絶対少女議事録 ~蟹座の私には、フェチニズムな運命を感じられずにはいられない~

只野誠

文字の大きさ
上 下
65 / 96
竜騰がる時、戦いに赴く虎

【Proceedings.57】竜騰がる時、戦いに赴く虎.01

しおりを挟む
 ここは永遠の学園の園、神宮寺学園。
 絶対にして完全なる学園。
 桜舞う常春の学園。
 その学び舎から、姿はどこにも見えないのだが、どこからともなく少女達の噂話が聞こえてくる。

「ただいま、ミエコ、シャベルコ。留守にしてしまって申し訳ない」
「いえいえ、キクコちゃん、用事は済んだのですか?」
「用事と言うほどの物でもないんですけど…… それはそうと、とうとう最強剣士と名高いむさ苦しいあの男の出番みたいですね」
「景清ちゃんですね。あの方、見た目は怖いですが、割と優しい人ですよね」
「あの虎男をちゃんづけで呼ぶなんて、シャベルコは勇気がありますね」
「景清……」
「あら、お知り合いです? ミエコ」
「ええ、少しだけ…… ですが。あれから、どれだけ腕を磨いたのか、気にはなってはいますよ」
「それはそれは、どうなるかは楽しみですね」
「「「クスクスクスクス……」」」



 猛獣のような男が道を行く。
 たくさんの配下を連れて道を行く。
 その中には旗を掲げた牛来亮の姿や、はち切れんばかりの胸筋にはち切れんばかりの女物のブラジャーを付け太鼓を打ちながら歩く丑久保修の姿もある。
 それ以外にも厳つい男たちが学ラン姿で群れをつくり列をなし、猛獣のような男、喜虎景清に続く。

 虎の威を借る虎の団。

 この学園の治安を維持する風紀委員の様な存在だ。
 誰もが恐れ、誰もが敬う、それに意外にも信頼もされている、そんな団だ。
 その親玉である喜寅景清が道を行く。
 その圧倒的な気配と雰囲気の一団を止めるものはいない。

 目指すはこの学園の食堂だ。
 修の鳴らす太鼓の音を響かせて一行は行く。



 猛獣の様な大男。
 それが天辰葵の前に座り込んだ。
 腰かけた椅子が小さく見えるほどの巨体だ。
 だが、それ以上に大男、景清から放たれる尋常ならざる気配の方にどうしても気がいってしまいがちだ。
 無視できないほどの存在感がある。
 
 ここ最近、天辰葵は幸福だった。
 未来望戦、いや、その前の酉水ひらり戦を終えてから、なんだかんだで月子の対応が良くなっていたからだ。
 ふと気が付けば月子が自分のことを見ているときすらある、そんなことでも葵は十分に満足していた。
 今も巧観はいるが、二人で仲良く昼食を食べていたところだ。

 ところだったのだが、目の間に座った虎のような大男にそんな気分も何もない。
 それどころか景清からは妙な威圧感がある。
 これでは無視をすることもできない。
「えっと…… なにかようですか?」
 景清が目の前に座りはしたものの、なにも話さないでいたので葵の方から声をかけてみた。
 ついでに、虎の威を借る虎の団は食堂の外で待機して食堂を取り囲んでいる。
 その圧もすさまじく月子ですら、緊張した面持ちでいる。
 なんなら、今も修が太鼓を威嚇するように定期的に打ち鳴らしている。

「むぅ…… 決闘を申し込みたい」
 景清はそう一言だけ言葉を発した。
 脅しかとも思えるような場面だが、景清にそのつもりはない。
 ただ単にデュエルの申し込みをしに来たら、虎の威を借る虎の団の団員たちに見つかり、お供します! と、その掛け声とともにそうなっただけだ。
 そこに景清の意志はなにも絡んでいない。
 むしろ、本人は何でこんな大事になってしまったのか、そう困惑しているくらいだ。
 ただ口下手な景清はそれをうまく説明できないし、自分を慕ってくれお供をしたい、という者達の想いを無駄にもしたくはない。

「デュエルの…… ですよね?」
 葵ですら、景清の発する気と言うか圧ともいえるものを感じながら聞き返し確かめる。
 なにか別の要求をされているかのようなに現状は思える。
 ただ、景清は口下手で察しの悪い不器用な男だ。
 それを弁解するようなことはしないし、それ以前に本人は自分が人に圧を与えることにすら気づけていない。

