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高等部編
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しおりを挟む3日後、ルーカスの体調が戻り支度をするとルーカス達は教室へと向かう。
「殿下、お体に違和感があれば直ぐに教えて下さい」
「分かった」
ルーカスが教室に入ると、それに気付いたヨハンがすぐ様ルーカスの元へ駆けつけた。
「ルーカス様、お体は大丈夫ですか?」
ヨハンが酷く心配した様子でそう尋ねると、フランク達もルーカスの元へやってくる。
「3日も休んでるからすげー心配したぞ」
「授業には出られるのですか?」
皆は心配の表情を浮かべてそう言った。
これ程心配されると、体調を崩した原因が性行為だなんて申し訳なくなってしまうな……。
ルーカスがそんな風に思っていると、ちょうど登校してきたソフィアが、急いでルーカスのもとへ近づいてきた。
「ルー、念の為今日も休んでも良いのよ?」
「姉さん、ありがとう。けれどもう平気だよ。明日は休みだから今日だけでも来ようと思ったんだ」
「そう? 無理はしないでちょうだいね?」
「うん、大丈夫だよ」
その後少し皆と話した後、イライアス先生が教室へやって来てルーカス達は授業を受けた。
放課後になると、ルーカスは生徒会室へ行く。
そして生徒会室に入ると、またもや皆に心配をされてしまった。
「ルーお兄様、キャサリンから問題ないとは聞いていましたが、とてもご心配致しました」
「リリー、心配をかけてごめんね。君から貰った手紙を読んでとても元気が出たよ」
リリアンはルーカスの休息を邪魔しないようにと直接見舞いに来るのではなく、3日間手紙を書いて見舞い品と共に扉にかけて置きに来ていた。
「果物も美味しかった。ありがとう」
そう言いルーカスはリリアンの頭を優しく撫でた。
するとそこへケイリーとフィオナがやってくる。
「皇子殿下、病み上がりで体調の優れない時に恐縮ですが、祖父から言付けを預かっておりまして……」
祖父と言うと、ペレス男爵かな。
「構わないよ。話して」
「祖父が、夏の長期休暇に北部の別荘へ避暑に来ていただけませんかとお尋ねするようにと」
氷の魔法使いに、避暑を……ね。
「ペレス男爵は明日も登城するのかい?」
「ええ、水の曜日の午後以外は仕事がありますので」
「お祖父様はあまり休息を取らないものね」
「そう。ならば明日の未の刻に伺うと伝えておいて」
「かしこまりました」
そうしてケイリー達と話を終えると、ルーカス達は生徒会の仕事を進めて言った。
仕事を終え皇城に帰ると、ルーカス達は皆で食事を済ました後談笑をしていると、アーサーがルーカスに向けて口を開いた。
「ルーカス、今週は3日間、授業を休んだそうだな? アイザックの学園医から診断書が届いた」
「まあ、ルーカス、体調でも崩したの? 今はなんともないのかしら?」
アーサーのその言葉を聞くと、ジェシカが慌てた様子でそう尋ねると、エドワードとウィリアムも心配した様子でルーカスを見つめる。
「母上、体調はもう治っているよ」
「ほっ、そうなのね、良かったわ」
ジェシカが安堵したようにそう言うと、アーサーが酷く真剣な表情でルーカスの瞳を見据える。
「……ルーカス」
「……なに?」
ルーカスが返事をすると、アーサーは軽く息を吐き、とても優しい表情で笑みを浮かべた。
「おめでとう」
「っ、父様……。うん、ありがとう」
ルーカスも酷く嬉しそうに口角を上げてお礼を言った。
「恥ずかしいかもしれないが、近い内にリヴァイと共にシャルの墓参りに行ってこい」
そのアーサーの言葉に、皆がルーカスが体調を崩した理由を察した。
「君は男だから、子を授かる訳では無いが、それでも喜ばしい事に変わりはないからな」
「私と兄様はルークに先を越されてしまいましたね。ノアちゃんには1度会いに来るよう言わなければいけませんね」
「ああ、責任を取ってもらわなければ困る」
「ならば明日2人の元へ行くよう私が伝えておいてやろう」
ウィリアム、エドワード、アーサーの3人は冗談交じりにそう言い、嬉しそうな表情を浮かべている。
「ルーお兄様! 痛くはありませんでしたか? セバスから初めてはものすごく痛いこともあると教わりましたの!」
「リ、リリー……?」
「そうよね、リリー。私も気になるわ。どうだったのかしら、ルー?」
「姉さん……?」
「あら、とても痛かったはずよ。私も5日は寝込んだし、シャルなんて1週間も動けなかったんだから! ねえ、ルーカス?」
「は、母上まで……」
一切恥ずかしる様子もなく、ルーカスに向けてガールズトークを始めた3人に、ルーカスは困った表情になる。
僕、一応男なのだけどな……。
ーーーーーーーーーー
遅くなりました、すみません💦
書く時間が取れない為、2週間ほど投稿が出来ません。
再開したら見に来て下さると嬉しいです(。>ㅿ<。)
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