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中等部4年編
3 ※
しおりを挟む「い、今は体を洗うだけ……。準備が終わってから、沢山触れて欲しい……」
「……分かりました。では、貴方の体を隅々まで綺麗に洗わせて頂きます」
そう言うとリヴァイは撫でる手を再開させる。しかし今度は先程とは打って代わり、棘に触れるかのように慎重に優しく撫でていく。その綿で擽られるように弱々しい刺激に、ルーカスは擽ったさを感じ身を捩る。
「下も洗います」
上半身を洗い終えリヴァイはそう告げると、今度は下半身へと手を伸ばす。ルーカスの小さなお尻や、肉付きの悪い腿に優しく触れる。
前世で他の人にお尻を触られた時は、吐いてしまいそうな程気持ち悪くて怖かったのに、リヴに触れられると、その部分は少し熱くて、変な感じだ……。
「……ここも洗ってよろしいですか?」
リヴァイの手はルーカスの内腿を撫でながら少しずつ上に上がっていき、手を止めるとルーカスにそう尋ねた。
「……全て、洗ってくれるんでしょう?」
ルーカスは耳を赤くし俯きながらそう答えた。するとリヴァイの手は、直ぐに反応していないルーカスの陰茎を撫でる。
「っん……」
陰茎を触れられると、ルーカスの体は一瞬強ばるが、体の反応とは裏腹に、少しくぐもった艶っぽい吐息がこぼれた。
「シアン、愛しております……。早く、貴方の中に入りたい、、、」
リヴァイはルーカスの体を後ろから強く抱き締め、悲痛を感じさせる声でそう呟いた。
その言葉と声に、ルーカスは心の奥底から喉を熱くさせるような、リヴァイを愛おしく思う感情が込み上げてくる。
ルーカスは後ろに手を伸ばしリヴァイの後頭部を優しく撫でる。そしてリヴァイの方に振り向くと、少し艶めかしく熱っぽい視線を向けて言う。
「僕も、愛しているよ……」
「っ…………ありがとう、ございます、、」
ルーカスから返された愛の言葉を受け取ると、リヴァイは陰茎や腿を洗っていた手を下へと移動させルーカスの体を洗っていった。
本当に、君は真面目だなあ。
「リヴ、僕も洗ってあげるよ」
リヴァイが全身を洗い終えルーカスの体を水で流すと、今度はルーカスがリヴァイの体を洗うと言った。
「いえ、私は自分で……」
「お願い、洗わせて? ね?」
ルーカスがもう一度優しくお願いすると、リヴァイは諦めたように了承した。
ふふふ、先程意地悪をされたから、お返しをしてあげようかな。
ルーカスはリヴァイの正面に立つと、彼の指先、腕、肩の順に撫で、首と胸を洗う。そして胸にある小さな突起もしっかりと洗う。
「ぁっ、、」
(、洗う順番が……!)
