8 / 9
7
しおりを挟む
先生から話を聞いて驚いたことがある。兄貴は8歳にして学園に入るまでに学ばないといけないことはもう学び終わっているらしい。なので、勉強というか兄貴が気になったことを先生に質問し答えてるという感じらしい。
ちなみに学園は10歳から15歳の6年間だ。
それを聞いて、え?めっちゃ天才じゃね?同じ遺伝子あるけど、俺そんな頭良くない気がする。ちょっとムカつく。イケメンで頭良くて優しいとかモテるに決まってる。ずるい、ずるーい。
★☆★☆★
ということで、今日は俺もいるから俺の知りたいことを兄貴と先生でいろいろ教えるのはどうかと兄貴が提案し、兄貴の復習にもなるから先生もそれでいいと言う。
弟おもいのいい兄貴である。
まず、俺はやっぱりあれが聞きたい。
「まほーはきょかちかないの?」
「身体強化のことかい?」
「あい。」
「他にも沢山あるよ。」
「でも、きのーきょかしかちなかったー。」
「あー、そう言うことか。今はね、魔力を制御をできるようになるために身体強化で魔力制御を学んでいるんだよ。本格的にいろんな魔法を使うのは制御ができるようになってからなんだ。」と兄貴に言われて
あー。そうなのか。まずは制御を学ぶのか。すぐ使えるようになるものじゃないのかー。ちょっと残念だけど、いろんな魔法があると知れただけでもよしとしよう。
先生が補足として
「ちなみにリリウスくんとアリスティアくんはお母様がハーフエルフだから、魔力が他の人族より強いと思われます。なのでしっかり制御できるようにならないと魔力暴走が起こり大変なことになるかもしれません。」
「まりょくのおおさはじょうやるとわかるの?」
「それはアリスが5歳になったら、魔力量と属性を調べに教会に行くよ。楽しみだね。」
兄貴は俺と勉強が一緒にできて嬉しいのかすごくニコニコしながら答えてくれる。
「じゃあ、ひとぞくとえるふぞくのほかにはなにぞくがいるの?」
「おや、アリスティアくんはまだ人族とエルフ族のお母様にしか会ったことがないのかい?」
「そうですね、まだアリスを外に連れて行ってあげたことがないですね。外は危ないので。」
「そうなのですね。ではまたお兄様に説明してもらいましょうか。足りなければ補足しますので。」
「わかりました。」と先生との会話をやめ、俺の方を見て話し始める。
「この世界の人口の割合は人族が5割、獣人族が3割で残りの2割はエルフ族、龍人族、ドワーフ族とかかな?まぁ他にもいるけど、大まかには。アリスは先生が何族にみえるかな?」
先生を見て考える。んー、耳もエルフみたいに長くないし、動物みたいな耳や尻尾はないし、背は普通に高い美丈夫だ。黒い髪に濃い紫の瞳。わからん。
「ひとぞく。」
「先生は人族よりの魔族のハーフなんだ。」と兄貴に言われ、魔族が普通にいるのに驚いた。俺のイメージでは魔族とは魔界とか違うとこに住んでで人間とはあいいれない存在かと思ってた。でも、魔族のハーフということは魔法が得意ということではないか。素晴らしいではないか。俺はもう目がキラキラである。
「じゃあ、せんせーまほーじょうじゅなの?」キラキラした目でみたら、
「怖くないのですか?」と先生に言われた。
「こわくないよ。かっこいい。」
怖いわけない。昨日見た限りすげーいい人だし、魔法上手いとかかっこいいじゃんか。
「それは嬉しいですね。子どもはみんな怖がりますから。」
先生はすごく嬉しそうである。
こうして、先生と兄貴と俺の3人でのお勉強は続いていった。
ちなみに学園は10歳から15歳の6年間だ。
それを聞いて、え?めっちゃ天才じゃね?同じ遺伝子あるけど、俺そんな頭良くない気がする。ちょっとムカつく。イケメンで頭良くて優しいとかモテるに決まってる。ずるい、ずるーい。
★☆★☆★
ということで、今日は俺もいるから俺の知りたいことを兄貴と先生でいろいろ教えるのはどうかと兄貴が提案し、兄貴の復習にもなるから先生もそれでいいと言う。
弟おもいのいい兄貴である。
まず、俺はやっぱりあれが聞きたい。
「まほーはきょかちかないの?」
「身体強化のことかい?」
「あい。」
「他にも沢山あるよ。」
「でも、きのーきょかしかちなかったー。」
「あー、そう言うことか。今はね、魔力を制御をできるようになるために身体強化で魔力制御を学んでいるんだよ。本格的にいろんな魔法を使うのは制御ができるようになってからなんだ。」と兄貴に言われて
あー。そうなのか。まずは制御を学ぶのか。すぐ使えるようになるものじゃないのかー。ちょっと残念だけど、いろんな魔法があると知れただけでもよしとしよう。
先生が補足として
「ちなみにリリウスくんとアリスティアくんはお母様がハーフエルフだから、魔力が他の人族より強いと思われます。なのでしっかり制御できるようにならないと魔力暴走が起こり大変なことになるかもしれません。」
「まりょくのおおさはじょうやるとわかるの?」
「それはアリスが5歳になったら、魔力量と属性を調べに教会に行くよ。楽しみだね。」
兄貴は俺と勉強が一緒にできて嬉しいのかすごくニコニコしながら答えてくれる。
「じゃあ、ひとぞくとえるふぞくのほかにはなにぞくがいるの?」
「おや、アリスティアくんはまだ人族とエルフ族のお母様にしか会ったことがないのかい?」
「そうですね、まだアリスを外に連れて行ってあげたことがないですね。外は危ないので。」
「そうなのですね。ではまたお兄様に説明してもらいましょうか。足りなければ補足しますので。」
「わかりました。」と先生との会話をやめ、俺の方を見て話し始める。
「この世界の人口の割合は人族が5割、獣人族が3割で残りの2割はエルフ族、龍人族、ドワーフ族とかかな?まぁ他にもいるけど、大まかには。アリスは先生が何族にみえるかな?」
先生を見て考える。んー、耳もエルフみたいに長くないし、動物みたいな耳や尻尾はないし、背は普通に高い美丈夫だ。黒い髪に濃い紫の瞳。わからん。
「ひとぞく。」
「先生は人族よりの魔族のハーフなんだ。」と兄貴に言われ、魔族が普通にいるのに驚いた。俺のイメージでは魔族とは魔界とか違うとこに住んでで人間とはあいいれない存在かと思ってた。でも、魔族のハーフということは魔法が得意ということではないか。素晴らしいではないか。俺はもう目がキラキラである。
「じゃあ、せんせーまほーじょうじゅなの?」キラキラした目でみたら、
「怖くないのですか?」と先生に言われた。
「こわくないよ。かっこいい。」
怖いわけない。昨日見た限りすげーいい人だし、魔法上手いとかかっこいいじゃんか。
「それは嬉しいですね。子どもはみんな怖がりますから。」
先生はすごく嬉しそうである。
こうして、先生と兄貴と俺の3人でのお勉強は続いていった。
0
お気に入りに追加
67
あなたにおすすめの小説
その男、有能につき……
大和撫子
BL
俺はその日最高に落ち込んでいた。このまま死んで異世界に転生。チート能力を手に入れて最高にリア充な人生を……なんてことが現実に起こる筈もなく。奇しくもその日は俺の二十歳の誕生日だった。初めて飲む酒はヤケ酒で。簡単に酒に呑まれちまった俺はフラフラと渋谷の繁華街を彷徨い歩いた。ふと気づいたら、全く知らない路地(?)に立っていたんだ。そうだな、辺りの建物や雰囲気でいったら……ビクトリア調時代風? て、まさかなぁ。俺、さっきいつもの道を歩いていた筈だよな? どこだよ、ここ。酔いつぶれて寝ちまったのか?
「君、どうかしたのかい?」
その時、背後にフルートみたいに澄んだ柔らかい声が響いた。突然、そう話しかけてくる声に振り向いた。そこにいたのは……。
黄金の髪、真珠の肌、ピンクサファイアの唇、そして光の加減によって深紅からロイヤルブルーに変化する瞳を持った、まるで全身が宝石で出来ているような超絶美形男子だった。えーと、確か電気の光と太陽光で色が変わって見える宝石、あったような……。後で聞いたら、そんな風に光によって赤から青に変化する宝石は『ベキリーブルーガーネット』と言うらしい。何でも、翠から赤に変化するアレキサンドライトよりも非常に希少な代物だそうだ。
彼は|Radius《ラディウス》~ラテン語で「光源」の意味を持つ、|Eternal《エターナル》王家の次男らしい。何だか分からない内に彼に気に入られた俺は、エターナル王家第二王子の専属侍従として仕える事になっちまったんだ! しかもゆくゆくは執事になって欲しいんだとか。
だけど彼は第二王子。専属についている秘書を始め護衛役や美容師、マッサージ師などなど。数多く王子と密に接する男たちは沢山いる。そんな訳で、まずは見習いから、と彼らの指導のもと、仕事を覚えていく訳だけど……。皆、王子の寵愛を独占しようと日々蹴落としあって熾烈な争いは日常茶飯事だった。そんな中、得体の知れない俺が王子直々で専属侍従にする、なんていうもんだから、そいつらから様々な嫌がらせを受けたりするようになっちまって。それは日増しにエスカレートしていく。
大丈夫か? こんな「ムササビの五能」な俺……果たしてこのまま皇子の寵愛を受け続ける事が出来るんだろうか?
更には、第一王子も登場。まるで第二王子に対抗するかのように俺を引き抜こうとしてみたり、波乱の予感しかしない。どうなる? 俺?!
俺は成人してるんだが!?~長命種たちが赤子扱いしてくるが本当に勘弁してほしい~
アイミノ
BL
ブラック企業に務める社畜である鹿野は、ある日突然異世界転移してしまう。転移した先は森のなか、食べる物もなく空腹で途方に暮れているところをエルフの青年に助けられる。
これは長命種ばかりの異世界で、主人公が行く先々「まだ赤子じゃないか!」と言われるのがお決まりになる、少し変わった異世界物語です。
※BLですがR指定のエッチなシーンはありません、ただ主人公が過剰なくらい可愛がられ、尚且つ主人公や他の登場人物にもカップリングが含まれるため、念の為R15としました。
初投稿ですので至らぬ点が多かったら申し訳ないです。
投稿頻度は亀並です。
ご主人様と性処理ペット
如月 永
BL
現在では動物の遺伝子を取り入れた人間が増えて、純粋な人間はいなくなった。
かつて性処理用ペットとして生み出された獣人は、動物保護法により今は金持ちの娯楽として愛玩ペットになっていた。
しかし一部例外として性処理用として売られる場合があった。
それは買い手に性欲過多の特殊遺伝子を持つ場合だ。
ライオン種の御主人様に飼われた猫獣人や、ドSな御主人様に飼われている犬型獣人の話。
<説明&注意>
安定のぼんやり設定。エロ度は普通。犬獣人はハート喘ぎ気味。
誤字脱字、後出し設定が不自然でも許してくれる人向け。
2000文字程度で33話まで投稿予約済み。それ以降は未定。
まだ中編くらいの長さだけど、続きそうなので長編設定。
<キャラクター覚え書>
●玄道 嵐志(げんどうあらし):
ライオン種とウサギ種の遺伝子を持つ絶倫御主人様。純の飼い主。30代半ば。
●シロ→純(じゅん):
猫型獣人。短毛種の白猫で金と水色のオッドアイ。世間知らずの17歳。年齢より見た目も言動も幼い。
●御子神 恭一朗(みこがみきょういちろう):
絃真の飼い主。絶倫動物の遺伝子を持つが、何の動物かは教えてくれない。ドS。玄道の仕事を通しての友人。20代後半。
●絃真(けんしん):
犬型獣人。ドMに調教されている。エッチの時しか御子神をご主人様と呼ばない。15歳の時に買われ、ペット歴5年。成人までの成長速度が違うため2年間で成人して現在23歳。
魔族に捕らえられた剣士、淫らに拘束され弄ばれる
たつしろ虎見
BL
魔族ブラッドに捕らえられた剣士エヴァンは、大罪人として拘束され様々な辱めを受ける。性器をリボンで戒められる、卑猥な動きや衣装を強制される……いくら辱められ、その身体を操られても、心を壊す事すら許されないまま魔法で快楽を押し付けられるエヴァン。更にブラッドにはある思惑があり……。
表紙:湯弐さん(https://www.pixiv.net/users/3989101)
部室強制監獄
裕光
BL
夜8時に毎日更新します!
高校2年生サッカー部所属の祐介。
先輩・後輩・同級生みんなから親しく人望がとても厚い。
ある日の夜。
剣道部の同級生 蓮と夜飯に行った所途中からプチッと記憶が途切れてしまう
気づいたら剣道部の部室に拘束されて身動きは取れなくなっていた
現れたのは蓮ともう1人。
1個上の剣道部蓮の先輩の大野だ。
そして大野は裕介に向かって言った。
大野「お前も肉便器に改造してやる」
大野は蓮に裕介のサッカーの練習着を渡すと中を開けて―…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる