木造で創られた、やはり神社の社だ。
寺、と言うよりは、神社を思い浮かべるつくりをしている。
神の社だ。
そんな言葉がすくに頭に浮かぶ、そんな造りの建物だ。
ついでにだが、賽銭箱はない。
天辰葵は無造作にその社まで行き、その戸を開ける。
両開きの戸を引いて開ける。
そこは建物の中、と言うには、明るすぎて広すぎる空間だった。
いや、まったく別の空間だったと言って良い。
まるで空の上を想い起させるような、晴天の空、そんな空間。
室内のはずなのだが、そこには実際に空がある。
社の中なのにもかかわらず、その中は、庭園を思わせる場所だった。
高い山の上の、山の頂上にでも作られた綺麗な広大な庭園。
そんな場所を思い起こさせる場所だ。
足元には白く、丸く磨かれた玉砂利が敷き詰められている。
それがどこまでも、きりがないかのように地平線の向こう側までも続いている。
そこに、ここに沿って歩けとばかりに、一本の大きな岩を斬って作られた長方形の石畳が奥へと道となり続いている。
とてもじゃないが室内とは思えない。
既に別の世界と言ってもよいのかもしれない空間だった。
その先には、艶やかな着物を着た男が一人、佇んでいる。
初老の男だ。
年をそれなりにとった男だ。
姿勢がよく、初老の割には痩せているが筋肉がないわけではない。
白髪が目立つほどあるわけでもない。
目鼻立ちは整っている。
意志が強そうな眉毛がとても印象的だ。
そんな男が、女物のような、艶やかな、黒を基調とした着物を着て佇んでいる。
「あれが神様なのですか?」
それを見た申渡月子が敵意に満ちた目でその男を見る。
あれが自分の姉を生贄に求めた存在なのかと。
憎悪の視線を向ける。
「いや、あれは学園長だよ」
そんな去渡月子を諭すように、天辰葵は言った。
たしかに、そこに立つ男は、天辰葵がこの学園に転校してきたときに、学園長室で挨拶した学園長だ。
「そう。その通り。私が、我が、我こそが、神宮寺雅。この神宮寺学園の学園長にして、神であるぞ」
神宮寺雅と、自ら神と名乗ったその男は、天辰葵と申渡月子を見下すように、威風堂々とそう宣言をした。
天辰葵はそんな男を鼻で笑う。
「お久しぶり、でいいんですか? 入学の時に会って以来ですが」
そして、世間話でもするかのように語り掛ける。
「ふむ。あっちの、私は、我は、まあ、普通の人間だ。分け御霊、影、現身、化身、そのような物だ。故に久しぶりでもあり、初めてでもある」
神宮寺雅は、この学園の神はそう言った。
頭は下げない。
人に下げる頭など持ってはいないと言わんばかりに、代わりに天辰葵を見下している。
そんな神宮寺雅を見て、天辰葵はすぐに気づく。
そして、笑う。いや、失笑してしまう。
「いや、これは…… そういう事か」
そして、すべてを理解し、納得する。
「何かわかったかね?」
そんな天辰葵を見て神宮寺雅は満足そうにそう言った。
「まあね、色々とね」
天辰葵は余裕を持って答える。
彼は、神宮寺雅は天辰葵の敵ではない。
「まあ、よい。私は、我は、この時を待っていた。長い間、待っていたのだ」
神宮寺雅はそう言って、天辰葵を向かい入れるかのように両手を広げて見せる。
「何を待っていたと?」
天辰葵が問うと、
「私の、我の、神刀、天道白日が戻ってくるのをだよ」
神宮寺雅は目を見開き、天辰葵を凝視し、答える。
その体の中身に宿っている神刀を待っていたのだと。
天辰葵も何度か聞いたことのある刀の名だ。
「それが私の中にあると?」
その刀が自分の中に宿っていると、目の前の男はそう言うのだ。
「その通りだよ。そのためにキミは、もっとも完全無欠に近い人間である、キミが選ばれ、この神の地へと呼ばれ、招かれたのだ」
神宮寺雅はそう言って満足そうに頷いた。
「うーん、私は自分の意志で来たんだけどね」
天辰葵の認識ではそうだ。
だが、自らを神と自称する神宮寺雅は、
