転生皇子の新生活

𝐍 𝐢 𝐚🐾

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本編 学園中等部編

227 ※微

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 ルーカスとリヴァイがお婆さんの元へ行くと、お婆さんが教本や道具の紹介をしてくれる。


「こちらが男性同士の行為に関する教本でございます。例えば行為前の準備の仕方でしたり、快楽を得る為の体の開発であったりの内容が書かれております」


「体の開発?」


「男性同士であれば、挿入は肛門になります。しかしそこは性器ではございませんので、快楽を得る為に慣らす必要がございます。そう言ったことが教本には書かれております」


 お婆さんが詳しく説明するのをルーカスとリヴァイは真剣に聞いた。


「成程。では、この本を1冊貰えるかな。道具の事も教えて貰えるかい?」


「そうですね。閨教育などでご存知かと思われますが、こちらは男性が性行為を行う際に男性器に付ける避妊具です」


 そう言ってお婆さんが手に取ったものは、コンドームの様なゴム製の道具であった。


「男性同士であれば妊娠は致しませんが、精液を入れたままにしているとお腹を壊してしまうそうです。なので掻き出す必要が有りますが、これを付ける事でその手間を省くと言った形です。
 そしてこれは滑りを良くするローションです。こちらを使う事で挿入時の痛みが軽減されます。それから挿入前に解すためにも使用致します。他は魔道具が殆どですね」


「魔道具かい?」


「はい。魔力を込めることで振動させ性感帯に当てる事で快楽を得るものですね。こう言った魔道具は殆どが貴族の方々が使用する為のものです」


 平民は魔力量が少なく、金銭面的にもこう言ったものを買ったり使ったりする余裕はないらしい。


「そして男性同士の行為の際には、欠かせない道具がございます。それがこちらです」


 そう言いながらお婆さんは、ビー玉ほどの大きさの丸く白い道具を手に取った。


「これはなんだい?」


「こちらは行為前の準備に使う物です。初めにこちらに少し魔力を込めた後に肛門に入れる事で、肛門内の汚物を一瞬で洗浄してくれます。洗浄器が無いと、準備の際にシャワーを当てて清潔にするなどをしなければなりません」


「それは手間も時間もかかるし、何より本当に清潔になったのか定かでは無いね」


「はい。それから行為後に、先程の避妊具、ゴムと言いますが、ゴムを付けずに挿入し、中に精液を出した場合や、ローションを使用した際は、指などで精液やローションを出来るだけ掻き出した後に洗浄器を使って洗浄して下さい。そうする事で腹痛になる事を避けることが可能です」


「それはとても便利だね。それにしても、こんな小さな物に回路を組み込むなんて、これを開発した者は素晴らしい魔法師だったんだろうね」


 そう言ってルーカスは洗浄器を感心した様にまじまじと見た。


「使い方も知りたいし、ゴムと洗浄器は幾つか買って帰ろうか」


 ルーカスがリヴァイにそう言うと、お婆さんが2人に尋ねる。


「洗浄器とゴムは1箱20個入りで売っております。それからゴムは5段階程サイズがございますがどう致しましょうか?」


「……殿下、今日購入する物は教本と洗浄器だけに致しませんか?」


「……分かった。では洗浄器を1箱をお願い」


「畏まりました。では、包装致しますので此方で少々お待ちくださいね」


 リヴァイが申し訳なさそうな表情でルーカスにそう言うと、ルーカスはリヴァイの表情に少し疑問に思いながらも了承してお婆さんに伝えた。
 お婆さんは注文を受け取ると、教本と洗浄器を持って店の奥へと入っていった。


 サイズが分からないだけならば、ここまで申し訳なさそうにする必要はないと思うけれど……。それに少し困った様子でもある……。


「リヴ、何か不安な事でもあったのかい?」


 考えても答えが出ない為ルーカスは直接リヴァイに尋ねた。するとリヴァイは少し躊躇いながらも正直に話した。


「……殿下には伝えておかなくてはなりません。幼少期に閨教育を受けた際、1人で処理をする際もゴムを装着するようにと教わりました」


「そうだったんだ」


「私が処理をするようになったのが15の頃なのですが、その頃はゴムは1番大きいサイズを使用しておりました。しかし体が成長するにつれ陰系も大きくなったのか……その、1番大きいサイズでもきつくなってしまい、ゴムを装着出来ないのです……」


 そのリヴァイの言葉に、ルーカスは驚きを隠せない。


「……つまり行為の際にゴムを装着出来ないという事かな……?」


「申し訳ございません……。もっと早くに伝えるべきでした」


 リヴァイは物凄く申し訳なさそうにルーカスに謝罪する。


「いや、入らないものは仕方がないよ。それにしても、君のものがそんなに大きいと、僕のお尻が裂けてしまいそう……。もし入りそうになかった時は、僕が君を抱いてもいいかな……?」


 ルーカスは少々遠い目をしながら本気か冗談か分からない声のトーンでリヴァイにそう言ったのだった。





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