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第二章 腐れ剣客、異世界の街に推参
イワン、孤児院に来訪 出迎える腐れ剣客
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思いもよらぬ出会いからイワンという協力者を得た鴎垓たち。
便利な労働力を手に入れた二人が探さなければならない人数に呆然としていた彼と別れ、自分達もまた捜査の続きにと動き出しその後何人かに当たるもまるで成果はなく。
今日はここまでとして帰還した――その翌朝のこと。
早朝から孤児院の前でうろうろと様子を伺う、何やら怪しい人影。
きょろきょろと周囲を見渡し、本当にここで合っているのかと不安げな表情で孤児院の門へと視線をやっている。
「あいつらの言う通りならここがそうなんだが」
「おう、待ちかねたぞ」
「おわぁああ!」
背後からの声――気配もなかったくせにいきなり掛けられたそれにビビり散らし地面に転げるのはイワン。
そこそこの作りの顔を恐怖に歪め、背後に忍び寄っていた奴に文句をわめき散らす。
「び、びっくりさせんじゃねぇよ! チビるかと思ったわ!」
背後の男――その正体は勿論鴎垓のことであった。
昨日の意趣返しか、背後からはこう出てくるのだと言わんばかりの気配の消し方を無駄に披露して見事にそれは大成功である。
いい反応をしてくれたお陰で実に嬉しく思う鴎垓。
そっちから呼んどいて何しやがると、昨日言い含められていたことを素直に守ってわざわざやってきてやった自分に対しての扱いの悪さに悪態をつきながらイワンは立ち上がる。
「いやすまんすまん、そんなつもりはなかったんじゃが、癖になっとってのう、足音を消すの」
「んな奴いるか! 絶対わざとだろ!!」
「はっはっは」
「笑って誤魔化すんじゃねぇ!」
しかし門の前でそんなやりとりをしていたためか、いい加減にしろというような顔をしたレベッカが施設の中かた出てきて二人に中へと入ってくるように催促する。
「おい、遊んでないでさっさとこっちにこい」
「ほーい、そいじゃいくぞイワン」
「全く……勘弁してくれよな」
背後からのドッキリが成功し朝からいい気分になった鴎垓とその犠牲者となり最悪な気持ちを抱えることになったイワン、それぞれ対照的な表情をしながら先導するレベッカの背中を追う。
そして施設の廊下を歩いて食堂まで行くと、丁度子供たちの食事が終わった頃だったようでクレーリアが机の上の片付けを行っているようだった。
「クレーリア、昨日言っていた奴が来てくれた。
例のことでこれからちょっと話したいんだがいいか」
「まあ、そうでしたか。
今片付けをしますので少々お待ちを」
よいしょっとと言って前よりも大きな鍋を持ち上げようとするクレーリア。昨日は鴎垓たちが戻る際に買ってきた材料で少し豪勢な食事になったためこれを棚の奥かた出してきたのだが、彼女が扱うにはいかんせん大きい。
そのため昨日の夜はレベッカや鴎垓が鍋をここへ持ってきたり配膳を手伝ったりとしていたというのに、量が減って大丈夫だと思ったのかクレーリア一人で片付けを行おうとしている。
「ああこら、だからそういう大きなものを持つなと何度も言ってるだろう。それは私が持つから子供たちと皿でも片付けてくれ」
「済みません、何度もお手数お掛けして」
クレーリアから鍋を受け取ったレベッカ。
それなら机の上の皿をと思ったクレーリアだったがそれは子供たちが率先して片付けていってしまい途端に手持ちぶさたになってしまう。
「あ、お客様がいらしていたんでしたね。
ワタシは当孤児院を預かっておりますクレーリアと申します、ご挨拶が遅れて申し訳ありません」
「ど、どうもっす。お邪魔します、あ、自分イワンっす」
今何か用意しますので、と食堂の奥に引っ込んでいったクレーリア。
その後ろ姿が完全に見えなくなった頃、イワンがばっと振り向いたかと思えばのほほんとしていた鴎垓の肩を掴み壁の隅の方へと押しやる。
何だ何だという鴎垓に構う余裕もないのか、イワンは捲し立てるように一気に喋りだした。
「おいお前、どういうことだよ……! 何でこんなとこにあんな美人がいやがるんだ……!」
「あん? 知らんかったんか?
ここいらじゃそれなりに有名らしいんじゃが」
「普通の奴はこっちまで来ないんだよ……! 治安が悪いって分かってるとこに誰が来たがんだこの野郎……!」
まあそう言われればそうかと納得する鴎垓。
何よりこいつは菓子屋の店主に首ったけなのだ、他の女のことなどこれまで眼中になかったのだろう。
だがしかし、そんなところに現れた美貌の女性。
気になって仕方あるまい。
「まあまあそう興奮するな」
「俺は興奮なんてしてねぇ……!
何で教えてくれなかったんだって言ってんだよ……!
あんな美人のためだって分かってたらメリーさんのことがなくったって協力してやってたっての……!」
「そうか、それならいいが。だがあまりあからさまだと店主殿に対し失礼ではないかと愚考するのじゃが」
「うぐっ……! そ、それは……って違ぇ!
俺は別にメリーさんのことはどうとも思ってねぇと再三言ってるだろうが……!」
「まあそういうことにしといてやるか」
「それもこれもねぇ! それが真実なんだよ!!」
おちょくるような鴎垓の物言いにだんだん暖まってきたのか、声量が徐々に大きくなっていっていることに気付かないイワン。
こうなったらここで釘を刺しておかなくてはと更に声を荒げようとしたところ、背後から二人の脳天に向かって拳が降り注ぐ。
「だから遊ぶなと言ってるだろうが! 殴られたいかお前ら!」
いやもう殴ってる殴ってる――そう文句を言いたいところの二人ではあったが振り返ったところには顔を盛大に歪めたレベッカが仁王立ちをして睨んでいる。
蔑んだような視線に萎縮するイワン、それとは裏腹に慣れた様子で言い訳を口にする鴎垓。
「いや別に儂が始めたわけでは」
「ふっ!」
「ぐはぁ!」
だが問答無用。
レベッカの拳が鴎垓の腹に突き刺さる。
「どっちだろうとやめなかった時点で同罪だ。
でかい声で子供たちをあまり怯えさせるな、このクズどもめ」
「うぉおお……」
腹を押さえ床に踞る鴎垓に憐れみの視線を向けるイワン、いや若干いい気味だとも思っている。
ただ目の前のレベッカがこんなにおっかない奴だったのかというのを身を持って教えてくれたことには素直に感謝していた。
無駄に逆らうまい。
「まあまあ皆様、これでも飲んで落ち着いて下さい。
相変わらず白湯で済みませんが」
イワンがそんな風に自戒をしていたところ、準備を済ませたクレーリアが再び食堂へと現れる。
その手にはポットと人数分のカップ。
コポコポと音を鳴らし、ポットから湯をカップへと注ぐ。
「さあイワン様、お席へどうぞ」
「あ、こりゃどうも、では失礼して」
「いえいえ、こちらこそ大した持て成しもできませんで――あ」
促され席へと着くイワンに白湯に入ったカップを差し出そうとしたクレーリア。
しかしその時、何があったか彼女が急によろける。
ふらりと横に崩れる体。
周囲の者たちが彼女を助けようと咄嗟に動こうとしたところで――
「おっと」
――いつの間にか立ち上がっていた鴎垓が腕だけでなく体も使ってしっかりと抱き止めたことで、何とか彼女が転倒することを防いだのだった。
「も、申し訳ありませんオウガイ様」
「おう、気をつけろよ」
抱き締めるように支えていたクレーリアを席に座らせる鴎垓。
迷惑を掛けてしまったことへの謝罪と助けてくれた感謝の言葉を伝える彼女はまだ少しふらつくのか、頭に手をやっているを心配そうに声を掛ける鴎垓。
一見いい雰囲気のその二人の様子を無表情でじっと見つめる者がここに一人。
「俺、お前のこと嫌いだわ」
ぼそっと呟いたイワンにもしかして自分のことかと鴎垓が視線を向ける。
「なんじゃ藪から棒に」
「そういうムーブをさらっとすんなよ、しまいにゃキレるぞ。
あと見てわかんねぇかびしょ濡れなんだわ」
そこには言った通り、白湯を頭からぶっかけられびじょびじょになったイワンの前髪が額に張り付きどうにも間抜けになった姿がそこにはあった。
「まあ大変、本当に申し訳ありません今タオルを持ってきますので……!」
「ああいい、それは私がするからあなたは休んでいてくれ」
とんでもないことをしてしまったと慌てて立ち上がろうとするクレーリアを宥め、タオルを探しに食堂から出ていくレベッカ。
彼女に謝罪しながらも気落ちしたように体を屈めるクレーリアの様子に何かあったのかと思うイワンだったが、その前に鴎垓から水を向けられる。
「そういや、頼んどったことはどれくらい進んだんじゃ?」
「あああれか? いや、聞いて驚くんじゃねぇぞ」
そういったイワンが腰の入れ物の中から取り出したのは何十枚にもなる紙の束。
顔の横にそれを掲げたイワンは自慢するようにこう言うのだった。
「どうよ、人物表の五十人とその他諸々、まとめて調べあげてきてやったぜ」
便利な労働力を手に入れた二人が探さなければならない人数に呆然としていた彼と別れ、自分達もまた捜査の続きにと動き出しその後何人かに当たるもまるで成果はなく。
今日はここまでとして帰還した――その翌朝のこと。
早朝から孤児院の前でうろうろと様子を伺う、何やら怪しい人影。
きょろきょろと周囲を見渡し、本当にここで合っているのかと不安げな表情で孤児院の門へと視線をやっている。
「あいつらの言う通りならここがそうなんだが」
「おう、待ちかねたぞ」
「おわぁああ!」
背後からの声――気配もなかったくせにいきなり掛けられたそれにビビり散らし地面に転げるのはイワン。
そこそこの作りの顔を恐怖に歪め、背後に忍び寄っていた奴に文句をわめき散らす。
「び、びっくりさせんじゃねぇよ! チビるかと思ったわ!」
背後の男――その正体は勿論鴎垓のことであった。
昨日の意趣返しか、背後からはこう出てくるのだと言わんばかりの気配の消し方を無駄に披露して見事にそれは大成功である。
いい反応をしてくれたお陰で実に嬉しく思う鴎垓。
そっちから呼んどいて何しやがると、昨日言い含められていたことを素直に守ってわざわざやってきてやった自分に対しての扱いの悪さに悪態をつきながらイワンは立ち上がる。
「いやすまんすまん、そんなつもりはなかったんじゃが、癖になっとってのう、足音を消すの」
「んな奴いるか! 絶対わざとだろ!!」
「はっはっは」
「笑って誤魔化すんじゃねぇ!」
しかし門の前でそんなやりとりをしていたためか、いい加減にしろというような顔をしたレベッカが施設の中かた出てきて二人に中へと入ってくるように催促する。
「おい、遊んでないでさっさとこっちにこい」
「ほーい、そいじゃいくぞイワン」
「全く……勘弁してくれよな」
背後からのドッキリが成功し朝からいい気分になった鴎垓とその犠牲者となり最悪な気持ちを抱えることになったイワン、それぞれ対照的な表情をしながら先導するレベッカの背中を追う。
そして施設の廊下を歩いて食堂まで行くと、丁度子供たちの食事が終わった頃だったようでクレーリアが机の上の片付けを行っているようだった。
「クレーリア、昨日言っていた奴が来てくれた。
例のことでこれからちょっと話したいんだがいいか」
「まあ、そうでしたか。
今片付けをしますので少々お待ちを」
よいしょっとと言って前よりも大きな鍋を持ち上げようとするクレーリア。昨日は鴎垓たちが戻る際に買ってきた材料で少し豪勢な食事になったためこれを棚の奥かた出してきたのだが、彼女が扱うにはいかんせん大きい。
そのため昨日の夜はレベッカや鴎垓が鍋をここへ持ってきたり配膳を手伝ったりとしていたというのに、量が減って大丈夫だと思ったのかクレーリア一人で片付けを行おうとしている。
「ああこら、だからそういう大きなものを持つなと何度も言ってるだろう。それは私が持つから子供たちと皿でも片付けてくれ」
「済みません、何度もお手数お掛けして」
クレーリアから鍋を受け取ったレベッカ。
それなら机の上の皿をと思ったクレーリアだったがそれは子供たちが率先して片付けていってしまい途端に手持ちぶさたになってしまう。
「あ、お客様がいらしていたんでしたね。
ワタシは当孤児院を預かっておりますクレーリアと申します、ご挨拶が遅れて申し訳ありません」
「ど、どうもっす。お邪魔します、あ、自分イワンっす」
今何か用意しますので、と食堂の奥に引っ込んでいったクレーリア。
その後ろ姿が完全に見えなくなった頃、イワンがばっと振り向いたかと思えばのほほんとしていた鴎垓の肩を掴み壁の隅の方へと押しやる。
何だ何だという鴎垓に構う余裕もないのか、イワンは捲し立てるように一気に喋りだした。
「おいお前、どういうことだよ……! 何でこんなとこにあんな美人がいやがるんだ……!」
「あん? 知らんかったんか?
ここいらじゃそれなりに有名らしいんじゃが」
「普通の奴はこっちまで来ないんだよ……! 治安が悪いって分かってるとこに誰が来たがんだこの野郎……!」
まあそう言われればそうかと納得する鴎垓。
何よりこいつは菓子屋の店主に首ったけなのだ、他の女のことなどこれまで眼中になかったのだろう。
だがしかし、そんなところに現れた美貌の女性。
気になって仕方あるまい。
「まあまあそう興奮するな」
「俺は興奮なんてしてねぇ……!
何で教えてくれなかったんだって言ってんだよ……!
あんな美人のためだって分かってたらメリーさんのことがなくったって協力してやってたっての……!」
「そうか、それならいいが。だがあまりあからさまだと店主殿に対し失礼ではないかと愚考するのじゃが」
「うぐっ……! そ、それは……って違ぇ!
俺は別にメリーさんのことはどうとも思ってねぇと再三言ってるだろうが……!」
「まあそういうことにしといてやるか」
「それもこれもねぇ! それが真実なんだよ!!」
おちょくるような鴎垓の物言いにだんだん暖まってきたのか、声量が徐々に大きくなっていっていることに気付かないイワン。
こうなったらここで釘を刺しておかなくてはと更に声を荒げようとしたところ、背後から二人の脳天に向かって拳が降り注ぐ。
「だから遊ぶなと言ってるだろうが! 殴られたいかお前ら!」
いやもう殴ってる殴ってる――そう文句を言いたいところの二人ではあったが振り返ったところには顔を盛大に歪めたレベッカが仁王立ちをして睨んでいる。
蔑んだような視線に萎縮するイワン、それとは裏腹に慣れた様子で言い訳を口にする鴎垓。
「いや別に儂が始めたわけでは」
「ふっ!」
「ぐはぁ!」
だが問答無用。
レベッカの拳が鴎垓の腹に突き刺さる。
「どっちだろうとやめなかった時点で同罪だ。
でかい声で子供たちをあまり怯えさせるな、このクズどもめ」
「うぉおお……」
腹を押さえ床に踞る鴎垓に憐れみの視線を向けるイワン、いや若干いい気味だとも思っている。
ただ目の前のレベッカがこんなにおっかない奴だったのかというのを身を持って教えてくれたことには素直に感謝していた。
無駄に逆らうまい。
「まあまあ皆様、これでも飲んで落ち着いて下さい。
相変わらず白湯で済みませんが」
イワンがそんな風に自戒をしていたところ、準備を済ませたクレーリアが再び食堂へと現れる。
その手にはポットと人数分のカップ。
コポコポと音を鳴らし、ポットから湯をカップへと注ぐ。
「さあイワン様、お席へどうぞ」
「あ、こりゃどうも、では失礼して」
「いえいえ、こちらこそ大した持て成しもできませんで――あ」
促され席へと着くイワンに白湯に入ったカップを差し出そうとしたクレーリア。
しかしその時、何があったか彼女が急によろける。
ふらりと横に崩れる体。
周囲の者たちが彼女を助けようと咄嗟に動こうとしたところで――
「おっと」
――いつの間にか立ち上がっていた鴎垓が腕だけでなく体も使ってしっかりと抱き止めたことで、何とか彼女が転倒することを防いだのだった。
「も、申し訳ありませんオウガイ様」
「おう、気をつけろよ」
抱き締めるように支えていたクレーリアを席に座らせる鴎垓。
迷惑を掛けてしまったことへの謝罪と助けてくれた感謝の言葉を伝える彼女はまだ少しふらつくのか、頭に手をやっているを心配そうに声を掛ける鴎垓。
一見いい雰囲気のその二人の様子を無表情でじっと見つめる者がここに一人。
「俺、お前のこと嫌いだわ」
ぼそっと呟いたイワンにもしかして自分のことかと鴎垓が視線を向ける。
「なんじゃ藪から棒に」
「そういうムーブをさらっとすんなよ、しまいにゃキレるぞ。
あと見てわかんねぇかびしょ濡れなんだわ」
そこには言った通り、白湯を頭からぶっかけられびじょびじょになったイワンの前髪が額に張り付きどうにも間抜けになった姿がそこにはあった。
「まあ大変、本当に申し訳ありません今タオルを持ってきますので……!」
「ああいい、それは私がするからあなたは休んでいてくれ」
とんでもないことをしてしまったと慌てて立ち上がろうとするクレーリアを宥め、タオルを探しに食堂から出ていくレベッカ。
彼女に謝罪しながらも気落ちしたように体を屈めるクレーリアの様子に何かあったのかと思うイワンだったが、その前に鴎垓から水を向けられる。
「そういや、頼んどったことはどれくらい進んだんじゃ?」
「あああれか? いや、聞いて驚くんじゃねぇぞ」
そういったイワンが腰の入れ物の中から取り出したのは何十枚にもなる紙の束。
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