転生皇子の新生活 高等部編

𝐍 𝐢 𝐚🐾

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中等部4年編

2 ※微

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 翌日の朝、ルーカスは生徒会役員として入学式に参列する。その為目が覚めると学園に向かう準備をしていた。

 すると朝の剣の鍛錬を終えたリヴァイが部屋に戻ってきた。


「おはよう、リヴ」


「おはようございます……」


 ……少し顔色が悪い?


 ルーカスは心配そうに近付き、リヴァイの頬に手を当てた。


「あまり眠れなかったようだね。今日は入学式の一刻程だけだから、護衛はエイルとキャシーに任せて君は部屋で眠っていても構わないよ?」


「、、申し訳ございません。問題はございませんので支度をしてまいります」


「……そうかい?」


 リヴァイはルーカスにそう答えると、すぐ様学園に向かう為の準備をし始めた。その後朝の準備が完了しアレイルとキャサリンが迎えに来ると4人は学園へ向かった。




 一刻程すると、無事に入学式を終え、昼食を済ませてルーカスとリヴァイは寮の部屋へと戻ってくる。


「今年も生徒会役員が増えると良いね」


「そうですね。殿下の演技も終了し、皆が貴方とお話をしたそうにしておりました。機会を得られる生徒会は、そんな生徒達にとっては好機と言えるでしょう……」


 ルーカスがソファに座りそう言うと、リヴァイは2人分の紅茶の準備をしながら、面白くなさそうに言った。


「ふふふ、そうだと良いけれど。……ありがとう」


「いえ」


 リヴァイは紅茶をルーカスの前に置き、机を挟んだルーカスの向かい側のソファへと座る。


「……こちらにおいでよ」


 ルーカスは自身の隣を指しリヴァイに言う。


「私はこちらで…………」


 しかしリヴァイは頑なに動こうとはせず、少し緊張したような気まづそうな雰囲気を纏っている。


 ……昨日の僕の発言のせいだよね。けれど、最後は楽しそうに僕に意地悪していたくせに……。


「別に取って食べたりしないから、あまり警戒しないで? それに、食べられるのは僕の方でしょう……?」


 ルーカスが少し拗ねたようにそう言うと、リヴァイは驚いたように目を見開く。


「……最後までするつもりはございません」


「けれど今日愛される側は僕だ」


「そ、それは、そう、ですが……」


「だからほら、気を張らずにこちらにおいで」


「っ……、分かり、ました」


 リヴァイは観念したようにルーカスの隣に移動した。しかしそれでもリヴァイは緊張が解れるどころか、さらに高まった様子だ。


「……殿下と体を重ねる事が嫌なわけではございません。とても嬉しく、光栄な事だと思っております。しかし、漸く貴方に触れられるのです……。加減を忘れ、貴方を傷付けたり、来年までは最後までしないという、陛下とのお約束を違えたりしてしまうのではと……」


 リヴァイは酷く不安そうに胸の内を打ち明けた。その不安にはルーカスも気づいていたのだろう。ルーカスはリヴァイの言葉を静かに最後まで聞き終えると、彼の頭を優しく撫でた。


「大丈夫だよ、リヴ。もしも君が暴走してしまっても、必ず僕が止めてあげる。君に触れられても、体も動くし、魔法も神力も使えなくなる事は有り得ないから。だから安心して」


「しかし殿下の筋力では私を退けることは……」


 それはそうだろう。ルーカスには同学年のか弱い貴族の女子であっても、抱えられるか分からない程の力しかない。いくらルーカスが、力の使い方が上手く、体術に優れていると言えども、リヴァイに体を抑え込まれては、退けるどころか抵抗すら出来ないはずだ。

 するとその言葉を聞いたルーカスは、少し困った表情で言う。


「そうなった場合に、君を魔法で攻撃してでも逃げる事よりも、僕が遠慮してそのまま流されてしまうことの方が、リヴを傷付ける行為だと言うことを僕は分かっているつもりだよ。
 僕は、君がどれ程僕を想い、大切にしてくれているのかを知っている」


 そう言って真剣な瞳で見つめるルーカスに、リヴァイの不安は一気に晴れた。


「だから安心してよ」


「はい、ありがとうございます」





 その後各々する事を済ませると、食堂に夕食を食べに行く。そして食事を終え、ルーカスとリヴァイは部屋に戻ってきた。


「リヴ、今日は一緒に湯浴みをしようか」


「……分かりました」


 ……いつもならば慌てているのに、今日は素直だね。


 ルーカスがそんなふうに思っていると、リヴァイの言った言葉を聴き逃しそうになる。


「どうか、準備は全て私にお任せ下さい」


「え……?」


 ルーカスは驚きのあまり呆気に取られ聞き返してしまう。


「準備の仕方は以前お見せ頂きましたので問題はございません。……貴方に、少しでも長く触れていたいのです。それに、準備をする貴方を前に、我慢を出来る自信がございません。どうか、私の我儘を聞き入れていただけないでしょうか?」


「え、、ああ……構わない、よ………」


 まさか準備を任せて欲しいと言われるとは思わなかった……。…………本当に、了承して良かったのかな?


 ルーカスに少しの不安が過ぎった。







 2人は衣服を脱ぎ浴室へ行くと、頭を洗った。そしてルーカスが体を洗おうとすると、突然背中側からリヴァイにお腹に腕を回され、完全に捕まえられてしまう。


「ここからは私が行いますので、シアンは楽にしていて下さい」


 そう耳元で囁くリヴァイに、ルーカスの中には、シアンと呼ばれた喜びと、リヴァイの言葉に対する驚きとが織り交ざった。しかしリヴァイは、そんなルーカスを他所に石鹸を泡立て、ルーカスの体を撫でるように手で洗い始める。

 指先から順にリヴァイはルーカスの事を洗っていく。腕から肩にかけて泡で撫でると、今度は首や胸を撫でた。


「ま、待って、リヴ……! 僕、自分で洗えるよ……」


 今まで性行為に対して羞恥を感じるよりも恐怖を抱き、リヴァイとの触れ合いでも、嬉しさは見せども恥じらいはあまり見せなかった。だが流石のルーカスも、この後に大好きなリヴァイからどの様な事をされるのか想像出来るこの状況で、酷く込み上げてくる羞恥を感じずにはいられなかったようだ。


「ねえリヴ、、お願い……」


「……私に触れられるのは嫌ですか?」


 ルーカスが羞恥に悶えながらリヴァイに懇願すると、リヴァイは少し落ち込んだ様子でそう尋ねた。


「ちがっ……! 君に触れられるのは嬉しいけれど……」


「それは良かったです」


 ルーカスの返答を聞くと、先程の落ち込みは何処へやら、リヴァイは満足そうな笑みを浮かべて洗うのを再開した。


 首を洗う手は、ルーカスの脇腹を撫で、胸を撫でる手は優しく小さな突起へ触れる。


「っ、リヴ、、くすぐったいよ……」


「すみません、少し力を強めます」


「えっ、?」


 その言葉通り、リヴァイはルーカスの小さな突起を抓るようにぎゅっと捏ねた。

 するとルーカスは少し体をビクつかせ、一気に顔や耳、首までを紅潮させた。


「リヴ、意地悪しないでぇ……」


「……いつも私を揶揄い虐めるのはシアンの方です。なので貴方に仕返しをしようと思いまして」


 そう言ってリヴァイはルーカスにピタリとくっ付くように抱きしめた。するとリヴァイの硬くなった陰茎もルーカスの体に当たる。


「本当は今すぐにでもを貴方の中に差し込んで、ぐちゃぐちゃに犯したいと思っております」


 その艶っぽく情欲に満ちた声色に、ルーカスは心臓が一際大きく跳ね上がり、体に当たるリヴァイの陰茎へと意識が持っていかれてしまう。


「ですが陛下とのお約束がありますので、今はシアンの白く美しい肌を味わおうと……」


 うぅ、、そんな風に言われたら……。





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