転生皇子の新生活 高等部編

𝐍 𝐢 𝐚🐾

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中等部4年編

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「すみません。拒んでくれるのではと思い、強く噛みすぎてしまいました」


 そう言って手で口元を拭うと、リヴァイはクローゼットの中にあるハンカチを取りに行った。そして戻ってくると、持ってきたハンカチでルーカスの首元を押さえて言う。


「出来れば長く跡が残るようにと、そんな思いもありましたが……」


「拒んで欲しかったのかい?」


「……貴方を傷付けるくらいならば」


 リヴァイは後ろめたそうに目を伏せた。そんなリヴァイにルーカスはまた愛おしそうに笑う。


「けれど僕は傷つかなかった。寧ろ嬉しいくらいだよ。ただ、唯一残念なのは、どれだけ深く噛まれても、3日程で消えてしまうことだね」


 そう言ってルーカスは、少し寂しそうな表情で首元のハンカチをどかせて見せた。すると先程までダラダラと流れていた血が一切止まっている。

 それを見て驚いた様子のリヴァイに、ルーカスは首に腕を回して抱きついた。


「沢山付ければ、1つくらい4日後まで残るかなあ?」


「っ、私は言いましたよ……。本当に、抑えられなくなるのです……!」


 リヴァイは強く抱き締め苦しそうにそう言う。するとルーカスは笑みを浮かべてリヴァイの耳元で言った。


「言ったでしょう? ((ボソッ…泣き叫んでも辞めないで」


 その言葉を聞くと、リヴァイはルーカスに噛み付くようなキスをする。口の中を激しく蹂躙し、喉奥まで擦るように奥へと舌を伸ばす。


「ふっ……んぅ、ぁ」


 ゾワゾワする……。


 唇を離すと、リヴァイは首、鎖骨、胸と下へ口付けをしながら向かっていく。
 そしてへその辺りまで来ると、ルーカスの小さいままの陰茎を掴み扱いていく。
 突然陰茎を掴まれ、ルーカスの体は驚き跳ね上がる。


「痛くないですか?」


「ん、平気……」


 ふふ、許可を取らなくても、心配は絶対にするんだね。


「ん……っ、は…ぁっ」


 陰茎を擦られルーカスの息は少しづつ上がっていくが、如何せんルーカスの陰茎は勃ち上がらない。


(やはりそう簡単には勃たないか……)


 リヴァイがルーカスの陰茎を少しの間擦り続けるが、反応することはなかった。するとリヴァイは陰茎に顔を近付け、ぱくりと口に咥えた。


「っ!? リヴ!? 待っ、ぁん……!」


 変な声出た……。ぅう、リヴが僕のおちんちん食べてるよ……。


「あっ、んん……ぅん、、っ」


 ルーカスは恥ずかしさで顔を真っ赤に染めながら、自身の陰茎を咥えて刺激するリヴァイの方を見つめた。
 すると酷く欲情した目と合い、リヴァイは空いた方の手で自身の陰茎も扱いていた。


 え、あ……リヴが、僕のを舐めながら自分のを……! 凄くえっちな顔してる……。……あれ?


「リヴ、おちんちん変な感じする……!」


「おちっ!? ……少しだけですが、勃っておりますよ」


「本当だ……」


 ルーカスは驚きながら少し反応した自身の陰茎に手を伸ばす。しかし手が触れると、気持ち悪さを感じすぐ様手を離した。
 ルーカスの陰茎は萎えてしまった様だ。


「大丈夫ですか?」


「うん。……リヴ、もう一度勃たせて?」


「分かり、ました」


 ルーカスが眉を下げてお願いすると、リヴァイは先程と同じようにルーカスの陰茎を咥え刺激を与えていく。


 リヴァイが触れると、ルーカスの陰茎はすぐ様勃ち上がる。


 本当に勃った……。


 本当に反応するとは思っていなかったようで、ルーカスは驚いた様子で自身の陰茎を咥えるリヴァイを見た。
 するとリヴァイは尋ねる。


「気持ち悪いですか?」


 それにルーカスは首を横に振り答えた。


「よく分からない……。勝手に変な声が出てしまうし、君に触れられた所と背筋が、なんだかゾワゾワするんだ。けれど、恐らく気持ち悪いわけではないと思うよ」


(……性的な快感を良いものとして判断出来ないのか。本能的なものが完全に無くなった訳では無いのだな。だが、そもそも神に生殖本能などあるのか……?)


「シアン、そのゾワゾワが嫌でないのでしたら、その感覚にだけ集中してみてくださいませんか?」


「ゾワゾワに、かい?」


「はい。恐らく、貴方が少しでも感じて下さっている証かと。他に触れられて同じ様に感じた所はありますか?」


 感じている証……。


 ルーカスはそう考えながら唇を指で撫でた。


「……上顎の辺りが、舌で擦られるとゾワゾワした」


「っ、……この辺りですか?」


「ぁっ、、」


 リヴァイはそう言いながらルーカスの口に指を突っ込み上顎を撫でる。
 それにルーカスはこくりと頷く。


「では、そこにも集中して下さい」


「え……! 待って、、何をするの?」


 リヴァイが向かい合うようにしてルーカスを膝の上に強引に乗せると、ルーカスは驚きそう尋ねた。しかしリヴァイは、そのまま陰茎同士がくっ付くほどまでルーカスの腰を引き寄せそれを扱き始めた。


「ひあっ! リ、リヴ待って、んっ」


 ルーカスは慌てて制止しようとするが、リヴァイは構わず口付けをして口を塞いだ。

 リヴァイは自身の陰茎とルーカスの陰茎を同時に扱いていく。するとキスで塞がれているルーカスの口からは少しずつ甘い声が漏れだした。


 一緒にされると、先程よりも沢山ゾワゾワする。……リヴの、やはり大きいな。


 自身のものよりも凄く大きいリヴァイの陰茎を、ルーカスは少し呆然とした様子で見下ろしていた。

 するとまたもやリヴァイに腰を引き寄せられ、窘めるように言われる。


「シアン、集中して下さい」


「ひっ……! リヴ、それやだぁ……!」


 リヴァイがルーカスの陰茎の先端を親指で軽く押すと、ルーカスは体を震わせる。そしてリヴァイの首に抱き着き懇願した。


「……不快ですか?」


「足の力が抜けて、腰がそわそわする」


 ルーカスは首を横に振りそう答えると、目の前にあるリヴァイの体のせいで閉じることの出来ない足を、リヴァイの体を挟むようにしてモゾモゾと動いた。


 その様子にリヴァイは止まっていた手を再度動かしルーカスと自身の陰茎を刺激しだす。


「待っ、リヴ……!」


「不快でないのならば、止める気はございません。沢山感じて下さい」


 リヴァイはルーカスの感覚が、嫌悪から来るものではなく、快楽から来るものだということに気付いていた。
 そのため少し強引にルーカスへの刺激を続けた。


「え、あぁっ……。やだ! 変な感じがする……!」


「……気持ち悪くてどうしても嫌ならば、貴方の魔法や神力で私をお止めください」


 っ、不快感はないし、リヴを傷付けなければならない程嫌な訳では無い。けれど凄くむずむずして、慣れない感覚だから……あ、れ、、?


「ま、待って!! んっ、、本当に待って……!」


 ルーカスの慌てた様子の制止に、リヴァイは陰茎から手を離す。


「どうされましたか?」


「……おしっこしたい」


「っ!?」


 ルーカスのその発言にリヴァイは一瞬固まった。


「トイレに行かせて……」


 両膝をお腹に付け足を閉じ、陰茎を隠すようにモゾモゾとするルーカスを、リヴァイは視姦するようにじっと見つめる。


「……慣れない感覚で、射精したい感覚を尿意と勘違いしているのかもしれませんよ」


「違っ、本当におしっこしたいの……」


「では、1度出してみてはどうですか? 本当に尿意だったとしても、私は構いませんので」


 っ!?


 そう言って先程よりも強引に、リヴァイは閉じられたルーカスの足を開けて陰茎に触れた。今度は自身の陰茎には触れず、ルーカスのものだけを刺激していく。


 嘘…!? 君が気にしなくても僕は気にするよ!!




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