転生皇子の新生活 高等部編

𝐍 𝐢 𝐚🐾

文字の大きさ
上 下
91 / 105
高等部編

31 ※

しおりを挟む


 ルーカスが抱き着く腕を緩め顔を見ると、リヴァイは色慾を含んだ瞳でルーカスを見下ろしていた。


「ぁ、、リヴ、動いていいよ? 待っていてくれてありがとう。もう痛くないから、君の好きなようにして」


「っ、ゆっくり、動かせて頂きます……」


 そう言うとリヴァイは、ルーカスをベッドに寝かせ覆い被さるように上半身を倒しキスをした。
 そしてゆっくりと腰を動かし陰茎を引いていく。


「ふっ、ぅん」


「……痛く、ありませんか?」


「う、ん……気持ち、いい、、」


 そう答えルーカスはリヴァイの顔を引き寄せ口付けをし舌を入れた。するとリヴァイもルーカスの頭の下に手を回し自身の方へ引き寄せながら、ゆっくりと律動を始める。


「ぁあ、、、んっ!」


 リヴァイは口付けをしながら腰を優しく打つと、ルーカスの陰茎に向けて手を伸ばした。それに触れた瞬間、ルーカスの体は驚き軽く跳ねる。

 しかしリヴァイはそのまま陰茎を扱き始め、律動も少しずつ早くしていく。


「ぅ、はっ、、はぁっ……」


 息が、続かない……。


 ルーカスは少し息苦しくなったのか、リヴァイの胸をどんどんと叩き伝える。するとリヴァイはルーカスへの刺激を慌てて止めた。


「痛かったでしょうか……!?」


「、ううん。気持ち良くて、息が上がってしまって……」


「あ、そう、でしたか」


 リヴァイは少し驚いたあと安堵したようにそう言った。


「気持ち良くなると、いつも呼吸を忘れてしまうんだ。もう少し慣れたら、平気だと思うから」


「私も気付けるように致します」


「うん。……リヴ、気持ちいい?」


「はい、とても、、」


「そう、ならいい。もっと、激しく動いて、僕も君も、気持ち良くなろう?」


 そのルーカスの発言に、リヴァイは息を飲み努めて落ち着こうと努力する。しかしそんなリヴァイに追い討ちをかけるが如く、ルーカスは中を締め、腰をひねり耳元で囁いた。


「たくさん突いて……」


 リヴァイは心臓が酷く脈打つのを感じたと同時に、ルーカスの肩に強く噛み付いた。


「んっ、は……」


 そしてルーカスの手首を両手で押さえ付けると顔を上げて一気にルーカスの奥まで突き上げた。


「ぅ、、ぁ……っ!!」


 なに、これ……背筋が、ビリビリする……!


 ルーカスは突然の激しい刺激に悲鳴のような嬌声を上げた。しかしリヴァイはそれ以上動かない。ギリギリのところでどうにか理性を保っているようだ。


「あまり煽るな!!」


 リヴァイは口元にルーカスの真っ赤な血を付け、怒鳴るようにそう言いルーカスを睨み付けた。しかしその瞳からは欲望がひしひしと感じられる。


「((ボソッ…リヴ、かっこいい……」


 そのルーカスが思わず呟いた言葉を聞き逃さなかったリヴァイは、彼の腕を強引に引き2人の体を起き上がらせた。


 これ、重力で勝手に……!


 重力により2人の意志とは関係なくずぶずぶと中へと入ってくるリヴァイの陰茎に、ルーカスは彼の首に必死に抱き着き体が落ちないよう掴まった。


 しかし先程の刺激により力の入らないルーカスの腕では、いくら軽いとはいえ全体重を支えることは出来ず、ずるずると体は落ちていく。


「ぁ、ぁあ……中、入って、くる……」


「っ、シアン、お願いです。私を、煽らないで、下さい……」


「違っ、煽ってな……っあぁ!!」


 否定しようとそう言ったルーカスだが、リヴァイはルーカスが言い終える前に彼の腰を掴み思い切り下から奥まで突き上げた。


「((ボソッ…すみません、シアン」


 そして謝罪をつぶやくと、その体制のままリヴァイはごつごつとルーカスの最奥を何度も突き始めた。


「ぅ、、あ゙っ、や、だ、、! リヴ、それ、やだぁ……!!」


 リヴァイは腰を打ちながらルーカスの首筋に鬱血痕を付けると、苦しそうな声で言う。


「シアン、嫌だと言わないで、私を、拒絶しないでください……」


「んっ、して、ない……! やじゃない! でも、だめ、なの……!」


「っ、くくっ、だめ、ですか?」


 ルーカスの言葉にリヴァイは、可笑しそうに笑いを堪えてそう尋ねた。そして先程よりも激しく腰を振り始めると、ルーカスは言葉を打ち消す程の嬌声を上げ続ける。


 も、無理だよ。なにか来る……! いつもと違うのが……!


 ルーカスはリヴァイの首にぎゅっと抱きつくと、必死にそれを伝えようとするが、言葉を紡げず抱き着くだけになった。
 そしてルーカスの嬌声はどんどんと大きくなる。


「ゔっあ゙、、だ、、、く、る……っぁああ゙、、っ!!」


「っ、ぅ゙……!」


 ルーカスが全身を震わせて絶頂すると、中がしまった刺激でリヴァイも達したのだった。


 ぁ、、リヴの、流れてきてる……。


「……シ、アン、大丈夫、ですか?」


「んっ……へいき、、気持ちよかった、よ……」


 そう言うとルーカスはそのまま気を失うように眠りについた。





しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

ざまぁされたチョロ可愛い王子様は、俺が貰ってあげますね

ヒラヲ
BL
「オーレリア・キャクストン侯爵令嬢! この時をもって、そなたとの婚約を破棄する!」 オーレリアに嫌がらせを受けたというエイミーの言葉を真に受けた僕は、王立学園の卒業パーティーで婚約破棄を突き付ける。 しかし、突如現れた隣国の第一王子がオーレリアに婚約を申し込み、嫌がらせはエイミーの自作自演であることが発覚する。 その結果、僕は冤罪による断罪劇の責任を取らされることになってしまった。 「どうして僕がこんな目に遭わなければならないんだ!?」 卒業パーティーから一ヶ月後、王位継承権を剥奪された僕は王都を追放され、オールディス辺境伯領へと送られる。 見習い騎士として一からやり直すことになった僕に、指導係の辺境伯子息アイザックがやたら絡んでくるようになって……? 追放先の辺境伯子息×ざまぁされたナルシスト王子様 悪役令嬢を断罪しようとしてざまぁされた王子の、その後を書いたBL作品です。

飼われる側って案外良いらしい。

なつ
BL
20XX年。人間と人外は共存することとなった。そう、僕は朝のニュースで見て知った。 なんでも、向こうが地球の平和と引き換えに、僕達の中から選んで1匹につき1人、人間を飼うとかいう巫山戯た法を提案したようだけれど。 「まあ何も変わらない、はず…」 ちょっと視界に映る生き物の種類が増えるだけ。そう思ってた。 ほんとに。ほんとうに。 紫ヶ崎 那津(しがさき なつ)(22) ブラック企業で働く最下層の男。悪くない顔立ちをしているが、不摂生で見る影もない。 変化を嫌い、現状維持を好む。 タルア=ミース(347) 職業不詳の人外、Swis(スウィズ)。お金持ち。 最初は可愛いペットとしか見ていなかったものの…?

冷遇された第七皇子はいずれぎゃふんと言わせたい! 赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていました

taki210
ファンタジー
旧題:娼婦の子供と冷遇された第七皇子、赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていた件 『穢らわしい娼婦の子供』 『ロクに魔法も使えない出来損ない』 『皇帝になれない無能皇子』 皇帝ガレスと娼婦ソーニャの間に生まれた第七皇子ルクスは、魔力が少ないからという理由で無能皇子と呼ばれ冷遇されていた。 だが実はルクスの中身は転生者であり、自分と母親の身を守るために、ルクスは魔法を極めることに。 毎日人知れず死に物狂いの努力を続けた結果、ルクスの体内魔力量は拡張されていき、魔法の威力もどんどん向上していき…… 『なんだあの威力の魔法は…?』 『モンスターの群れをたった一人で壊滅させただと…?』 『どうやってあの年齢であの強さを手に入れたんだ…?』 『あいつを無能皇子と呼んだ奴はとんだ大間抜けだ…』 そして気がつけば周囲を畏怖させてしまうほどの魔法使いの逸材へと成長していたのだった。

転生したら第6皇子冷遇されながらも力をつける

そう
ファンタジー
転生したら帝国の第6皇子だったけど周りの人たちに冷遇されながらも生きて行く話です

王道学園なのに、王道じゃない!!

主食は、blです。
BL
今作品の主人公、レイは6歳の時に自身の前世が、陰キャの腐男子だったことを思い出す。 レイは、自身のいる世界が前世、ハマりにハマっていた『転校生は愛され優等生.ᐟ‪‪.ᐟ』の世界だと気付き、腐男子として、美形×転校生のBのLを見て楽しもうと思っていたが…

主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。

小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。 そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。 先輩×後輩 攻略キャラ×当て馬キャラ 総受けではありません。 嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。 ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。 だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。 え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。 でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!! ……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。 本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。 こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。

王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?

名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。 そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________ ※ ・非王道気味 ・固定カプ予定は無い ・悲しい過去🐜のたまにシリアス ・話の流れが遅い

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

処理中です...