名も無い忌子

蜘優桜

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響く夜空に美しき心を

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 水葉「大丈夫よ。私は1人でいいんだから」

 皐月「み、水葉ちゃん、手伝わせてよ。ね?」

 水葉「必要ないから」

 皐月「今日、水葉ちゃん…ちょっとおかしいよ!いつもの水葉ちゃんならお手伝い許してくれる‼︎あの子の胸ぐらも掴んでたし、何かあったの?」

 水葉「そうね、1人になりたい気分なのかもしれないわ…。ごめんなさいね、少し言い方が悪かったわ」

 皐月「うん、やっぱり…」

 水葉「そうよ。でも、気にしなくていいわ」

 響「ふぅ…」

響は安心したように肩を下ろした
2人がプチ喧嘩になると思ってたんだろう
まぁ、喧嘩になって暴れ回るとかはねぇだろうけどな

 響「わたしも手伝っていい?」

 水葉「ええ、いいわよ。さっきはごめんなさい」

 響「いえいえ…」

 奈一「私も!」


___数分後

 水葉「生姜焼きよ。みんなで食べましょ」

 心愛「わぁ!美味しそう‼︎早く食べなしょ!箸とかも用意しなくちゃ‼︎」

心愛は走って箸を取りに行った

 皐月「走ると危ないよ‼︎心愛‼︎」

 心愛「いで」

心愛は盛大にこけた

 皐月「も~、だから言ったでしょ~」

 心愛「えへへ~、ごめんね」

心愛は笑っていた
本当に忙しねぇ野郎だよ

こうして見るとアイツは確かに子供なんだよな…
ませすぎてるとはいえ、子供っぽいとこもある
___年相応、とはいかねぇか…

 心優「心愛~、大丈夫?」

 心愛「大丈夫だよ!へーき、へーき!」

 オレ(心美)「本当に大丈夫かぁ?」

 心愛「もう!大丈夫だってば‼︎」

 オレ「あっはは!ほんとかよ‼︎ドジが」

あぁ、いつぶりだろう、日常かこんなに楽しいって思えたの…
コイツらと永遠に…、なんてな

オレにあとどれぐらいの時間が残されてんのかはわかんねぇ
でも、オレが生きている間はコイツらを守るって決めてんだ

…ふん
バッカみてぇだな

それより飯だったか
もしも食ったら…___

 オレ「っひ!」

 心優「心美、美味しいよ。はい、あーん」

心優はオレの口に飯を運んだ

 オレ「…美味しい」

 心愛「それはよかった。」

心愛は微笑み頭を撫でてくれた
その手はあったかくて泣いちゃいそうになる
ずっと触れていたい

 心優「もっと食べる気になった?」

 心美「…うん」

 心優「一緒に食べよう」

 心美「…うん、一緒に食べる」

ちょっと照れ臭ぇけど嬉しい
いや、嬉しいから照れ臭ぇのか?
あー!もー!めんどくせぇ!
もうなんも考えねぇ!

 奈一「ねーねー!私もしよーよー」

 響「…しないわよ」

なもひびがオレたちの方を見て行った
ってまさか…
のことか?
アイツらマジか…。
あそこ付き合ってんのか?

 奈一「えー、釣れないなー…。いーじゃん、やろーよー!ねーえー!」

 響「やんないわよ!もう!」

 奈一「なーんーでー‼︎いーいーじゃーん‼︎やりたい」

 響「もう!しつこいなぁ‼︎仕方ないわね…」

 響「じゃ、じゃあ、あ、あーん」

 奈一「あーん!うーん、美味しい!」

何を見せつけられてんだ?オレは…
イチャイチャしやがって…

 水葉「美味しいみたいでよかったわ…」

 皐月「そうだよね!美味しいよね‼︎私も大好きだよ!」

皐月は水葉に抱きついてにっこり笑ってピースしている

本当に水葉の事が好きなんだな…

オレにもいる
けど___
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