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プロローグ
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今思えば、短い人生だった。
俺は成人するまでは正義感や悪意は1度も持ったことは無いが諦めの悪さだけはあった。
22歳の時に同い歳の同級生と結婚し、1年後に身篭った。10ヶ月後辺りで産まれたっけ?
それからは幸せな家庭を築こうと頑張り、妻や産まれた双子の娘達……春姫と雪姫に時間の開く限り団欒とした。
しかし、2年後にそれは崩壊した。
妻が不倫をしていたのだ。不倫の相手は俺の働き口の社長の我儘息子だった。
だからか、弁護士を雇う事などと強く出ることができず妻とは離婚。
妻は社長の我儘息子と再婚。離婚時、妻は春姫と雪姫の親権を持ち去ろうとしていたが、俺の天性の直感がそうなると2人が虐待されてしまうと感じ、持ち前の諦めの悪さを使い、何とか親権だけは勝ち取った。
社長の我儘息子に反抗してしまったため、左遷された。
左遷先は運良く俺の父母のいる実家近くだったため、実家から出勤することとなった。
春姫と雪姫にも悪いと思い散々謝ったさ。
俺の生きる糧は既に両親と春姫と雪姫だけだった。
ん?再婚や妻側の父母はどうなのか?
再婚は言いようのない恐怖から出来ず、妻側の父母は彼処の味方。
そんなこんなで生活していた。
春姫と雪姫が小学校に入り数年経った時に虐められていたのだが、それは俺が相手の真っ黒な裏を見つけて世間に広げたことで解決。
それからさらに時が経ち、春姫と雪姫が小学校を卒業し、中学に入る頃に元妻が社長一家と共にこの辺に出来たテーマパークに遊びに来て、その時に俺一家は遭遇。
元妻と社長の我儘息子は2人の子と共に此方を煽て、さらに、社長が威張る。
しかし、俺の親父を見て社長が顔面蒼白。
なんでも、小中高大の先輩であり、隠居した前社長だったそうだ。
俺は初耳だったさ。俺を公私混同で左遷したことを我儘息子ごとくどくどと説教。
我儘息子と元妻がふじこふじこ喚きながら春姫と雪姫に殴りかかってきたから、厳重検査の後に政府から所持を認められていた対暴漢用の十節棍が炸裂。
なぜ10?と思うだろう。
この十節棍、自作して検査に出した時から質量保存の法則をぶち壊して持ち運びに便利なのだ。
まぁ、我儘息子と元妻を撃退&警察にお手手を握られて行ったw
社長一家は前社長一家に手を出した事に引け目を負いながら退散。
左遷取り消しがあったがここの方が治安もいいし、春姫と雪姫の成長に抜擢故に残った。
こんな所で言うのもなんだが、社長の我儘息子を撃退したからか、職場での仲は良好。しかし、敵は多い。
そんな中で父母から援助すると言われているのだが、敵はどこから漬け込んでくるからかわからないのと、俺自身が春姫と雪姫を育てなきゃいけない。
そんな強迫観念を持っていたが故に拒否、1人で稼いだものを春姫と雪姫につぎ込んでいった。
中学半ばで医者から働き過ぎと言われ、余命宣告さえされてしまった。
その余命は丁度春姫と雪姫が高校に入るくらいの時期だ。
故に医者には俺の気持ちを独白し、有給を月一で取るのを条件にドクターストップを阻止した。
それを働き口の上司と父母に告白。
春姫と雪姫の花嫁姿を見れないのは心苦しいがそれでも余命内で将来を安泰させて欲しいために色んなところに根回しをした。
それが春姫と雪姫の中学に通う日々。
その頃から、休日の時に春姫と雪姫からのスキンシップが多かったのは疑問に持ったが気にしなかった。
そして、春姫と雪姫は無事に高校に入学をすることが出来た。
2人の通う高校の理事、教頭、校長に多額の支援金を贈り、春姫と雪姫の安泰を約束させた。
そして、父母と俺が見守る中、2人は仲良く登校して行った。
2人には事前に高校へ通い出したら働き口の本部に行くとデマを伝えてある。
別れを惜しみながら登校して行ったのだ。
それと共に、俺の身体にもガタが来た。筋肉が弛緩し、力が入らなくなったのだ。
俺は横になり、父母に謝り、父母は見守る。
そこに、働き口の上司や近所のおばちゃん、口を聞かなくなった未だ独身の幼馴染、ヤバいことを潰し回る893共や極道、俺が稀に売る情報を買い付けてくれた情報屋、果ては働き口でであった元請けの方達と話し、俺は最後に双子の娘に幸あれ。と幸福を祈り、目を瞑った。
…………享年35歳・爀醒月
死因・過労死
彼は娘達に知られることなく埋葬されたのであった。
俺は成人するまでは正義感や悪意は1度も持ったことは無いが諦めの悪さだけはあった。
22歳の時に同い歳の同級生と結婚し、1年後に身篭った。10ヶ月後辺りで産まれたっけ?
それからは幸せな家庭を築こうと頑張り、妻や産まれた双子の娘達……春姫と雪姫に時間の開く限り団欒とした。
しかし、2年後にそれは崩壊した。
妻が不倫をしていたのだ。不倫の相手は俺の働き口の社長の我儘息子だった。
だからか、弁護士を雇う事などと強く出ることができず妻とは離婚。
妻は社長の我儘息子と再婚。離婚時、妻は春姫と雪姫の親権を持ち去ろうとしていたが、俺の天性の直感がそうなると2人が虐待されてしまうと感じ、持ち前の諦めの悪さを使い、何とか親権だけは勝ち取った。
社長の我儘息子に反抗してしまったため、左遷された。
左遷先は運良く俺の父母のいる実家近くだったため、実家から出勤することとなった。
春姫と雪姫にも悪いと思い散々謝ったさ。
俺の生きる糧は既に両親と春姫と雪姫だけだった。
ん?再婚や妻側の父母はどうなのか?
再婚は言いようのない恐怖から出来ず、妻側の父母は彼処の味方。
そんなこんなで生活していた。
春姫と雪姫が小学校に入り数年経った時に虐められていたのだが、それは俺が相手の真っ黒な裏を見つけて世間に広げたことで解決。
それからさらに時が経ち、春姫と雪姫が小学校を卒業し、中学に入る頃に元妻が社長一家と共にこの辺に出来たテーマパークに遊びに来て、その時に俺一家は遭遇。
元妻と社長の我儘息子は2人の子と共に此方を煽て、さらに、社長が威張る。
しかし、俺の親父を見て社長が顔面蒼白。
なんでも、小中高大の先輩であり、隠居した前社長だったそうだ。
俺は初耳だったさ。俺を公私混同で左遷したことを我儘息子ごとくどくどと説教。
我儘息子と元妻がふじこふじこ喚きながら春姫と雪姫に殴りかかってきたから、厳重検査の後に政府から所持を認められていた対暴漢用の十節棍が炸裂。
なぜ10?と思うだろう。
この十節棍、自作して検査に出した時から質量保存の法則をぶち壊して持ち運びに便利なのだ。
まぁ、我儘息子と元妻を撃退&警察にお手手を握られて行ったw
社長一家は前社長一家に手を出した事に引け目を負いながら退散。
左遷取り消しがあったがここの方が治安もいいし、春姫と雪姫の成長に抜擢故に残った。
こんな所で言うのもなんだが、社長の我儘息子を撃退したからか、職場での仲は良好。しかし、敵は多い。
そんな中で父母から援助すると言われているのだが、敵はどこから漬け込んでくるからかわからないのと、俺自身が春姫と雪姫を育てなきゃいけない。
そんな強迫観念を持っていたが故に拒否、1人で稼いだものを春姫と雪姫につぎ込んでいった。
中学半ばで医者から働き過ぎと言われ、余命宣告さえされてしまった。
その余命は丁度春姫と雪姫が高校に入るくらいの時期だ。
故に医者には俺の気持ちを独白し、有給を月一で取るのを条件にドクターストップを阻止した。
それを働き口の上司と父母に告白。
春姫と雪姫の花嫁姿を見れないのは心苦しいがそれでも余命内で将来を安泰させて欲しいために色んなところに根回しをした。
それが春姫と雪姫の中学に通う日々。
その頃から、休日の時に春姫と雪姫からのスキンシップが多かったのは疑問に持ったが気にしなかった。
そして、春姫と雪姫は無事に高校に入学をすることが出来た。
2人の通う高校の理事、教頭、校長に多額の支援金を贈り、春姫と雪姫の安泰を約束させた。
そして、父母と俺が見守る中、2人は仲良く登校して行った。
2人には事前に高校へ通い出したら働き口の本部に行くとデマを伝えてある。
別れを惜しみながら登校して行ったのだ。
それと共に、俺の身体にもガタが来た。筋肉が弛緩し、力が入らなくなったのだ。
俺は横になり、父母に謝り、父母は見守る。
そこに、働き口の上司や近所のおばちゃん、口を聞かなくなった未だ独身の幼馴染、ヤバいことを潰し回る893共や極道、俺が稀に売る情報を買い付けてくれた情報屋、果ては働き口でであった元請けの方達と話し、俺は最後に双子の娘に幸あれ。と幸福を祈り、目を瞑った。
…………享年35歳・爀醒月
死因・過労死
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