「ああ…… そうだ」
「それだけなのに御大層に子分? たちまで連れてきて」
 葵は食堂の全面ガラス張りの壁から外を見てそう言った。
 学ランを着たむさ苦しい男たちが食堂を取り囲んでいる。
 昼時だというのに他の客は早々に逃げ出してしまっている。
「すまぬ。事情を話したらついてきてしまってな……」
 その事情というのも、団員にどこ行くんですか? と聞かれたから正直にデュエルの申し込みに行くと言っただけだ。
 その後なぜか、団員たちが、カチコミだ! と騒ぎだしてこうなった。
 どうしてこうなったのか、景清にはまるで分っていない。
 ただでさえ口下手なのに、こうなってしまっては景清も、どう話し始めていいかわからずにいたら、葵の方から話しかけてくれただけの話だ。

「ああ、えーと、脅しとかではなく?」
 葵は真意を探るように景清の目を見ながらそう聞いてくる。
 そう聞かれた、景清はなんでそんなことを聞かれるかまるで理解できていない。
「脅し? 何を脅す?」
 景清は理解していない。
 自分が他人を圧倒するほどの気を発していることに。
 また猛獣のような、それこそ虎のような容姿をしており、特に女子からは怖がられていることに。
 何人もの男たちに建物ごと取り囲まれる恐怖を。
 景清はなにも、何一つ理解していないのだ。

「いや、いいです。た、巧観! こ、この人もしかして……」
 ただ葵はそのことを既に察した。
 確かに喜虎景清という男が発する圧はすさまじいものがある。
 だが、そこに悪意はないのだ。
 ただ景清から発する気が尋常じゃないほど強いだけなのだ。

「ああ、うん、割と、なんていうか、物凄い良い人で天然な人だよ」
 と、喜虎景清という男をよく知っている巧観は笑顔でそう言った。
 生徒会執行団、その副会長でもある景清のことを巧観もよく知っている。
 景清は悪い人間ではない、むしろ善良な人間である。
 義理堅く、善良で、模範的な生徒だ。
 ただその容姿から、その発する圧から、その口下手さから、よく誤解される男なのだ。

「あー、うん、悪気はないのかな?」
「恐らくは……」
 と、葵と巧観が話していると、
「なんの話だ」
 と、景清は聞いてくる。
 察しが悪すぎて、まさか自分のことを話しているとは思っていない。

「いや、こっちの話」
 と、葵はそう言って景清に笑顔を向ける。
「むぅ…… それで一つ二つ願いがある」
 笑顔を向けられた景清は少し、照れながら頭を下げた。
 景清が頭を下げたことで、食堂を取り囲んでいる外の男共がざわめき始める。
 だが、景清はなんか外で騒いでいるくらいの気持ちでしかない。

「願い?」
 と、外でざわめき始めている男たちを横目で見ながら葵は聞き返す。

「ああ、俺のデュエルアソーシエイトは、亮と修の二人だ。特に亮の許可をだな……」
 牛来亮はデュエルで敗北したときの命令で、葵との接触を禁じられている。
 例外としてデュエルアソーシエイトでのデュエルへの参加は、命令者が認めれば可能となっている。

「二人?」
 ただ天辰葵が気になったのは、亮の事ではない。
 デュエルアソーシエイトが二人ということだ。

「俺は二刀流だ」
 と、景清は宣言した。
 たしかに丸太のように太い腕なら、片手で刀を扱うのも容易だろう。

「神刀って二刀流できるんだね」
 そんなことよりも、葵が思ったことはそれだった。
 つまり自分の中に宿っている神刀を含めれば、全部で三本の神刀の能力を使えることになる。
 それが弱いわけはない。

「そんなことできるの喜虎さんだけだよ」
 巧観は呆れるようにそう言って笑った。
「それって両方折らないといけないってこと?」
 ただ葵にとって自分も二刀流をすることよりも、気になった事はそっちだ。
 二本とも神刀を折らないといけないのであれば、色々と話が変わってくる。
 もしそうであるならば、無理やりにでも丁子晶を味方につけて、片手に幻体化した幻影観力を持っておけばある意味無敵だ。

「いや……」
 と、景清が答えようとするが、
「どちらか片方だけで平気だよ」
 巧観が答える。
 それを聞いた葵は新たに神刀の能力をつけるようになるよりも弱点が増えるだけだと判断する。
 デュエルの勝敗は神刀を折られた方が負けになるのだから。
 デュエルでは、それ以外では負けになることはない。
 確かに強くはあるだろうが、弱点も二本に増えるのでは、葵からしたらいただけない。
 そもそも、葵は二刀流などするつもりもない。
 左手は何かと開けておきたい。

「むぅ……」
 景清が難しい顔をする。
 その顔に向かって葵は、
「ふーん、まあ、いいよ。受けるよ、デュエル。牛来亮の件も、もちろんいいですよ」
 と、返答する。
「あ、ああ、ありがたい」
 そう言って景清は笑った。
 ただその笑顔は本当に虎が威嚇するような笑みだった。
 景清をよく知っている巧観も含めて、葵と月子も引くほどの笑みだ。

