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第3章 ザ・バットとパペッター
23: ヨス・トラゴンの頭
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しかしその時、友人がおそるおそる伸ばした舌が、ゑ梨花の舌に届いた。
ゑ梨花は硬直して、初めての感覚が、電流みたいに体を突き抜けるのを経験した。
友人は、自分の遠慮がちに伸ばした舌が、ゑ梨花の舌に触れると、ゑ梨花と同じように体を硬くした。
そして友人は眼を閉じ、ゑ梨花の開けっ放しの口の間から、舌先で拙くゑ梨花の舌を舐めた。
ゑ梨花は、その舌先で舐められる事に興奮し、体をえびぞらせて反応した。
「あふ はぁふ」
感じてますと言わんばかりのだらしない声を漏らせて、激しく喘いでるゑ梨花を、友人は突く様に腰をぶつけ始め、ゑ梨花はその振動が気持ちよくて、友人の腰が激しく動くのに合わせて本当に喘ぎ声を出し始めた。
まるでアダルトビデオみたいな息を弾ませて友人が、「イク イクイク ん。出る!」と小さく叫んで腰を動かすのを止めた途端、ゑ梨花も射精していた。
後悔をしているゑ梨花の額に、汗で貼り付いた前髪を掻き揚げてくれながら友人は囁いて来た。
「大丈夫。新品のパンツくらいあるから、ウェットもあるから、風呂とか行かなくて良いから、」
まるでゑ梨花が下着を汚して、うろたえてることも、風呂場を借りて家族が戻ってきたらと考えてることも、全部見抜かれているようだった。
そっと友人の目を見ると、「それ俺も同じだろ」と言う目で、友人が笑った。
「……はは」
おかしくて二人で笑い合いあった。
そしてもう一度、顔を近づけて、お互いの舌を伸ばして舐め合った。
「な、ちゃんとキスとかしてみねぇ?」
「え?」
言うや否や、友人が恋人のように唇を重ねて来た。
唇がくっついた時も微妙に気持ちが良かったのだが、こんな形でキスされて舌も入れられてみると、これも悪くないと、ゑ梨花は思った。
なのでゑ梨花のほうからも舌を舐め返してやった。
さっきまで、ゑ梨花が漏らしていたのと同じ息を漏らして友人がゑ梨花の舌に感じていた。
夢中でキスをした。
これって誰でもそうなのかな?と、ゑ梨花は思った。
さっきまであんなに普通に喋ってたのに、ほとんど無言で夢中でやってる。
べっとりとしたパンツの中で、友人のペニスはまた大きくなって、それをゑ梨花に触らせて来た。
誘った手に手を重ねて、こうやれ、と命じるのだ。
ゑ梨花は友人の舌に夢中になりながら、彼のいう事を聞いた。
ゑ梨花はペニスを揉むようにさすっていたが、友人はゑ梨花のペニスをしごき始めた。
「あ……」
ゑ梨花は、全ての動きを止めて、ズボンの上からしごかれる快感に身をゆだねた。
仰向けになったゑ梨花に覆いかぶさるように友人がキスをしてきた。
ゑ梨花のペニスが大きくなると、友人はゑ梨花のズボンのファスナーを降ろしてブリーフの上から触り始めた。
ゑ梨花は精液でぬるっと濡れたブリーフの上から他人の手で触られる感触を、友人の腕をつかんで、堪えるように楽しんだ。
ゑ梨花が、自分の乳首に友人の手を誘ったのは、ほとんど無意識だったけど、本能的にもっと気持ちよくなりたいと思ったのかも知れない。
友人の指が、シャツの上からゑ梨花の乳首を弾いた瞬間に、ゑ梨花はみっともない声を出して、体を撥ねさせた。
そのゑ梨花の声を聞くと、友人は器用に片手の指先で、ゑ梨花の乳首をいじり反対の手で股間をしごきながら、窒息しそうなほど舌を入れて、いやらしく動かしては抜いて、入れて、動かして、もう完全にゑ梨花を支配していた。
いつの間にかブリーフから引っ張り出されたペニスを激しくしごかれながら、ゑ梨花は憐れなほど切ない声を出して言った。
「出る 出るよ」
ゑ梨花のモノが出る寸前で、なんと友人はゑ梨花のペニスに自分の口をあてがい、それを飛び散らないようにした。
そして当たり前のように、それをゑ梨花のペニスに吐き出していた。
