名も無い忌子

蜘優桜

文字の大きさ
上 下
10 / 62
戦いの始まり

編入

しおりを挟む
心優・心美・心愛・奈々・響・皐月の6人は心美の編入試験会場に向かっていた

___

 オレ(心美)「はぁ…」

オレは思わずため息をついた
それを心配されたのか

 響「こみ?」

響が心配そうにオレの顔を覗き込んでくる



その時、心美は照れ臭そうに笑った。

 心愛「心美は心配されて、嬉しいんでしよ?」

心愛が楽しそうに笑いながら言った。

 心美「う、うるせぇ!」

少し頬を赤らめらせながらいった

心優「まぁ、からかわないであげなよ。」

心優が苦笑している

 奈々「あっ。試験会場着いたね~」

皆にしらせる。皆笑っているが皐月だけはうかない顔をしている。

心優「皐月さん?」

皐月を心配しての発言だった

皐月「だッだって~!」

駄々をこねる子供ようだっただった

 心優「だって?」

普通に天然なのか不思議そうな顔をしてる

 皐月「だって!疲れたんだもん‼︎」

本当に子供のような喋り方…
理由は本当にしょうもない…そんなので…

そんな中

 響「皐月さん!これぐらいで疲れられても困るの!体力、つけて!」

ごもっともな事を言って皐月を叱る

 皐月「だって~!」

それでも皐月はしぶるが

 心美「だってもクソもへったくれもねぇ!」

と心美が注意する。

___そうこうしているうちに試験会場に着いた
そのことに気づき

 心美「まぁ、オレは試験とやら受けてくるよ。」

と今までの様子からは想像のできない落ち着いた声で言い、その場を離れた。

____数時間後

心美は暗い顔をして試験会場から出てきた。
ボクは胸を締め付けるような感覚に襲われた
何かあったの?何か言われたの?
いろんな不安がボクの頭から離れなくなる
勇気を出して口にした

 ボク(心優)「何かあったの…?」

心優にしては珍しい弱々しい声だった

 心美「なんでもないぞ?どうした?」

心美は不思議そうに首を傾げる。

 心優「いや。その…暗い顔…してたから…」

心優はしどろもどろ言った。

 心美「それは種族を聞かれたからだ!おまえらは___」

と言う心美の大きくとどろく声をさえぎり

 心愛「黙って‼︎‼︎」

するどく叫ぶ。

 心美「!」

困惑していた。

何故怒られたのか理解できていない
その態度がまた心愛を怒らせたのか…?

 心愛「わかるでしょ⁉︎だって私たちはッ‼︎」

と心愛が叫ぶ。

 奈々「あはッ!あはははは!」

このシリアスな空気の中、奈々が急に笑い出す。

 響「ナー!」

と怒るが

 奈々「だって、むかしの私と皐月さんみたいなんだもん!」

と一言

 皐月「確かに~」

皐月達が笑い合う

 心優「そだねー。ぷぷッ」

つられて心優も笑った


___またみんなで笑い合った
楽しい時間が過ぎていった

____私はこの笑顔を、笑い声をずっとずーっと、みていたい。きっと失わない。絶対奪わせない。お姉ちゃんのようにはさせない。
でも___どうしてあの時…いや、関係ない!こあはこあで、ころはころで、こみはこみなんだ!
ひびも皐月さんも家族‼︎
だから…家族だからー…
なに考えてんだろ。

 ひび「ナー!置いていくよ!」

ひび…
 私(奈々)「うん!今行く~」

私はずっと、ずーっと、ここで暮らしていくんだー…!
守ってやるんだー‼︎
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

【完結】愛も信頼も壊れて消えた

miniko
恋愛
「悪女だって噂はどうやら本当だったようね」 王女殿下は私の婚約者の腕にベッタリと絡み付き、嘲笑を浮かべながら私を貶めた。 無表情で吊り目がちな私は、子供の頃から他人に誤解される事が多かった。 だからと言って、悪女呼ばわりされる筋合いなどないのだが・・・。 婚約者は私を庇う事も、王女殿下を振り払うこともせず、困った様な顔をしている。 私は彼の事が好きだった。 優しい人だと思っていた。 だけど───。 彼の態度を見ている内に、私の心の奥で何か大切な物が音を立てて壊れた気がした。 ※感想欄はネタバレ配慮しておりません。ご注意下さい。

5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?

gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。 そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて 「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」 もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね? 3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。 4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。 1章が書籍になりました。

もう死んでしまった私へ

ツカノ
恋愛
私には前世の記憶がある。 幼い頃に母と死別すれば最愛の妻が短命になった原因だとして父から厭われ、婚約者には初対面から冷遇された挙げ句に彼の最愛の聖女を虐げたと断罪されて塵のように捨てられてしまった彼女の悲しい記憶。それなのに、今世の世界で聖女も元婚約者も存在が煙のように消えているのは、何故なのでしょうか? 今世で幸せに暮らしているのに、聖女のそっくりさんや謎の婚約者候補が現れて大変です!! ゆるゆる設定です。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

【完結】仰る通り、貴方の子ではありません

ユユ
恋愛
辛い悪阻と難産を経て産まれたのは 私に似た待望の男児だった。 なのに認められず、 不貞の濡れ衣を着せられ、 追い出されてしまった。 実家からも勘当され 息子と2人で生きていくことにした。 * 作り話です * 暇つぶしにどうぞ * 4万文字未満 * 完結保証付き * 少し大人表現あり

お飾り王妃の死後~王の後悔~

ましゅぺちーの
恋愛
ウィルベルト王国の王レオンと王妃フランチェスカは白い結婚である。 王が愛するのは愛妾であるフレイアただ一人。 ウィルベルト王国では周知の事実だった。 しかしある日王妃フランチェスカが自ら命を絶ってしまう。 最後に王宛てに残された手紙を読み王は後悔に苛まれる。 小説家になろう様にも投稿しています。

【完結】失いかけた君にもう一度

暮田呉子
恋愛
偶然、振り払った手が婚約者の頬に当たってしまった。 叩くつもりはなかった。 しかし、謝ろうとした矢先、彼女は全てを捨てていなくなってしまった──。

私は心を捨てました 〜「お前なんかどうでもいい」と言ったあなた、どうして今更なのですか?〜

月橋りら
恋愛
私に婚約の打診をしてきたのは、ルイス・フォン・ラグリー侯爵子息。 だが、彼には幼い頃から大切に想う少女がいたーー。 「お前なんかどうでもいい」 そうあなたが言ったから。 私は心を捨てたのに。 あなたはいきなり許しを乞うてきた。 そして優しくしてくるようになった。 ーー私が想いを捨てた後で。 どうして今更なのですかーー。 *この小説はカクヨム様、エブリスタ様でも連載しております。

処理中です...