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第二章 腐れ剣客、異世界の街に推参
腐れ剣客と血と死臭と戦乱の槍使い
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街道に吹く風が巻き上がった土埃を掻き消し、その惨状を露にしていく。
頭部が爆散した馬、転倒の衝撃げ壊れた荷馬車が地面に投げ出され、カラカラと音を鳴らす車輪が空しく回転している。
幌は破れそれを支える骨組みも歪み、例え起こしたとしても使い物にはならないだろう。
中にいるクレーリアの無事を願いながらも、状況は彼女の元に行くことを許してはくれない。
少し離れたところには、御者の男。
仰向けになって地面に大量の血を流し、白くなった肌には生気というものがなく、胸に深々と空いた穴は確実にその命が失われているのを嫌がおうでも理解させられる。
「どうした、さっさと構えないか」
そして――こいつだ。
突然どこからか現れて人一人、馬の分も合わせれば二つ分の命を奪ったというのに平然と、地面に膝を着く鴎垓へと凶器としか言いようがないその槍を構えて催促をするその男。
鴎垓を頭半分ほど越えるだろう背丈、フードから覗く髪は深緑よりもより深く黒く、唯一露になっている顔は褐色で、鼻と目の間に横一線の傷が刻まれている。
何よりもその眼――草木のそれを思わせる緑の瞳は決して穏やかなものではなく、自然に潜む獣と同じ脅威を感じさせる。
――やり手だ、それもかなりの。
「……一つ聞きたい」
「何だ、ここまできて何を聞きたい」
動きの一つ逃してはならないと訴える本能に従い、警戒心を最大限に発揮しながら、ゆっくりと立ち上がりつつ目の前の男へと言葉を投げ掛ける鴎垓。
男は早く戦いたいのかウズウズとしつつも、それに対して聞き入れるような様子。
「さっきの奴、何故殺した」
使い物にならない右腕を捨て、左で剣を握る鴎垓。
平坦な声は逆に、その胸の内にある激情の強さを思わせる。
「戦いの邪魔になるものを排除しただけのことだ
そんな下らんものをわざわざ聞きたいとは、見込み違いか?」
だが男からすればその質問は意味の薄いもの。
どうということでもないかのように、命の軽さを口にする。
「……そうか」
そうだろうとは思っていた。
この手の奴に普通の道理が通じないことは。
だがそれでも自分が聞いたのは、せめて明らかにしたかったからだろう。
敵であったとしても人一人の命。
それを容易く奪うこの男は――
「どうやらお前も――相当な業を背負っておるようだな」
――必ず倒さなくてはならない、敵であることを。
「おお、いいぞ……! その目、その殺気……!!
お前はまさしく俺の求めていた強者だ……!!!」
目の前の鴎垓の変容。
感じる圧を心地よいものでもあるかのように喜色を露にする深緑の男。
「こんなところに来させられ退屈を味わっていたが、お前を知って考えが変わった!
これぞ神の導き、感謝致します我が神よ!」
そう吠え――そして男は槍を構え鴎垓へと突撃する。
小手調べの一突き、鴎垓はその心臓を狙った一撃を大きく横に避ける。
穂先にいくつもついた鍵爪上の突起。
相手を傷つけつためだけにあるようなそれは槍の先だけでなく男の方にも向いており、引き戻すときにも注意をしなければならない。
それから何発かの攻撃を余裕をもって避ける鴎垓。
「くはっ!」
ことごとく攻撃を回避する無駄のない動きに見定めが済んだのか、途端に攻撃の速度をあげる男。
加速した思考で狙いを見抜き、着弾点を先んじて割り出すことで対抗する鴎垓。
しかし得物の差――間合いの違いはいかんともし難く、中々攻めに転じることができない。
「はははは、いいぞ! その調子だ!
もっと俺を楽しませろ!!!」
「なるほど、血狂いか!」
一人楽しそうな男に悪態を吐く鴎垓。
だがこの男の強さはそれが許されるほどに高い位置にある。
突きの次はこれだと言わんばかりに放つ凪ぎ払い。
空間を削ぐような勢いのそれを体を後ろに大きく逸らすことで避ける。
「ははは、これも避けるか! いいぞ、そうこなくては面白くない!」
「ちいぃい……! やっぱりその手の長物相手はやりにくいのう……!」
槍と剣というリーチの違い。
それによる不利もあったがそもそものその槍の形状。
見覚えのあるそれの特性が故に鴎垓は思うような動きができないでいた。
「ほう? 俺のこの槍のことを知ってるのか?」
「似たようなもんを見たことがあるだけじゃ」
「おお……! これは、これは何と……!」
何気なく放った鴎垓の言葉がどこか琴線に触れたのか。
突きと凪ぎ払いを織り混ぜた嵐のような攻撃の手を止め、腕を開いて天を仰ぐ男。
歓喜によるものかその体が震えている。
「嬉しいことは重なるものだ! であればこの槍の素晴らしさが分かるだろう! この鋭い牙が少しでもかすればたちまち皮を裂き、真芯に当たれば肉を引き千切る!
滴る血は止まることはなく、相手を確実に死に至らしめる!」
「これこそが我が神、毒蛇神”ベノミナガシャ”より与えられし功徳――『毒蛇乱牙槍』だ」
恍惚とした様子で天に向け武器を掲げる男。
その狂態に少々気圧され、攻め時を見失う鴎垓
一頻りそうやって満足したのか、すんと元の調子に戻る男。
「そして俺の名はギース。
どうか死して目覚める新天地でもこの名を覚えておくがいい」
そして気分がいいのかそのままの勢いで名前すら明かす。
こんな成りをしている癖に誇示したがりなのかと、見た目とのちぐはぐさに辟易しながらも、そういうことならばと姿勢を正す鴎垓。
例え相手が鬼畜生だったとしてもそれはそれ。
武人の名乗りには答えるが礼儀。
「そいつはどうも、ご丁寧に。
名乗られたなら名乗り返すが道理というもの」
改めて、剣を構える。
正眼――もっとも基本の構えを取り、告げる。
「自流・腐れ剣客の鴎垓じゃ。
そして生憎、死ぬ気などさらさらない。
ここでお前を倒し、儂は拐われたあやつと共に帰るだけよ」
「いい啖呵だ! では存分に死合おうか!!!」
そして共に飛び出した二人――激戦を繰り広げるその影で一人、ゆっくりと動く者がいた。
頭部が爆散した馬、転倒の衝撃げ壊れた荷馬車が地面に投げ出され、カラカラと音を鳴らす車輪が空しく回転している。
幌は破れそれを支える骨組みも歪み、例え起こしたとしても使い物にはならないだろう。
中にいるクレーリアの無事を願いながらも、状況は彼女の元に行くことを許してはくれない。
少し離れたところには、御者の男。
仰向けになって地面に大量の血を流し、白くなった肌には生気というものがなく、胸に深々と空いた穴は確実にその命が失われているのを嫌がおうでも理解させられる。
「どうした、さっさと構えないか」
そして――こいつだ。
突然どこからか現れて人一人、馬の分も合わせれば二つ分の命を奪ったというのに平然と、地面に膝を着く鴎垓へと凶器としか言いようがないその槍を構えて催促をするその男。
鴎垓を頭半分ほど越えるだろう背丈、フードから覗く髪は深緑よりもより深く黒く、唯一露になっている顔は褐色で、鼻と目の間に横一線の傷が刻まれている。
何よりもその眼――草木のそれを思わせる緑の瞳は決して穏やかなものではなく、自然に潜む獣と同じ脅威を感じさせる。
――やり手だ、それもかなりの。
「……一つ聞きたい」
「何だ、ここまできて何を聞きたい」
動きの一つ逃してはならないと訴える本能に従い、警戒心を最大限に発揮しながら、ゆっくりと立ち上がりつつ目の前の男へと言葉を投げ掛ける鴎垓。
男は早く戦いたいのかウズウズとしつつも、それに対して聞き入れるような様子。
「さっきの奴、何故殺した」
使い物にならない右腕を捨て、左で剣を握る鴎垓。
平坦な声は逆に、その胸の内にある激情の強さを思わせる。
「戦いの邪魔になるものを排除しただけのことだ
そんな下らんものをわざわざ聞きたいとは、見込み違いか?」
だが男からすればその質問は意味の薄いもの。
どうということでもないかのように、命の軽さを口にする。
「……そうか」
そうだろうとは思っていた。
この手の奴に普通の道理が通じないことは。
だがそれでも自分が聞いたのは、せめて明らかにしたかったからだろう。
敵であったとしても人一人の命。
それを容易く奪うこの男は――
「どうやらお前も――相当な業を背負っておるようだな」
――必ず倒さなくてはならない、敵であることを。
「おお、いいぞ……! その目、その殺気……!!
お前はまさしく俺の求めていた強者だ……!!!」
目の前の鴎垓の変容。
感じる圧を心地よいものでもあるかのように喜色を露にする深緑の男。
「こんなところに来させられ退屈を味わっていたが、お前を知って考えが変わった!
これぞ神の導き、感謝致します我が神よ!」
そう吠え――そして男は槍を構え鴎垓へと突撃する。
小手調べの一突き、鴎垓はその心臓を狙った一撃を大きく横に避ける。
穂先にいくつもついた鍵爪上の突起。
相手を傷つけつためだけにあるようなそれは槍の先だけでなく男の方にも向いており、引き戻すときにも注意をしなければならない。
それから何発かの攻撃を余裕をもって避ける鴎垓。
「くはっ!」
ことごとく攻撃を回避する無駄のない動きに見定めが済んだのか、途端に攻撃の速度をあげる男。
加速した思考で狙いを見抜き、着弾点を先んじて割り出すことで対抗する鴎垓。
しかし得物の差――間合いの違いはいかんともし難く、中々攻めに転じることができない。
「はははは、いいぞ! その調子だ!
もっと俺を楽しませろ!!!」
「なるほど、血狂いか!」
一人楽しそうな男に悪態を吐く鴎垓。
だがこの男の強さはそれが許されるほどに高い位置にある。
突きの次はこれだと言わんばかりに放つ凪ぎ払い。
空間を削ぐような勢いのそれを体を後ろに大きく逸らすことで避ける。
「ははは、これも避けるか! いいぞ、そうこなくては面白くない!」
「ちいぃい……! やっぱりその手の長物相手はやりにくいのう……!」
槍と剣というリーチの違い。
それによる不利もあったがそもそものその槍の形状。
見覚えのあるそれの特性が故に鴎垓は思うような動きができないでいた。
「ほう? 俺のこの槍のことを知ってるのか?」
「似たようなもんを見たことがあるだけじゃ」
「おお……! これは、これは何と……!」
何気なく放った鴎垓の言葉がどこか琴線に触れたのか。
突きと凪ぎ払いを織り混ぜた嵐のような攻撃の手を止め、腕を開いて天を仰ぐ男。
歓喜によるものかその体が震えている。
「嬉しいことは重なるものだ! であればこの槍の素晴らしさが分かるだろう! この鋭い牙が少しでもかすればたちまち皮を裂き、真芯に当たれば肉を引き千切る!
滴る血は止まることはなく、相手を確実に死に至らしめる!」
「これこそが我が神、毒蛇神”ベノミナガシャ”より与えられし功徳――『毒蛇乱牙槍』だ」
恍惚とした様子で天に向け武器を掲げる男。
その狂態に少々気圧され、攻め時を見失う鴎垓
一頻りそうやって満足したのか、すんと元の調子に戻る男。
「そして俺の名はギース。
どうか死して目覚める新天地でもこの名を覚えておくがいい」
そして気分がいいのかそのままの勢いで名前すら明かす。
こんな成りをしている癖に誇示したがりなのかと、見た目とのちぐはぐさに辟易しながらも、そういうことならばと姿勢を正す鴎垓。
例え相手が鬼畜生だったとしてもそれはそれ。
武人の名乗りには答えるが礼儀。
「そいつはどうも、ご丁寧に。
名乗られたなら名乗り返すが道理というもの」
改めて、剣を構える。
正眼――もっとも基本の構えを取り、告げる。
「自流・腐れ剣客の鴎垓じゃ。
そして生憎、死ぬ気などさらさらない。
ここでお前を倒し、儂は拐われたあやつと共に帰るだけよ」
「いい啖呵だ! では存分に死合おうか!!!」
そして共に飛び出した二人――激戦を繰り広げるその影で一人、ゆっくりと動く者がいた。
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