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エピローグ
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その日は遠乗り日和の快晴だった。
エルシャの乗る薄いクリーム色をした馬は馬体こそ小さいが、速くて勇敢で、常にエルシャのことを守ろうとしてくれる愛馬だ。
「久しぶりで気持ちいいな、バドル」
白に近いアイボリーのたてがみを靡かせながら、バドルも楽しそうに駆けている。
その後ろから一回り以上大きな真っ黒の馬が王とその愛馬を見守るように付いて駆ける。その背には、エルシャの護衛騎士である狼獣人のジュノが余裕の笑みでこちらを見ている。
ちらりと後ろを見て、エルシャは内緒話をするようにバドルの首を軽くたたきながら話しかけた。
「バドル、後ろのジークとジュノを引き離そうか。
お前の速さを見せてやろう」
そう言って、エルシャはバドルと共にスピードを上げた。
ジークの上では、獣人の聴覚でエルシャの企みを聞いていたジュノが、あまりの王の可愛らしさに口元がだらしなく開き舌が出てしまうのを気にして、逆に憮然とした無表情になっている。
「ジーク……、なぜ我が王はあんなに可愛らしいのだ……?」
ブルル、と返事をしているのか、バドルを追いかけたくてうずうずしているのかわからないジークの手綱を緩める。
「よし、我が王が速さ比べをご所望だ。
遅れをとるなよ、ジーク」
先の方へ行ってしまったエルシャの金髪とバドルのアイボリーの尾が日の光を受けて眩しく反射する様に目を細めながら、ジュノもスピードを上げた。
「はぁ、……やっぱり気持ちいいなぁ、遠乗り」
荒涼とした大岩ばかりの砂漠の中に、目的地である滝のあるオアシスがあった。
そこでバドルが水を飲めるように繋いで、自分も顔や手を洗う。
「エルシャ殿、飲むならこちらに」
ジークを繋ぎ終えたジュノが水筒を差し出す。
「ありがとう」
結局、エルシャの水に毒を入れた犯人はまだ見つかっていないが、それも調査中だし、ジュノの鼻で毒までわかると知れ渡ってからは、毒の混入はない。
ルーファスは、城の内部での犯行であることから、かなり力のある者が裏で糸を引いていて、実行犯であるメイドなり従者なりを潜り込ませているのだろうと、そちらも調査をしてくれている。
「ルーファスも来たがっていたから、今度はルーファスも連れて来てやろう」
ジュノがぴくりと片眉を上げる。
「鉱山の調査があるでしょう。それが終わってもランドールを探し、ラクダルを調べるという仕事が残っています」
「……ジュノ殿はルーファスと仲が良かったのではなかったですか?」
「仲……?
ルーファスとは、戦時中に一度会ったことがありました。
そのときから、書状での情報交換を常にしておりました。
戦時中の休戦のための動きも、前王を引きずり下ろす算段も、鉱山の様子も」
ちらりとエルシャを見る。
「そして、新たな王になるお方のことも」
「え、」
そんなことはルーファスからもジュノからも聞くのは初めてだった。
「私がエルシャ殿の様子を聞いて、彼が渋々と……筆が乗ってくればエルシャ殿の自慢ばかりを書いて寄こすので、肝心の情報よりもそちらの方が大部分を占めていたこともありました」
「なっ、……そ、そんな話、今初めて聞きました!」
自分の知らないところでなにを話されていたのか、そしてジュノはそんなときから想ってくれていたのだと恥ずかしがるところなのか、怒るところなのかを迷った。
「…………」
ジュノがじっとエルシャを見る。
「? ジュノ殿……?」
「私は、初めてエルシャ殿と会ったときから、お慕い申し上げていた」
エルシャが息を呑む。
「私は、それまであまり人族に良い感情を持っていませんでした。
しかし、エルシャ殿と初めてお会いしたとき、なんと高潔で美しい魂の持ち主かと驚いた。
初めて、己はこの人を守るために騎士となったのだとわかった。
しかし、傍でお仕えするようになってすぐに、己のは忠誠心ではないと思い知った。
忠誠ではなく、愛しているのだと悟ったのです」
エルシャの金髪の長い睫毛がゆっくりと上下する。
「……俺も、俺も、ジュノ殿のことを、知っていました。
まだ戦時中に銀狼国で、助けて頂いたことがあります。
今思えば、……一目惚れ、だったのかもしれません。
でも、もう二度と会えないと思っていたのに、貴方が……会いに来てくれたから……」
ぽろり、と我慢していた雫が頬を伝う。
会わないままなら幼い憧れで終わっていたかもしれないのに、会ってしまった。再会して、言葉を交わして、触れ合ってみると、気持ちが育ってしまった。
「戦時中や即位前も、名前も知らない貴方のことを思い出して心を奮い立たせてきました。
あのとき、貴方が助けて守ってくれたから、今のサライはあるんです」
ふ、と空気が柔らかく揺らいで、頬や瞼を大きな舌でべろんと舐められた。
「俺じゃない。エルシャ殿が居たからだ」
ジュノの空色と少し深い青の瞳は、見上げるとジュノの頭越しの晴れ渡った空と同じ色をしていた。
「ん……、は、ん」
大きな舌が口の中まで潜り込んで舐めてくれる。
絹のような胸の飾り毛を柔らかく掴んで、手が埋もれていく感触を楽しむ。
甘くて重厚で、おひさまの匂いがする。
「ジュノ殿! いけません、誰かに見られたら……!」
「大丈夫だ、誰かがこのオアシスに近付けば十メートル前からわかる」
「そ、そういうことじゃなくて……!」
「なんだ? 今さらなにを恥ずかしがる?
ベッドの上ではいつも、」
「ああ! 黙ってください!
ここは外です! ……ベッドの……上での話なんて!」
慌てるエルシャをひょいと担ぎ、木陰の芝生に移動する。そして、エルシャを胸に抱いたまま、ごろんと仰向けに横になった。
エルシャは上等な毛足の長い柔らかな絨毯の上に、うつ伏せに寝転んだ状態になった。
「じゅ、ジュノ殿……!」
抗議をしてみるが、この気持ち良さに一度埋もれてしまうとなかなか起き上がることはできない。まさに上質なベッドに眠ってしまっている気持ちになる。
木々の間と滝を落ちる水の間をそよと風が吹き抜けて、本来なら少し肌寒い時期ではあるが、ジュノの被毛に包まれていると全く寒さは感じない。
それどころか、どんどん自分の体温もぽかぽかとあたたかくなってきて、それがまた眠気を誘う。
甘くて重厚な香りを肺にいっぱい吸い込むと、今日は滝の匂いや砂漠の匂いも混じる。
近頃、ふとしたときに従者やすれ違った衛兵らに怪訝な顔で見られることがあった。
不思議に思いネイに、自分がなにか失態でもおかしているだろうかと聞いてみると、ネイは気付いていなかったのかと呆れたように言った。
「最近、陛下からジュノ様の匂いがするからですよ。
香りでジュノ様かと思って振り返ると陛下だったりするから、みな困惑しているのです。
黙っているのはみなの温情でしょう」
エルシャ自身は全く気付いていなかったが、心当たりはあり過ぎるほどにある。
「こんな風にくっついているとまたジュノ殿の香りが移ってしまいます。
城に帰って俺からジュノ殿の香りがすると、従者たちが戸惑うじゃありませんか」
そう言いながらも、ジュノの香りが一番濃い胸元に顔を埋める。
「まあ、それがマーキングの意味だからな……」
「え? なんですか?」
「いや、なんでもない。
今日は遠乗りで疲れるだろうから、陛下をマッサージさせて頂きたいと言ったのだ。
乗馬は意外と足や腹の筋肉を使う。
きちんと夜にほぐしてやらないとな」
エルシャは顔を埋めたまま真っ赤になる。しばらく顔は上げられないだろう。
ジュノにマッサージをしてもらうと、絶対にその後は二人でベッドに行くことになる。
もはや、ジュノの香油でのマッサージは、エルシャにとって催淫効果のある前戯となりつつある。
マッサージとジュノに抱かれることをセットで覚えてしまったため、ジュノに「今夜はマッサージを」と言われただけで、否応なく期待に身体が熱くなる。
熱くなった頬や耳に、冷たい風が気持ちいい。
「最近、王としての威厳などどこかへいってしまったのでは、と思うことがあります」
わざと、少し憮然とした声で抗議してみる。
「こんなことでエルシャ殿の威光は陰ったりはすまい。
エルシャ殿の王の威光さえ、私が守ってみせる」
思わず、また「好き」と口走りそうになった。いや、もうなにも障害となることはないのだから言えばいいのだが、思ったときにいつでも言ってしまうと万一、公の場や重大な場面でも口をついてでてしまいかねない。
その代わり。
「もう少しだけ、こうしていても良いだろうか、ジュノ殿」
「もちろんです、陛下。
私がお守りしていますから、少しゆっくりされるといい」
ジュノの上に寝転んで、腕で抱きしめられて包まれて、世界一安心する場所で、エルシャは少しだけ眠った。
エルシャの乗る薄いクリーム色をした馬は馬体こそ小さいが、速くて勇敢で、常にエルシャのことを守ろうとしてくれる愛馬だ。
「久しぶりで気持ちいいな、バドル」
白に近いアイボリーのたてがみを靡かせながら、バドルも楽しそうに駆けている。
その後ろから一回り以上大きな真っ黒の馬が王とその愛馬を見守るように付いて駆ける。その背には、エルシャの護衛騎士である狼獣人のジュノが余裕の笑みでこちらを見ている。
ちらりと後ろを見て、エルシャは内緒話をするようにバドルの首を軽くたたきながら話しかけた。
「バドル、後ろのジークとジュノを引き離そうか。
お前の速さを見せてやろう」
そう言って、エルシャはバドルと共にスピードを上げた。
ジークの上では、獣人の聴覚でエルシャの企みを聞いていたジュノが、あまりの王の可愛らしさに口元がだらしなく開き舌が出てしまうのを気にして、逆に憮然とした無表情になっている。
「ジーク……、なぜ我が王はあんなに可愛らしいのだ……?」