「つまり、デュエルってことですね!」
 その言葉に三人が引いている所に、茜が、猫屋茜が柱の影から現れて、鼻息を荒くしてそう言った。
「茜! やっぱり来たね、今日は驚かなかったぞ」
 巧観は得意そうにそう言った。
 と、言うか、前回のデュエルから葵達がこの食堂にいるときは、茜が柱の陰に潜み、今か今かとデュエルをするのかと様子を伺っていることを巧観は知っているのだ。

「そんなことよりいつ開催しますか!? まさか、今からとかは言わないですよね?」
 そんな茜のことだ。
 巧観のことなど眼中にあるわけがない。

「ダメか……?」
 なんとなく今からデュエルを開催する気でいた景清は茜にそう聞き返す。
「じゅ、準備時間がそれなりに欲しんです!」
 景清にその気はないのだが、眼光が鋭すぎて睨まれてたような感覚になった茜は何とか、その言葉を口からひねり出す。

「そうか…… いかほどの時間が必要だ?」
 景清には何の準備が必要なのかまるで分らないが、準備が必要と言うならば必要なのだろうと考える。

「あ、明日、せめて明日開催にしましょう!」
「明日か、わかった……」
 まるで好物を取り上げられた子供ような表情見せて景清は納得する。

「私も明日で良いよ。もうバイトもやめたから時間もいつでも」
「でも、結局は昼過ぎ頃が良いですよね」
 と、茜が提案する。

「あ……」
 昼過ぎと言われて、飯を食った後は激しい運動をするとお腹が痛くなる、と思った景清はそれを口にしようとする。
 が、
「昼過ぎか、それでいいよ」
 先に葵にそう言われてしまい口を噤むしかない。
「むぅ……」
 と、唸る景清に葵は笑顔で微笑み返す。

「では、明日の昼過ぎと言うことでよろしいですか?」
 と、茜が最終確認を葵と景清にする。
「ああ…… 構わん」
 ただ景清も男だ。
 決まってしまったことに、うだうだと言うつもりはない。
 明日、少し早めの昼食を食べればよいだけの話だ。

「では、私は準備がありますので、これにて! まずは会長に…… 解説は会長でいいのかな…… うーん、まあ、会長で! では!」
 最近、色々と解説を端寄りたがる会長に何とも言えない不信感を感じつつも他に適材な人物はいない。
 結局は茜は会長を頼ることにした。
 そして、忙しそうに駆けていった。

「茜はいつも元気だね。準備って何があるんだ?」
 と、葵が巧観に聞くと
「さあ? 事前に校内新聞とか発行しているけど、それじゃないかな」
 と、巧観が適当に答える。

「ふむ……」
 と、景清がそれに納得したように頷いた。
「で、巧観、この喜虎さん? って人、もちろん強いよね?」
 目の前で頷いている景清を指さして、葵は巧観にさら聞く。
「前も言ったろ、学園最強の剣士だよ」
 巧観はよく本人の前でそんなことを聞けるな、という表情を見せて答える。
 そして答える。この人が最強の剣士だと。

「ぬぅ……」
 最強の剣士と言われて、景清は遺憾の意を表すのだが、それをうまく言葉にすることはできない。
 自分よりも強い剣士はいる。いや、いたのだ、と。
 絶対少女となり行方不明になってしまったが。

「二刀流の達人でとにかく強いよ、ボクの犬刺突も喜虎さんに教えてもらったんだ」
 と、巧観が自慢げにそう言った。
「うむ……」
 景清も頷く。
「へー、そうなんだ」
 と、葵はこの景清という男がいつまで自分の前にいるんだろう、と、不思議に思いながらてきとうに返事をした。



 喜寅景清。
 寅の威を借る寅の団の団長にして、生徒会執行団の副会長。
 獅子座で八月三日生まれ。
 B型。
 最強を目指す剣士であり、色々と不器用な生き方の男だ。




━【次回議事録予告-Proceedings.58-】━━━━━━━


 学園最強の虎と天より舞い降りた竜の運命が交差する。
 運命は早くも蠢動し始める。


━次回、竜騰がる時、戦いに赴く虎.02━━━━━━━
しおりを挟む
▼【作品集】

▽【連載中】
学院の魔女の日常的非日常
ミアという少女を中心に物語は徐々に進んでいくお話。
※最初のほうは読み難いかもしれません。


それなりに怖い話。
さっくり読める。


絶対少女議事録
少女と少女が出会い運命が動き出した結果、足を舐めるお話。



▽【完結済み】

一般人ですけどコスプレしてバイト感覚で魔法少女やってます
十一万字程度、三十三話
五人の魔法少女の物語。
最初から最後までコメディ。


四十二歳の冴えない男が、恋をして、愛を知る。
八万字程度、四十一話
田沼という男が恋を知り、そしてやがて愛を知る。


竜狩り奇譚
八万字程度、十六話
見どころは、最後の竜戦。


幼馴染が俺以外の奴と同棲を始めていた
タイトルの通り。
感想 0

あなたにおすすめの小説

〈社会人百合〉アキとハル

みなはらつかさ
恋愛
 女の子拾いました――。  ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?  主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。  しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……? 絵:Novel AI

淫らに、咲き乱れる

あるまん
恋愛
軽蔑してた、筈なのに。

とある高校の淫らで背徳的な日常

神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。 クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。 後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。 ノクターンとかにもある お気に入りをしてくれると喜ぶ。 感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。 してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。

百合系サキュバスにモテてしまっていると言う話

釧路太郎
キャラ文芸
名門零楼館高校はもともと女子高であったのだが、様々な要因で共学になって数年が経つ。 文武両道を掲げる零楼館高校はスポーツ分野だけではなく進学実績も全国レベルで見ても上位に食い込んでいるのであった。 そんな零楼館高校の歴史において今まで誰一人として選ばれたことのない“特別指名推薦”に選ばれたのが工藤珠希なのである。 工藤珠希は身長こそ平均を超えていたが、運動や学力はいたって平均クラスであり性格の良さはあるものの特筆すべき才能も無いように見られていた。 むしろ、彼女の幼馴染である工藤太郎は様々な部活の助っ人として活躍し、中学生でありながら様々な競技のプロ団体からスカウトが来るほどであった。更に、学力面においても優秀であり国内のみならず海外への進学も不可能ではないと言われるほどであった。 “特別指名推薦”の話が学校に来た時は誰もが相手を間違えているのではないかと疑ったほどであったが、零楼館高校関係者は工藤珠希で間違いないという。 工藤珠希と工藤太郎は血縁関係はなく、複雑な家庭環境であった工藤太郎が幼いころに両親を亡くしたこともあって彼は工藤家の養子として迎えられていた。 兄妹同然に育った二人ではあったが、お互いが相手の事を守ろうとする良き関係であり、恋人ではないがそれ以上に信頼しあっている。二人の関係性は苗字が同じという事もあって夫婦と揶揄されることも多々あったのだ。 工藤太郎は県外にあるスポーツ名門校からの推薦も来ていてほぼ内定していたのだが、工藤珠希が零楼館高校に入学することを決めたことを受けて彼も零楼館高校を受験することとなった。 スポーツ分野でも名をはせている零楼館高校に工藤太郎が入学すること自体は何の違和感もないのだが、本来入学する予定であった高校関係者は落胆の声をあげていたのだ。だが、彼の出自も相まって彼の意志を否定する者は誰もいなかったのである。 二人が入学する零楼館高校には外に出ていない秘密があるのだ。 零楼館高校に通う生徒のみならず、教員職員運営者の多くがサキュバスでありそのサキュバスも一般的に知られているサキュバスと違い女性を対象とした変異種なのである。 かつては“秘密の花園”と呼ばれた零楼館女子高等学校もそういった意味を持っていたのだった。 ちなみに、工藤珠希は工藤太郎の事を好きなのだが、それは誰にも言えない秘密なのである。 この作品は「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルアッププラス」「ノベルバ」「ノベルピア」にも掲載しております。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

コンプレックス

悠生ゆう
恋愛
創作百合。 新入社員・野崎満月23歳の指導担当となった先輩は、無口で不愛想な矢沢陽20歳だった。

如月さんは なびかない。~片想い中のクラスで一番の美少女から、急に何故か告白された件~

八木崎(やぎさき)
恋愛
「ねぇ……私と、付き合って」  ある日、クラスで一番可愛い女子生徒である如月心奏に唐突に告白をされ、彼女と付き合う事になった同じクラスの平凡な高校生男子、立花蓮。  蓮は初めて出来た彼女の存在に浮かれる―――なんて事は無く、心奏から思いも寄らない頼み事をされて、それを受ける事になるのであった。  これは不器用で未熟な2人が成長をしていく物語である。彼ら彼女らの歩む物語を是非ともご覧ください。  一緒にいたい、でも近づきたくない―――臆病で内向的な少年と、偏屈で変わり者な少女との恋愛模様を描く、そんな青春物語です。

アイドルグループの裏の顔 新人アイドルの洗礼

甲乙夫
恋愛
清純な新人アイドルが、先輩アイドルから、強引に性的な責めを受ける話です。

処理中です...