とっくの昔に、二人を覆う掛け布団はどこかに行ってしまっていたから、ゑ梨花は明るい部屋で、前を開かれたズボンの中のぐっしょり濡れたブリーフから引きずり出されたペニスを友人につかまれたまま足を開いて、その姿を友人に見下ろされてた。
友人は無言でゑ梨花のシャツを捲り上げ、ゑ梨花の胸を見えるようにした。
「すげえな。女子が食べたくなりそうな体ー」
そう言いながら友人は、自分のズボンをブリーフごと下ろした。
友人のものは、男のゑ梨花が惚れ惚れするほど大きく立っていて、ゑ梨花はそれに見とれていた。
友人は、2回も射精したのに、まだ半立ちのゑ梨花のペニスに、自分のペニスをこすりつけて、最初やったように腰を丸く動かした。
友人の毛と、ゑ梨花の毛がベトベトに擦れ合って、たまにヌチャッと音を立てた。
友人はゑ梨花のズボンとブリーフを剥ぎ取って片足を抱え上げて、アナルには挿入していないのに、突くように腰を動かし始めた。
自分の袋に伝わる感触と振動が気持ちよくて、ゑ梨花が眼を閉じると、友人がゑ梨花の乳首を舐め始めた。
女のように腰を突かれ当て動かされて、乳首を舐めたり吸われたりされながらゑ梨花は、自分のイメージ内の犯されている女の子の様に、体をくねらせて抱かれる声を出していた。
3回目はさすがに、ゑ梨花もなかなか射精しなかった。
友人は上も脱ぐとゑ梨花に覆いかぶさって、顔の前に自分の胸を持ってきた。
「女子が触りたくなりそうな腹筋やね」
そう言いながらゑ梨花は、友人の腹筋をさすって下から友人の胸を舐め、乳首を転がし吸った。
友人は喜ぶように、切なく甘い息を吐きながら、自分のものをしごきまくって、どんどん小刻みに動かし、ハァハァと喘ぎながらゑ梨花の胸の上にそれを出した。
ゑ梨花たちは休憩しなかった。
止めちゃいけないんだ。
いつ友人の家族が帰ってくるか分からない。
自分達は次に会った時、こんなに刺激的なセックスをしないかもしれないし、しようともしないかもしれない。
その時、ゑ梨花たちは何も話し合わなくても同じことを考えていたのだ。
友人は弾んだ息が収まるまでは、ハアハア言いながらゑ梨花を見つめたままティッシュでゑ梨花の胸の上の精液を始末していたが、きれいにし終わると、ゑ梨花の上を脱がせて顔の上に跨ってきた。
もしいきなりこれをされたら飛んで逃げたはずだが、もうゑ梨花達はお互いが、よがる姿を見ることと、その声や反応が見たくて、何も迷う部分がなかった。
ゑ梨花は友人のものを含んで、友人の動かす腰の動きにあわせて舌を一生懸命動かした。
友人が乳首をいじるので、ゑ梨花は自分でしごきながら友人のを口で愛撫し続けた。
友人が立っていられなくなり始めたら、ゑ梨花もイかせるために激しくしゃぶった。
「出る……」
友人はそう言って腰を引き、またゑ梨花の胸の上に出した。
胸を拭かれながら、ゑ梨花たちは初めて、一息ついた。
汗で光る体でお互いをおそるおそる抱きしめ合った頃には、周りは少し暗くなり始めていた。
じっとりとした気持ち悪い肌で密着しあい、精液の匂いを嗅ぎながら、こうやってゑ梨花たちは、二人の秘密を作ったのだ。
その後も、恋人のようにキスを続け、乳首を刺激しあい、暗くなる頃には友人もゑ梨花を口の中でイかせるようになった。
その後、ゑ梨花は友人に風呂場から濡らせたバスタオルを持って来てもらって、子供のように全身を拭いてもらった。
お返しのようにゑ梨花が友人を拭いてやっているところで、友人の携帯が鳴った。
「おっけー。そのまま泊まって来いよ。バカ、女連れ込んでねーよ」
そう言って友人は携帯を切った。
「俺んちのパパとママは、お出かけついでにリッチなレストランで夕食してくるんだってさ。」
友人は、ゑ梨花のうなじに、唇を這わせながら「10時くらいまで遊ぼうよ」と囁いてきた。
パパとママ、家族、、、それはゑ梨花にとって妙にざらついた不思議な響きだったが、ゑ梨花は別にかまわないと思った。
それより、この友人ともっと遊んでいたいと、、。
飛ぶのも墜ちるのも、結局は一緒だと。
俺は、からかわれているんじゃないかと思って男の顔を見た。
普通、この手の男は、本当に自分が気に入った作品は、他人には売ったりしないものだ。
それに、つい先ほど、『これは売り物ではない』と言った筈だ。
「、、、実は金に困ってましてね、、。この店も商品付きで明日にでも明け渡さないといけないんですよ。コイツも含めてね。道楽が過ぎたんです。、、でも今は、全部、まだ私のものです。訳のわからん処分はしたくない。それにコイツだけは、手元に置いておいてもいいんだが、これを見てると、又、作りたくなる。」
男は長い夢から、今目が覚めたという表情でそう言った。
「で、いくらですか?」
「50万」
「50万。ですか、、。」
「作るのには、2倍ほどかかっている。」
「売れなければどうするんです。持っていても困るような口ぶりだったけど。」
「難しいな。どうせ手放すなら、自分の手で手放したい。でも、はした金でコイツを売りたくはないんだ。いざとなったら、壊すかな、、。」
男の顔に、苦悶の表情が浮かんだ。
「買いますよ。50で、金を用意してきますから、待っててください。」
別段、男の気持ちに揺さぶられたわけではない。
そのヘルメットが「我れを買え」と俺に囁きかけたからだ。
これは俺のいつもの「買い物」の流儀だ。
俺はカードローンを組みに、その店を出た。
今という時代は、「欲望と破滅」を実に簡単にかなえてくれる。
問題は、誰がその帳尻を合わせるかと言うことだけだった。
俺は、これというほど、腕っぷしがあるわけでも、運転技術があるわけでもない。
だがそんなものが、奴ら相手の戦争に必要があるとは思えなかった。
確かに奴らは、好き勝手にやっている。
だが、奴らに特別な力や能力が在るはずはない。
何が、奴らと一般の人間の境目を分けているかといえば、それははっきり言って常識の有無や判断力の差だろう。
奴らの薄くて軽いおつむでは、自分の中にある子どもじみた激情を押さえ込むことは無理な相談だ。
奴らは、後先考えずに、いや考える力そのものがないから好き放題する。
それに引き替え、一般的な人間達は、守るべきものが多すぎる。
要するにそういう事に過ぎない。
だが今の俺には、その守るべきモノが少なくなって来ていて、加えるに、俺の中の狂気は日に日にその圧力を上げているのだ。
あとは俺の中の狂気を、吹き出させる儀式があればそれでいい。
バットマンが、バットマンになるのは、彼の生い立ちや狂気のせいではない。
彼がバットスーツを身につけた時から、ソレが始まるのだ。
俺には、ソレがある。あのヨス・トラゴンの頭だ。
それに車も準備できた。
この時ばかりは、俺の勤め先が中古車販売店である事が役にたった。
あとは社長の隠している日本刀を、ちょろまかす事が出来れば、いう事はない。
その日も残業を申し出た。
特別視されないように、ここのところ、週に3日は残業をしている。
同僚は、俺があちこちで金を借りまくっているのを知っているので、それを不思議がる様子はなかった。
車に乗り込む前に、従業員用のシャワールームで体を念入りに洗った。
次にアダルトショップで手に入れたラバー製のキャットスーツを身につける。
現場に髪の毛一本落とすつもりはなかった。
上着は作業義専門店で購入した格安のつなぎを着る。
もう少しコスチュームにこりたい所だが、あのヘルメットが、俺が犯せる冒険の上限だろう。
それに、一番上には黒革のロングコートを羽織るつもりだ。
学生の頃に買ったものだし、それなりの雰囲気が出せて、おまけにアシも付きにくい筈だ。
お次は、車だ。
目立たない車だった。
まだ整備は完全に上がってはいないが、一晩ぐらいの荒い運転で、どうにかなってしまう華奢な車ではなかった。
何より都合がいいのは、こいつが「社長」が通常とは違うルートで入手した車の一台だということだ。
勿論、俺は警察が、実際に事件が起こった時、どんな捜査方法をとるのかを知っているわけじゃない。
辛うじて、TVの特番で得た、うっすらとした知識があるだけだ。
