名も無い忌子

蜘優桜

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奈々という存在

悔しいよ

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 ??「うう…うッ…」

誰か泣いてるの___?
これは…心美?ちょっと様子を見よう…

 心美「なんで…ッ…オレはいつも…『護る』事が出来ねぇんだよ…」

心美そんな風に思ってたんだ…
なんだか___悔しいな
まだ何か言ってる…?

 心美「くそ…ッ‼︎いつも繰り返して…誰の事も結局…___あれ…?オレは誰の事を守れなかったんだっけ…ダメだ…わかんねぇや…」

心美…?どうしたんだろ…なんだか___記憶が曖昧な…

 心美「ッ!」

バリン
ガラスが割れる音がした

 私(奈々)「どうしたのッ⁉︎」

起き上がってしまった…
様子を見ようって思ってたのに
そして心美は

 心美「あっああ…ちょっとな…起こしちまったみてぇだな…すまん…」

と少し頭下げ気味に言った

 私「あっいや…全然ダイジョブ…」

って返した。
でも____
めっちゃカタコトになっちゃった…!
何やってんだ私‼︎
すっごい怪しいに決まってる‼︎
でも心美は優しく

 心美「そうか…眠れそうか?」

と呟く
私、気づいたら

 私「うーん…どうだろう?わかんないけどちょっと話そうよ!」

って言ってた
口が勝手に…!動いたの‼︎
心美は少し不機嫌そうに

 心美「あ?なんでそうなんだよ…‼︎」

ってwwいやおもろいw
でも理由なんてないんだよな~
だから私は

 私「気分?」

と返した
それに対し

 心美「なんでお前が疑問形で返してくんだよッ!」

って返してきた‼︎
___やっぱりダメかな…思いつきで言ったけど
心美は優しく微笑み

 心美「まぁ…いいぜ」

と私の提案を許してくれた
びっくりして思わず

 私「本当ッ⁉︎」

と叫んだ
そして心美は呆れたように

 心美「ああ。本当だ。だがあんまりでかい声は出すなよ」

といい私はやっべと思った
だってさだって…さっきめっちゃでかい声出したから‼︎
そう言う状況だった私は

 私「は、は~ぃ」

こう答えるしかなかった
何話そう…?なんも話すことないんだけど…
そこに心美が

 心美「なんか話すことあるんじゃねぇのか?」

ッて追い打ちかけてくる
嫌って言うかそんなん考えるもんじゃなくない⁈
イライラしてきた‼︎私はこう答えた

 私「いや考えてなかったよ?」

___
嫌、当然でしょ考えるもんじゃないし…
そんで心美が

 心美「お前、マジか…」

とか呆れて言ってくんの⁉︎
いーってなった私は

 私「考えるもんじゃなくない⁉︎」

って声を抑え気味に言ったけど

 心美「マジかお前…考えとけよ!」

って反撃してきた
くっそ反撃できない…くぅ!
まぁ…ちょっとだけど認めるしかないか…

 私「すいません…具の根も出ない…」

これでよし!

 心美「マジか…お前って意外に素直なんだな…」

心美が少し笑いを含ませて言った
くっそッ!バカにしやがって…むかつく…もう!本当に

 私「何がそんなにおもろいのさ‼︎」

気づいたら声に出てた…
心美が呆れたような目でこっちを見ている…

 私「何?」

 心美「あんまり大きな声は出すなよって言ったよな…お前覚えてねぇのか…あははは!」

ってここぞとばかりに笑っている
そこに

 心優「___何してるの?」

と心優が呟いた
今ので起きちゃったみたい
なんか申し訳なさもあるけど…
ぼさっとした髪…
眠たそうな綺麗な瞳…
あどけない表情…___
これ以上無い程に可愛い‼︎可愛すぎる…
気を抜いたら…色々持ってかれるレベルで‼︎
またびっくりした表情で

 心優「どしたの?」

と心優が尋ねてきた
その顔が‼︎可・愛・い・の‼︎なんて、言えなくてだから___

 心美「くっかははは‼︎奈々はお前がえらく可愛いんだとよ…はははは…‼︎」

せっかく何かしら答えようとしてたのに…ッ
心美は酷く笑って私の本当を頼んで無いのにバラしてきた…

 心優「そうなんだ…へぇ…」

興味なさげに心優が囁く
___なんだかその顔が見たことある気がした…
初めて見る顔なのに___
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