名も無い忌子

蜘優桜

文字の大きさ
上 下
20 / 62
奈々という存在

覚悟

しおりを挟む
そういう事だったのか___クソ野郎

???「どうした?戦わないのか?」

 私「ふっ…もう嫌いだよ___大っ嫌いだよ!」

___‼︎
あんた、また…‼︎

??????『ふふ。』

なんなの⁉︎

??????『…』

なんでそこで黙るの‼︎

??????『貴方が本当は知りたくないの。悲しい記憶をおもいだしたくないから
幸せすぎた記憶も全部』

何…言って…?全部覚えてるよ‼︎
お姉ちゃんの事も狼零(ろうれい)の事も‼︎

??????『違う…貴方は覚えてない』

??????『もう時間ね…さようなら』



 心優「なーちゃん…起きたの?」

起きたら家にいた

 私「なんで…」

 響「ナー‼︎よかった…あとアンタ‼︎あんまりころに心配させちゃダメ‼︎」

響は何を言ってるんだろ?
心配させるような事したかな?

 私「そもそもさ、心優はそんな___」

 響「何言ってんのよ‼︎ころはずっと
『嫌だ逝かないで行かないで置いていかないで』ってずっとごにょごにょと言ってたの!」

心優「ご飯作ってくるね」

心優が部屋を出て行った
心美がきた…

 心美「なんだ…起きたのか」

なんか残念そうだな…

 心美「…お前さどんなとこで育った?あとどんな親___」

 私「あんな奴‼︎親じゃない‼︎‼︎親なんて‼︎言わないでッ‼︎」

衝動的に叫んでしまった
確かに親といえば親かもしれない
___認めたくない

 心美「すまねぇな…ただここから逃げた方がいい」

 私「それってどういう…___」

心美「そのまんまだ」

 私「でもみんなと一緒じゃなきゃ…」

 心美「無理だ」

 私「なんで‼︎なんで折角手に入れたのに‼︎」

 心美「死にテェのか」

 私「それは…」

 心美「だったら…___響と一緒に逃げろ‼︎」

 私「嫌‼︎」

 心美「お前には苦しい思いをして欲しくねぇんだよ‼︎」

 私「いっぱいした‼︎」

 心美「…ここにいたいならいればいい
だがな死ぬ覚悟はしとけ。いいな?」

そう言われると怖くて逃げ出したい
逃げ出したいけど___

 心優「なーちゃん。ご飯できたよ」

 心美「心優⁉︎」

 心優「何話してたのー?」

 心美「別に…」

 心優「いいじゃん‼︎教えてよー」

心愛が入ってきた

 心愛「何話して…___」

 心愛「勝手にペラペラペラペラと…何やってんのよ。この大バカ」

心美の頭を叩く

 心優「心愛はわかるの?何話してたか」

 心愛「当然よ」

 心優「じゃあ教えてよー」

 心愛「この鈍感…」

 私「ねぇ‼︎なんで‼︎2人(心美と心愛)は…___何を知ってんの⁉︎」

 心優「なーちゃん…ごめんね…今はいえないんだ」

…私、何ムキになって心優の事悲しませてんだろ…
私…こんなだから何も話してもらえないの?

 心美「話せないのは、お前のせいではないぞ…」

 私「‼︎」

なんで…心美は私の気持ちをわかっちゃうの…?
分からないでいてほしい事もあるのに…!

 心優「なーちゃん。貴方は知らなくていい。闇なんて見なくても…知らなくても…聞かなくても…きっとその方がいいから」

何故心優はわらってるんだろう?
いつもいつも…___笑ってる
苦しいって感じないの?
無理してるの?

 心優「なーちゃん___」
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

【完結】愛も信頼も壊れて消えた

miniko
恋愛
「悪女だって噂はどうやら本当だったようね」 王女殿下は私の婚約者の腕にベッタリと絡み付き、嘲笑を浮かべながら私を貶めた。 無表情で吊り目がちな私は、子供の頃から他人に誤解される事が多かった。 だからと言って、悪女呼ばわりされる筋合いなどないのだが・・・。 婚約者は私を庇う事も、王女殿下を振り払うこともせず、困った様な顔をしている。 私は彼の事が好きだった。 優しい人だと思っていた。 だけど───。 彼の態度を見ている内に、私の心の奥で何か大切な物が音を立てて壊れた気がした。 ※感想欄はネタバレ配慮しておりません。ご注意下さい。

5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?

gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。 そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて 「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」 もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね? 3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。 4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。 1章が書籍になりました。

もう死んでしまった私へ

ツカノ
恋愛
私には前世の記憶がある。 幼い頃に母と死別すれば最愛の妻が短命になった原因だとして父から厭われ、婚約者には初対面から冷遇された挙げ句に彼の最愛の聖女を虐げたと断罪されて塵のように捨てられてしまった彼女の悲しい記憶。それなのに、今世の世界で聖女も元婚約者も存在が煙のように消えているのは、何故なのでしょうか? 今世で幸せに暮らしているのに、聖女のそっくりさんや謎の婚約者候補が現れて大変です!! ゆるゆる設定です。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

【完結】仰る通り、貴方の子ではありません

ユユ
恋愛
辛い悪阻と難産を経て産まれたのは 私に似た待望の男児だった。 なのに認められず、 不貞の濡れ衣を着せられ、 追い出されてしまった。 実家からも勘当され 息子と2人で生きていくことにした。 * 作り話です * 暇つぶしにどうぞ * 4万文字未満 * 完結保証付き * 少し大人表現あり

お飾り王妃の死後~王の後悔~

ましゅぺちーの
恋愛
ウィルベルト王国の王レオンと王妃フランチェスカは白い結婚である。 王が愛するのは愛妾であるフレイアただ一人。 ウィルベルト王国では周知の事実だった。 しかしある日王妃フランチェスカが自ら命を絶ってしまう。 最後に王宛てに残された手紙を読み王は後悔に苛まれる。 小説家になろう様にも投稿しています。

【完結】失いかけた君にもう一度

暮田呉子
恋愛
偶然、振り払った手が婚約者の頬に当たってしまった。 叩くつもりはなかった。 しかし、謝ろうとした矢先、彼女は全てを捨てていなくなってしまった──。

私は心を捨てました 〜「お前なんかどうでもいい」と言ったあなた、どうして今更なのですか?〜

月橋りら
恋愛
私に婚約の打診をしてきたのは、ルイス・フォン・ラグリー侯爵子息。 だが、彼には幼い頃から大切に想う少女がいたーー。 「お前なんかどうでもいい」 そうあなたが言ったから。 私は心を捨てたのに。 あなたはいきなり許しを乞うてきた。 そして優しくしてくるようになった。 ーー私が想いを捨てた後で。 どうして今更なのですかーー。 *この小説はカクヨム様、エブリスタ様でも連載しております。

処理中です...