ブルル、と返事をしているのか、バドルを追いかけたくてうずうずしているのかわからないジークの手綱を緩める。
「よし、我が王が速さ比べをご所望だ。
遅れをとるなよ、ジーク」
先の方へ行ってしまったエルシャの金髪とバドルのアイボリーの尾が日の光を受けて眩しく反射する様に目を細めながら、ジュノもスピードを上げた。
「はぁ、……やっぱり気持ちいいなぁ、遠乗り」
荒涼とした大岩ばかりの砂漠の中に、目的地である滝のあるオアシスがあった。
そこでバドルが水を飲めるように繋いで、自分も顔や手を洗う。
「エルシャ殿、飲むならこちらに」
ジークを繋ぎ終えたジュノが水筒を差し出す。
「ありがとう」
結局、エルシャの水に毒を入れた犯人はまだ見つかっていないが、それも調査中だし、ジュノの鼻で毒までわかると知れ渡ってからは、毒の混入はない。
ルーファスは、城の内部での犯行であることから、かなり力のある者が裏で糸を引いていて、実行犯であるメイドなり従者なりを潜り込ませているのだろうと、そちらも調査をしてくれている。
「ルーファスも来たがっていたから、今度はルーファスも連れて来てやろう」
ジュノがぴくりと片眉を上げる。
「鉱山の調査があるでしょう。それが終わってもランドールを探し、ラクダルを調べるという仕事が残っています」
「……ジュノ殿はルーファスと仲が良かったのではなかったですか?」
「仲……?
ルーファスとは、戦時中に一度会ったことがありました。
そのときから、書状での情報交換を常にしておりました。
戦時中の休戦のための動きも、前王を引きずり下ろす算段も、鉱山の様子も」
ちらりとエルシャを見る。
「そして、新たな王になるお方のことも」
「え、」
そんなことはルーファスからもジュノからも聞くのは初めてだった。
「私がエルシャ殿の様子を聞いて、彼が渋々と……筆が乗ってくればエルシャ殿の自慢ばかりを書いて寄こすので、肝心の情報よりもそちらの方が大部分を占めていたこともありました」
「なっ、……そ、そんな話、今初めて聞きました!」
自分の知らないところでなにを話されていたのか、そしてジュノはそんなときから想ってくれていたのだと恥ずかしがるところなのか、怒るところなのかを迷った。
「…………」
ジュノがじっとエルシャを見る。
「? ジュノ殿……?」
「私は、初めてエルシャ殿と会ったときから、お慕い申し上げていた」
エルシャが息を呑む。
「私は、それまであまり人族に良い感情を持っていませんでした。
しかし、エルシャ殿と初めてお会いしたとき、なんと高潔で美しい魂の持ち主かと驚いた。
初めて、己はこの人を守るために騎士となったのだとわかった。
しかし、傍でお仕えするようになってすぐに、己のは忠誠心ではないと思い知った。
忠誠ではなく、愛しているのだと悟ったのです」
エルシャの金髪の長い睫毛がゆっくりと上下する。
「……俺も、俺も、ジュノ殿のことを、知っていました。
まだ戦時中に銀狼国で、助けて頂いたことがあります。
今思えば、……一目惚れ、だったのかもしれません。
でも、もう二度と会えないと思っていたのに、貴方が……会いに来てくれたから……」
ぽろり、と我慢していた雫が頬を伝う。
会わないままなら幼い憧れで終わっていたかもしれないのに、会ってしまった。再会して、言葉を交わして、触れ合ってみると、気持ちが育ってしまった。
「戦時中や即位前も、名前も知らない貴方のことを思い出して心を奮い立たせてきました。
あのとき、貴方が助けて守ってくれたから、今のサライはあるんです」
ふ、と空気が柔らかく揺らいで、頬や瞼を大きな舌でべろんと舐められた。
「俺じゃない。エルシャ殿が居たからだ」
ジュノの空色と少し深い青の瞳は、見上げるとジュノの頭越しの晴れ渡った空と同じ色をしていた。
「ん……、は、ん」
大きな舌が口の中まで潜り込んで舐めてくれる。
絹のような胸の飾り毛を柔らかく掴んで、手が埋もれていく感触を楽しむ。
甘くて重厚で、おひさまの匂いがする。
「ジュノ殿! いけません、誰かに見られたら……!」
「大丈夫だ、誰かがこのオアシスに近付けば十メートル前からわかる」
「そ、そういうことじゃなくて……!」
「なんだ? 今さらなにを恥ずかしがる?
