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どぐう
どぐう
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家の庭から土偶が出た。
物置を立てるために、地面を平にしようとして、土地を整備していた時のことだ。
しかも、浅い場所から土偶が出たのだ。
この家の主の男は、他にも何か出土するかもと、辺りを少し掘り返してみたが、出て来たのは土偶一体だけだった。
男の友人に考古学を少しかじっている友人がいたので、その友人に土偶を見てもらう。
その友人が言うには、本物ぽい、とだけ言った。
ただ、男の話を聞く限り、偽物だろうと。
そもそも男が住む辺りに、遺跡やらなんやらがあったという話はない。
誰かがいたずらで埋めた物だろう、と、その友人は言った。
ただ、友人も専門家ではない。
独学で考古学をちょっとかじっただけの素人だ。
友人の言ったことが本当はどうだったのか、それは男にも判断が付かなかった。
ついでに出土した土偶は、俗にいうところの遮光器土偶に似た土偶だ。
有名な土偶だ。
それだけに偽物、というか、お土産などの模造品も多い。
でも、せっかく出土した土偶だ。
これも何かの縁だと、男は思い、これから建てる物置の一角に神棚を置いた。
そして、その神棚にその土偶を飾ったのだ。
それからというもの、男の家では良い事ばかりが起こった。
子宝に恵まれ、年老いた父の持病が治り、男の仕事がうまくいき、給料も上がった。
男は口にはださなかったが、心の片隅で土偶のおかげだと思っていた。
仕事に行く前に、物置により、酒と焚いた米を神棚にお供えして行った。
だが、男は知らない。
十数年前、その土偶とよく似た置き物を近くのディスカウントスーパーで売っていたことを。
信じる者は救われる。
何を信じるかはその者の自由だ。
そして、何かを信じそれを柱にする者の心は強い。
だから宗教は世界にはやったのだ。
ただ、それだけの話だ。
物置を立てるために、地面を平にしようとして、土地を整備していた時のことだ。
しかも、浅い場所から土偶が出たのだ。
この家の主の男は、他にも何か出土するかもと、辺りを少し掘り返してみたが、出て来たのは土偶一体だけだった。
男の友人に考古学を少しかじっている友人がいたので、その友人に土偶を見てもらう。
その友人が言うには、本物ぽい、とだけ言った。
ただ、男の話を聞く限り、偽物だろうと。
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独学で考古学をちょっとかじっただけの素人だ。
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でも、せっかく出土した土偶だ。
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男は口にはださなかったが、心の片隅で土偶のおかげだと思っていた。
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だが、男は知らない。
十数年前、その土偶とよく似た置き物を近くのディスカウントスーパーで売っていたことを。
信じる者は救われる。
何を信じるかはその者の自由だ。
そして、何かを信じそれを柱にする者の心は強い。
だから宗教は世界にはやったのだ。
ただ、それだけの話だ。
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▼【作品集】
▽【連載中】
学院の魔女の日常的非日常
ミアという少女を中心に物語は徐々に進んでいくお話。
※最初のほうは読み難いかもしれません。
それなりに怖い話。
さっくり読める。
絶対少女議事録
少女と少女が出会い運命が動き出した結果、足を舐めるお話。
▽【完結済み】
一般人ですけどコスプレしてバイト感覚で魔法少女やってます
十一万字程度、三十三話
五人の魔法少女の物語。
最初から最後までコメディ。
四十二歳の冴えない男が、恋をして、愛を知る。
八万字程度、四十一話
田沼という男が恋を知り、そしてやがて愛を知る。
竜狩り奇譚
八万字程度、十六話
見どころは、最後の竜戦。
幼馴染が俺以外の奴と同棲を始めていた
タイトルの通り。
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※最初のほうは読み難いかもしれません。
それなりに怖い話。
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▽【完結済み】
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最初から最後までコメディ。
四十二歳の冴えない男が、恋をして、愛を知る。
八万字程度、四十一話
田沼という男が恋を知り、そしてやがて愛を知る。
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八万字程度、十六話
見どころは、最後の竜戦。
幼馴染が俺以外の奴と同棲を始めていた
タイトルの通り。
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