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本編 学園中等部編
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しおりを挟むリヴァイが出したものが、ルーカスの顔に思い切りかかった。
それをリヴァイは少し満足そうな瞳をしながら見て息を整えた。しかし段々と頭が冷えていき、リヴァイは顔を真っ青にする。
「申し訳ございません、殿下!! 目に入っておられませんか!?」
そう言って慌ててリヴァイはルーカスの目の周りに付いた精液を指でふき取った。
「ん、平気」
「本当に申し訳ございません……。殿下にあの様な乱暴を……!」
「構わないよ。許可を出したのは僕の方だからね。それよりも、そろそろ上がろうか。逆上せてしまう」
結構長い時間、浴室に居た為、気温に関する影響を受けにくい2人でも、少し体に熱が篭もり顔が赤くなっている。
ルーカスは立ち上がり、顔や体に付いた精液を綺麗に落とした。そしてリヴァイの腕を引いて浴室の入口に行く。
「体を拭いてベッドに行こう」
2人は髪や体を綺麗に拭いて肌着を着用すると、ベッドに行って座る。リヴァイはまだ少し申し訳なさそうだ。
「……ねえ、リヴ。君からキスをしてよ。一度出しているから、先程よりは理性を保てるでしょう? それから、殿下は嫌だな」
「っ、はい。ルーク、先程は申し訳ございません」
リヴァイはルーカスの頬にキスを落としそう言った。するとルーカスは少し照れて言う。
「言ったでしょう、君が僕に興奮してくれるのは、嬉しいと……。だから、あまり気にしないでよ」
「……はい。ありがとうございます」
リヴァイは甘い表情でそう言い、今度はルーカスの唇に口付けをする。そしてルーカスの唇を舐め、口内に舌を侵入させる。
「、、ふ……んぅ……、」
リヴァイはルーカスの後頭部を撫でるように優しく支える。しかしルーカスを見つめる瞳は、熱が篭もり鋭いものだ。
舌でルーカスの歯をなぞり、上顎を擦り舌に絡ませる。
……上顎を擦られると、少しくすぐったいな。
その後長いことルーカスとリヴァイは唇を重ね続けた。
そしてやっと2人の唇が離れると、リヴァイは名残惜しそうにルーカスの唇を甘噛みした。するとルーカスは少し息を切らして恥ずかしそうに口元を抑えて言う。
「……最後に、軽く噛むのは…わざとかい?」
「………いえ、無意識でした、、」
するとリヴァイは少し驚きながらそう言った。
「そ、っか。……ねえリヴ、ローションはあるかい?」
「……はい」
ルーカスが尋ねると、リヴァイは返答しベッドのサイドチェストを開けて手の平サイズの小瓶を取り出した。
「ここに入っているんだ」
「母上方がベッドを用意させた際に、性具も準備させた様で……」
「ああ、ゴムも何種類か入っているね。今日買った洗浄器と教本も後でここに入れておこうか」
そう言いながらルーカスはリヴァイから小瓶を受け取った。そして下の肌着を脱ぐと、小瓶を開けてローションを手に垂らす。
「あ、リヴ、教本を開いて貰えるかな?」
「分かり、ました」
リヴァイが目のやり場に困り目線をルーカスから外していると、ルーカスは思い出した様にそう言った。
リヴァイが後孔の開発の仕方が書かれたページを開くと、ルーカスはそのページを見ながら穴の周りにローションを塗り込んだ。
先ずは周りを解していって……。
ルーカスは教本通りに後孔を解し始める。ルーカスとリヴァイはベッドの上で互いに向き合っている状態の為、リヴァイからはルーカスの手元は見えず、グチュグチュと言う水音だけが響いている。
入口をしっかり解してから指を入れて、5cm程の所にあるしこりを刺激するんだね。
ルーカスは教本を流し読み一通り内容を覚えると、目線を外した状態のリヴァイに視線を送った。
「…リヴ、キスして? 先程の様に……」
「……はい」
リヴァイは遠慮がち返事をすると、理性を保ちながらゆっくり優しいキスをする。
ルーカスはリヴァイにキスをされながら、教本の内容を思い出して指を動かした。後孔の周りを十分に解すと、次は指を窪みに押し込み中に入れる。そしてゆっくりと中を解しながら、第2関節の辺りまで指を入れた。
……やはり異物感が凄い。少し気持ち悪いかも……。
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