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鳴り響く運命
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オレ(心美)「心優。行ってくる」
そう告げてオレは教室を出た
わたし(響)「きゃあっ」
心美「…」
その時心美がわたしに向かってきた火の玉を切った
水葉さん「あら、早いじゃない」
少し驚いたように水葉さんが言った
心美「…チッ」
心美は明らかに機嫌を悪くしていて水葉さんを睨みつけていた
水葉さん「行くわよ」
そんな事は気にも留めず矢を3本取り撃つ
全てが命中した
やっぱり水葉さんは弓の天才なのだろう…
わたしも、頑張らなくちゃいけない!
心優「…やめた方がいいよ」
わたし「っ‼︎」
声がした方向を見るとそこには心優が居た
わたし「なんで…?ここに?」
心優「…心美についてきた」
単純な答えが返ってきた
心優「心愛もいるよ」
心愛「『ライトフリューゲル』」
光の翼が相手を攻撃する
わたし「…!」
みんな…
でも、奈一が…いない…
あの人のことだからマイペースにこっちに向かってくれてると思う…
それより…戦わないと!
心優「だから、やめた方がいいって」
わたし「っ!なんで…?わたしだって!」
ついムキになってしまった
心優「自我、保てなくなるよ」
わたし「…!」
落ち着いた様子でえげつないことを言い出す心優に動揺してしまう…
何故…?どうして…?
なんの話…
だって戦って自我を失うって…
自我を保てなくなるって…!
心優「まぁそこで見てて、勝てるから」
絶対的な自信…
みんなにはそれに似合うだけの強さがある
わたしはどうだろう…
みんなみたいな覚悟あるだろうか…?
あったとしてそれに足る強さは…?
わたしは全てでみんなに劣っている
このままではいつか…___
そんなの嫌なのに…ッ!
わたしは何もできない
心優「ひびちゃん」
わたし「!」
心優がわたしを呼ぶ
心優「おわったよ」
わたし「早いね…」
心優「そんな事ない」
心優は分かってない…
わたしにはその謙遜が、言葉が痛い
心優の優しさも全部か痛いんだよ…‼︎
なんで…?
なんでいつもいつも…わたしはこんなに人の優しさを…___
どうしても、考えてしまう
そんな優しさ、いつかは消える
蜘優も、夜鴉も、ママも、お母さんも、パパも、お父さんも
みんなわたしの前からいなくなった
消えてしまった
だから、優しくされると不安になる
消えてしまう、いなくなってしまう
心優はいてくれるって信じようとしても信じれない…
最低だ…
??「響」
そう呼んだのは心美だった
心美「なんか考え事か?」
そう聞いた
わたし「…」
心美「最近、お前さ…辛いって思ってるだろ」
心美は続けた
心美「何がそんなに辛いんだ?話してみろよ。その苦しみならオレは___」
わたし「わかった様なこと、言わないでッ‼︎何も知らないくせに‼︎」
つい、怒ってしまった
心美は器用で要領が良くて、なんでもこなすから…だからわたしの気持ちなんてきっと理解できない
心美「…‼︎あぁ、そうだな。オレは何にも知らねぇよ!当たり前だろ‼︎テメェが話させねぇのになんで知ってんだよ‼︎」
わたし「‼︎」
冷静に考えたらそうだ
でもそういう事じゃない話してもきっとわからない
心優「2人とも___」
そう告げてオレは教室を出た
わたし(響)「きゃあっ」
心美「…」
その時心美がわたしに向かってきた火の玉を切った
水葉さん「あら、早いじゃない」
少し驚いたように水葉さんが言った
心美「…チッ」
心美は明らかに機嫌を悪くしていて水葉さんを睨みつけていた
水葉さん「行くわよ」
そんな事は気にも留めず矢を3本取り撃つ
全てが命中した
やっぱり水葉さんは弓の天才なのだろう…
わたしも、頑張らなくちゃいけない!
心優「…やめた方がいいよ」
わたし「っ‼︎」
声がした方向を見るとそこには心優が居た
わたし「なんで…?ここに?」
心優「…心美についてきた」
単純な答えが返ってきた
心優「心愛もいるよ」
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光の翼が相手を攻撃する
わたし「…!」
みんな…
でも、奈一が…いない…
あの人のことだからマイペースにこっちに向かってくれてると思う…
それより…戦わないと!
心優「だから、やめた方がいいって」
わたし「っ!なんで…?わたしだって!」
ついムキになってしまった
心優「自我、保てなくなるよ」
わたし「…!」
落ち着いた様子でえげつないことを言い出す心優に動揺してしまう…
何故…?どうして…?
なんの話…
だって戦って自我を失うって…
自我を保てなくなるって…!
心優「まぁそこで見てて、勝てるから」
絶対的な自信…
みんなにはそれに似合うだけの強さがある
わたしはどうだろう…
みんなみたいな覚悟あるだろうか…?
あったとしてそれに足る強さは…?
わたしは全てでみんなに劣っている
このままではいつか…___
そんなの嫌なのに…ッ!
わたしは何もできない
心優「ひびちゃん」
わたし「!」
心優がわたしを呼ぶ
心優「おわったよ」
わたし「早いね…」
心優「そんな事ない」
心優は分かってない…
わたしにはその謙遜が、言葉が痛い
心優の優しさも全部か痛いんだよ…‼︎
なんで…?
なんでいつもいつも…わたしはこんなに人の優しさを…___
どうしても、考えてしまう
そんな優しさ、いつかは消える
蜘優も、夜鴉も、ママも、お母さんも、パパも、お父さんも
みんなわたしの前からいなくなった
消えてしまった
だから、優しくされると不安になる
消えてしまう、いなくなってしまう
心優はいてくれるって信じようとしても信じれない…
最低だ…
??「響」
そう呼んだのは心美だった
心美「なんか考え事か?」
そう聞いた
わたし「…」
心美「最近、お前さ…辛いって思ってるだろ」
心美は続けた
心美「何がそんなに辛いんだ?話してみろよ。その苦しみならオレは___」
わたし「わかった様なこと、言わないでッ‼︎何も知らないくせに‼︎」
つい、怒ってしまった
心美は器用で要領が良くて、なんでもこなすから…だからわたしの気持ちなんてきっと理解できない
心美「…‼︎あぁ、そうだな。オレは何にも知らねぇよ!当たり前だろ‼︎テメェが話させねぇのになんで知ってんだよ‼︎」
わたし「‼︎」
冷静に考えたらそうだ
でもそういう事じゃない話してもきっとわからない
心優「2人とも___」
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