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蛇足
(11)騎士団本部へ行きましょう!
しおりを挟むミレーヌは朝食をとりながら、ハッと我に返った。
(美味しい朝食と晴れ渡る青い空、庭に咲く美しい花々につい心が凪いでしまったけれど、癒されている場合ではないわ!)
そういえば、ここ数日義弟の姿を見ていない。
あれから何日経ったのだろうと指折り数えてみれば、10日ほど時が流れていた。
(なんてこと! すっかりクラウドの事を忘れていたわ! オススメされたロマンス小説で新しい扉を開いたばっかりに私ったら…っ)
なんという薄情な姉だろうか、とミレーヌは頭を抱えたくなった。
もうずっと帰ってきていないということは、それほど仕事が大変だということだ。
今は比較的平和だが、祖父の代では隣国との小競り合いが何度も起こっていたと聞く。騎士とは有事であれば、王を守り国のために先頭で戦う誇り高い職業。
ミレーヌにとっては、幼いころにお気に入りでよく読んだ絵本の中で騎士がお姫様を助けるヒーローとして描かれていることが多かったこともあり、義弟が騎士であるということをとても誇らしいと思っていた。
なのに!
すっかりボーイズラブにハマって忘れていただなんて、国のために頑張っているクラウドには口が裂けても言えない。
しかもその小説の舞台が騎士団であった事が妙に居た堪れない気持ちにさせた。あくまで純愛ラブストーリーなのだけれど、なんだろうこの背徳感は…。
ミレーヌは慌てて側にいた侍女のアンナに、クラウドについて尋ねてみた。
着替えなどはどうしているのか聞けば、侍従が定期的に騎士団本部へ届けているから問題ないらしい。
「泊まり込みだなんて今までなかったから、クラウドの身体が心配ね…」
「お元気だそうですので全く問題ございません。それよりお嬢様、今日は庭師が薔薇でアーチを作りましたので是非……」
「そうだわ! 騎士団本部へ行きましょう!」
「は…え??!! いえ、お待ち下さい! 今、なんと?! 一体なぜ急に?!」
「クラウドの様子をひと目見たいの。お願い、差し入れを用意してもらえるかしら? 出来れば疲れが取れる甘い物がいいわね」
「お、お嬢様?! あの、庭で庭師が薔薇で…!」
「ええ、ありがとう。それは後で見せて頂くわ。さあ、そうと決まれば出かける準備をしなくっちゃ!」
「おお、お待ち下さい! 今ならなんと水芸も…っ」
「まあ、すごいのね。それも後で見せてね。えーと、ドレスは何がいいかしら? 動きやすい物があればいいのだけれど、アンナはどう思う?」
「ええ…えええええ!?」
アンナは頑張った。
しかし、クラウドというストッパーを失ったミレーヌの普段のおっとりは何処へやら。
思い立った後の勢いはアンナのディフェンスをもろともしない。
これが、伯爵家の風来坊……とにかく自由で凄まじい行動力である。
その後、ディエゴやメイドも総出で説得を試みたが、この屋敷にクラウド以外でミレーヌを止められるものなどいなかった。
※※※
ミレーヌは久しぶりの外出に浮き足立っていた。
馬車の小窓から流れる街の景色も、空に泳ぐフワフワの綿菓子のような雲も、頬を撫でる爽やかな風も、全てがミレーヌの心をときめかせてくれる。
しかし、向かいの席には侍女のアンナが何故か浮かない顔をして座っていた。
「どうしたの? もしかして酔ってしまったのかしら?」
ミレーヌは侍女を気遣い心配そうに眉を下げて顔を覗き込むが、侍女は死んだ魚の目をしたまま薄く微笑むばかりだ。
「いいえ、大丈夫です、お嬢様。ただ…お願いがございます」
「なあに?」
「差し入れを置いたらすぐに帰るとお約束ください」
「ええ、わかっているわ。お仕事の邪魔をするつもりはないもの」
ミレーヌは残念そうに眉を下げながらも、侍女のお願いに素直に頷いた。
「本当は遠目で少しだけでも姿を見たいと思っていたけれど、忙しいのにわざわざ呼び立てるのは良くないってディエゴにも言われたわ。確かにその通りよね」
「ええ、そうです。クラウド様はお忙しいご様子です。決して呼び出したり、お会いしたりなさりませんよう」
「もう、わかっているってば」
出掛けるにあたり、それを条件として差し入れを作ってもらったのだ。ディエゴにも何度も念を押すように言われて耳にタコが出来そうだとミレーヌは子供のように口を尖らせたのがついさっきの話。
騎士団についたら、門番に身分を明かしてクラウドに差し入れを渡してもらう。たくさんの焼き菓子が入ったバスケットには小さなメッセージカードを添えてあるからきっとミレーヌの気持ちは伝わるだろう。
(決してボーイズラブに現を抜かしていたわけじゃないわ。ちょっと忘れていただけで、ちゃんと心配しているもの!)
