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本編 学園中等部編
250 ※ sideリヴァイ 後半から
しおりを挟む後孔に入れた指を少しずつ動かして、ルーカスは教本に書かれていたしこりを探す。
う~、分かんないし気持ち悪い…………。
ルーカスは限界を迎え後孔から指を抜く。するとリヴァイもそれに気付き口付けを辞めた。
「……気持ち悪いですか?」
「……キスは平気だよ。自分で触るのは、正直、気持ち悪い……」
そう言ったルーカスの顔色は、少し青い。
自分の指でも気持ち悪いんだ………。洗浄器でも気持ち悪かったのだから、体温が伝わる物なんて、気持ち悪いに決まっているか……。もし、リヴの指も気持ち悪かったら…………。
「……ねえ、リヴの指を貸してよ」
「っ、いけません!」
ルーカスがダメ元で尋ねると、案の定リヴァイは慌てて即座に却下した。
「リヴは動かさずに、僕がするから、、リヴのだったら、きっと平気だから……。だから……!」
「殿下……」
ルーカスは少し申し訳なさそうな表情でそう言った。するとリヴァイは優しくルーカスの頭を撫でる。
「殿下、焦る必要は御座いません。準備期間はまだまだあります。もし殿下の体が、感じれない体なのでしたら、気分を高める道具や、リラックス効果のある道具など、色々試してみれば良いのです」
「……そうだね。今焦って、無理をしても、気分を悪くしてしまうだけかもしれない。少しずつ慣らすよ。付き合ってくれるかい?」
「勿論です」
リヴァイの言葉にルーカスも落ち着いたようで、体の力みが無くなった。
「では僕は、今年はリヴの体の開発に力を入れようかな」
「殿下……」
「ふふ、ほら、まだ君のものは元気なようだ。君の好きな所を教えて?」
そう言ってルーカスはリヴァイに軽く口付けをすると、肌着の上からリヴァイの陰系に触れ愛撫をしたのだった。
翌朝、リヴァイはいつもより遅い辰の刻に目が覚めた。隣ではまだルーカスが気持ち良さそうに眠っている。
……流石に体が少し重いな。殿下があの様に、感じない事を不安がられるとは。……今年の内に調べておくか。殿下には、心も体も負担をかけさせたくないからな。
リヴァイは眠っているルーカスの頭を撫で、朝の支度をしに行く。その後日課の剣術の鍛錬をする為に庭に行った。
すると庭にはレイアを連れたアルフィーが朝の散歩にやって来ていた。
「おはようございます、お祖父様。レイア、早起きだな」
リヴァイはアルフィーに挨拶した後、レイアにそう言う。
「そう言うお主は随分寝坊したようだ。乳母が早く起きたレイアをリヴとルーカス殿下の部屋に連れて行っても、返事がなかったと言っておったぞ。……陛下とのお約束を違えてはないだろうな?」
「仮名に誓わせて頂きます」
「ならば良い。あまりルーカス殿下に苦労をおかけしないようにな。お心には特に……」
アルフィーはルーカスが幼少期に襲われた際の怯えっぷりを見ている為、より心配をしているようだ。
「どうせならば後5年程お主には我慢をさせれば良い。24になれば少しは欲も落ち着くだろうて」
そう言いながらアルフィーはリヴァイの方に手を伸ばすレイアをリヴァイに手渡す。
「まあ、ルーカス殿下ご自身が許可なさったのならば、私もこれ以上は言わんでおこう。お主達が起きるのをずっと待っていたのだ。今日は鍛錬は中止してレイアと遊んでやるんだな」
「はい。また昼食の際に」
「ああ」
そう言うとアルフィーは屋敷の中へと戻って行った。
「レイア、父様の寝顔を見に行くか?」
「う~あ~」
リヴァイもレイアを抱えてリヴァイとルーカスの寝室に戻った。
寝室に着くと、全く微動だにせずに気持ち良さそうに眠っているルーカスがいる。ルーカスを見つけるとレイアが呼びかけた。
「あ~ぶ~」
リヴァイはベッドの上にレイアを下ろす。するとレイアはルーカスの顔の近くまではいはいで移動すると、ちょこんと座りルーカスの顔を覗き込んだ。
「う~? ばぁ~あ~。うー!」
レイアはルーカスの頬に紅葉のようなし小さな手で触れた。
「レイア、父様を起こさないように」
殿下が起きられたら、レイアは大丈夫だろうか……。
「あぅ?」
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