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本編 幼少期
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しおりを挟む初めてアーサーがお部屋に来てから、3ヶ月が経ちルーカスは生後5ヶ月と少しになった。今は4の月の中頃で季節は夏になる。まだ少し涼しいがこれからどんどん熱くなっていくだろう。あれから父様はよくお部屋に来て下さるようになった。しかし、母様のお顔を見る頻度が少しずつ減ってきていた。
(どうして来て下さらないんだろう? もしかして僕のこと嫌いになってしまったのかな?)
コンコンコン、、ガチャ
(モニカだ)
「失礼致します。ルーカス殿下。お食事の時間ですよ」
僕は少し前に寝返りを打てるようになって、ご飯も1日1回離乳食を食べるようになった。
「殿下、前よりも少し食べる量が増えましたね」
そう。少し前までは食べすぎてしまって吐いてしまうことも多かったけど、最近はあまり吐かなくなった。まぁ食べる量は同じ歳くらいの子よりもまだまだ少ないみたいだけど。
「殿下、お食事の後に陛下とお散歩のご予定がございますので、準備を致しますね」
「と~あう~? あ~い!(父様とお散歩? 嬉しいな~!)」
「ではお着替えを致しましょう」
そう言ってモニカは僕をお外に出るお洋服に着替えさせた。母様とあまり会えなくなった分父様が会いに来てくださるようになった。どこでお散歩するのだろうか?お外は初めてだから楽しみだな。
「お庭でお散歩するみたいですよ」
(お庭かー、どんな感じだろう?)
コンコンコン、ガチャリ
「ルーカス、父様だ」
「あ~う!(父様だ!)」
「お待ちしておりました、陛下。支度は済ませております」
「ああ。じゃあ行こうかルーカス」
「あー(はーい)」
僕は父様に抱き上げられて、お部屋のお外に出た。今まで、広いお部屋で過ごしていたので窮屈に思うことがなく忘れていたが、ルーカスはお部屋の外に出るのも初めてだった。
「あーーー(広くない?)」
確か父様は"皇帝陛下"や"陛下"と呼ばれていたから、もしかしたらここは、皇城なのかなと思ってはいたけど、想像をはるかに超えた広さに僕は呆然としてしまった。
(ここ、廊下、、だよね?)
「どうしたんだ? ルーカス。ああ、部屋の外に出るのは初めてだったな。ふふふ、すごく広いだろう? だが、召使いたちが掃除をしてくれているからこの広さでも、ホコリひとつ落ちていないだろう。さあ、行こうか」
「あ~う(すごい…)」
父様に抱かれて、廊下を進んでいると、たくさんの絵画や花瓶などが飾られている。どれも綺麗に整えられていて、花瓶の中の花でさえ質がいい。とても高いものなんだろうね。あまりはしゃぎすぎないようにしないと。
「う~~あ??(これからお庭に行くのかな?)」
「ん? 先に母様の顔を見に行こう。最近はあまり会えていないだろう?その後庭園に行って散歩をしようか」
(母様に会えるんだ!)
最近、父様は僕が言っていることをわかっているみたい。う~とかあ~しか言えないのにしっかり答えてくれるんだよ。すごいな~。
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