ミレーヌは自身に言い訳をしつつ、焼き菓子でちょっとだけある罪悪感を払拭しようとしていた。
※※※
ミレーヌは白い日傘を手に騎士団本部を見上げて瞳を瞬く。
この建物を遠目から見かけることはあったが、目の前にしたのは初めて。石造りの重厚な壁に、背の高い鋼鉄の門。騎士団本部は周囲を圧倒するような威風堂々とした佇まいだった。その荘厳な様は震えるほどにカッコいい。
(ああ…っ! これが騎士団本部! あの小説の二人もきっとこのような建物で仕事をしていたのね!)
ミレーヌは読んだばかりのBL小説『君に剣を捧ぐ』での一場面を思い出して胸が熱くなる。
新米騎士と先輩騎士の両片思いのモダモダプラトニックラブは全て騎士団内での出来事…。
もしかすると、今目の前のこの建物の中でも、あの二人のようなロマンスが繰り広げられていたりするのだろうか。
ほわわん、と妄想が広がりそうになったところで侍女のアンナから「お嬢様!」と現実に引き戻された。
「早く差し入れを渡して帰りましょう! さあ! さあ!」
「ええ、そ、そうね?」
グイグイと不躾に背中を押されながら、ミレーヌは石畳の階段を数段上がる。先ほどから何事かと様子を見守っていた門の前にいた騎士に、侍女が話しかけた。
「私は伯爵家の使いものですが、こちらにいる第二部隊のクラウド様へ差し入れをお願いできますか?」
「レディ、失礼ですが身分証はお持ちでしょうか?」
「ええ、此方に」
門番は強面の無骨な見た目であったが、とても丁寧に応対してくれている。
男は身分証を確認し「確かに」と頷いて、後方にいたミレーヌに視線を移すと開き掛けた口を閉じて、何やらソワソワとしはじめた。
それに、ミレーヌはキョトンと首を傾げる。
(なにかしら? 身分なら先ほど確認したはずだし、もう不審者だとは思われていないと思うけれど…)
「こんにちは。お仕事の邪魔をしてしまってごめんなさいね」
「!!」
ミレーヌが勤めて当たり障りのない笑顔と言葉を心がけて話しかけたことで、門の男はよくやく小さく咳払いをしてから口を開いた。
「いいえ、お気になさらず。貴女様は伯爵家の御令嬢でいらっしゃいますね。クラウド殿に必ずお渡し致しますのでご安心ください」
「まあ、ありがとう。先ほどから騎士様はとても紳士なのね」
「!!」
微笑んでお礼を言えば門の男は顔を真っ赤に染めて言葉を失った。空気を求める魚のように口をパクパクと開閉しているが、先ほどからどこか体調でも悪いのだろうか。
「あの…もしや、お加減が悪いのでは」
「御令嬢、どうされました?」
その時、謎の体調不良を引き起こした門番の後ろから快活な声が掛けられた。
重々しい鋼鉄の門を難なく内側から開けて現れたのは、スラリとした長身の騎士だ。
肩まで伸ばした柔らかそうなオレンジブラウンの髪に同色の瞳。少し垂れ目がちな目元が甘い顔立ちを際立たせている。彼はBでLなロマンス小説の先輩騎士の特徴をそのまま写したかのような、ミレーヌの思い描いていたイメージそのままだった。
(まあ! まあ! なんてこと! 『君に剣を捧ぐ』のブラウン先輩だわっ!)
ミレーヌは一瞬言葉を失い興奮のあまり頬を紅潮させたが、すぐに我に返りブラウン先輩…もとい、名もなき騎士に向き直った。
「あの、こちらの騎士様の体調がよろしくないようなのです。少し休息を取って頂いては如何でしょうか」
「ん? そうなの?」
ミレーヌの言葉を受けて騎士が門の男に問いかけると、先ほどまで様子のおかしかった男はシャキッと背筋を伸ばして胸を張った。
「いいえ!! 至って健康であります!!」
「ーーーだそうですよ」
「…え? それなら、良いのですが…」
本当に大丈夫だろうか、とミレーヌは門の男を窺い見た。
ブラウン先輩(仮)はニコニコとしているが、門の男の態度からきっとこの騎士は上職なのだろうと推測できる。辛くても言えないのではないかと気遣うような視線を向けていると、ブラウン先輩(仮)がクスクスと忍び笑いを落とした。
「御令嬢、それ以上見ないであげてください。本当に彼が倒れてしまいます」
「え?」
「貴女がとても美しいから、緊張してしまうのですよ」
「!?」
(な、なんて!? ブラウン先輩に私、褒められた!? いいえ、お世辞よ、分かっているわ! でも、でも、あのブラウン先輩が…私をっ)
ミレーヌの中でこの突如現れた騎士はすでにブラウン先輩以外の何者でもなくなっていた。
物語の中でもブラウン先輩は紳士的で女性に優しい。貴族でもある彼は甘い言葉も駆け引きもお手の物なのだ。
けれど、如何しても調子が狂う相手がいる。
本音でしか向き合えないその唯一がもうひとりの主人公、ブラウン先輩のお相手の新米騎士ニコルである。ニコルは少し生意気な後輩で(以下略)
ファン心理丸出しで熱く見つめてくるミレーヌに、BL小説の登場人物を投影されているとは知らない騎士は苦笑いを浮かべた。
(この反応、まさか俺に好意が……? 参ったな、基本女の子は来るもの拒まずだけど、さすがに君はちょっと困るんだよなぁ。しかし、噂に違わず近くで見ても超可愛い…ていうか何だこれすげえタイプなんだけど。ちょっとだけならイケるか? あいつにバレなきゃ良いんじゃないのか? ……いや、イケけるかぁ!!! 血迷うなばか!! 俺のばか!! 死ぬわ!!)
脳内で一通りの自問自答と葛藤を終えたあと、騎士はそれをおくびにも出さずニコリと笑顔を作り直してミレーヌに紳士的に問いかけた。
「……それより、御令嬢。貴女はクラウドの姉上ではありませんか?」
「え?」
「俺はデジレと言います。彼の同僚で友人です。一度夜会でお会いした事もあるのですが、覚えていませんか?」
ギクリとしたミレーヌは過去の夜会を瞬時に頭の中で二倍速で再生した。
(夜会で会うということは貴族。そして、クラウドのお友達? え、どこで会ったのかしら? クラウドにお友達を紹介してもらった記憶が…ないわ……。)
「覚えて……おります」
「いや絶対嘘でしょ!」
デジレは気にした風もなく即座に突っ込む。
ミレーヌはそれに目を丸くした。男性からこんなにフランクに接されたのは初めてだった。
いつも何処か遠巻きにされてきたミレーヌにはとても新鮮な反応。さすがブラウン先輩、コミュ力が高い。
「失礼。いや、覚えていなくても当然です。いつも貴女はクラウドの背中に隠されていましたからね」
「そんな……申し訳ありません。デジレ様、弟がいつもお世話になっております」
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「差し入れ?」
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後ろで控えていた侍女に帰る意思を目配せをすると、侍女は《待ってました!》とばかりに力強く頷いた。
(クラウドに会えなかったのは残念だけれど、当初の予定になかったブラウン先輩に会えただけでも良しとしなきゃ。クラウドはお仕事を頑張っているのだから、寂しくなんてないわ…)
ミレーヌは丁寧に一礼し、踵を返す。
しかし、侍女に先導されながら馬車を待たせている場所へと一歩足を踏み出したとき、デジレがミレーヌを呼び止めた。
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