「この地は神の地だ。神の許しなしで来られる場所ではない。キミが自力で来たと、自分の意識で来たと、思い込んでいるようだがそれは違う。それは神の意志、運命という物だよ」
そう訂正をする。
「ただの見解の相違でしょう? 大層な言葉を並べないでよ」
そんな神宮寺雅に向かい嘲笑うかのように天辰葵は答える。
「まあ、よい。人にはわからぬ話よ」
神宮寺雅は天辰葵をも相手にはしない。
神は神だ。
人の相手をするものではないと、言わんばかりにだ。
「で、私をここまで呼んで何をするの?」
そんな神宮寺に天辰葵は笑いかける。
優雅に。余裕を持って。
「それは決闘だよ。最後のね」
神宮寺雅は当然とばかりに、決闘、つまりはデュエルをするのだと言った。
「願いが叶うって言うのはやっぱり嘘なのかい? 元から信じてはいなかったけど」
天辰葵はそんな神宮寺雅に対して、馬鹿にするように挑発するようにその言葉を口にする。
「いや、叶うよ。願いは叶えられるよ。ただし、キミのではなく、私の、我の、願いだがね」
それに対して、神宮寺雅は当然のことだと、当たり前のことだと、言い切る。
願いが叶うのは、自分の、神宮寺雅の願いが叶うのだと。
「やっぱり罠だったか。願いが叶うとか、そんな美味しい話、あるわけないよね」
天辰葵はそう言って呆れかえる。
「姉は…… 私の姉、申渡恭子はどこへ行ったのですか!」
それまで我慢していた申渡月子が声を荒げる。
願いが叶わないと聞いて、それが罠だったとわかって、我慢の限界を超えたのだ。
「そうか、そう言えば、キミはあの忌まわしい女、申渡恭子の妹だったね」
神宮寺雅は申渡月子を見てそう言ったのだ。
申渡恭子を、申渡月子の姉を、忌まわしい女と、そう言ったのだ。
「忌まわしい?」
その言葉に申渡月子は鋭い視線を神宮寺雅へと向ける。
まるで剥き出しの刃のような申渡月子の視線を神宮寺雅は気にも留めない。
「ああ、そうとも。彼女の策略で我が愛刀、天道白日は力を奪われたのだからね」
「策略? 刀が奪われた?」
と、申渡月子はその言葉が理解できずに怪訝そうな顔をする。
「そうとも。そもそも。月下万象は完全無欠の能力を有するのではなく、相手の神刀の能力を写し取る能力。月が太陽の光で輝くように、月下万象は天道白日の力を模して、いや、模すだけでもおこがましいのに、その力を奪いさったのだよ」
神宮寺雅はそう言って深い、とても深いため息をついた。
そして、その言葉を続ける。
「完全無欠が故に唯一無二。天道白日の力を模写されたために、天道白日は力を失ってしまった。そこで天辰葵、キミだよ。もっとも完全無欠に近い少女であるキミの中へ宿らせ、その力の回復を待っていた」
「本当に? 私の体の中に刀が眠っているっていうの?」
そう言って天辰葵は自分の体を見回す。
自分の体に刀が仕舞われているとは思えない。
「そうだとも」
神宮寺雅がその言葉を発した瞬間、天辰葵の視界から消え、天辰葵の目の前に現れる。
いや、天辰葵がいつの間にかに神宮寺雅に引き寄せられ、その胸の中に抱きかかれていたのだ。
そして、無理やり抱き寄せ、その唇に、天辰葵の唇に、神宮寺雅は無理やりキスをする。
あまりの突然のことに、天辰葵も反応できなかった。
━【次回議事録予告-Proceedings.81-】━━━━━━━
天辰葵は隙を突かれ、神宮寺雅に唇を奪われた。
そして、本当の神刀が顕現する。
━次回、完全無欠の竜と神ならぬ春の来訪神.04━━━
これは円形闘技場もそうなのだが、床や地面に一切の水が残っていたりしていない。
水溜まりなどができることはない。
水底より出たそれらは、まるで最初から水の中に沈んでいたことなどないかのように既に乾いている。
そんな不可解な島に二人は降り立った。
何も色の塗られていない石造りの鳥居が三基ほど並んでいる。
三基の鳥居が並んでいるだけなのに、どこか神々しい。
その先には社のような建物が建てられている。
神社か寺、それの本堂のような社だ。
ただ、その社にしては、かなり広い。
言うならば、まるで剣道場を思い起こさせるような、外から建物をみるとそんな広さに思える。
広さは確かにそのような物だが、建物自体の造りは木造で創られた、やはり神社の社だ。
寺、と言うよりは、神社を思い浮かべるつくりをしている。
神の社だ。
そんな言葉がすくに頭に浮かぶ、そんな造りの建物だ。
ついでにだが、賽銭箱はない。
天辰葵は無造作にその社まで行き、その戸を開ける。
両開きの戸を引いて開ける。
そこは建物の中、と言うには、明るすぎて広すぎる空間だった。
いや、まったく別の空間だったと言って良い。
まるで空の上を想い起させるような、晴天の空、そんな空間。
室内のはずなのだが、そこには実際に空がある。
社の中なのにもかかわらず、その中は、庭園を思わせる場所だった。
高い山の上の、山の頂上にでも作られた綺麗な広大な庭園。
そんな場所を思い起こさせる場所だ。
足元には白く、丸く磨かれた玉砂利が敷き詰められている。
それがどこまでも、きりがないかのように地平線の向こう側までも続いている。
そこに、ここに沿って歩けとばかりに、一本の大きな岩を斬って作られた長方形の石畳が奥へと道となり続いている。
とてもじゃないが室内とは思えない。
既に別の世界と言ってもよいのかもしれない空間だった。
その先には、艶やかな着物を着た男が一人、佇んでいる。
初老の男だ。
年をそれなりにとった男だ。
姿勢がよく、初老の割には痩せているが筋肉がないわけではない。
白髪が目立つほどあるわけでもない。
目鼻立ちは整っている。
意志が強そうな眉毛がとても印象的だ。
そんな男が、女物のような、艶やかな、黒を基調とした着物を着て佇んでいる。
「あれが神様なのですか?」
それを見た申渡月子が敵意に満ちた目でその男を見る。
あれが自分の姉を生贄に求めた存在なのかと。
憎悪の視線を向ける。
「いや、あれは学園長だよ」
そんな去渡月子を諭すように、天辰葵は言った。
たしかに、そこに立つ男は、天辰葵がこの学園に転校してきたときに、学園長室で挨拶した学園長だ。
「そう。その通り。私が、我が、我こそが、神宮寺雅。この神宮寺学園の学園長にして、神であるぞ」
神宮寺雅と、自ら神と名乗ったその男は、天辰葵と申渡月子を見下すように、威風堂々とそう宣言をした。
天辰葵はそんな男を鼻で笑う。
「お久しぶり、でいいんですか? 入学の時に会って以来ですが」
そして、世間話でもするかのように語り掛ける。
「ふむ。あっちの、私は、我は、まあ、普通の人間だ。分け御霊、影、現身、化身、そのような物だ。故に久しぶりでもあり、初めてでもある」
神宮寺雅は、この学園の神はそう言った。
頭は下げない。
人に下げる頭など持ってはいないと言わんばかりに、代わりに天辰葵を見下している。
そんな神宮寺雅を見て、天辰葵はすぐに気づく。
そして、笑う。いや、失笑してしまう。
「いや、これは…… そういう事か」
そして、すべてを理解し、納得する。
「何かわかったかね?」
そんな天辰葵を見て神宮寺雅は満足そうにそう言った。
「まあね、色々とね」
天辰葵は余裕を持って答える。
彼は、神宮寺雅は天辰葵の敵ではない。
「まあ、よい。私は、我は、この時を待っていた。長い間、待っていたのだ」
神宮寺雅はそう言って、天辰葵を向かい入れるかのように両手を広げて見せる。
「何を待っていたと?」
天辰葵が問うと、
「私の、我の、神刀、天道白日が戻ってくるのをだよ」
神宮寺雅は目を見開き、天辰葵を凝視し、答える。
その体の中身に宿っている神刀を待っていたのだと。
天辰葵も何度か聞いたことのある刀の名だ。
「それが私の中にあると?」
その刀が自分の中に宿っていると、目の前の男はそう言うのだ。
「その通りだよ。そのためにキミは、もっとも完全無欠に近い人間である、キミが選ばれ、この神の地へと呼ばれ、招かれたのだ」
神宮寺雅はそう言って満足そうに頷いた。
「うーん、私は自分の意志で来たんだけどね」
天辰葵の認識ではそうだ。
だが、自らを神と自称する神宮寺雅は、
「この地は神の地だ。神の許しなしで来られる場所ではない。キミが自力で来たと、自分の意識で来たと、思い込んでいるようだがそれは違う。それは神の意志、運命という物だよ」
そう訂正をする。
「ただの見解の相違でしょう? 大層な言葉を並べないでよ」
そんな神宮寺雅に向かい嘲笑うかのように天辰葵は答える。
「まあ、よい。人にはわからぬ話よ」
神宮寺雅は天辰葵をも相手にはしない。
神は神だ。
人の相手をするものではないと、言わんばかりにだ。
「で、私をここまで呼んで何をするの?」
そんな神宮寺に天辰葵は笑いかける。
優雅に。余裕を持って。
「それは決闘だよ。最後のね」
神宮寺雅は当然とばかりに、決闘、つまりはデュエルをするのだと言った。
「願いが叶うって言うのはやっぱり嘘なのかい? 元から信じてはいなかったけど」
天辰葵はそんな神宮寺雅に対して、馬鹿にするように挑発するようにその言葉を口にする。
「いや、叶うよ。願いは叶えられるよ。ただし、キミのではなく、私の、我の、願いだがね」
それに対して、神宮寺雅は当然のことだと、当たり前のことだと、言い切る。
願いが叶うのは、自分の、神宮寺雅の願いが叶うのだと。
「やっぱり罠だったか。願いが叶うとか、そんな美味しい話、あるわけないよね」
天辰葵はそう言って呆れかえる。
「姉は…… 私の姉、申渡恭子はどこへ行ったのですか!」
それまで我慢していた申渡月子が声を荒げる。
願いが叶わないと聞いて、それが罠だったとわかって、我慢の限界を超えたのだ。
「そうか、そう言えば、キミはあの忌まわしい女、申渡恭子の妹だったね」
神宮寺雅は申渡月子を見てそう言ったのだ。
申渡恭子を、申渡月子の姉を、忌まわしい女と、そう言ったのだ。
「忌まわしい?」
その言葉に申渡月子は鋭い視線を神宮寺雅へと向ける。
まるで剥き出しの刃のような申渡月子の視線を神宮寺雅は気にも留めない。
「ああ、そうとも。彼女の策略で我が愛刀、天道白日は力を奪われたのだからね」
「策略? 刀が奪われた?」
と、申渡月子はその言葉が理解できずに怪訝そうな顔をする。
「そうとも。そもそも。月下万象は完全無欠の能力を有するのではなく、相手の神刀の能力を写し取る能力。月が太陽の光で輝くように、月下万象は天道白日の力を模して、いや、模すだけでもおこがましいのに、その力を奪いさったのだよ」
神宮寺雅はそう言って深い、とても深いため息をついた。
そして、その言葉を続ける。
「完全無欠が故に唯一無二。天道白日の力を模写されたために、天道白日は力を失ってしまった。そこで天辰葵、キミだよ。もっとも完全無欠に近い少女であるキミの中へ宿らせ、その力の回復を待っていた」
「本当に? 私の体の中に刀が眠っているっていうの?」
そう言って天辰葵は自分の体を見回す。
自分の体に刀が仕舞われているとは思えない。
「そうだとも」
神宮寺雅がその言葉を発した瞬間、天辰葵の視界から消え、天辰葵の目の前に現れる。
いや、天辰葵がいつの間にかに神宮寺雅に引き寄せられ、その胸の中に抱きかかれていたのだ。
そして、無理やり抱き寄せ、その唇に、天辰葵の唇に、神宮寺雅は無理やりキスをする。
あまりの突然のことに、天辰葵も反応できなかった。
━【次回議事録予告-Proceedings.81-】━━━━━━━
天辰葵は隙を突かれ、神宮寺雅に唇を奪われた。
そして、本当の神刀が顕現する。
━次回、完全無欠の竜と神ならぬ春の来訪神.04━━━
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