65 / 72
第二章 腐れ剣客、異世界の街に推参
その地下に眠りしは悪意の結晶
しおりを挟む
テレンスの先導に従い地下への階段を進んでいくクレーリア。
目的地はどうにも深いところにあるようで、そこそこの段数を降りているはずだがまだ到着はしないらしい。
後ろからはギース。
前を行くのがテレンス一人であれば逃げ出すくらいはできただろうが、彼に見張られおり迂闊なことは出来ない。
苦悶の表情を浮かべるクレーリア。
牢屋に残してきた鴎垓や今もどこにいるか分からないナターシャ、そして孤児院にいるレベッカや子供たちのことに対する心配の気持ちを抱えながら黙々と歩き続ける。
「店の地下にこんな空間があるだなんて驚きでしょう」
灯りを手に先を行くテレンス。
彼は視線を前に向けたまま、背後にいるクレーリアにまるで自慢するかのように話しかけてくる。
それに無言の反応を返すクレーリア。
つれない態度だというように肩を竦め、独り言の喋るかのように語り出す。
「実はここ、ある組織によって作られたものでね。
元は逃走経路として作られたようなんですが今は私たちの便利なように使わせてもらっているですよ。
お陰で色々な手間が省けてありがたい限りです」
まあ、それはそうだろう。
街中でありながらここまで大規模な工事をして話題にも上がらないなんて、そんな組織もそうそうあるわけがない。
そしてクレーリアはその組織について既に当たりをつけている。というかこの街の住人なら誰だって一つの犯罪組織のことを思い浮かべるはずだ。
「ああ、そういえば目が見えないのでしたね。
お可哀想に、この荘厳な空間を見ることが出来ないとは。
まあそうは言いつつも――」
黙り込むクレーリアに対しこりもせず話しかけていたテレンスだったが、その歩みが唐突に止まる。
クレーリアは踏み出した足が次の段を踏まなかったことに驚き、感覚から地面がいつの間にか平坦になっているのを知る。
振り返るテレンス。
「――到着ですよ、ここが目的地ですよクレーリアさん」
そういった彼の前には――一つの扉が佇んでいた。
目の見えないクレーリア、彼女にそれは分からない。
ただその中から何か……良くないものを感じる――。
決して近づいてはならないと訴える本能。
一体中には――何があるというのだろう。
「では、ご開帳!」
そんな不穏な気配に警戒心を露にするクレーリアにお構い無しに、景気よく扉ののノブに手を掛け一気に開け放つテレンス。
バッと空気が音を立て、ギギギと軋む扉の先に――
――それはいた。
「ひっ……!」
扉の先にあったのは少し広い部屋と厳重な檻。
そしてその中から放たれる――濃密な殺気。
そのあまりのおぞましさに、鳥肌が止まらないクレーリア。
彼女は叫ぶ。
「あれは……一体何のですか……!?」
あれは何だというのか。
どうしてこんなものがここにあるのか。
これは、これは一体――一体何のだ……っ!?
それにテレンスは狂笑を顔に浮かべ、
「感じますか、あの存在が放つ力強さを。
その肉体が持つポテンシャル、内から溢れんほどの狂暴さ。
あれこそが我が商会が総力を掛け、研究に研究に重ね開発した新商品。
その名も『人造【墜神】』――通称”人狼”でございます」
二重になった檻の中。
拘束具によって体を縛られた人の体を持つ――獣面の異形。
直立する姿勢、白銀に黒が混ざる毛深い体毛、手足の鋭い爪、頭部にある大きな耳。
顔には牙を持つ口を開けないようにマスクが付けられ、荒い呼気が隙間から漏れている。
金に色づく殺意に満ちた瞳を鈍く輝かせるその存在に対し。
彼は高らかに声を上げるのだった。
「人造……?」
「そう! その始まりはある【墜界】から!
通常とは異なる特殊な性質を持つのその核は、人間を吸収しその力を別の存在に移すことができるというものでした。
偶然にもそれを発見した我々は長年の研究によって、遂にそれを利用する術を見いだしたのです!」
呆然とするクレーリアに向けて押さえきれないと言わんばかりのテンションで話し続けるテレンス。
ようやく。
ようやくこの成果を誰かに話すことができるのだ。
しかも彼女に関してはある意味で恩人とも言える人なのだから、その喜びもひとしおというもの。
その様子にギースは鼻を鳴らし下らないとでも言うような顔で。まるで踊りだしそうなテレンスへと冷たい視線を向けている。
「それこそがこの『人造【墜神】』!
人を越える存在にして人に従う戦闘人形!
まだ試作ですがその力は一体で並みの灯士十人分に匹敵するほど!」
しかし、ここに彼女を連れてきたのは自慢したがためだけではない。
「いや本当に、あなたには感謝してもしきれませんよ」
「っ!?」
人狼の放つ重苦しい気配に圧倒されていたクレーリア。
それゆえに接近するテレンスに気付かず、指輪の嵌まった腕を捩りあげられてしまう。
いきなりのことに驚くと共に腕の痛みに呻くクレーリア。
そんな彼女に構うことなく、テレンスは狂喜に染まった目を彼女の手にある指輪へと向ける。
「研究を成功させるための最後のピース!
あの時の出会いはまさに運命としか言い様がありません!」
「な、にを」
「何って決まっているでしょう!」
「この兵器を生み出すことができたのは全て――あなたとこの指輪のお陰なのですから!」
「な、にを……」
この男は一体、何を言っているというのか。
ワタシが、これを……?
理解が追い付かないクレーリアに向けて、出来の悪い生徒に向けるような優しく声色で説明を始めるテレンス。
「大変だったのですよぉ? 核のことを知るあの男が領主との戦いの隙に逃げ出してしまって。
ですがあなたが居てくれて本当によかった、お陰であいつが死ぬことはなく、核を手に入れることができたどころか、その指輪の構造を調べることで研究は更なる進歩を遂げたのですから」
それに。
その言葉に。
クレーリアに思考は止まった。
そんな、まさかと。
自分の選択がこんな、こんなおぞましいものを生み出してしまうことになるだなんて。
「流石は陽玉教が誇る秘匿技術、実に素晴らしいものでした。
そのお陰であの兵器はここまで形になったと言っても過言ではない。ですが、もうそれは必要はありません。あとは最後に……」
テレンスが言葉を区切り、そして……。
「うぁあ、あああ……!?」
「あなたの力を加えれば、あれは最強の兵器として完成する……!」
走る激痛。
まるで体から強制的に力を奪われるような感覚に襲われるクレーリア。
その考えは間違っていない。
実際に彼女の体中から灯気が、指輪を目掛け集まっているからだ。
苦しみに歪む顔。
クレーリアのそれに愉悦の表情を浮かべるテレンス。
これが終わればようやくここともおさらばできる。
そう考える彼だったが、
『――テレンス様! 一大事にございます!』
――懐からの報せに、思わず手が止まる。折角楽しいところだったのに何をそんなに慌ててと、空気の読めない部下に対し苛立つテレンス。
だがしかし、部下からのその次の言葉に愕然とするのだった。
何故なら――
『不審者二名が店内に侵入! 火を放ち大混乱です! どうかご指示を!』
――それは最後の大詰めに差し掛かった彼に、あまりに大きな待ったを掛ける不測の事態であったからだ。
目的地はどうにも深いところにあるようで、そこそこの段数を降りているはずだがまだ到着はしないらしい。
後ろからはギース。
前を行くのがテレンス一人であれば逃げ出すくらいはできただろうが、彼に見張られおり迂闊なことは出来ない。
苦悶の表情を浮かべるクレーリア。
牢屋に残してきた鴎垓や今もどこにいるか分からないナターシャ、そして孤児院にいるレベッカや子供たちのことに対する心配の気持ちを抱えながら黙々と歩き続ける。
「店の地下にこんな空間があるだなんて驚きでしょう」
灯りを手に先を行くテレンス。
彼は視線を前に向けたまま、背後にいるクレーリアにまるで自慢するかのように話しかけてくる。
それに無言の反応を返すクレーリア。
つれない態度だというように肩を竦め、独り言の喋るかのように語り出す。
「実はここ、ある組織によって作られたものでね。
元は逃走経路として作られたようなんですが今は私たちの便利なように使わせてもらっているですよ。
お陰で色々な手間が省けてありがたい限りです」
まあ、それはそうだろう。
街中でありながらここまで大規模な工事をして話題にも上がらないなんて、そんな組織もそうそうあるわけがない。
そしてクレーリアはその組織について既に当たりをつけている。というかこの街の住人なら誰だって一つの犯罪組織のことを思い浮かべるはずだ。
「ああ、そういえば目が見えないのでしたね。
お可哀想に、この荘厳な空間を見ることが出来ないとは。
まあそうは言いつつも――」
黙り込むクレーリアに対しこりもせず話しかけていたテレンスだったが、その歩みが唐突に止まる。
クレーリアは踏み出した足が次の段を踏まなかったことに驚き、感覚から地面がいつの間にか平坦になっているのを知る。
振り返るテレンス。
「――到着ですよ、ここが目的地ですよクレーリアさん」
そういった彼の前には――一つの扉が佇んでいた。
目の見えないクレーリア、彼女にそれは分からない。
ただその中から何か……良くないものを感じる――。
決して近づいてはならないと訴える本能。
一体中には――何があるというのだろう。
「では、ご開帳!」
そんな不穏な気配に警戒心を露にするクレーリアにお構い無しに、景気よく扉ののノブに手を掛け一気に開け放つテレンス。
バッと空気が音を立て、ギギギと軋む扉の先に――
――それはいた。
「ひっ……!」
扉の先にあったのは少し広い部屋と厳重な檻。
そしてその中から放たれる――濃密な殺気。
そのあまりのおぞましさに、鳥肌が止まらないクレーリア。
彼女は叫ぶ。
「あれは……一体何のですか……!?」
あれは何だというのか。
どうしてこんなものがここにあるのか。
これは、これは一体――一体何のだ……っ!?
それにテレンスは狂笑を顔に浮かべ、
「感じますか、あの存在が放つ力強さを。
その肉体が持つポテンシャル、内から溢れんほどの狂暴さ。
あれこそが我が商会が総力を掛け、研究に研究に重ね開発した新商品。
その名も『人造【墜神】』――通称”人狼”でございます」
二重になった檻の中。
拘束具によって体を縛られた人の体を持つ――獣面の異形。
直立する姿勢、白銀に黒が混ざる毛深い体毛、手足の鋭い爪、頭部にある大きな耳。
顔には牙を持つ口を開けないようにマスクが付けられ、荒い呼気が隙間から漏れている。
金に色づく殺意に満ちた瞳を鈍く輝かせるその存在に対し。
彼は高らかに声を上げるのだった。
「人造……?」
「そう! その始まりはある【墜界】から!
通常とは異なる特殊な性質を持つのその核は、人間を吸収しその力を別の存在に移すことができるというものでした。
偶然にもそれを発見した我々は長年の研究によって、遂にそれを利用する術を見いだしたのです!」
呆然とするクレーリアに向けて押さえきれないと言わんばかりのテンションで話し続けるテレンス。
ようやく。
ようやくこの成果を誰かに話すことができるのだ。
しかも彼女に関してはある意味で恩人とも言える人なのだから、その喜びもひとしおというもの。
その様子にギースは鼻を鳴らし下らないとでも言うような顔で。まるで踊りだしそうなテレンスへと冷たい視線を向けている。
「それこそがこの『人造【墜神】』!
人を越える存在にして人に従う戦闘人形!
まだ試作ですがその力は一体で並みの灯士十人分に匹敵するほど!」
しかし、ここに彼女を連れてきたのは自慢したがためだけではない。
「いや本当に、あなたには感謝してもしきれませんよ」
「っ!?」
人狼の放つ重苦しい気配に圧倒されていたクレーリア。
それゆえに接近するテレンスに気付かず、指輪の嵌まった腕を捩りあげられてしまう。
いきなりのことに驚くと共に腕の痛みに呻くクレーリア。
そんな彼女に構うことなく、テレンスは狂喜に染まった目を彼女の手にある指輪へと向ける。
「研究を成功させるための最後のピース!
あの時の出会いはまさに運命としか言い様がありません!」
「な、にを」
「何って決まっているでしょう!」
「この兵器を生み出すことができたのは全て――あなたとこの指輪のお陰なのですから!」
「な、にを……」
この男は一体、何を言っているというのか。
ワタシが、これを……?
理解が追い付かないクレーリアに向けて、出来の悪い生徒に向けるような優しく声色で説明を始めるテレンス。
「大変だったのですよぉ? 核のことを知るあの男が領主との戦いの隙に逃げ出してしまって。
ですがあなたが居てくれて本当によかった、お陰であいつが死ぬことはなく、核を手に入れることができたどころか、その指輪の構造を調べることで研究は更なる進歩を遂げたのですから」
それに。
その言葉に。
クレーリアに思考は止まった。
そんな、まさかと。
自分の選択がこんな、こんなおぞましいものを生み出してしまうことになるだなんて。
「流石は陽玉教が誇る秘匿技術、実に素晴らしいものでした。
そのお陰であの兵器はここまで形になったと言っても過言ではない。ですが、もうそれは必要はありません。あとは最後に……」
テレンスが言葉を区切り、そして……。
「うぁあ、あああ……!?」
「あなたの力を加えれば、あれは最強の兵器として完成する……!」
走る激痛。
まるで体から強制的に力を奪われるような感覚に襲われるクレーリア。
その考えは間違っていない。
実際に彼女の体中から灯気が、指輪を目掛け集まっているからだ。
苦しみに歪む顔。
クレーリアのそれに愉悦の表情を浮かべるテレンス。
これが終わればようやくここともおさらばできる。
そう考える彼だったが、
『――テレンス様! 一大事にございます!』
――懐からの報せに、思わず手が止まる。折角楽しいところだったのに何をそんなに慌ててと、空気の読めない部下に対し苛立つテレンス。
だがしかし、部下からのその次の言葉に愕然とするのだった。
何故なら――
『不審者二名が店内に侵入! 火を放ち大混乱です! どうかご指示を!』
――それは最後の大詰めに差し掛かった彼に、あまりに大きな待ったを掛ける不測の事態であったからだ。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
異世界から帰ってきた勇者は既に擦り切れている。
暁月ライト
ファンタジー
魔王を倒し、邪神を滅ぼし、五年の冒険の果てに役割を終えた勇者は地球へと帰還する。 しかし、遂に帰還した地球では何故か三十年が過ぎており……しかも、何故か普通に魔術が使われており……とはいえ最強な勇者がちょっとおかしな現代日本で無双するお話です。
Anotherfantasia~もうひとつの幻想郷
くみたろう
ファンタジー
彼女の名前は東堂翠。
怒りに震えながら、両手に持つ固めの箱を歪ませるくらいに力を入れて歩く翠。
最高の一日が、たった数分で最悪な1日へと変わった。
その要因は手に持つ箱。
ゲーム、Anotherfantasia
体感出来る幻想郷とキャッチフレーズが付いた完全ダイブ型VRゲームが、彼女の幸せを壊したのだ。
「このゲームがなんぼのもんよ!!!」
怒り狂う翠は帰宅後ゲームを睨みつけて、興味なんか無いゲームを険しい表情で起動した。
「どれくらい面白いのか、試してやろうじゃない。」
ゲームを一切やらない翠が、初めての体感出来る幻想郷へと体を委ねた。
それは、翠の想像を上回った。
「これが………ゲーム………?」
現実離れした世界観。
でも、確かに感じるのは現実だった。
初めて続きの翠に、少しづつ増える仲間たち。
楽しさを見出した翠は、気付いたらトップランカーのクランで外せない大事な仲間になっていた。
【Anotherfantasia……今となっては、楽しくないなんて絶対言えないや】
翠は、柔らかく笑うのだった。
狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・
マーラッシュ
ファンタジー
何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。
異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。
ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。
断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。
勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。
ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。
勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。
プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。
しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。
それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。
そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。
これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。
鬼男と少女魔術師
上宮さん
ファンタジー
鬼のように怖い顔のせいで誰とも馴染めなかった男と魔法を扱い人から疎まれる少女が共闘して新しい日常をつかみ取るお話。
戦闘パートはファンタジー、日常パートはラブコメといったテイストです。
とても気軽に感想いただけるとすごーく喜びます。是非に!(辛口でもOK)
私は聖女ではないですか。じゃあ勝手にするので放っといてください。
アーエル
ファンタジー
旧題:私は『聖女ではない』ですか。そうですか。帰ることも出来ませんか。じゃあ『勝手にする』ので放っといて下さい。
【 聖女?そんなもん知るか。報復?復讐?しますよ。当たり前でしょう?当然の権利です! 】
地震を知らせるアラームがなると同時に知らない世界の床に座り込んでいた。
同じ状況の少女と共に。
そして現れた『オレ様』な青年が、この国の第二王子!?
怯える少女と睨みつける私。
オレ様王子は少女を『聖女』として選び、私の存在を拒否して城から追い出した。
だったら『勝手にする』から放っておいて!
同時公開
☆カクヨム さん
✻アルファポリスさんにて書籍化されました🎉
タイトルは【 私は聖女ではないですか。じゃあ勝手にするので放っといてください 】です。
そして番外編もはじめました。
相変わらず不定期です。
皆さんのおかげです。
本当にありがとうございます🙇💕
これからもよろしくお願いします。
転生兄妹の英雄譚―いずれ世界を救う兄妹は、それぞれのユニークスキルで無自覚に無双する―
椿紅颯
ファンタジー
極普通の高校生二年生、佐近守と一つ下の妹佐近恵海。
彼らは本当に極普通で特技も特にない極普通の青少年少女。
ただ、守は少しだけ人より正義感が強く、恵海は少しだけ人より笑顔が似合うだけ。
そんな佐近兄妹はある日、不慮の事故により命を落としてしまう。
時は過ぎ、それぞれに同じ異世界で再び生を受ける兄妹。
だが、再び兄妹として生まれるほどロマンチックなことは起きず、現実世界と同じ年齢になっても尚巡り合うことすらなかった。
そんなある日、アルクスは一人の少女をパイス村にて助けることに。
生まれ変わっても尚、己の正義感を捨て去ることはできず行動するのだが、それをきっかけに止まっていたかのような時間が動き出す。
再会を果たす兄妹。
それは運命の巡り会わせなのか、それとも偶然なのか。
動き出した小さな歯車は次第に大きくなり、村を、街を、国を、世界をも巻き込んでいく。
聖女の地位も婚約者も全て差し上げます〜LV∞の聖女は冒険者になるらしい〜
みおな
ファンタジー
ティアラ・クリムゾンは伯爵家の令嬢であり、シンクレア王国の筆頭聖女である。
そして、王太子殿下の婚約者でもあった。
だが王太子は公爵令嬢と浮気をした挙句、ティアラのことを偽聖女と冤罪を突きつけ、婚約破棄を宣言する。
「聖女の地位も婚約者も全て差し上げます。ごきげんよう」
父親にも蔑ろにされていたティアラは、そのまま王宮から飛び出して家にも帰らず冒険者を目指すことにする。
狙って追放された創聖魔法使いは異世界を謳歌する
マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーから追放される~異世界転生前の記憶が戻ったのにこのままいいように使われてたまるか!
【第15回ファンタジー小説大賞の爽快バトル賞を受賞しました】
ここは異世界エールドラド。その中の国家の1つ⋯⋯グランドダイン帝国の首都シュバルツバイン。
主人公リックはグランドダイン帝国子爵家の次男であり、回復、支援を主とする補助魔法の使い手で勇者パーティーの一員だった。
そんな中グランドダイン帝国の第二皇子で勇者のハインツに公衆の面前で宣言される。
「リック⋯⋯お前は勇者パーティーから追放する」
その言葉にリックは絶望し地面に膝を着く。
「もう2度と俺達の前に現れるな」
そう言って勇者パーティーはリックの前から去っていった。
それを見ていた周囲の人達もリックに声をかけるわけでもなく、1人2人と消えていく。
そしてこの場に誰もいなくなった時リックは⋯⋯笑っていた。
「記憶が戻った今、あんなワガママ皇子には従っていられない。俺はこれからこの異世界を謳歌するぞ」
そう⋯⋯リックは以前生きていた前世の記憶があり、女神の力で異世界転生した者だった。
これは狙って勇者パーティーから追放され、前世の記憶と女神から貰った力を使って無双するリックのドタバタハーレム物語である。
*他サイトにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる