146 / 404
かたこり
かたこり
しおりを挟む
男はそれまで肩こりとは無縁だった。
だが、急に酷い肩こりに悩まされるようになる。
肩が冷たく、硬くなり、男に重くのしかかる。
肩こりのせいで体調が悪く、寝不足になり目のクマまでできて、顔もなぜか青白くなった気がする。
また肩が妙に冷える。
男が肩を触ると妙に冷たい。
まるで冷水かのように冷たい。
男はこれが加齢かと、そう思っていた。
それを会社の同僚に話したところ、その同僚は引きつった顔をしていた。
そして、その同僚はさんざん悩んだあげく、口を開く。
あまりこういうことは言わないようにしているんですが、肩に手を乗せている女性がいますよ、と。
男は驚く。
振り返るがもちろん何もいない。
男には何も見えない。
ただ、この同僚はこんな冗談をいう奴ではないことを男は知っている。
男は驚きはしたが、同僚に聞き返した。
その女は美人か、と。
今度は同僚が驚く。
そして、困った顔をした後、男の背後を見る。
人の形はしているが、同僚にとってそれは恐ろしい姿をしている。
だが、見ようによっては美人といえなくもない。
同僚の顔が青ざめながら、美人です、と男に告げる。
男は、そうか、とだけ答えた。
男は独身だった。
いや、女性と付き合ったこともない男だった。
次の日から男は妙に明るくなった。
なぜだか、青白かった顔が血行が良くなっている。
そして笑顔だった。
同僚が話を聞くと、男は自分に憑いている霊に、幽霊ちゃんと名づけ色々と話かけたそうだ。
話しているうちに、相手が美人だと思うと、男も楽しくなりずっと話しかけていたそうだ。
自分の趣味のことを永遠と話していたそうだ。
それが楽しくて、と男は笑顔で同僚に話した。
同僚は男の背後を見る。
そこにはもう何もいない。
けど、男が楽しそうにしているので、同僚は何も言わないことにした。
だが、急に酷い肩こりに悩まされるようになる。
肩が冷たく、硬くなり、男に重くのしかかる。
肩こりのせいで体調が悪く、寝不足になり目のクマまでできて、顔もなぜか青白くなった気がする。
また肩が妙に冷える。
男が肩を触ると妙に冷たい。
まるで冷水かのように冷たい。
男はこれが加齢かと、そう思っていた。
それを会社の同僚に話したところ、その同僚は引きつった顔をしていた。
そして、その同僚はさんざん悩んだあげく、口を開く。
あまりこういうことは言わないようにしているんですが、肩に手を乗せている女性がいますよ、と。
男は驚く。
振り返るがもちろん何もいない。
男には何も見えない。
ただ、この同僚はこんな冗談をいう奴ではないことを男は知っている。
男は驚きはしたが、同僚に聞き返した。
その女は美人か、と。
今度は同僚が驚く。
そして、困った顔をした後、男の背後を見る。
人の形はしているが、同僚にとってそれは恐ろしい姿をしている。
だが、見ようによっては美人といえなくもない。
同僚の顔が青ざめながら、美人です、と男に告げる。
男は、そうか、とだけ答えた。
男は独身だった。
いや、女性と付き合ったこともない男だった。
次の日から男は妙に明るくなった。
なぜだか、青白かった顔が血行が良くなっている。
そして笑顔だった。
同僚が話を聞くと、男は自分に憑いている霊に、幽霊ちゃんと名づけ色々と話かけたそうだ。
話しているうちに、相手が美人だと思うと、男も楽しくなりずっと話しかけていたそうだ。
自分の趣味のことを永遠と話していたそうだ。
それが楽しくて、と男は笑顔で同僚に話した。
同僚は男の背後を見る。
そこにはもう何もいない。
けど、男が楽しそうにしているので、同僚は何も言わないことにした。
0
▼【作品集】
▽【連載中】
学院の魔女の日常的非日常
ミアという少女を中心に物語は徐々に進んでいくお話。
※最初のほうは読み難いかもしれません。
それなりに怖い話。
さっくり読める。
絶対少女議事録
少女と少女が出会い運命が動き出した結果、足を舐めるお話。
▽【完結済み】
一般人ですけどコスプレしてバイト感覚で魔法少女やってます
十一万字程度、三十三話
五人の魔法少女の物語。
最初から最後までコメディ。
四十二歳の冴えない男が、恋をして、愛を知る。
八万字程度、四十一話
田沼という男が恋を知り、そしてやがて愛を知る。
竜狩り奇譚
八万字程度、十六話
見どころは、最後の竜戦。
幼馴染が俺以外の奴と同棲を始めていた
タイトルの通り。
▽【連載中】
学院の魔女の日常的非日常
ミアという少女を中心に物語は徐々に進んでいくお話。
※最初のほうは読み難いかもしれません。
それなりに怖い話。
さっくり読める。
絶対少女議事録
少女と少女が出会い運命が動き出した結果、足を舐めるお話。
▽【完結済み】
一般人ですけどコスプレしてバイト感覚で魔法少女やってます
十一万字程度、三十三話
五人の魔法少女の物語。
最初から最後までコメディ。
四十二歳の冴えない男が、恋をして、愛を知る。
八万字程度、四十一話
田沼という男が恋を知り、そしてやがて愛を知る。
竜狩り奇譚
八万字程度、十六話
見どころは、最後の竜戦。
幼馴染が俺以外の奴と同棲を始めていた
タイトルの通り。
お気に入りに追加
17
あなたにおすすめの小説

【⁉】意味がわかると怖い話【解説あり】
絢郷水沙
ホラー
普通に読めばそうでもないけど、よく考えてみたらゾクッとする、そんな怖い話です。基本1ページ完結。
下にスクロールするとヒントと解説があります。何が怖いのか、ぜひ推理しながら読み進めてみてください。
※全話オリジナル作品です。



どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
意味がわかると怖い話
邪神 白猫
ホラー
【意味がわかると怖い話】解説付き
基本的には読めば誰でも分かるお話になっていますが、たまに激ムズが混ざっています。
※完結としますが、追加次第随時更新※
YouTubeにて、朗読始めました(*'ω'*)
お休み前や何かの作業のお供に、耳から読書はいかがですか?📕
https://youtube.com/@yuachanRio

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる