名も無い忌子

蜘優桜

文字の大きさ
上 下
17 / 62
奈々という存在

それぞれの願い

しおりを挟む
死ぬと思ったその時___

 心優「馬鹿なの…?」

心優の声がした

 私「心優⁉︎」

 心優「いつもと呼び方が…___そんなことはどうでもよい‼︎」

心優が無表情のまま言った

 私「なッ!何⁉︎」

それでも心優は無表情のままだった

 心優「何、じゃない。お前は死にたいのか…?」

そんなこと無表情で言う心優が怖い

 鏡花さん「心優‼︎そんなこと今はいいから‼︎戦いに集中しなさい‼︎」

 心優「…」

心優はそのまま私を睨んだあと物影に身を潜めた

そのあとモヤモヤを残したまま戦っていた

___その時

 心美「うああああああああああ‼︎」

心美の悲鳴がした

 心愛「心美ッ‼︎」

心美を見るとあたり一面、赤く染まっていた

 心美「…___この…程……度………か…?」

心美はよれよれと立ち上がる

 心美「オ……レを…殺し………てぇ…なら___これ……ぐら…いして……見せ……ろ……‼︎」

心美は一瞬消えたかと思うと敵の背後に回り込み___赤い花を散らせた
しかし

 心愛「心美ッ‼︎」

心美が倒れた

それをみた私は無意識のうちに
___敵を瀕死の状態にしていた
何故…?

それは私にもわからなかった…


 ??????『それは___貴方が願ったから』

だれッ⁉︎

 ??????『忘れたの?』

だから、だれッ⁉︎

 ??????『何言ってるの?ワタシタチハ、オナジジャナイ』

意味がわからなかった

でも一つ確かな事は
前にも同じことがあったと言うこと
でもいつだったかは覚えてない。
思い出そうとしても
頭が痛くなって思い出せない


___ドン
鈍い音と同時に頭が痛くなって
何も見えなくなった

___???

 響「__…!なー‼︎」

目を開けると見慣れた風景があった

 響「なーが起きたよ‼︎」

響は泣きそうになりながらみんなを呼んだ
そうしたら心優が無表情のまま近づいてきて

 心優「この‼︎ッ大馬鹿者‼︎」

と言った

 心美「おい。第一声でそれはないだろ」

そう注意した心美に対して心優は

 心優「心美もだ‼︎2人して無理して‼︎油断してッ‼︎それでどんなけの人が悲しむとッ‼︎傷つくと思ってんだ‼︎」

と返した

たしかに私は油断した
しかし心優の発言によくわからない箇所があった

 私「待って‼︎確かに油断した‼︎そこは認める‼︎でも無理した記憶ないんだけど…」

 心優「ッ‼︎まさか……。『神眼』使ったよね?」

心優は私の肩をガシッと掴みいった

 心優「神眼?なんの話?てか神眼って何?」

全く知らない単語が出てきた
心愛も目を見開き焦っていた

 心優「なーちゃん。じゃあ…真っ暗で何も見えないところで誰かと話した?」

 奈々「うん」

 心優「前にもそんなことあった?」

 私「うん」

 心優「いつ?」

 私「わからない」

 心優「じゃあ、誰かが死にかけたりした?」

 私「多分」

 心優「いい?なーちゃん落ち着いてきいてね…___」
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

【完結】愛も信頼も壊れて消えた

miniko
恋愛
「悪女だって噂はどうやら本当だったようね」 王女殿下は私の婚約者の腕にベッタリと絡み付き、嘲笑を浮かべながら私を貶めた。 無表情で吊り目がちな私は、子供の頃から他人に誤解される事が多かった。 だからと言って、悪女呼ばわりされる筋合いなどないのだが・・・。 婚約者は私を庇う事も、王女殿下を振り払うこともせず、困った様な顔をしている。 私は彼の事が好きだった。 優しい人だと思っていた。 だけど───。 彼の態度を見ている内に、私の心の奥で何か大切な物が音を立てて壊れた気がした。 ※感想欄はネタバレ配慮しておりません。ご注意下さい。

5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?

gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。 そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて 「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」 もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね? 3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。 4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。 1章が書籍になりました。

もう死んでしまった私へ

ツカノ
恋愛
私には前世の記憶がある。 幼い頃に母と死別すれば最愛の妻が短命になった原因だとして父から厭われ、婚約者には初対面から冷遇された挙げ句に彼の最愛の聖女を虐げたと断罪されて塵のように捨てられてしまった彼女の悲しい記憶。それなのに、今世の世界で聖女も元婚約者も存在が煙のように消えているのは、何故なのでしょうか? 今世で幸せに暮らしているのに、聖女のそっくりさんや謎の婚約者候補が現れて大変です!! ゆるゆる設定です。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

【完結】仰る通り、貴方の子ではありません

ユユ
恋愛
辛い悪阻と難産を経て産まれたのは 私に似た待望の男児だった。 なのに認められず、 不貞の濡れ衣を着せられ、 追い出されてしまった。 実家からも勘当され 息子と2人で生きていくことにした。 * 作り話です * 暇つぶしにどうぞ * 4万文字未満 * 完結保証付き * 少し大人表現あり

お飾り王妃の死後~王の後悔~

ましゅぺちーの
恋愛
ウィルベルト王国の王レオンと王妃フランチェスカは白い結婚である。 王が愛するのは愛妾であるフレイアただ一人。 ウィルベルト王国では周知の事実だった。 しかしある日王妃フランチェスカが自ら命を絶ってしまう。 最後に王宛てに残された手紙を読み王は後悔に苛まれる。 小説家になろう様にも投稿しています。

【完結】失いかけた君にもう一度

暮田呉子
恋愛
偶然、振り払った手が婚約者の頬に当たってしまった。 叩くつもりはなかった。 しかし、謝ろうとした矢先、彼女は全てを捨てていなくなってしまった──。

私は心を捨てました 〜「お前なんかどうでもいい」と言ったあなた、どうして今更なのですか?〜

月橋りら
恋愛
私に婚約の打診をしてきたのは、ルイス・フォン・ラグリー侯爵子息。 だが、彼には幼い頃から大切に想う少女がいたーー。 「お前なんかどうでもいい」 そうあなたが言ったから。 私は心を捨てたのに。 あなたはいきなり許しを乞うてきた。 そして優しくしてくるようになった。 ーー私が想いを捨てた後で。 どうして今更なのですかーー。 *この小説はカクヨム様、エブリスタ様でも連載しております。

処理中です...