その後お腹も洗い終えると、ルーカスは体が引っ付く程まで近付きリヴァイのおしりに腕を回した。
そしてお尻を揉むように洗い、リヴァイの筋肉の付いた太ももを撫でる。そのいやらしい手付きに、リヴァイの陰系は更に腫れ上がっていく。
そしてルーカスは手をどんどん上にやると、悪戯な笑みを浮かべてリヴァイを見上げた。
リヴァイは直ぐにルーカスの意図を感じ取り、揶揄われていた事に気が付いた。
「ここも、洗っていいのかい?」
「いいえ……! そこは、、ぁあっ……!!」
リヴァイが断るがルーカスは考える素振りすら見せず、彼の陰茎の先端を少し強く押さえ刺激を与える。
「シ、アン……! お辞め、くださ、んあっ……!」
「ふふふ、先走りが沢山出ているね? この1年で、君の体を沢山弄ったからねえ? 感じやすくなってしまったかな?」
ルーカスは楽しそうな声色でリヴァイに言いながら、陰茎を強く扱く。するとリヴァイの陰茎は直ぐに限界を迎えた様で、ふるふると震えている。
「シアン、、離して、ください……!」
「ふふ、もうイきそうかな? ねえ、教えて?」
「っ! …………イきそう、です、、もう、離してくださっ……んっ、、!!」
リヴァイはそう言いながら勢い良く射精し、肩で息をする。するとルーカスは悪い顔をして尋ねた。
「……まだ、ルークと呼んでくれても構わないんだよ?」
「……いいえシアン、今日、は、私の、番ですよ」
その問いかけにリヴァイが拗ねたようにそう答えると、ルーカス残念だと言いながら楽しそうに笑った。
その後少し休憩すると、リヴァイはルーカスの後孔の準備を始める。
「少しの間、しゃがんで頂けますか?」
「うん」
ルーカスは足を広げた状態で膝を付く。リヴァイはシャワーを伸ばし、前から抱き締めるようにしてルーカスのお尻に当てると、後孔の周りを指で洗う。
「……汚くないかい? やはり、自分で、、」
「汚くなどございません。気持ち悪くはないですか?」
ルーカスは問い掛けにこくりと頷くと、リヴァイに体重を預け顔を埋めた。リヴァイは周りを洗うと今度はほんの少し指に力を入れ、解すように後孔を撫で始めた。
気持ち悪くも怖くもない。かと言ってなにか感じる訳でもないな。本当に僕、気持ちよくなれるのかな……。
「内側からも洗っていくので指を入れますが、気持ち悪くなったら直ぐにお教え下さい」
「分かった」
リヴァイはルーカスを気遣いそう伝えると、穴付近の内側を洗う。
「痛くはないですか?」
「うん、平気」
ルーカスの返答に胸を撫で下ろすと、指を動かして綺麗に洗っていく。
……何も感じないのは、リヴが甘い雰囲気を出さないからかな? 僕の心配と、準備の為に真剣になってくれているから。勃ってくれているし我慢もしている様子ではあるけれど、、。
下からリヴァイの表情を見てそう思っていると、リヴァイが箱から洗浄器をひとつ取り出した。
「洗浄器を入れますね」
そう尋ねられルーカスは頷いた。それを見てリヴァイはルーカスの後孔に当てると、中へグッと押し込み洗浄器を入れた。
やはり異物感が凄い……。ん、無くなった。
「リヴ、準備ありがとう」
「私から言い出しましたので」
「……リヴが準備する方が、見ているだけよりもましだったかい?」
「そう、ですね。幾分かは気が紛れた様に思います」
「そう……上がろうか」
ルーカスは優しい笑みを浮かべ、おいでと言ってリヴァイの手を引き浴室を出ていく。
そして脱衣所で体を拭くと、2人は肌着だけを身にまとい部屋へと戻る。
「どちらのベッドを使おうか?」
「私の方に致しましょう。シーツを汚す可能性がありますので」
「では、汚れてしまったら僕のベッドで一緒に寝ようか。シーツは明日にでも洗おう」
「分かりました」
2人はそんな会話をしながら必要な道具をリヴァイのベッドの上へと集めた。
「ん? それはなんだい?」
ルーカスはリヴァイが置いたキャンドルを指さして尋ねた。
「アロマキャンドルです。少しですが、気分を高める効果があるそうです。お使いになられるかは殿下が決めて下さると……」
「僕の為に調べてくれたんだね。ありがとう」
「いえ、気休め程度の物ですので」
リヴァイがそう言うと、ルーカスはとても嬉しそうに微笑んだ。
「その気休め程度が1番良いと思ったんでしょう? ありがとう。焚いてみようか」
そう言ってルーカスはアロマキャンドルの芯に火の魔法で着火しベッドのサイドチェストに置いた。すると部屋には凄く甘い香りが充満する。
「うん、良い香りだ」
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