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第1章

初クエスト

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「おはよ~。」
「おはよ~。」
「おはよ。」
朝起きてリビングらしき場所に行くとるーとこうせいがいた。
「今日の朝飯と1日どうする?」
「う~ん。朝飯はまたあのお店で食べるとして、お金稼ぎしたいよね。」
「お金稼ぎかぁ。」
「この世界がファンタジーゲームと同じだったら、クエストとかあるんじゃね。」
「あ、こうせいナイス。ありそうだね、冒険ギルドとかかな?」
「多分そうじゃない?」
ガチャ
「おはよ~。」
「あ、なー。おはよ。」
「おはよーなー。」
「おはよ。」
「なんの話ししてたの?」
「今日のこと。朝食とか金とか。」
「あ~。確かに金は稼がないとね。」
「で、ギルドがあればクエストとかあるんじゃないかなって。」
「クエスト?楽しそう!」
「でしょ。なかったら最悪だけどね。」
ガチャ
「おはよ~。」
「おはよう。」
「あ、ののとゆうりん。おはよー。」
「ののたちおはよ。せきは?」
「そのうち来ると思う。」
「おはよ。」
「あ、せきおはよ。」
「おはよ。」
「せきおはよー。」
「おはよう。」
これで全員そろった。
「4人でなんの話ししてたの?」
「えっと朝飯とクエストの話。」
「クエスト?あるの、この世界に?」
「わかんない。でも金稼ぎしてかないとだから。魔法、神、魔物がいればクエストくらいあってもいいと思う。」
「まぁ、そうか。」
「ひとまず朝飯どうする?」
「昨日の店で食べれないかなとおもったけど、開いてないかもよ。」
「そっか。朝から開くとは限らないもんね。」
「ひとまず向こうの世界いこうぜ。」
「だね。」
話がまとまる(?)と私達は武器などを用意してから昨日のワープの痕跡のところへきた。痕跡があるところは周囲が少しゆがんで見える。ただしこれは私たち7人だけらしい。痕跡を残しておけば簡単な呪式だけで門を開くことができる。
「よし。みんないる?」
「いるよー。」
「大丈夫。」
「みんないるよ。」
「じゃ行くよ。Ανοικτή。」
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「美味しかったね~。」
「開いてて良かったね。」
「うん。」
「親切だよねあの夫婦。」
「冒険ギルドやっぱりあったね。」
私達はワープしたあと昨日の食堂へ行った。ギリギリ開いた時間で、混みもせずに朝飯が食べられた。そしてこれから、冒険ギルドに向かうところだ。食堂の夫婦に聞いたら、すぐに教えてくれた。
「クエストあるかな?」
「冒険ギルドがあるんだからあるでしょ。」
「まあそうだよね。」
「あ、そこ右ね。」
「へーい。」
「おっ、あれか。」
「あれだね。」
冒険ギルドの中に入ってみる。人は少なく予想と少し違っていた。予想はもっと柄の悪そうな人がいっぱいいると思っていた。朝だからなのか、そういう人がないのか。
「誰かカウンター行ってきて。」
「じゃ、行ってくる。」
「ありがとりんり。」
「すいません。クエストってありますか?」
「あちらにあります。」
「ありがとうございます。」
受付の人はクエストがあるかではなく、何処にあるかという質問と勘違いしたようだ。変に怪しまれなくて良かった。
「どうだった?」
「あそこだって。」
「あ、あれか。」
「みにいこうぜ。」
「行くか。」
クエストは掲示板に紙で貼ってあった。それっぽくって良い。受けるときはこの紙を持ってカウンターに行くみたいだ。
「どんなのがある?」
「ん~。まず簡単なの読んでみるね。
・スライム大量討伐
・ビックアント採取
・ヒズメドリ採取
が簡単なとこかな。
「まず簡単なとこからだよね。」
「うん。どれ受ける?」
「どうする?」
「全部受ければ?」
「のの!(σ゚д゚)σソレダ!!」
「7人居るんだから別に1個じゃなくてもいいんだよね。」
「クエストって一人一個なの?」
「よくわからんが、聞くのもやだし7人いれば一人1個でも7つ受けれるんだからちょうどいいんじゃない?」
「だね。」
「じゃ、誰が受けてくる?」
「スライム私行ってくる。」
「ありがとなーちゃん」
「じゃあアント俺行くわ。」
「ありがとせき。」
「私、ヒズメドリ行ってくる。」
「ゆうりんサンキュ。」
「それじゃ、受けてきたら街の外集合ね。」
「はーい。」
るーとののとこうせいと一緒に冒険ギルドを出て街の外へ向かう。
「クエストあったね~。」
「お金もある程度手に入りそうだね。」
「そういえば、悪魔の玉って何処にあるか探してないよね。」
「そういえば、神様が探索魔法を使えって言ってた気がする。」
「探索かぁ。今はいっか。」
「後でやっとくね。」
「ありがとるー。」
「あ。ののとかきたぞ。」
「おーい。」
「おかえりー。受けれた?」
「うん。なんかパーティーで受けるかどうか聞かれたから、パーティーで受けると言っといたよ。あと、パーティー名はTMRにしておいたよ。」
「OK。討伐行こうか。」
「だね。」
街の外に出て魔物のいる方向に向かって歩く。
「お、スライムの群れ発見。」
「倒すか~。」
「よしΔιαδεδομένη βροχή πέτρα βότσαλο!!」
私は広範囲に石の礫を降らせる魔法を使う。
「えっ!?」
「瞬殺?」
「あ・・・。ごめん。」
「でも数匹残ってるよ。倒してくるね~。」
「あ、私もやる~。」
「俺にも倒させろ~。」
「私も私も~。」
「俺もやってくる。」
「私も倒す。」
スライムの群れは即座に倒された。スライムの討伐は残った核を持ち帰って数を確認する。今回のクエストは50体だ。核を拾い集めると今回は23体になった。もう半分近く集まった。
「もうりんりなんでいきなり広範囲魔法ぶっぱなすんだよ~。」
「ごめんごめん。」
「でも凄かったよ。空に魔法陣が開いて石の礫が大量に降ってくるんだもん。」
「すごい眺めだったよ。」
「そうだ役決めない?」
「役?」
「そう、役。一番最初に魔法ぶっぱなす1人と、残りを倒す人と。」
「いいねそれ。」
「まあ順番にローテーションしてけばいいよね。」
「順番はその時その時で。」
「「「わかった。」」」
「よし次行くか。」
「いこー!」
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「素材ってどこ集めるの?」
「牙と爪。」
「はーい。」
今はスライム討伐が終わって、お昼を食べてからビックアントの採取クエをやっているところだ。採取の仕方は、クエを受けたときに教えてもらった。
「爪取りにくい。」
「硬いな~。」
ビックアントは、そのまんま蟻がおっきくなった魔物で、殻が硬い。弱点は体の関節や魔法に弱い。
「よし!ビックアント採取完了!」
「お疲れ~。」
「魔物倒すより、魔物探すほうが疲れるね。」
「だよね。目当てのが出てこない。」
「ゲームみたいに、いきなり強制戦闘じゃないだけましだよ。」
「それもそうだね。」
「よし!後はヒズメドリだけだ。」
「あと何個?」
「蹄と嘴と羽が2個ずつ。」
「りょーかーい。」
「よっしゃ。行こう!」
「行こう!」
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「あっヒズメドリ2体いた。」
「魔法はるーだね。ぶっぱなして。」
「OK!!Ξύλο κλουβί!」
るーが魔法を使うと蹄取りの周りに木の檻ができた。羽を採取するため、傷をつけないほうがいいのだ。
「よし。逃げられないうちに屠るか。」
「だね。よいしょ。」
ヒズメドリの首が飛ぶ。結構グロイが、もう慣れてきた。
「よし採取採取。」
「蹄でかいな~。」
ヒズメドリは名前のまんま飛ばない鳥で、足が強く蹄が鋭い。本気で蹴られると腹に穴が開く。
「よし。これで終わり?」
「だね。」
「結構簡単だったね。」
「ほんと。明日は少し難しいの受けるか。」
「そうするか。」
「そろそろ日が暮れてきたし、帰らない?」
「ほんとだ。帰るか。」
「1回家戻ってから、街にワープするのが早いよね。」
もう街からはだいぶ離れてきてしまっていた。
「そうだね。」
「じゃ、こうせいワープ開いてよ。」
「え、おれ?」
「うん。」
「わかったよ。Την πόρτα στον κόσμο μας。」
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「ただいま~。」
「楽しかった~。」
「このまま冒険ギルド行く?」
「うん。お金も少なくなってきてるから、クエスト報告したほうがいいと思う。」
「よしじゃあ行こうか。」
「うん。」
「ワープするから寄って~。Ανοικτή。」
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「冒険ギルドどっちだっけ。」
「確かあっち。」
みんなで冒険ギルドの方向に向かって歩く。
「あ、あったあった。」
中に入ると、朝より人が多かった。
「あ~なんかガラの悪い定番の顔した人がいる。」
「やっぱり何処の世界にもいるんだね。」
「ねぇ。」
「すいません。クエストの報告なんですが。」
「はい。パーティーでしょうか。」
「TMRです。」
TMRとはこのいつものメンツのことだ。いつもたむろっているから、T(た)M(む)Rろ)という意味でつけた名前だ。
「TMR様ですね。採取して来た物などを見せていただけますか?」
「これです。」
スライムの核や、ビックアントの牙などを渡すと、奥へ持っていき数などを調べ始める。
「報酬どん位になるかな?」
「まぁー銅5枚とかじゃない?」
「そうだよね。」
ちなみにこの世界のお金の種類は、金貨、銀貨、銅貨、銅でできたような粒の4種類だ。円に換えると、金貨は10万円、銀貨は1万円、銅貨は、1000円、粒は100円くらいだと思う。
「TMR様、こちらが報酬の銀貨2枚です。」
「ありがとうございます。」
報酬を受け取ったら冒険ギルドを出る。
「結構な金になったね。」
「銀2枚だもんね。」
「意外と儲かるんだね。」
「よしじゃあ初クエスト終わったという事で、美味しいものでも食べに行きましょ。」
「美味しいもの?どこか新しいとこでも見つけたの?」
「見つけてないよ。いつものとこ値段ちょうどいいし。」
「なんだ~。」
「でも美味しいでしょ。」
「ま、そうだけどね。」
「早く行こ!」
「あ、待って!置いてくなよ~。」
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