58 / 96
時に立ち向かう竜と未来を知る屠所の羊
【Proceedings.51】時に立ち向かう竜と未来を知る屠所の羊.02
しおりを挟む
卯月夜子は勇み足で今日も生徒会室に向かっていた。
その表情は殺気に満ちている。
バニーガールの衣装のハイヒールを響かせて廊下を進む。
今日も今日とて生徒会長である戌亥道明を問い詰めるつもりだ。
それを止めようとする恐れ知らずの者はいない。
ただ一人を除いて。
未来望。
細目の優男。卯月夜子の前に立ち、彼女の歩みを止める。
「なに?」
怒りに満ちた、返答次第では容赦しないといった気迫の一言が夜子から発せられる。
常人であればその一声で震えあがり逃げ出していたかもしれない。
そんな夜子に向かい望は声をかける。
「あまり会長を虐めないでやってくれるかな」
その気迫すらの望は受け流し、夜子が敵視している会長を擁護するようなことを言った。
夜子の鋭い刺すような気が、望に突き刺さる。
それでも望は朗らかに笑みを浮かべているだけだ。
「……」
無言の圧。
殺気以上の凶悪な気が夜子から発せられ、望に突き刺さる。
だが、望はそれすらを意に介さない。
そして、更に望は言葉を続ける。
怒りに身を任せ、バーサーカーとかした夜子に向かってだ。
「キミはさ、恭子さんのデュエルアソーシエイトだったんでしょう?」
余りにも望に敵意がないので、夜子も少しだけ正気に戻る。
「そうよ」
と、少しばつが悪そうに答える。
「なら、君は既に知っているはずだよ。恭子さんがどうなったのか。絶対少女になったその者のその後、デュエルアソーシエイトだけは…… 本来は知っているはずだよ」
望は告げる。
その言葉を聞くと、突き刺すような気迫が夜子から急激に失われる。
「私が…… 知っている……? そんなはずは……」
夜子にそんな記憶はない。
だが、申渡恭子が絶対少女となった時、確かに自分もその横に居たことは思い出せる。
そして、その後どうなったのか、そこがどうしても曖昧となっている。
どうしても何も思い出すことが出来ない。
それに今まで、望に指摘されるまで気づくことすらできなかった。
その事にも夜子は驚愕しだす。
「ただ、ちょっと忘れているだけさ。ごまかされてね。希望を胸に思い出そう。会長はキミの敵なんかじゃない」
望はただでさえ笑っているような顔で更に微笑む。
夜子に向かいそれを告げる。
「何を言って……」
夜子も混乱している。
何が何だか理解できないでいる。
ただ、望の言っていることは間違っていないように、そう感じられている。
「まずは落ち着こう。希望を忘れてはいけない。憎悪や憤怒では真実は見えてこないよ」
だが、夜子の視線は今だ鋭い。
会長なんかよりも、今目の前に未来望の方が真実を知っているのではないか、そのように夜子には思えて来るからだ。
「あなた、何を知っているの?」
戸惑いながらも、夜子は望を睨む。
だが、その視線からは迷いも生じている。
今は怒りだけに囚われているわけではない。
「自分も妹のデュエルアソーシエイトだっただけだよ。いや、あの頃はそんな呼び名ではなかったけどね」
そう言って、未来望は少し悲しそうに笑った。
「思い出す……」
確かに望の言うことはその通りなのだ。
夜子は、知っているはずなのだ。
申渡恭子の隣に、彼女が絶対少女になった時に、夜子はその隣に確かにいたはずなのだ。
何かを忘れている。
いや、忘れさせられている。
それは事実だ。
それを思い出せれば、確かに会長などを問いただす必要もない。
「そう。希望を忘れてはいけない。希望だけが頼りだ。希望だけが……」
そう言って、望は夜子に背を向けて去っていく。
「わかったわ。少し思い出す努力をしてみますわん」
平静をやっと取り戻した夜子は普段通りの魅惑的な笑みを浮かべてそう言った。
「うん、それでいい。希望を忘れないで」
最後に望は振り向いて、笑顔を残して去っていった。
葵と月子の桜並木デートの次の日のことだ。
「はぁ、確かにあの桜並木は好きですが、流石に七周はきついですね……」
月子は脚をさすりながらそう言った。
「一周三十分以上だもんね。お疲れ様」
巧観も当たり前だと同意する。
「流石に脚が…… 今日はバイトを休みにさせてもらいました」
この脚では十二時台のラッシュアワーを乗り切れないと思った月子は事前にそれを伝えている。
食堂側もそれを二つ返事で承諾し、葵の確認をとって、葵も今日のバイトは休みになっている。
流石の葵とは言えど、一人で十二時台を乗り切るのは難しい。
「ごめんよ、月子。つい浮かれてしまって」
葵も相当へこんでいるようで、落ち込みながらそう言った。
「いえ、楽しかったことは楽しかったですよ。ただ加減をですね……」
月子も四時間以上も歩くことになるとは、思っても見なかった。
ただ話ながら桜並木を四時間以上も歩いただけなのだ。
それでも葵が楽しそうにしていたので、月子もそれに付き合ってしまっただけだ。
「月子も我慢して付き合うから」
と、巧観に言われ、月子も何とも言えない笑みを返すことしかできない。
「いえ、わたくしから誘ったことですし、ご褒美ですし……」
と、月子は笑顔でそう答えた。
「それでも言ってほしかったよ、月子」
そんな月子を覗き込むように葵はそう言った。
「わ、わかりました、これからは無理はしません」
月子も答える。
「どそうしたの、綾。無言で虚空を見つめて」
ふと巧観が横を見ると虚空を見つめる綾がいた。
「やっぱり顔なのね……」
巧観の視線に気づいた綾はそうポツリと言葉を漏らした。
「いや、月子は顔で人を判断しないだろ? どっちかと言うと押しの強さのような?」
それに対して巧観は真面目に答える。
綾も何か反応が欲しくてその言葉を言ったわけではないが。
「押しの強さ…… わたしにはどちらにせよ、無理な話ね」
そう言って、綾はそのまま頬けている。
葵と月子が仲良くなったので、現実逃避でも始めているのかもしれない。
巧観も、今は少し綾はそっとしておいた方がよさそうだと判断する。
「けど、四時間近く? 以上? それくらいだよね、二人で何を話していたの?」
葵と月子に振り返り巧観がそう聞くと、
「それは……」
と、葵が答えようしたのを月子が止める。
そして、
「秘密ですよ」
と、月子は笑顔でそう言った。
━【次回議事録予告-Proceedings.52-】━━━━━━━
未来望は丁子晶の力を借りようとする。
そして、希望を待望するする羊は竜と相対する。
その時、再び運命は蠢動し始める。
━次回、時に立ち向かう竜と未来を知る屠所の羊.03━
その表情は殺気に満ちている。
バニーガールの衣装のハイヒールを響かせて廊下を進む。
今日も今日とて生徒会長である戌亥道明を問い詰めるつもりだ。
それを止めようとする恐れ知らずの者はいない。
ただ一人を除いて。
未来望。
細目の優男。卯月夜子の前に立ち、彼女の歩みを止める。
「なに?」
怒りに満ちた、返答次第では容赦しないといった気迫の一言が夜子から発せられる。
常人であればその一声で震えあがり逃げ出していたかもしれない。
そんな夜子に向かい望は声をかける。
「あまり会長を虐めないでやってくれるかな」
その気迫すらの望は受け流し、夜子が敵視している会長を擁護するようなことを言った。
夜子の鋭い刺すような気が、望に突き刺さる。
それでも望は朗らかに笑みを浮かべているだけだ。
「……」
無言の圧。
殺気以上の凶悪な気が夜子から発せられ、望に突き刺さる。
だが、望はそれすらを意に介さない。
そして、更に望は言葉を続ける。
怒りに身を任せ、バーサーカーとかした夜子に向かってだ。
「キミはさ、恭子さんのデュエルアソーシエイトだったんでしょう?」
余りにも望に敵意がないので、夜子も少しだけ正気に戻る。
「そうよ」
と、少しばつが悪そうに答える。
「なら、君は既に知っているはずだよ。恭子さんがどうなったのか。絶対少女になったその者のその後、デュエルアソーシエイトだけは…… 本来は知っているはずだよ」
望は告げる。
その言葉を聞くと、突き刺すような気迫が夜子から急激に失われる。
「私が…… 知っている……? そんなはずは……」
夜子にそんな記憶はない。
だが、申渡恭子が絶対少女となった時、確かに自分もその横に居たことは思い出せる。
そして、その後どうなったのか、そこがどうしても曖昧となっている。
どうしても何も思い出すことが出来ない。
それに今まで、望に指摘されるまで気づくことすらできなかった。
その事にも夜子は驚愕しだす。
「ただ、ちょっと忘れているだけさ。ごまかされてね。希望を胸に思い出そう。会長はキミの敵なんかじゃない」
望はただでさえ笑っているような顔で更に微笑む。
夜子に向かいそれを告げる。
「何を言って……」
夜子も混乱している。
何が何だか理解できないでいる。
ただ、望の言っていることは間違っていないように、そう感じられている。
「まずは落ち着こう。希望を忘れてはいけない。憎悪や憤怒では真実は見えてこないよ」
だが、夜子の視線は今だ鋭い。
会長なんかよりも、今目の前に未来望の方が真実を知っているのではないか、そのように夜子には思えて来るからだ。
「あなた、何を知っているの?」
戸惑いながらも、夜子は望を睨む。
だが、その視線からは迷いも生じている。
今は怒りだけに囚われているわけではない。
「自分も妹のデュエルアソーシエイトだっただけだよ。いや、あの頃はそんな呼び名ではなかったけどね」
そう言って、未来望は少し悲しそうに笑った。
「思い出す……」
確かに望の言うことはその通りなのだ。
夜子は、知っているはずなのだ。
申渡恭子の隣に、彼女が絶対少女になった時に、夜子はその隣に確かにいたはずなのだ。
何かを忘れている。
いや、忘れさせられている。
それは事実だ。
それを思い出せれば、確かに会長などを問いただす必要もない。
「そう。希望を忘れてはいけない。希望だけが頼りだ。希望だけが……」
そう言って、望は夜子に背を向けて去っていく。
「わかったわ。少し思い出す努力をしてみますわん」
平静をやっと取り戻した夜子は普段通りの魅惑的な笑みを浮かべてそう言った。
「うん、それでいい。希望を忘れないで」
最後に望は振り向いて、笑顔を残して去っていった。
葵と月子の桜並木デートの次の日のことだ。
「はぁ、確かにあの桜並木は好きですが、流石に七周はきついですね……」
月子は脚をさすりながらそう言った。
「一周三十分以上だもんね。お疲れ様」
巧観も当たり前だと同意する。
「流石に脚が…… 今日はバイトを休みにさせてもらいました」
この脚では十二時台のラッシュアワーを乗り切れないと思った月子は事前にそれを伝えている。
食堂側もそれを二つ返事で承諾し、葵の確認をとって、葵も今日のバイトは休みになっている。
流石の葵とは言えど、一人で十二時台を乗り切るのは難しい。
「ごめんよ、月子。つい浮かれてしまって」
葵も相当へこんでいるようで、落ち込みながらそう言った。
「いえ、楽しかったことは楽しかったですよ。ただ加減をですね……」
月子も四時間以上も歩くことになるとは、思っても見なかった。
ただ話ながら桜並木を四時間以上も歩いただけなのだ。
それでも葵が楽しそうにしていたので、月子もそれに付き合ってしまっただけだ。
「月子も我慢して付き合うから」
と、巧観に言われ、月子も何とも言えない笑みを返すことしかできない。
「いえ、わたくしから誘ったことですし、ご褒美ですし……」
と、月子は笑顔でそう答えた。
「それでも言ってほしかったよ、月子」
そんな月子を覗き込むように葵はそう言った。
「わ、わかりました、これからは無理はしません」
月子も答える。
「どそうしたの、綾。無言で虚空を見つめて」
ふと巧観が横を見ると虚空を見つめる綾がいた。
「やっぱり顔なのね……」
巧観の視線に気づいた綾はそうポツリと言葉を漏らした。
「いや、月子は顔で人を判断しないだろ? どっちかと言うと押しの強さのような?」
それに対して巧観は真面目に答える。
綾も何か反応が欲しくてその言葉を言ったわけではないが。
「押しの強さ…… わたしにはどちらにせよ、無理な話ね」
そう言って、綾はそのまま頬けている。
葵と月子が仲良くなったので、現実逃避でも始めているのかもしれない。
巧観も、今は少し綾はそっとしておいた方がよさそうだと判断する。
「けど、四時間近く? 以上? それくらいだよね、二人で何を話していたの?」
葵と月子に振り返り巧観がそう聞くと、
「それは……」
と、葵が答えようしたのを月子が止める。
そして、
「秘密ですよ」
と、月子は笑顔でそう言った。
━【次回議事録予告-Proceedings.52-】━━━━━━━
未来望は丁子晶の力を借りようとする。
そして、希望を待望するする羊は竜と相対する。
その時、再び運命は蠢動し始める。
━次回、時に立ち向かう竜と未来を知る屠所の羊.03━
0
▼【作品集】
▽【連載中】
学院の魔女の日常的非日常
ミアという少女を中心に物語は徐々に進んでいくお話。
※最初のほうは読み難いかもしれません。
それなりに怖い話。
さっくり読める。
絶対少女議事録
少女と少女が出会い運命が動き出した結果、足を舐めるお話。
▽【完結済み】
一般人ですけどコスプレしてバイト感覚で魔法少女やってます
十一万字程度、三十三話
五人の魔法少女の物語。
最初から最後までコメディ。
四十二歳の冴えない男が、恋をして、愛を知る。
八万字程度、四十一話
田沼という男が恋を知り、そしてやがて愛を知る。
竜狩り奇譚
八万字程度、十六話
見どころは、最後の竜戦。
幼馴染が俺以外の奴と同棲を始めていた
タイトルの通り。
▽【連載中】
学院の魔女の日常的非日常
ミアという少女を中心に物語は徐々に進んでいくお話。
※最初のほうは読み難いかもしれません。
それなりに怖い話。
さっくり読める。
絶対少女議事録
少女と少女が出会い運命が動き出した結果、足を舐めるお話。
▽【完結済み】
一般人ですけどコスプレしてバイト感覚で魔法少女やってます
十一万字程度、三十三話
五人の魔法少女の物語。
最初から最後までコメディ。
四十二歳の冴えない男が、恋をして、愛を知る。
八万字程度、四十一話
田沼という男が恋を知り、そしてやがて愛を知る。
竜狩り奇譚
八万字程度、十六話
見どころは、最後の竜戦。
幼馴染が俺以外の奴と同棲を始めていた
タイトルの通り。
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
如月さんは なびかない。~片想い中のクラスで一番の美少女から、急に何故か告白された件~
八木崎(やぎさき)
恋愛
「ねぇ……私と、付き合って」
ある日、クラスで一番可愛い女子生徒である如月心奏に唐突に告白をされ、彼女と付き合う事になった同じクラスの平凡な高校生男子、立花蓮。
蓮は初めて出来た彼女の存在に浮かれる―――なんて事は無く、心奏から思いも寄らない頼み事をされて、それを受ける事になるのであった。
これは不器用で未熟な2人が成長をしていく物語である。彼ら彼女らの歩む物語を是非ともご覧ください。
一緒にいたい、でも近づきたくない―――臆病で内向的な少年と、偏屈で変わり者な少女との恋愛模様を描く、そんな青春物語です。
〈社会人百合〉アキとハル
みなはらつかさ
恋愛
女の子拾いました――。
ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?
主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。
しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……?
絵:Novel AI

とある高校の淫らで背徳的な日常
神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。
クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。
後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。
ノクターンとかにもある
お気に入りをしてくれると喜ぶ。
感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。
してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
さくらと遥香
youmery
恋愛
国民的な人気を誇る女性アイドルグループの4期生として活動する、さくらと遥香(=かっきー)。
さくら視点で描かれる、かっきーとの百合恋愛ストーリーです。
◆あらすじ
さくらと遥香は、同じアイドルグループで活動する同期の2人。
さくらは"さくちゃん"、
遥香は名字にちなんで"かっきー"の愛称でメンバーやファンから愛されている。
同期の中で、加入当時から選抜メンバーに選ばれ続けているのはさくらと遥香だけ。
ときに"4期生のダブルエース"とも呼ばれる2人は、お互いに支え合いながら数々の試練を乗り越えてきた。
同期、仲間、戦友、コンビ。
2人の関係を表すにはどんな言葉がふさわしいか。それは2人にしか分からない。
そんな2人の関係に大きな変化が訪れたのは2022年2月、46時間の生配信番組の最中。
イラストを描くのが得意な遥香は、生配信中にメンバー全員の似顔絵を描き上げる企画に挑戦していた。
配信スタジオの一角を使って、休む間も惜しんで似顔絵を描き続ける遥香。
さくらは、眠そうな顔で頑張る遥香の姿を心配そうに見つめていた。
2日目の配信が終わった夜、さくらが遥香の様子を見に行くと誰もいないスタジオで2人きりに。
遥香の力になりたいさくらは、
「私に出来ることがあればなんでも言ってほしい」
と申し出る。
そこで、遥香から目をつむるように言われて待っていると、さくらは唇に柔らかい感触を感じて…
◆章構成と主な展開
・46時間TV編[完結]
(初キス、告白、両想い)
・付き合い始めた2人編[完結]
(交際スタート、グループ内での距離感の変化)
・かっきー1st写真集編[完結]
(少し大人なキス、肌と肌の触れ合い)
・お泊まり温泉旅行編[完結]
(お風呂、もう少し大人な関係へ)
・かっきー2回目のセンター編[完結]
(かっきーの誕生日お祝い)
・飛鳥さん卒コン編[完結]
(大好きな先輩に2人の関係を伝える)
・さくら1st写真集編[完結]
(お風呂で♡♡)
・Wセンター編[完結]
(支え合う2人)
※女の子同士のキスやハグといった百合要素があります。抵抗のない方だけお楽しみください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる