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第二章 腐れ剣客、異世界の街に推参
腐れ剣客とこの街のこと
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「で、まんまと出し抜かれたわけか、お前は」
「全くもって面目ない」
仁王立ちで見下ろすレベッカ。
その視線の先、地面に正座をして座り込む鴎垓。
彼女の据わった目に射られるような感覚を全身で感じながらも、失態を演じた責任をとって甘んじてそれを受け入れている。
そんな鴎垓が十分に反省していることを読み取ったのか、もういいというように頭を振るレベッカ。
「はぁ……まあいい、私もあの子がそんな力を持っているとは知らなかったしクレーリアからも知らされていなかった。
お前ばかりの責任というわけでもない」
だからといって責任がないなんてことはないんだからな――というレベッカの言葉に大きく頷きつつ、尻の下に降り立たんでいた足を解き痺れを感じ始めたところを揉みほぐす。
あの後、目の前から消えてしまったナターシャを探しにカフェから飛び出した鴎垓が街道で右往左往しているところをギルドから出てきたレベッカに丁度目撃され。
その様子にああ何かあったなと冷めた目をして早足で近づいてきた彼女に言い訳の間もなく連行され。
そうしてこの路地の一角へと連れてこられて諸々の経緯を説明させられていた――というのが鴎垓の現状というわけだ。
余計なことはするなよという言いつけも守れないことを叱るべきか、それとも目的の人物と遭遇できたその幸運を誉めるべきか悩むレベッカ。
「せめてギルドの方に来てくれれば……いや、言っても仕方がないか」
「いやすまんな、儂もまさかあそこまで綺麗に出し抜かれるとは思ってもみんかったもんでよ、まんまと逃がしてしもうたわい。
それでこれからどうする、あんなもんやられちゃ街の中から見つけるなんぞ正直無理筋じゃぞ」
悩むレベッカに指示を仰ぐ鴎垓。
彼としてはもう一度会って話し合い、どうにかして孤児院の方まで帰ってきて欲しいというのがあるものの、先程見せられた消失技を使われては探すどころの話ではない。
レベッカもそれは分かっているからか、鴎垓の言葉に頷きつつもまた別の案について思考を巡らせていた。
「確かにな、だが多分この街全てを調べる必要はない。
それは彼女の言っていたことから分かることだ」
そういったレベッカは足を揉む鴎垓を強引に立たせ、彼の手を引っ張りながら路地を歩き始めた。
じんじんとする足の痺れに呻きながらも手を取られているため逆らうこともできずレベッカの先導に従うしかない鴎垓へ、彼女はここまで分かったことを口に出し改めて整理していく。
「お前があの子から聞いたことから察するに、ナターシャの今の目的はハワード商会が隠している裏の理由を明らかにすることだ。奴らが何故孤児院を狙っているか、それを探るためにあの子が行動していることを考えるとそう広い範囲で動いているとは思えんな」
私なら内情を知っていそうな関係者から当たる――そう言いながら無意識に歩みを早めるレベッカ。
表の街道のように人に溢れているというわけでもないため自然と足が早くなっているのだろうが、それは鴎垓にとっては天然の拷問に等しい。
鴎垓はレベッカの容赦のない行動に悶絶しながらもかろうじて歩みを緩めることなくついていき、同時に会話も続ける。
「ま、まさかもう本丸に忍び込んどるとかなかろうな?」
「それは流石にないだろう、ナターシャは責任感は強いが慎重な子だ。責任感が強すぎて時々独断行動をしてしまうこともあるが、大きな無茶をする子ではない。
忍び込むとはいってもそれは内部の情報を調べてからのはずだ」
だからまだ時間はあるとレベッカは言う。
「ひとまずはクレーリアのところに帰って報告だな。
ギルドで聞いたことも報せておかなければならないだろうし、ナターシャを追うのはそれからでも遅くはないだろう」
「ん? ギルドでか?
一体何があったというのだ」
そういえばギルドからナターシャが来たかどうかを聞いてくるだけにしては出てくるのに時間が掛かっていたなと今更のように思い出す鴎垓。
「ああ、最近街外れの辺りでは人拐いが起こっているらしい。
そう何件も起こっていたわけじゃないんだがここ何日かは連続
して人が消えているんだとかで注意をして欲しいんだとか」
「ははぁ……そんなことが。
なんじゃ、ここも意外に物騒なところなんじゃな」
「本来ならそんなことが起こることは絶対にあってはならないんだが、この街の歴史から考えるとどうにもな……」
そこでふっと言葉を途切れさせたレベッカ。
しかし鴎垓には包み隠さず話しておくべきだろうと判断し、その先を、この街に何があったのかを語り出す。
「……十何年か前、当時は領主の力が衰えていた時でな、付近に墜落した【墜界】の対処に兵を割きすぎて治安を守る戦力が激減していたんだ。
その隙を突いて現れた犯罪組織によって、この街は奴らが裏で支配するそれはそれは酷いところだったらしい、色々な犯罪がこの街の影で行われ住民たちは日々恐怖を抱えながら生活をしていたとも聞いたな」
まあ実際に見たわけではないから私も又聞きなんだが、というレベッカ。
前を向いているので見えはしないが、声色からどこか悔しさのようなものを感じる。
「【墜界】を攻略し、ようやく領主が街に目を向けたときにはもう手の施しようもないほどにその組織は街へと根を張っていた。
だが何とかして奴らを排除したい領主はある時、残った戦力を総動員して組織の本部があるところへと強襲を仕掛けた。
その本部があったところというのが丁度孤児院のあるところ近くでな、あそこに行くまでの街並みがボロボロなのもそれが原因というわけなんだ。
戦いは領主の勝利で終わったんだが、その時倒し切れなかった残党が散り散りになった後も根強く残ることになる。
それから領主と残党との長い戦いが始まったんだが……」
「そのせいでクレーリアは教会からの援助を打ち切られてしまうことになるんだ」
「全くもって面目ない」
仁王立ちで見下ろすレベッカ。
その視線の先、地面に正座をして座り込む鴎垓。
彼女の据わった目に射られるような感覚を全身で感じながらも、失態を演じた責任をとって甘んじてそれを受け入れている。
そんな鴎垓が十分に反省していることを読み取ったのか、もういいというように頭を振るレベッカ。
「はぁ……まあいい、私もあの子がそんな力を持っているとは知らなかったしクレーリアからも知らされていなかった。
お前ばかりの責任というわけでもない」
だからといって責任がないなんてことはないんだからな――というレベッカの言葉に大きく頷きつつ、尻の下に降り立たんでいた足を解き痺れを感じ始めたところを揉みほぐす。
あの後、目の前から消えてしまったナターシャを探しにカフェから飛び出した鴎垓が街道で右往左往しているところをギルドから出てきたレベッカに丁度目撃され。
その様子にああ何かあったなと冷めた目をして早足で近づいてきた彼女に言い訳の間もなく連行され。
そうしてこの路地の一角へと連れてこられて諸々の経緯を説明させられていた――というのが鴎垓の現状というわけだ。
余計なことはするなよという言いつけも守れないことを叱るべきか、それとも目的の人物と遭遇できたその幸運を誉めるべきか悩むレベッカ。
「せめてギルドの方に来てくれれば……いや、言っても仕方がないか」
「いやすまんな、儂もまさかあそこまで綺麗に出し抜かれるとは思ってもみんかったもんでよ、まんまと逃がしてしもうたわい。
それでこれからどうする、あんなもんやられちゃ街の中から見つけるなんぞ正直無理筋じゃぞ」
悩むレベッカに指示を仰ぐ鴎垓。
彼としてはもう一度会って話し合い、どうにかして孤児院の方まで帰ってきて欲しいというのがあるものの、先程見せられた消失技を使われては探すどころの話ではない。
レベッカもそれは分かっているからか、鴎垓の言葉に頷きつつもまた別の案について思考を巡らせていた。
「確かにな、だが多分この街全てを調べる必要はない。
それは彼女の言っていたことから分かることだ」
そういったレベッカは足を揉む鴎垓を強引に立たせ、彼の手を引っ張りながら路地を歩き始めた。
じんじんとする足の痺れに呻きながらも手を取られているため逆らうこともできずレベッカの先導に従うしかない鴎垓へ、彼女はここまで分かったことを口に出し改めて整理していく。
「お前があの子から聞いたことから察するに、ナターシャの今の目的はハワード商会が隠している裏の理由を明らかにすることだ。奴らが何故孤児院を狙っているか、それを探るためにあの子が行動していることを考えるとそう広い範囲で動いているとは思えんな」
私なら内情を知っていそうな関係者から当たる――そう言いながら無意識に歩みを早めるレベッカ。
表の街道のように人に溢れているというわけでもないため自然と足が早くなっているのだろうが、それは鴎垓にとっては天然の拷問に等しい。
鴎垓はレベッカの容赦のない行動に悶絶しながらもかろうじて歩みを緩めることなくついていき、同時に会話も続ける。
「ま、まさかもう本丸に忍び込んどるとかなかろうな?」
「それは流石にないだろう、ナターシャは責任感は強いが慎重な子だ。責任感が強すぎて時々独断行動をしてしまうこともあるが、大きな無茶をする子ではない。
忍び込むとはいってもそれは内部の情報を調べてからのはずだ」
だからまだ時間はあるとレベッカは言う。
「ひとまずはクレーリアのところに帰って報告だな。
ギルドで聞いたことも報せておかなければならないだろうし、ナターシャを追うのはそれからでも遅くはないだろう」
「ん? ギルドでか?
一体何があったというのだ」
そういえばギルドからナターシャが来たかどうかを聞いてくるだけにしては出てくるのに時間が掛かっていたなと今更のように思い出す鴎垓。
「ああ、最近街外れの辺りでは人拐いが起こっているらしい。
そう何件も起こっていたわけじゃないんだがここ何日かは連続
して人が消えているんだとかで注意をして欲しいんだとか」
「ははぁ……そんなことが。
なんじゃ、ここも意外に物騒なところなんじゃな」
「本来ならそんなことが起こることは絶対にあってはならないんだが、この街の歴史から考えるとどうにもな……」
そこでふっと言葉を途切れさせたレベッカ。
しかし鴎垓には包み隠さず話しておくべきだろうと判断し、その先を、この街に何があったのかを語り出す。
「……十何年か前、当時は領主の力が衰えていた時でな、付近に墜落した【墜界】の対処に兵を割きすぎて治安を守る戦力が激減していたんだ。
その隙を突いて現れた犯罪組織によって、この街は奴らが裏で支配するそれはそれは酷いところだったらしい、色々な犯罪がこの街の影で行われ住民たちは日々恐怖を抱えながら生活をしていたとも聞いたな」
まあ実際に見たわけではないから私も又聞きなんだが、というレベッカ。
前を向いているので見えはしないが、声色からどこか悔しさのようなものを感じる。
「【墜界】を攻略し、ようやく領主が街に目を向けたときにはもう手の施しようもないほどにその組織は街へと根を張っていた。
だが何とかして奴らを排除したい領主はある時、残った戦力を総動員して組織の本部があるところへと強襲を仕掛けた。
その本部があったところというのが丁度孤児院のあるところ近くでな、あそこに行くまでの街並みがボロボロなのもそれが原因というわけなんだ。
戦いは領主の勝利で終わったんだが、その時倒し切れなかった残党が散り散りになった後も根強く残ることになる。
それから領主と残党との長い戦いが始まったんだが……」
「そのせいでクレーリアは教会からの援助を打ち切られてしまうことになるんだ」
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