上 下
3 / 11
序章

神と悪魔と異世界あるある

しおりを挟む
私たちが立ち上がったその時…

(おまえらは誰だ?)

「「「え?」」」
「今誰だって聞こえたよね。」
「聞こえた。」
「うん。」

(おまえらは誰だと聞いてるんだが…)

「これあれだよね、直接頭の中に話しかけてるとかいうやつ。」
「絶対それだ。」
「あるあるだな。」
私は本をよく読むが異世界トリップしたらまず会うのが神とかだから、きっとこの声も神とか言うんだろうな。

(無視をするなよ。これでも一応この世界の神だからな。)

やっぱりだな。
「あ、ごめんなさい。」
「神様だったのか。」
「で、なんでしたっけ。」

(無礼だな。まあいい、おまえらは誰だと聞いているんだ。)

「誰だと言われてもねぇ。」
「うん。どう見ても人間としか言い様がないと思うんだけど。」

(それは私でもわかる。私が聞きたいのはこの世界のものじゃないだろうという事だ。)

「あ、やっぱりここは地球じゃないんですね。」

(そうだ。というかおまえら地球から来たのか)

「はい。来たというか強制的ですがね。」

(強制的とは?)

「怪しい箱を開けたら怪しい玉が出てきて、掴んだら急に光って、ここにいる。という感じです。はい。」

(その怪しい箱ってどんな見た目だったか覚えているか?)

「えっと、黒っぽくて古ぼけてて魔方陣的なものが書いてあって、文字か何かがやたら書いてあった。」

(あぁ…それってまさかの)

「え、知ってるんですか?」
なんか嫌な予感しかしない・・・。

(まあな、一応この世界の神だし。)

「で、なんなんですかこの怪しい物セット。」

(まあ簡単に言うとな、悪魔が封じ込められてるんだ。)

きたよこれ。異世界あるあるきたよこれ。

(その悪魔は相当力が強くてな、玉になった今でも動いてるんだ。そして生き物が触れるとその生き物の魔力を吸い取ってワープするんだが・・・どうも異変が起きて地球に行ってしまって、それを触った君たちがワープに巻き込まれたようだな。)

「まじか~。」
「めんどくさいことになったなー。」
「元の世界に帰る方法とかあるんですか?」

(ないことは無いがなぁ。その悪魔の玉でワープをして、地球に行くまで何度もワープするしかないぞ。)

「めんどくさ!」
「何その鬼畜仕様。」
「これはきつい。」
「で、地球にワープはどのくらいの確率なんですか?」

(うむ。5分の1位だった気がするが)

結構な確率だな。
「でもどこにワープするかわからないんでしょう。」

(まあな。でも地球にワープするならたいてい同じところだ。ずれても直径1キロの範囲だろう。)

直径1キロか。山の中とかだったら嫌だな。道路の真ん中も危険だけど。
「ならいいか。まあ何度ワープする羽目になるかわからんけどね。」
「まあね。」
「にしても暑くなってきたね。」
「そういえば日がだいぶ高くなってるな。」
「神様(?)ちょっと移動していい?」

(なんで?が付いてるんだ。神だと言っているだろ。そうだ、移動するならちょっと待て。)

「え?なんで。」
「暑いから今すぐにでも移動したいんだけど。」

(まあ待て。移動したところで日陰などあまりないだろ。もっと良い所へ連れて行ってやるから。)

!?なんだこの魔法陣。
「え、なにこれなにこれなにこれ。」
「ちょっちょっちょっちょ。」
「・・・え!?」
「何してんの神様ぁ!?」
「おいおいおいおいおい。」
「なんじゃこりゃーぁ。」
「神様なにしたんだよ、おい。」

(いいところに連れて行ってやるとゆっているだろ。)

何だここ。巨大な木の下にいるのか?急に魔法陣が現れたと思ったら謎の場所に連れてこられたが・・・
「ここどこだよおい。」

(ここは…そうだな、私が創った世界だな。)

「え。世界創れんの。」
「神様みたいなことできるんですね。」

(だから神だと言ってるだろ。でも快適だろ?)

「はい。すっごく。」

(ちなみにそこの木は家にもなっている。そこに扉があるだろう。)

「あ、ほんとだ。」
「(`・∀・)ノ家-イ!」
「せきそういうのいいから。」
「すごいな神様。」
「で、誰の家なの?」

(おまえらの家に決まってるだろう。この異世界で何度もワープするんだ、いつでも来れる場所があったほうがいいだろ。もともとこっちの世界の問題でこうなったんだこれくらいさせてくれ。)

「神様見直した。」
「神様やっさし~。」
「ありがたいな。」
「神様マジリスペクト。」

(りすぺくとってなんだ?まあいい、ひとまず家の中に入れ。その服じゃ動きにくいだろう。着替えと武器を部屋に置いておいたから着替えて来い。)

そうだ。普通に遊ぶ予定だったから服がこのままだと相当怪しい人になるな。家だけじゃなくて着替えと武器まで用意してくれる神様って、、、優しいな。
「武器?」
「楽しみだな。」
「ひとまず入ってみようぜ!」
「そうだね。」
「ほら早くしよ~。」

ガチャ

「「「うわーーーー、すげーーー!」」」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

地上最強ヤンキーの転生先は底辺魔力の下級貴族だった件

フランジュ
ファンタジー
地区最強のヤンキー・北条慎吾は死後、不思議な力で転生する。 だが転生先は底辺魔力の下級貴族だった!? 体も弱く、魔力も低いアルフィス・ハートルとして生まれ変わった北条慎吾は気合と根性で魔力差をひっくり返し、この世界で最強と言われる"火の王"に挑むため成長を遂げていく。

神様のお楽しみ!

ファンタジー
 気がつくと星が輝く宇宙空間にいた。目の前には頭くらいの大きさだろうか、綺麗な星が一つ。    「君は神様の仲間入りをした。だから、この星を君に任せる」  これは、新米神様に転生した少年が創造した世界で神様として見守り、下界に降りて少年として冒険したりする物語。  第一章 神編は、三十三話あります!  第二章 婚約破棄編は、二十話しかありません!(6/18(土)投稿)  第三章 転生編は、三十三話です!(6/28(火)投稿)  第四章 水の楽園編(8/1(月)投稿)  全六章にしようと思っているので、まだまだ先は長いです!    更新は、夜の六時過ぎを目安にしています!  第一章の冒険者活動、学園、飲食店の詳細を書いてないのは、単純に書き忘れと文章力のなさです。書き終えて「あっ」ってなりました。第二章の話数が少ないのも大体同じ理由です。  今書いている第四章は、なるべく細かく書いているつもりです。  ストック切れでしばらくの間、お休みします。第五章が書き終え次第投稿を再開します。  よろしくお願いしますm(_ _)m

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし
ファンタジー
 鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。  特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。  武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。  だけど、その母と娘二人は、    とおおおおんでもないヤンデレだった…… 第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

十字架のソフィア

カズッキオ
ファンタジー
 魔王が六人の英雄によって討伐されてから一年後エルザーク帝国とイルミア王国はそれまでの同盟関係を破棄、戦争状態に突入した。 魔王を倒した英雄達は内二人がエルザーク帝国に、もう二人はイルミア王国に協力していた。 また残りの一人は行方不明とされていた。 そして戦争状態が更に二年経過していたアールシア大陸で一人の紅衣を纏った傭兵の少年と、とある農村にある教会のシスターの少女がめぐり合う。 これはその二人が世界を変える物語である。 ※この作品はグロテスクなシーンや不適切な表現が一部ございます、苦手な方は閲覧をご控え下さい。

Valkyrie of Moonlight~月明りの剣と魔法の杖~

剣世炸
ファンタジー
【不定期更新】 魔法が禁忌とされる世界。 自警団の長を務める村長の息子アコードの村は、コボルトの襲撃を受けてしまう。 圧倒的に不利な状況下の中、幼馴染と共にコボルトの襲撃をどうにか凌いでいた彼の元に突然現れたのは、銀色の鎧に身を包み月明りのようにほのかに輝く不思議な剣を携えた、禁忌とされる魔法を使う金色の髪の乙女アルモだった。 アルモの旅の目的とは?そして、アコードが選択する運命とは? 世界を牛耳るワイギヤ教団と、正史を伝えるという三日月同盟との抗争に巻き込まれながらも、自らの運命と向き合うアコードの旅が、今始まる… 原案:剣世 炸/加賀 那月 著 :剣世 炸 表紙:さくらい莉(Twitter:@sakurai_322) ※旧題:月明りの少女

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

女神の白刃

玉椿 沢
ファンタジー
 どこかの世界の、いつかの時代。  その世界の戦争は、ある遺跡群から出現した剣により、大きく姿を変えた。  女の身体を鞘とする剣は、魔力を収束、発振する兵器。  剣は瞬く間に戦を大戦へ進歩させた。数々の大戦を経た世界は、権威を西の皇帝が、権力を東の大帝が握る世になり、終息した。  大戦より数年後、まだ治まったとはいえない世界で、未だ剣士は剣を求め、奪い合っていた。  魔物が出ようと、町も村も知った事かと剣を求める愚かな世界で、赤茶けた大地を畑や町に、煤けた顔を笑顔に変えたいという脳天気な一団が現れる。  *表紙絵は五月七日ヤマネコさん(@yamanekolynx_2)の作品です*

処理中です...