87 / 105
高等部編
27 ※
しおりを挟む準備を終え浴室から出ると、2人は体を拭いたあと肌着のみを身に付けベッドへと戻って来る。そして潤滑剤を取り出すと互いに引き寄せられるように優しい口付けを交わした。
唇が離れると、ルーカスはリヴァイの肌に優しく触れ口付けを落としながら言う。
「リヴ、1度出して?」
「……では、手洗い場に行って来ます」
ルーカスはリヴァイの理性がとばないようにする為にそう言った。するとリヴァイは目の前で自分だけ触れるのは忍びないと思い厠で1度処理してくると言った。
するとルーカスは少し驚いたように言う。
「どうして? 僕がするよ?」
しかしリヴァイは後ろめたそうにして口を開いた。
「……今、貴方に触れられると加減出来そうにありません。なので手洗い場で……」
「……ならばここですれば良いでしょう? それとも、僕にベッドの上で寂しく1人で待っておけと言うのかい?」
ルーカスは少し拗ねたようにそう言う。
「それに、君の自慰も見てみたいな」
「っ!? そ、それは……!」
「だめ……?」
わざとなのかそうでないのか、ルーカスは首を傾けあざとく尋ねた。
そんなルーカスの様子に渋っていたリヴァイは妥協した様だ。
「っ。…………では、あちらのベッドで、待っていて下さい」
リヴァイが向かいにあるもうひとつのベッドを指さしそう言うと、ルーカスは嬉々としてそちらに移動し膝を抱えて座った。
「僕、目も良いんだよ」
「……あまり、見ないでください」
リヴァイはルーカスに穴が空くほどに見られながら自身の陰茎に触れ始めた。そして少しすると段々と息が上がりだし首の辺りに赤みが増してくる。
……耳真っ赤だ。気持ちいいのかな。
ルーカスはじっとリヴァイを観察しながらぎゅっと膝を抱えた。
改めて見ると本当に大きい……。本当に入る、のかな? 凄く痛かったらどうしよう……。どうせなら慣れない痛みも感じない様になっていればよかったのに。あ、リヴ、イきそうだ。
リヴァイは酷く息が上がり、体を少し硬直させ射精をするまで来ている様子だ。
……あれ?
しかし何故かしばらく経ってもリヴァイは達した様子がない。
「リヴ……? もしかして、イけないのかい?」
「……貴方が穴が空くほど見るので、緊張して達せません」
そう言いリヴァイは酷く辛そうな表情と潤んだ瞳でルーカスをじとりと見た。
「何それ、可愛いね……?」
ついそう呟いたルーカスに、リヴァイは驚いた表情をした後酷く恥ずかしそうに顔を背ける。
そんなリヴァイを他所にルーカスはベッドをおりるとリヴァイのいるベッドに移動した。
そしてベッドに乗るとリヴァイの頭を撫で優しく口付けをする。
「ふふふ、ごめんね? それにしても、達せなくなる程の緊張ってどれほどなんだろう? 君がそんなに緊張するなんて、、んっ」
リヴァイは怒ったようにルーカスの言葉を遮りもう一度口付けをする。
漸く唇が離れるとルーカスは微笑み尋ねた。
「そんなに恥ずかしかったのかい? 触れても良いかな?」
その問いに顔まで真っ赤にしたリヴァイが黙って頷くと、ルーカスはクスクスと笑いリヴァイに口付けを落としながら彼の陰茎に触れる。
「うっ……、っは、ぁ」
限界だったリヴァイはルーカスに触れられて少しすると、直ぐに精液を吐き出したのだった。
「君があまりにも可愛らしいから、不安で悩んでいた事が全て消えてしまったよ」
「……悩んで、おられたのですか?」
リヴァイが荒れた息を整えながら不安そうに尋ねると、ルーカスは困った様に微笑んだ。
「言ったでしょう? 消えてしまったからもう平気」
その言葉にリヴァイはじっとルーカスの瞳を見つめる。
「本当に何も問題はありませんか?」
「……覚悟を決めても、どうしても不安は拭えないんだ。だから、僕の不安を、君が無くしてよ。ね、お願い」
ルーカスも真剣な表情でリヴァイを見つめ返すと、リヴァイは肩の力を抜き息を吐いた。
「私は貴方程余裕を持てません。理性を飛ばす可能性も十分にございます。ですので、無理ならば絶対にお伝えください。もしも後で怖くなったのならば、怖くなった時に教えてください」
「うん。分かった。必ず伝えるよ。だから、痛くしないでね……」
そう言いルーカスはリヴァイをぎゅっと抱きしめた。
32
お気に入りに追加
134
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
冷遇された第七皇子はいずれぎゃふんと言わせたい! 赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていました
taki210
ファンタジー
旧題:娼婦の子供と冷遇された第七皇子、赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていた件
『穢らわしい娼婦の子供』
『ロクに魔法も使えない出来損ない』
『皇帝になれない無能皇子』
皇帝ガレスと娼婦ソーニャの間に生まれた第七皇子ルクスは、魔力が少ないからという理由で無能皇子と呼ばれ冷遇されていた。
だが実はルクスの中身は転生者であり、自分と母親の身を守るために、ルクスは魔法を極めることに。
毎日人知れず死に物狂いの努力を続けた結果、ルクスの体内魔力量は拡張されていき、魔法の威力もどんどん向上していき……
『なんだあの威力の魔法は…?』
『モンスターの群れをたった一人で壊滅させただと…?』
『どうやってあの年齢であの強さを手に入れたんだ…?』
『あいつを無能皇子と呼んだ奴はとんだ大間抜けだ…』
そして気がつけば周囲を畏怖させてしまうほどの魔法使いの逸材へと成長していたのだった。

少女漫画の当て馬に転生したら聖騎士がヤンデレ化しました
猫むぎ
BL
外の世界に憧れを抱いていた少年は、少女漫画の世界に転生しました。
当て馬キャラに転生したけど、モブとして普通に暮らしていたが突然悪役である魔騎士の刺青が腕に浮かび上がった。
それでも特に刺青があるだけでモブなのは変わらなかった。
漫画では優男であった聖騎士が魔騎士に豹変するまでは…
出会う筈がなかった二人が出会い、聖騎士はヤンデレと化す。
メインヒーローの筈の聖騎士に執着されています。
最上級魔導士ヤンデレ溺愛聖騎士×当て馬悪役だけどモブだと信じて疑わない最下層魔導士

【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】
最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。
戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。
目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。
ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!
彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中

兄たちが弟を可愛がりすぎです
クロユキ
BL
俺が風邪で寝ていた目が覚めたら異世界!?
メイド、王子って、俺も王子!?
おっと、俺の自己紹介忘れてた!俺の、名前は坂田春人高校二年、別世界にウィル王子の身体に入っていたんだ!兄王子に振り回されて、俺大丈夫か?!
涙脆く可愛い系に弱い春人の兄王子達に振り回され護衛騎士に迫って慌てていっもハラハラドキドキたまにはバカな事を言ったりとしている主人公春人の話を楽しんでくれたら嬉しいです。
1日の話しが長い物語です。
誤字脱字には気をつけてはいますが、余り気にしないよ~と言う方がいましたら嬉しいです。
異世界転生先でアホのふりしてたら執着された俺の話
深山恐竜
BL
俺はよくあるBL魔法学園ゲームの世界に異世界転生したらしい。よりにもよって、役どころは作中最悪の悪役令息だ。何重にも張られた没落エンドフラグをへし折る日々……なんてまっぴらごめんなので、前世のスキル(引きこもり)を最大限活用して平和を勝ち取る! ……はずだったのだが、どういうわけか俺の従者が「坊ちゃんの足すべすべ~」なんて言い出して!?
貴族家三男の成り上がりライフ 生まれてすぐに人外認定された少年は異世界を満喫する
美原風香
ファンタジー
「残念ながらあなたはお亡くなりになりました」
御山聖夜はトラックに轢かれそうになった少女を助け、代わりに死んでしまう。しかし、聖夜の心の内の一言を聴いた女神から気に入られ、多くの能力を貰って異世界へ転生した。
ーけれども、彼は知らなかった。数多の神から愛された彼は生まれた時点で人外の能力を持っていたことを。表では貴族として、裏では神々の使徒として、異世界のヒエラルキーを駆け上っていく!これは生まれてすぐに人外認定された少年の最強に無双していく、そんなお話。
✳︎不定期更新です。
21/12/17 1巻発売!
22/05/25 2巻発売!
コミカライズ決定!
20/11/19 HOTランキング1位
ありがとうございます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる