54 / 423
きみょう
きみょう に
しおりを挟む
前回の「きみょう」と同じような話を聞いた。
奇妙な人形のような物が廃村のベッドの上に寝かされていると。
ただ同一の物かどうか、それはわからない。
だから、別物の話として扱う。
それは陶器のような何かでできた人形で異形の姿をしている。
茶色っぽい肌色で胴体は円柱。
首が異様に長い。
ついでに手足も長い。
それに、人間のような頭部がついている。
顔は怖くて確認できなかった、という話だ。
あと、全体的なイメージが茄子馬のようだったと言っている。
その見た目の特徴で類似点は多い。
ただ「きみょう」の話を聞いた県からは、かなり離れた位置の県の話だ。
同じようなものが複数体いるのか、それとも同一個体なのか。
それもわからない。
ただそれが視界に入ったとき、それを見たものはゾワゾワっとしたものを感じたそうだ。
それを見た者は、面白半分で廃村など行くものではないと後悔したそうだ。
ここまでなら奇妙な気持ちの悪い人形が安置されていた、という少し変わった話で終わる。
終わらないからこの話になった。
その者たちは男女合わせて数名で廃村を見て回っていたという。
そこでその奇妙な人形のような物を見る。
それを見た一行はヤバイ物を見た、ということで、すぐにその廃村から逃げ出したらしい。
全員、車に逃げ帰りすぐに乗り来た道を引き返した。
道の駅。
そのような場所に立ち寄り、ご飯を食べる。
あれは何だったのか、ヤバイ物を見た、と話しながら夕飯にありつく。
もう日は落ちている。
けれども、まだ夜の七時を廻っていないような時刻だ。
うどんなんかの簡単な食事だったという。
ただ道の駅なんかは外と全面がガラスで仕切られてたりする。
だから外の様子がすぐに見えてしまう。
まだ遠くの位置に、あの奇妙な人形が見えたのだという。
それは動いてはいなかったが、まるで自分達を追って来たかのように遠くの、かなりの大通りを挟んで道路のむこう側の森から自分達を覗き込む様に見ていたのだと言う。
その姿を全員が確認し、食べるものも食べれずに全員慌てて車に逃げ込んだ。
その時、運転席の男だけ、バックミラーに写ったその人形の顔を更に見たという。
ガラスのような目ではなく、暗く何もない穴が目の位置に空いていてより一層不気味だった、そういう話だ。
ただその人形のような何かが直接動いているところを見たというわけではない、とのことだ。
それがもう三、四年前のことになるそうだ。
それ以来その人形のような何かを見たことはないという。
また似たような話を聞いたら、文字にしてみたいと思う。
奇妙な人形のような物が廃村のベッドの上に寝かされていると。
ただ同一の物かどうか、それはわからない。
だから、別物の話として扱う。
それは陶器のような何かでできた人形で異形の姿をしている。
茶色っぽい肌色で胴体は円柱。
首が異様に長い。
ついでに手足も長い。
それに、人間のような頭部がついている。
顔は怖くて確認できなかった、という話だ。
あと、全体的なイメージが茄子馬のようだったと言っている。
その見た目の特徴で類似点は多い。
ただ「きみょう」の話を聞いた県からは、かなり離れた位置の県の話だ。
同じようなものが複数体いるのか、それとも同一個体なのか。
それもわからない。
ただそれが視界に入ったとき、それを見たものはゾワゾワっとしたものを感じたそうだ。
それを見た者は、面白半分で廃村など行くものではないと後悔したそうだ。
ここまでなら奇妙な気持ちの悪い人形が安置されていた、という少し変わった話で終わる。
終わらないからこの話になった。
その者たちは男女合わせて数名で廃村を見て回っていたという。
そこでその奇妙な人形のような物を見る。
それを見た一行はヤバイ物を見た、ということで、すぐにその廃村から逃げ出したらしい。
全員、車に逃げ帰りすぐに乗り来た道を引き返した。
道の駅。
そのような場所に立ち寄り、ご飯を食べる。
あれは何だったのか、ヤバイ物を見た、と話しながら夕飯にありつく。
もう日は落ちている。
けれども、まだ夜の七時を廻っていないような時刻だ。
うどんなんかの簡単な食事だったという。
ただ道の駅なんかは外と全面がガラスで仕切られてたりする。
だから外の様子がすぐに見えてしまう。
まだ遠くの位置に、あの奇妙な人形が見えたのだという。
それは動いてはいなかったが、まるで自分達を追って来たかのように遠くの、かなりの大通りを挟んで道路のむこう側の森から自分達を覗き込む様に見ていたのだと言う。
その姿を全員が確認し、食べるものも食べれずに全員慌てて車に逃げ込んだ。
その時、運転席の男だけ、バックミラーに写ったその人形の顔を更に見たという。
ガラスのような目ではなく、暗く何もない穴が目の位置に空いていてより一層不気味だった、そういう話だ。
ただその人形のような何かが直接動いているところを見たというわけではない、とのことだ。
それがもう三、四年前のことになるそうだ。
それ以来その人形のような何かを見たことはないという。
また似たような話を聞いたら、文字にしてみたいと思う。
0
お気に入りに追加
17
あなたにおすすめの小説


【⁉】意味がわかると怖い話【解説あり】
絢郷水沙
ホラー
普通に読めばそうでもないけど、よく考えてみたらゾクッとする、そんな怖い話です。基本1ページ完結。
下にスクロールするとヒントと解説があります。何が怖いのか、ぜひ推理しながら読み進めてみてください。
※全話オリジナル作品です。
意味がわかると怖い話
邪神 白猫
ホラー
【意味がわかると怖い話】解説付き
基本的には読めば誰でも分かるお話になっていますが、たまに激ムズが混ざっています。
※完結としますが、追加次第随時更新※
YouTubeにて、朗読始めました(*'ω'*)
お休み前や何かの作業のお供に、耳から読書はいかがですか?📕
https://youtube.com/@yuachanRio
本当にあった怖い話
邪神 白猫
ホラー
リスナーさんや読者の方から聞いた体験談【本当にあった怖い話】を基にして書いたオムニバスになります。
完結としますが、体験談が追加され次第更新します。
LINEオプチャにて、体験談募集中✨
あなたの体験談、投稿してみませんか?
投稿された体験談は、YouTubeにて朗読させて頂く場合があります。
【邪神白猫】で検索してみてね🐱
↓YouTubeにて、朗読中(コピペで飛んでください)
https://youtube.com/@yuachanRio
※登場する施設名や人物名などは全て架空です。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる