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中等部4年編
33 ※sideリヴァイ
しおりを挟む「ふっ、ん、、あぁ、リヴ……」
リヴァイははっとしすぐさまルーカスの唇から離れた。
この酷く甘い匂いは何だ……? それに散乱した瓶は……。いや、先に殿下のご様子を。
「リヴ、おちんちんも触ってぇ……辛いぃ」
「っ!!」
ルーカスは陰茎をリヴの足に擦り付け、腰を動かし強請った。それを目の当たりにしたリヴァイは理性を保つのに必死だ。
「殿、下……まず、こうなった原因を教えて下さい……。床に、散らばった空の瓶は何ですか?」
リヴァイはルーカスに問い掛けるが、ルーカスは快感を欲する体に、意識が持っていかれており聞いているのか否か分からない。
「殿下」
「うぅぅ、精力剤、飲んだぁ」
「精力剤!? 何故……?」
ルーカスの言葉にリヴァイは目を見開き酷く狼狽える。そしてまた尋ねたが、ルーカスには届いていなかった。
「効かなかった、のに、リヴを見たら、体が変になったの。体、熱くて、辛いよ……助けてぇ」
私を見て効果が現れたということか? だが、何故殿下は精力剤なんてものを……。
「っ! 殿下!? な、にを……」
リヴァイが考え事をしていると、ルーカスはリヴァイの手を取り自身の陰茎へと押し付けていた。それに気付いたリヴァイは驚き固まるが、ルーカスは気にせず腰を動かしている。
「あっ、はぁん、、んんっ…」
「っくそ!」
そのルーカスの淫らな姿に、リヴァイは悪態をついて強引に口付けをする。そしてルーカスが押し付けてくる陰茎を掴みぐりぐりと刺激する。
「んぅっ!! ふっ、んん…!!」
(変、なのが、、)
ルーカスは体に異変を感じ、リヴァイの体をどんどんと叩いた。しかしリヴァイは辞める様子なく口付けと陰茎への刺激を続けた。
(何か来、る……)
「っ、ん…っ!!! ……ぁ、はっ、、」
ルーカスの体が震え、陰茎からは白濁の液が流れている。その様子にリヴァイもルーカス自身も酷く驚き呆気に取られた。
「イっ、た……?」
ルーカスが息を切らしながら零したその言葉に、リヴァイはまたもやはっとする。
「……殿下、詳しく説明してください。達したので少しは熱も収まったはずです」
そのじとりと見つめ告げるリヴァイの言葉に、ルーカスは目を逸らした。
「……つまり、一向に達せる兆しが見えないから、メディソンに精力剤を作ってもらったと。そして1瓶飲んでみたが効果がなく、3瓶飲んでも効かなかったのに、私と目が会った瞬間、効果が出た……」
ルーカスはこくりと頷く。それにリヴァイはため息をついた。
「何故、私に黙っておられたのですか?」
「……止められると思って」
「無論です! メディソンが作っとはいえ、何が入っているのか分からぬものを……!」
「君達が1番信用する医師でしょう? それに僕も皇族専属医師のウルと同じくらいに信用しているし」
ルーカスの言葉にリヴァイは少したじろいだ。
「だからと言って、本当に私に言わずに使用するなんて……。もしも、乱れる貴方の姿に、理性がもたず、無理矢理にでも襲いかかっていたら……!」
最悪の場合の想像をし、リヴァイは顔を真っ青にさせてルーカスに怒った。けれどルーカスは狼狽えることなく、むしろ嬉しいと言わん表情で応えた。
「……リヴなら良いんだ。何も怖くない」
「そん、なことを……!」
ああ、耐えろ! 堪えろ!
リヴァイは理性を抑える為に顔を顰める。
「セドリックに相談した時にも、言われたよ」
ルーカスがセドリックの名を出すと、リヴァイはより一層怖い顔をしてルーカスを見た。しかし今度こそ、リヴァイがルーカスの言葉を遮ることは無かった。
何故ここでセドリックの名を……。
「嫉妬をしたリヴァイが、僕を無理矢理押し倒すかもしれないと。けれど、それを聞いても、怖いどころか、嬉しくなった」
「っ、、。セドリックに、心が移ったのでは無いのですか……」
リヴァイは辛そうにし、勇気を出して尋ねた。
「そんな訳ないよ。僕の心は生涯君の所にある。君が言っていたんだ。僕はリヴのものだと」
その答えを聞いた瞬間、リヴァイはルーカスをぎゅっと抱き締めた。
「では何故、セドリックにあんな顔を向けたのです! 私は、貴方が私を捨てたのだと……」
その苦しそうな声に、ルーカスもリヴァイをぎゅっと抱きしめる。
「君に、嫉妬して欲しかったんだ。君の方から、えっちに誘って貰えるように」
「どう、いう……?」
「君から誘ってくる事がなかったから、セドリックに相談したんだ。そしたら、嫉妬をさせれば簡単に手を出してくるだろうと言われて……」
ああ、私が原因ではないか。確かに、私から誘った事など一度もなかった。
「最後まで出来なくて君が辛いのも分かっているんだ。だから本当は嫌なのではと。けれど、一度良いから、君から誘って欲しくて欲張って、、」
「違います! あなたと触れ合うことが嫌なわけがない。貴方のその思いも当たり前のことです。決して欲張ってなんかおりません」
「けれど……」
ルーカスは不安そうな表情をする。するとリヴァイが決心したような表情で話し出した。
「私は、貴方が私の処理に付き合って行為をしているのだと思っておりました。私の為に付き合って貰っているのだから、私の方から言い出す事など出来ましょうか」
「違う。僕が君と触れ合いたいから誘っていたのに……!」
「ええ、やっと、理解致しました。貴方様の行動を、私の憶測で分かった気になっておりました」
「リ、リヴ……?」
リヴァイは丁寧な言葉で謝罪の意を示した。しかしその瞳には、ぎらぎらと獣のような熱がこもっている。
その行動と瞳のちぐはぐさに、ルーカスは戸惑い少しの不安を感じた。しかしそれを他所に、リヴァイはルーカスに詰め寄ると彼の腕を掴みベッドに押し倒し言った。
「貴方が望んで下さるのならば、許して下さるのならば、もう我慢は致しません。貴方は私が触れ合うことを嫌がっていると思っている様ですが、それは違います。
シアン、私は毎日でも貴方と触れ合っていたい」
そう言うとリヴァイはルーカスに強引に口付けをしたのだった。
ーーーーーーーーーーーーー
遅くなりました(இдஇ`。)
書く時間が無いため次の金曜日と月曜日の投稿はなしになります。
なので次回の投稿は8日の水曜日です。
いつも読んで下さりありがとうございます(⁎ᴗ͈ˬᴗ͈⁎)
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