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罰ですっ!償うのですっ!

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「私は、ここに住むと言ったのです」
「いや、聞こえたけど」
 ちょっと待って。この急な流れは、なんだ?
 また訳の分からないことを言われ、僕が頭を押さえていると、彼女はぐい、と身を乗り出してくる。
「言っておくのですけど、拒否権はないのです」
「いや、でも・・・・・・」
「可愛らしい子猫を見捨てた罰なのです。償うのです」
 そう、捲し立てる少女に、僕は手を挙げて、ようやく主張する。
「あの、ここ、ペット禁止なんだけど・・・・・・」
 曖昧に笑いながら言うと、目の前の少女は一瞬固まった。しかし、すぐにむっと眉をしかめる。
「あなたは今の私をぺっとと?こんないたいけな少女を飼いたいとは、とんだ変態さんですね」
「変態って・・・・・・。別にそんなつもりで言った訳じゃぁ」
「では、私をここに置いていただけるのですね?」
「いや待って。そもそも、なんで僕?」
「言ったのです。可愛い私を見捨てた罰なのです、と」
 悪魔の少女は、僕を追い詰めるように、目を覗き込んできた。
 それに、半身を引くと、少女はどこかを見ながら、説教のように語り始める。
「せめて、1度家に帰ってから、たおるか、温かいみるくでも、持ってきてくれると思っていたのですが、あなたは全くそんなこともなかったのです。普通の人間なら、絶対捨て猫は拾うのです。あなたは人間ではないのですか?悪魔なのですか?」
「いや、悪魔に言われても・・・・・・」
 だらだらと語る彼女の言葉を聞いて、僕はがっくりと、肩を落とす。
 確かに、今の彼女はペットと言えない。だったら、ここに置くことも出来るだろう。
 でもなぁ・・・・・・
 やっぱりついていけない現状に、僕は深くため息をついた。
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