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完全無欠の竜と神ならぬ春の来訪神
【Proceedings.78】完全無欠の竜と神ならぬ春の来訪神.01
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天辰葵は池の底から浮上して来た階段を、ゆっくりと歩きながら絶対少女議事録を読んでいた。
その後を申渡月子が寄り添うようについて階段の上を歩く。
この階段は不思議な階段だ。
確かに階段を登っているのだが、降りて行っているような感覚に囚われる。
というのも、階段を上っているはずなのに、島は下方にある。
でも、この階段はずっと登り階段であるにもかかわらず、浮上して来た、眼下にある神がいるという島へと続いているのだ。
登っているはずなのに降りて行って行っている。
そんな不思議な階段だ。
恐らくは空間そのものが歪んでいるのかもしれない。
まともな空間ではないのだろう。
それでも二人は階段が続く池の中央より浮上して来た島へと向かっている。
「何が書いてあるんですか?」
申渡月子はそんな階段のことは全く気にもならないのか天辰葵にそっちのことを聞く。
天辰葵が余りにも真剣に読んでいるので申渡月子も興味が出てきているのかもしれない。
また申渡月子が階段のことを気にしない、いや、気にできないのは、ここがそういった、おかしいことをおかしいと、認識できない強制力のようなものが特に強い空間だからかもしれない。
天辰葵は書かれている内容をそのまま伝えるか少し迷いはしたが、申渡月子に掻い摘んで、問題がないところだけを省略して伝えてやる。
下手に真実をすべて伝えてしまうと、申渡月子は強制力により酷い頭痛を受けることとになるかもしれない。
「こんな見た目だけど、中身はちゃんとした神示だね。普通の人には読むのも難しいんじゃないかな」
読むのも難しい。
いや、普通の人間が読んではいけない類の書物だ。
見た目だけなら、少女趣味の日記なのだが、そこに書かれている内容は人間が理解できる、と言えるものではない。
時として、一様にして、神の言葉は人間に理解できるものではない。
これを理解できてしまったら、ある意味人として終わりであり狂っている証拠でもある。
戌亥道明もある意味では、すでに狂っていたのかもしれない。
そんな内容が、人間には到底理解してはいけない内容が書かれている本物の神の言葉、それを書き留めたのがこの神示だ。
それが少女の日記帳のような少女趣味の本に書かれているのだから、天辰葵としても不思議な気分だ。
だが、その内容は読んだ人間が正気でいられる保証はない程の物だ。
よく戌亥道明が狂気に囚われながらも、正気を保ち犠牲者を増やさないためにデュエルを勝ち続けていられたと、天辰葵が感心するほどだ。
「祭りの仕方…… でしたっけ?」
確かそんなことを、生徒会長と天辰葵は話していたはずだ。
それを思い出し、申渡月子は聞く。
天辰葵は少し迷いながらも頷く。
そのことに嘘はない。
ただ、ここにかかれている内容は普通の祭りではない。
人々が楽しむための祭りではなく、神に捧げるべき祭りであり、儀式に近いものだ。
「うん。そうだね。来訪神を、恐らくは春の来訪神を迎え讃える祭りだね。この神示を読む限りはまっとうな神なのに、どうしてこんなことに?」
と、天辰葵は少し難しい顔をする。
この神示に書かれている神は、春と共に現れる神で悪い神ではないし、少なくとも生贄を求める神でもない。
なのに、なぜこのようなことになっているのか、天辰葵には理解できない。
神とは、天辰葵の知る神とは、ある種の人智を超えた法則のような物だ。
だから、神は神として存在しているのだ。
そうなると、この来訪神は元はまともであったが、何らかの原因があり狂ってしまった神なのかもしれない。
そして、それは、それこそが天辰葵の出番となる事柄でもある。
「神様…… ですか? それが原因ということなんですか?」
申渡月子からすると、神が原因と言われてもすぐにピンと来るものではない。
申渡月子にとっては、すべてただの学園生活でしかなかったのだ。
そこに急に神様がどうのこうのと言われても信じがたいものがある。
ただ生徒会長の反応や天辰葵を見ていると、それが嘘とも思えない。
「うん」
天辰葵は申渡月子に向き返り、笑顔を向ける。
「姉は、その神様の生贄にされた…… と?」
笑顔を向けられた申渡月子はその問いを、天辰葵にぶつける。
その問いの答えに、天辰葵は回答に困りながらも申渡月子と向き合い答える。
「そこまではまだわからない。ただ、会長の様子を見るにそうなんだと私も思うよ。まあ、確証はないけど覚悟はしておいて」
「はい……」
天辰葵は今も申渡月子に優しい笑みを向けてくれている。
けれど、そのどこかで、今の笑みはどこかはかなげで、心からの笑顔ではない。
心のどこかで申渡月子を気遣っている。
申渡月子がそのことに、自分が気遣っていたことが気づいたことに気づく。
なので、天辰葵に申渡月子も無理に笑って見せた。
そして、それを気取られたことに、自分もまだまだだと天辰葵は頭を掻きながら、
「今からその神様と対決だよ」
と、微笑むのをやめて申渡月子に真剣な表情を向ける。
あまり神との戦いに申渡月子を巻き込みたくなかったが、この二人一組のデュエルも、神を向かい入れる祭りの一環なのだ。
申渡月子と一緒でなければ、恐らく神の元へたどり着くことはできない。
このふざけた学園、いや、祭りを終わらすには、申渡月子の協力もまた必要なことだ。
「神様…… ですか」
やはり申渡月子はしっくり来てないのか首をかしげながらそう言った。
申渡月子からすれば、本当に神様という存在がいるかどうか、それすらも疑わしいのに、それと対決だと言われても想像もできない。
「そうだよ。いろんな神様がいるけど、ここまでおかしくなる神様は…… そうはいないかな……」
絶対少女議事録、この神示を読む限りはまっとうな神に思えるのだが、この学園、それと学園の外の状況を考えると天辰葵には神が狂ってしまっているとしか思えない。
もしくは……
「他の神様も知っている…… のですか?」
天辰葵の言い方に、まるで他の神も知っているような、そんな言い方に申渡月子は疑問を持つ。
「まあ、私は巫女だからね」
と、天辰葵は笑いながら、はぐらかす様に答える。
「そういえばそうでしたね…… あまり信じられないですけども」
天辰葵が巫女と言われても、申渡月子には素直に納得できないでいる。
どうにも、申渡月子の中には巫女という物が神聖なイメージがあるのだが、そのイメージから天辰葵のイメージはかけ離れている。
「なんで?」
けれど、そのことに天辰葵は気づいていない。
どうして自分が巫女であると信じられていないのか疑問でしかない。
「何て言うか、あまり巫女ぽくはないかなと」
あまりにも欲望に忠実でその上で俗世的で、と答えそうになり、その言葉を申渡月子は飲み込んだ。
「んー、まあ、巫女も色々いるからね。巫女の神様ともいえる天鈿女命なんて裸踊りして天照大神の興味を引いたっていうし」
天辰葵は急にそんなことも言い出した。
急にそんな神話の話をされて、申渡月子も驚きはしたが、それは確かに天辰葵ぽいと、申渡月子は思ってしまう。
「それはなんだか、それは葵ぽいですね」
天岩戸に閉じこもった天照大神を裸踊りで誘い出すのは、確かに天辰葵のイメージに確かに合うと申渡月子は思ってしまう。
「月子は私のことを誤解しているよ。でも…… 月子が私の裸踊りを見たいと言うなら踊るけど?」
天辰葵は不思議そうな顔でそう言って、制服の上着を脱ぎだした。
「少し見て見たい気もします。きっと美しいので…… あっ、今はしないでくださいね? 服を脱がないでください」
上着を脱いだだけにとどまらなかった天辰葵を申渡月子は急いで止める。
こんな手すりもないような階段しかない場所で裸踊りでも始められたら、申渡月子もたまったものではない。
「え? ああ、うん……」
止められた天辰葵は、なぜか少し残念そうだ。
「なんでちょっと残念そうなんですか……」
「月子の命令で裸になって踊るなんて素敵なことじゃないか」
嬉しそうに微笑みながら天辰葵はそんなことを言う。
心の底からそう言ってそうなので、申渡月子もげっそりとした顔を浮かべるしかない。
「ああ、はい…… わたくしにはまだ理解できない葵がいるんですね」
恋人となり、大分天辰葵のことを知れたと思ってはいたが、まだまだ底知れない相手だと、申渡月子は思い知らされた。
━【次回議事録予告-Proceedings.79-】━━━━━━━
