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響く夜空に美しき心を
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??「___本当、世話が焼けるな…」
オレの前にはあん時の銀髪の青年、零と___いや、まぁいい…2人の青年が立っていた
オレ(心美)「…んで?テメェは…敵の…」
零「話はあとだよ。使鬼早く来てくれ。このままじゃ…」
少し顔を暗くして零はいった
使鬼「わかってるよ零ちょっと待っててね…、大丈夫だからね…、3人とも…」
使鬼がオレ達にそう言い聞かせると少し辛そうに顔を歪めながら心優の能力を使ってオレ達を回復している
使鬼「…ッ、はぁ、はぁ…」
使鬼はその場に倒れ込んだ
零「使鬼!大丈夫か?」
零は使鬼に駆け寄った
使鬼「…大丈夫、だよー、なんて…そんな嘘、ばれちゃうでしょ?」
少し笑って見せたが目が笑っていなかった
零「あぁ、そうだな」
零はさすがに分かりやすすぎて、そりゃそうだろといった様子で使鬼の頭を撫でた
使鬼「でも、優先、すべきは、この子達、だよ。零、お願いできる?」
使鬼は真面目な顔でそういった。
零「うん、でもどこに送る?」
零…とやらも真面目な面構えになって目を光らせた
零の質問に使鬼は答えた
使鬼「あの弓士の家だ」
と
零「でもあそこには___」
零は明らかに動揺している
使鬼「それでいい」
零の言葉を遮って使鬼は口を開いた
零「…ッ!わ、わかった」
___水葉の家・玄関
使鬼「こんにちは、泉野鏡花さん」
使鬼は汗をかいてはいるものの、しんでぇのを我慢して怪しく微笑んでる
水葉「ッ!あんた達、何者⁉︎それになんで私の偽名を…」
水葉は明らかに動揺していて少し震えていた
使鬼「答えは簡単、君は有名で魔力や行動を見れば一目瞭然ってとこかな」
意地悪そうな笑顔は子供みてぇで今までの兄さんみたいな大人っぽさはそこにはなかった
どっちが素のアイツなのかオレには検討もつかねぇ…
水葉「行動?どう言うことよ⁉︎」
少し怒り混じりの声で水葉は言う
使鬼「そこまで教えてあげる義理はないかなぁ、俺にだって作戦、とか戦術とかあるわけだしさ」
子供みてぇな顔のまま使鬼はいった
水葉「それが貴方の戦術?それとも作戦かしら?」
水葉は不信感は持ちつつ使鬼に鎌をかけていると言う感じだった
使鬼「さぁね?…とぼけさせてもらうよ」
水葉「そう、別に大した興味はなかったしね。それよりも貴方、3人に何したの?」
質問が本題だったらしい
使鬼「別に。ま、何もしてないって言えば嘘にはなるけど」
少し引っかかる言い方をわざとしやがった
何が目的なのかオレには分からねえ
水葉「この子達に何をしたの⁉︎」
水葉は自分の中から溢れ出す黒い感情に任せて使鬼の胸ぐらを掴もうとするが零が2人の間に入ったせいで水葉は零の胸ぐらを掴んだ形になった
皐月「なんの騒ぎ?…ッ何してるの⁉︎水葉ちゃん‼︎」
そこにオレ達を探していたであろう皐月が飛び込んできた
皐月が水葉をなだめ、零から手を離した
使鬼「あ、そういえばもう帰る時間だったのを忘れてたね。帰ろうか、零」
それを見計ってたのかしんねぇがわざとらしく今思いついた、みてぇな顔してその言葉を口にした
水葉「次、この子達に何かしたら…ッ!」
何故か、朦朧としていく意識の中で後悔を思い出し、使鬼に手を伸ばした
___届くわけがねぇ
それなのにそれに気づいた使鬼は
使鬼「バイバイ、またね、___」
オレの前にはあん時の銀髪の青年、零と___いや、まぁいい…2人の青年が立っていた
オレ(心美)「…んで?テメェは…敵の…」
零「話はあとだよ。使鬼早く来てくれ。このままじゃ…」
少し顔を暗くして零はいった
使鬼「わかってるよ零ちょっと待っててね…、大丈夫だからね…、3人とも…」
使鬼がオレ達にそう言い聞かせると少し辛そうに顔を歪めながら心優の能力を使ってオレ達を回復している
使鬼「…ッ、はぁ、はぁ…」
使鬼はその場に倒れ込んだ
零「使鬼!大丈夫か?」
零は使鬼に駆け寄った
使鬼「…大丈夫、だよー、なんて…そんな嘘、ばれちゃうでしょ?」
少し笑って見せたが目が笑っていなかった
零「あぁ、そうだな」
零はさすがに分かりやすすぎて、そりゃそうだろといった様子で使鬼の頭を撫でた
使鬼「でも、優先、すべきは、この子達、だよ。零、お願いできる?」
使鬼は真面目な顔でそういった。
零「うん、でもどこに送る?」
零…とやらも真面目な面構えになって目を光らせた
零の質問に使鬼は答えた
使鬼「あの弓士の家だ」
と
零「でもあそこには___」
零は明らかに動揺している
使鬼「それでいい」
零の言葉を遮って使鬼は口を開いた
零「…ッ!わ、わかった」
___水葉の家・玄関
使鬼「こんにちは、泉野鏡花さん」
使鬼は汗をかいてはいるものの、しんでぇのを我慢して怪しく微笑んでる
水葉「ッ!あんた達、何者⁉︎それになんで私の偽名を…」
水葉は明らかに動揺していて少し震えていた
使鬼「答えは簡単、君は有名で魔力や行動を見れば一目瞭然ってとこかな」
意地悪そうな笑顔は子供みてぇで今までの兄さんみたいな大人っぽさはそこにはなかった
どっちが素のアイツなのかオレには検討もつかねぇ…
水葉「行動?どう言うことよ⁉︎」
少し怒り混じりの声で水葉は言う
使鬼「そこまで教えてあげる義理はないかなぁ、俺にだって作戦、とか戦術とかあるわけだしさ」
子供みてぇな顔のまま使鬼はいった
水葉「それが貴方の戦術?それとも作戦かしら?」
水葉は不信感は持ちつつ使鬼に鎌をかけていると言う感じだった
使鬼「さぁね?…とぼけさせてもらうよ」
水葉「そう、別に大した興味はなかったしね。それよりも貴方、3人に何したの?」
質問が本題だったらしい
使鬼「別に。ま、何もしてないって言えば嘘にはなるけど」
少し引っかかる言い方をわざとしやがった
何が目的なのかオレには分からねえ
水葉「この子達に何をしたの⁉︎」
水葉は自分の中から溢れ出す黒い感情に任せて使鬼の胸ぐらを掴もうとするが零が2人の間に入ったせいで水葉は零の胸ぐらを掴んだ形になった
皐月「なんの騒ぎ?…ッ何してるの⁉︎水葉ちゃん‼︎」
そこにオレ達を探していたであろう皐月が飛び込んできた
皐月が水葉をなだめ、零から手を離した
使鬼「あ、そういえばもう帰る時間だったのを忘れてたね。帰ろうか、零」
それを見計ってたのかしんねぇがわざとらしく今思いついた、みてぇな顔してその言葉を口にした
水葉「次、この子達に何かしたら…ッ!」
何故か、朦朧としていく意識の中で後悔を思い出し、使鬼に手を伸ばした
___届くわけがねぇ
それなのにそれに気づいた使鬼は
使鬼「バイバイ、またね、___」
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