名も無い忌子

蜘優桜

文字の大きさ
上 下
26 / 62
奈々という存在

おかしい

しおりを挟む
 ??????『それは出来ないわ。貴方がそうする事を願っているもの。』

私は‼︎そんなこと…‼︎

 ??????『いいえ、願っているわ‼︎いつまで自分に嘘をつくつもり‼︎いい加減言ってみればいいじゃない⁉︎』

 ??????『みんなと変わらずずっと一緒にいたいって‼︎』

当然じゃん⁉︎

 ??????『でもならどうしてもっと知ろうとしないの?』

…‼︎

 ??????『怖いんでしょ?知って壊れてしまうのが、また独りぼっちになってしまうのが』

 ??????『私がはっきりと言うことであの子達との関係が崩れ去ってしまう…そう思っている、違う?』

ち、違___本当に違うだろうか?
心優の事を聞かないのはそう言う事なの?
そうだ。私は自分の意思で聞こうとした気持ちを自分自身で押さえつけた

 ??????『そうでしょ…私は貴方の願いで動く。だから貴方の事は1番知っているの』

どう言う事?

??????『言ったでしょ。私は貴方。貴方自身なの』

…?

 ??????『貴方が最近見ていた夢もそう。あれは貴方が見たいと願ったの』

うん…私の願望なんだ…

 ??????『いいえ、違うわ。』

は?

 ??????『あれは貴方の封じ込めた記憶』

でもみんなと狼零が一緒になんて…

 ??????『でも、事実よ。まだ思い出せないかしら?』

わからないの…考えても考えても考えても考えても考えても‼︎私が何を願ってるかなんて‼︎
自分の気持ちを心を殺した私が分かるわけないじゃん‼︎

 ??????『そう……。けれど貴方は自分が大事なだけ』

どう言う事?何が言いたいの?

 ??????『考えているかもしれないけれど、貴方は本当は思い出したくない、そうね?』

そんな事…

 ??????『あるでしょう…もう、いいわ』



 ??????『もうすぐ時間だし…悠長に話過ぎたわね…』


___病室?

 心優「なーちゃん‼︎起きた?」

起きた瞬間心優が心配そうにこちらを見ていった

 私「心優?私…心優を傷つけたんじゃ…」

怖かった…心優が気を使ってるんじゃないかって

 心優「ううん。違うよ、怒ってないよ?」

怒ってなかったならどうして…⁉︎

 私「じゃあ、触れるなって、大嫌いって言ったのは?」

 心優「記憶にない」

 私「えっ?」

 心優「ボクはそんな事言ってない」

 私「いや…どう言う事…?」

 心優「とりあえず、ボクは用事があるから…」

それは見捨てられたような言葉だった…

___翌日

 響「ねぇ、昨日の、本当に…___心優だった?」

今起きてきた響が言った
___どういう事か理解できない

 私「?」

 響「本当にその言葉、ころが言った?話を聞いた感じ、こみも様子がおかしいし…」

 私「でも違かったら…二人じゃなかったら辻褄が…」

 響「『乗っ取られた』とかはあるかもよ…」

 私「でも、だったら…私の事知ってるの、おかしいよ…?」

 響「でもそんな事、二人が言うとは到底思えない」

 私「でも、どうするの…?」

 響「本人に聞きましょう」

 私「でも心優は…」

 響「こみの方だよ」

 響「話してくれそうだし…」

 心美「何だよ…‼︎呼んだか?」

 響「うん。昨日の話、聞こうとおもって」

 心美「ッ!」

不機嫌そうに心美はこっちを睨んだ___
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

もう死んでしまった私へ

ツカノ
恋愛
私には前世の記憶がある。 幼い頃に母と死別すれば最愛の妻が短命になった原因だとして父から厭われ、婚約者には初対面から冷遇された挙げ句に彼の最愛の聖女を虐げたと断罪されて塵のように捨てられてしまった彼女の悲しい記憶。それなのに、今世の世界で聖女も元婚約者も存在が煙のように消えているのは、何故なのでしょうか? 今世で幸せに暮らしているのに、聖女のそっくりさんや謎の婚約者候補が現れて大変です!! ゆるゆる設定です。

【完結】仰る通り、貴方の子ではありません

ユユ
恋愛
辛い悪阻と難産を経て産まれたのは 私に似た待望の男児だった。 なのに認められず、 不貞の濡れ衣を着せられ、 追い出されてしまった。 実家からも勘当され 息子と2人で生きていくことにした。 * 作り話です * 暇つぶしにどうぞ * 4万文字未満 * 完結保証付き * 少し大人表現あり

愛する貴方の心から消えた私は…

矢野りと
恋愛
愛する夫が事故に巻き込まれ隣国で行方不明となったのは一年以上前のこと。 周りが諦めの言葉を口にしても、私は決して諦めなかった。  …彼は絶対に生きている。 そう信じて待ち続けていると、願いが天に通じたのか奇跡的に彼は戻って来た。 だが彼は妻である私のことを忘れてしまっていた。 「すまない、君を愛せない」 そう言った彼の目からは私に対する愛情はなくなっていて…。 *設定はゆるいです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

魅了が解けた貴男から私へ

砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。 彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。 そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。 しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。 男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。 元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。 しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。 三話完結です。

白い結婚をめぐる二年の攻防

藍田ひびき
恋愛
「白い結婚で離縁されたなど、貴族夫人にとってはこの上ない恥だろう。だから俺のいう事を聞け」 「分かりました。二年間閨事がなければ離縁ということですね」 「え、いやその」  父が遺した伯爵位を継いだシルヴィア。叔父の勧めで結婚した夫エグモントは彼女を貶めるばかりか、爵位を寄越さなければ閨事を拒否すると言う。  だがそれはシルヴィアにとってむしろ願っても無いことだった。    妻を思い通りにしようとする夫と、それを拒否する妻の攻防戦が幕を開ける。 ※ なろうにも投稿しています。

冤罪をかけられた上に婚約破棄されたので、こんな国出て行ってやります

真理亜
恋愛
「そうですか。では出て行きます」 婚約者である王太子のイーサンから謝罪を要求され、従わないなら国外追放だと脅された公爵令嬢のアイリスは、平然とこう言い放った。  そもそもが冤罪を着せられた上、婚約破棄までされた相手に敬意を表す必要など無いし、そんな王太子が治める国に未練などなかったからだ。  脅しが空振りに終わったイーサンは狼狽えるが、最早後の祭りだった。なんと娘可愛さに公爵自身もまた爵位を返上して国を出ると言い出したのだ。  王国のTOPに位置する公爵家が無くなるなどあってはならないことだ。イーサンは慌てて引き止めるがもう遅かった。

転生悪役令嬢に仕立て上げられた幸運の女神様は家門から勘当されたので、自由に生きるため、もう、ほっといてください。今更戻ってこいは遅いです

青の雀
ファンタジー
公爵令嬢ステファニー・エストロゲンは、学園の卒業パーティで第2王子のマリオットから突然、婚約破棄を告げられる それも事実ではない男爵令嬢のリリアーヌ嬢を苛めたという冤罪を掛けられ、問答無用でマリオットから殴り飛ばされ意識を失ってしまう そのショックで、ステファニーは前世社畜OL だった記憶を思い出し、日本料理を提供するファミリーレストランを開業することを思いつく 公爵令嬢として、持ち出せる宝石をなぜか物心ついたときには、すでに貯めていて、それを原資として開業するつもりでいる この国では婚約破棄された令嬢は、キズモノとして扱われることから、なんとか自立しようと修道院回避のために幼いときから貯金していたみたいだった 足取り重く公爵邸に帰ったステファニーに待ち構えていたのが、父からの勘当宣告で…… エストロゲン家では、昔から異能をもって生まれてくるということを当然としている家柄で、異能を持たないステファニーは、前から肩身の狭い思いをしていた 修道院へ行くか、勘当を甘んじて受け入れるか、二者択一を迫られたステファニーは翌早朝にこっそり、家を出た ステファニー自身は忘れているが、実は女神の化身で何代前の過去に人間との恋でいさかいがあり、無念が残っていたので、神界に帰らず、人間界の中で転生を繰り返すうちに、自分自身が女神であるということを忘れている エストロゲン家の人々は、ステファニーの恩恵を受け異能を覚醒したということを知らない ステファニーを追い出したことにより、次々に異能が消えていく…… 4/20ようやく誤字チェックが完了しました もしまだ、何かお気づきの点がありましたら、ご報告お待ち申し上げておりますm(_)m いったん終了します 思いがけずに長くなってしまいましたので、各単元ごとはショートショートなのですが(笑) 平民女性に転生して、下剋上をするという話も面白いかなぁと 気が向いたら書きますね

処理中です...