ベッドの上ではいつも、」
「ああ! 黙ってください!
ここは外です! ……ベッドの……上での話なんて!」
慌てるエルシャをひょいと担ぎ、木陰の芝生に移動する。そして、エルシャを胸に抱いたまま、ごろんと仰向けに横になった。
エルシャは上等な毛足の長い柔らかな絨毯の上に、うつ伏せに寝転んだ状態になった。
「じゅ、ジュノ殿……!」
抗議をしてみるが、この気持ち良さに一度埋もれてしまうとなかなか起き上がることはできない。まさに上質なベッドに眠ってしまっている気持ちになる。
木々の間と滝を落ちる水の間をそよと風が吹き抜けて、本来なら少し肌寒い時期ではあるが、ジュノの被毛に包まれていると全く寒さは感じない。
それどころか、どんどん自分の体温もぽかぽかとあたたかくなってきて、それがまた眠気を誘う。
甘くて重厚な香りを肺にいっぱい吸い込むと、今日は滝の匂いや砂漠の匂いも混じる。
近頃、ふとしたときに従者やすれ違った衛兵らに怪訝な顔で見られることがあった。
不思議に思いネイに、自分がなにか失態でもおかしているだろうかと聞いてみると、ネイは気付いていなかったのかと呆れたように言った。
「最近、陛下からジュノ様の匂いがするからですよ。
香りでジュノ様かと思って振り返ると陛下だったりするから、みな困惑しているのです。
黙っているのはみなの温情でしょう」
エルシャ自身は全く気付いていなかったが、心当たりはあり過ぎるほどにある。
「こんな風にくっついているとまたジュノ殿の香りが移ってしまいます。
城に帰って俺からジュノ殿の香りがすると、従者たちが戸惑うじゃありませんか」
そう言いながらも、ジュノの香りが一番濃い胸元に顔を埋める。
「まあ、それがマーキングの意味だからな……」
「え? なんですか?」
「いや、なんでもない。
今日は遠乗りで疲れるだろうから、陛下をマッサージさせて頂きたいと言ったのだ。
乗馬は意外と足や腹の筋肉を使う。
きちんと夜にほぐしてやらないとな」
エルシャは顔を埋めたまま真っ赤になる。しばらく顔は上げられないだろう。
ジュノにマッサージをしてもらうと、絶対にその後は二人でベッドに行くことになる。
もはや、ジュノの香油でのマッサージは、エルシャにとって催淫効果のある前戯となりつつある。
マッサージとジュノに抱かれることをセットで覚えてしまったため、ジュノに「今夜はマッサージを」と言われただけで、否応なく期待に身体が熱くなる。
熱くなった頬や耳に、冷たい風が気持ちいい。
「最近、王としての威厳などどこかへいってしまったのでは、と思うことがあります」
わざと、少し憮然とした声で抗議してみる。
「こんなことでエルシャ殿の威光は陰ったりはすまい。
エルシャ殿の王の威光さえ、私が守ってみせる」
思わず、また「好き」と口走りそうになった。いや、もうなにも障害となることはないのだから言えばいいのだが、思ったときにいつでも言ってしまうと万一、公の場や重大な場面でも口をついてでてしまいかねない。
その代わり。
「もう少しだけ、こうしていても良いだろうか、ジュノ殿」
「もちろんです、陛下。
私がお守りしていますから、少しゆっくりされるといい」
ジュノの上に寝転んで、腕で抱きしめられて包まれて、世界一安心する場所で、エルシャは少しだけ眠った。
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