竜と猿。
二人が行きつく先は、神の島、神の社。
そこで見るものとは。ついにあの正体がわかるときだ。
━次回、完全無欠の竜と神ならぬ春の来訪神.02━━━
その後を申渡月子が寄り添うようについて階段の上を歩く。
この階段は不思議な階段だ。
確かに階段を登っているのだが、降りて行っているような感覚に囚われる。
というのも、階段を上っているはずなのに、島は下方にある。
でも、この階段はずっと登り階段であるにもかかわらず、浮上して来た、眼下にある神がいるという島へと続いているのだ。
登っているはずなのに降りて行って行っている。
そんな不思議な階段だ。
恐らくは空間そのものが歪んでいるのかもしれない。
まともな空間ではないのだろう。
それでも二人は階段が続く池の中央より浮上して来た島へと向かっている。
「何が書いてあるんですか?」
申渡月子はそんな階段のことは全く気にもならないのか天辰葵にそっちのことを聞く。
天辰葵が余りにも真剣に読んでいるので申渡月子も興味が出てきているのかもしれない。
また申渡月子が階段のことを気にしない、いや、気にできないのは、ここがそういった、おかしいことをおかしいと、認識できない強制力のようなものが特に強い空間だからかもしれない。
天辰葵は書かれている内容をそのまま伝えるか少し迷いはしたが、申渡月子に掻い摘んで、問題がないところだけを省略して伝えてやる。
下手に真実をすべて伝えてしまうと、申渡月子は強制力により酷い頭痛を受けることとになるかもしれない。
「こんな見た目だけど、中身はちゃんとした神示だね。普通の人には読むのも難しいんじゃないかな」
読むのも難しい。
いや、普通の人間が読んではいけない類の書物だ。
見た目だけなら、少女趣味の日記なのだが、そこに書かれている内容は人間が理解できる、と言えるものではない。
時として、一様にして、神の言葉は人間に理解できるものではない。
これを理解できてしまったら、ある意味人として終わりであり狂っている証拠でもある。
戌亥道明もある意味では、すでに狂っていたのかもしれない。
そんな内容が、人間には到底理解してはいけない内容が書かれている本物の神の言葉、それを書き留めたのがこの神示だ。
それが少女の日記帳のような少女趣味の本に書かれているのだから、天辰葵としても不思議な気分だ。
だが、その内容は読んだ人間が正気でいられる保証はない程の物だ。
よく戌亥道明が狂気に囚われながらも、正気を保ち犠牲者を増やさないためにデュエルを勝ち続けていられたと、天辰葵が感心するほどだ。
「祭りの仕方…… でしたっけ?」
確かそんなことを、生徒会長と天辰葵は話していたはずだ。
それを思い出し、申渡月子は聞く。
天辰葵は少し迷いながらも頷く。
そのことに嘘はない。
ただ、ここにかかれている内容は普通の祭りではない。
人々が楽しむための祭りではなく、神に捧げるべき祭りであり、儀式に近いものだ。
「うん。そうだね。来訪神を、恐らくは春の来訪神を迎え讃える祭りだね。この神示を読む限りはまっとうな神なのに、どうしてこんなことに?」
と、天辰葵は少し難しい顔をする。
この神示に書かれている神は、春と共に現れる神で悪い神ではないし、少なくとも生贄を求める神でもない。
なのに、なぜこのようなことになっているのか、天辰葵には理解できない。
神とは、天辰葵の知る神とは、ある種の人智を超えた法則のような物だ。
だから、神は神として存在しているのだ。
そうなると、この来訪神は元はまともであったが、何らかの原因があり狂ってしまった神なのかもしれない。
そして、それは、それこそが天辰葵の出番となる事柄でもある。
「神様…… ですか? それが原因ということなんですか?」
申渡月子からすると、神が原因と言われてもすぐにピンと来るものではない。
申渡月子にとっては、すべてただの学園生活でしかなかったのだ。
そこに急に神様がどうのこうのと言われても信じがたいものがある。
ただ生徒会長の反応や天辰葵を見ていると、それが嘘とも思えない。
「うん」
天辰葵は申渡月子に向き返り、笑顔を向ける。
「姉は、その神様の生贄にされた…… と?」
笑顔を向けられた申渡月子はその問いを、天辰葵にぶつける。
その問いの答えに、天辰葵は回答に困りながらも申渡月子と向き合い答える。
「そこまではまだわからない。ただ、会長の様子を見るにそうなんだと私も思うよ。まあ、確証はないけど覚悟はしておいて」
「はい……」
天辰葵は今も申渡月子に優しい笑みを向けてくれている。
けれど、そのどこかで、今の笑みはどこかはかなげで、心からの笑顔ではない。
心のどこかで申渡月子を気遣っている。
申渡月子がそのことに、自分が気遣っていたことが気づいたことに気づく。
なので、天辰葵に申渡月子も無理に笑って見せた。
そして、それを気取られたことに、自分もまだまだだと天辰葵は頭を掻きながら、
「今からその神様と対決だよ」
と、微笑むのをやめて申渡月子に真剣な表情を向ける。
あまり神との戦いに申渡月子を巻き込みたくなかったが、この二人一組のデュエルも、神を向かい入れる祭りの一環なのだ。
申渡月子と一緒でなければ、恐らく神の元へたどり着くことはできない。
このふざけた学園、いや、祭りを終わらすには、申渡月子の協力もまた必要なことだ。
「神様…… ですか」
やはり申渡月子はしっくり来てないのか首をかしげながらそう言った。
申渡月子からすれば、本当に神様という存在がいるかどうか、それすらも疑わしいのに、それと対決だと言われても想像もできない。
「そうだよ。いろんな神様がいるけど、ここまでおかしくなる神様は…… そうはいないかな……」
絶対少女議事録、この神示を読む限りはまっとうな神に思えるのだが、この学園、それと学園の外の状況を考えると天辰葵には神が狂ってしまっているとしか思えない。
もしくは……
「他の神様も知っている…… のですか?」
天辰葵の言い方に、まるで他の神も知っているような、そんな言い方に申渡月子は疑問を持つ。
「まあ、私は巫女だからね」
と、天辰葵は笑いながら、はぐらかす様に答える。
「そういえばそうでしたね…… あまり信じられないですけども」
天辰葵が巫女と言われても、申渡月子には素直に納得できないでいる。
どうにも、申渡月子の中には巫女という物が神聖なイメージがあるのだが、そのイメージから天辰葵のイメージはかけ離れている。
「なんで?」
けれど、そのことに天辰葵は気づいていない。
どうして自分が巫女であると信じられていないのか疑問でしかない。
「何て言うか、あまり巫女ぽくはないかなと」
あまりにも欲望に忠実でその上で俗世的で、と答えそうになり、その言葉を申渡月子は飲み込んだ。
「んー、まあ、巫女も色々いるからね。巫女の神様ともいえる天鈿女命なんて裸踊りして天照大神の興味を引いたっていうし」
天辰葵は急にそんなことも言い出した。
急にそんな神話の話をされて、申渡月子も驚きはしたが、それは確かに天辰葵ぽいと、申渡月子は思ってしまう。
「それはなんだか、それは葵ぽいですね」
天岩戸に閉じこもった天照大神を裸踊りで誘い出すのは、確かに天辰葵のイメージに確かに合うと申渡月子は思ってしまう。
「月子は私のことを誤解しているよ。でも…… 月子が私の裸踊りを見たいと言うなら踊るけど?」
天辰葵は不思議そうな顔でそう言って、制服の上着を脱ぎだした。
「少し見て見たい気もします。きっと美しいので…… あっ、今はしないでくださいね? 服を脱がないでください」
上着を脱いだだけにとどまらなかった天辰葵を申渡月子は急いで止める。
こんな手すりもないような階段しかない場所で裸踊りでも始められたら、申渡月子もたまったものではない。
「え? ああ、うん……」
止められた天辰葵は、なぜか少し残念そうだ。
「なんでちょっと残念そうなんですか……」
「月子の命令で裸になって踊るなんて素敵なことじゃないか」
嬉しそうに微笑みながら天辰葵はそんなことを言う。
心の底からそう言ってそうなので、申渡月子もげっそりとした顔を浮かべるしかない。
「ああ、はい…… わたくしにはまだ理解できない葵がいるんですね」
恋人となり、大分天辰葵のことを知れたと思ってはいたが、まだまだ底知れない相手だと、申渡月子は思い知らされた。
━【次回議事録予告-Proceedings.79-】━━━━━━━
竜と猿。
二人が行きつく先は、神の島、神の社。
そこで見るものとは。ついにあの正体がわかるときだ。
━次回、完全無欠の竜と神ならぬ春の来訪神.02━━━
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