だが、もしもの時は、その「ルート」の違いが、俺に逃亡のための時間を提供してくれるだろう。
勿論、警察に鵜の目鷹の目で追われるような、大それた事をやるつもりはない。
仕置きに使う車だって、多少の損壊程度で済むのなら、元の場所に戻して、なんとか誤魔化すつもりだ。
ちょと奴らに、きついお仕置きをしてやるだけだ。
奴らには、この社会のルールを教えてやる必要がある。
誰もが、本当はそう考えている筈だ。
ゑ梨花は硬直して、初めての感覚が、電流みたいに体を突き抜けるのを経験した。
友人は、自分の遠慮がちに伸ばした舌が、ゑ梨花の舌に触れると、ゑ梨花と同じように体を硬くした。
そして友人は眼を閉じ、ゑ梨花の開けっ放しの口の間から、舌先で拙くゑ梨花の舌を舐めた。
ゑ梨花は、その舌先で舐められる事に興奮し、体をえびぞらせて反応した。
「あふ はぁふ」
感じてますと言わんばかりのだらしない声を漏らせて、激しく喘いでるゑ梨花を、友人は突く様に腰をぶつけ始め、ゑ梨花はその振動が気持ちよくて、友人の腰が激しく動くのに合わせて本当に喘ぎ声を出し始めた。
まるでアダルトビデオみたいな息を弾ませて友人が、「イク イクイク ん。出る!」と小さく叫んで腰を動かすのを止めた途端、ゑ梨花も射精していた。
後悔をしているゑ梨花の額に、汗で貼り付いた前髪を掻き揚げてくれながら友人は囁いて来た。
「大丈夫。新品のパンツくらいあるから、ウェットもあるから、風呂とか行かなくて良いから、」
まるでゑ梨花が下着を汚して、うろたえてることも、風呂場を借りて家族が戻ってきたらと考えてることも、全部見抜かれているようだった。
そっと友人の目を見ると、「それ俺も同じだろ」と言う目で、友人が笑った。
「……はは」
おかしくて二人で笑い合いあった。
そしてもう一度、顔を近づけて、お互いの舌を伸ばして舐め合った。
「な、ちゃんとキスとかしてみねぇ?」
「え?」
言うや否や、友人が恋人のように唇を重ねて来た。
唇がくっついた時も微妙に気持ちが良かったのだが、こんな形でキスされて舌も入れられてみると、これも悪くないと、ゑ梨花は思った。
なのでゑ梨花のほうからも舌を舐め返してやった。
さっきまで、ゑ梨花が漏らしていたのと同じ息を漏らして友人がゑ梨花の舌に感じていた。
夢中でキスをした。
これって誰でもそうなのかな?と、ゑ梨花は思った。
さっきまであんなに普通に喋ってたのに、ほとんど無言で夢中でやってる。
べっとりとしたパンツの中で、友人のペニスはまた大きくなって、それをゑ梨花に触らせて来た。
誘った手に手を重ねて、こうやれ、と命じるのだ。
ゑ梨花は友人の舌に夢中になりながら、彼のいう事を聞いた。
ゑ梨花はペニスを揉むようにさすっていたが、友人はゑ梨花のペニスをしごき始めた。
「あ……」
ゑ梨花は、全ての動きを止めて、ズボンの上からしごかれる快感に身をゆだねた。
仰向けになったゑ梨花に覆いかぶさるように友人がキスをしてきた。
ゑ梨花のペニスが大きくなると、友人はゑ梨花のズボンのファスナーを降ろしてブリーフの上から触り始めた。
ゑ梨花は精液でぬるっと濡れたブリーフの上から他人の手で触られる感触を、友人の腕をつかんで、堪えるように楽しんだ。
ゑ梨花が、自分の乳首に友人の手を誘ったのは、ほとんど無意識だったけど、本能的にもっと気持ちよくなりたいと思ったのかも知れない。
友人の指が、シャツの上からゑ梨花の乳首を弾いた瞬間に、ゑ梨花はみっともない声を出して、体を撥ねさせた。
そのゑ梨花の声を聞くと、友人は器用に片手の指先で、ゑ梨花の乳首をいじり反対の手で股間をしごきながら、窒息しそうなほど舌を入れて、いやらしく動かしては抜いて、入れて、動かして、もう完全にゑ梨花を支配していた。
いつの間にかブリーフから引っ張り出されたペニスを激しくしごかれながら、ゑ梨花は憐れなほど切ない声を出して言った。
「出る 出るよ」
ゑ梨花のモノが出る寸前で、なんと友人はゑ梨花のペニスに自分の口をあてがい、それを飛び散らないようにした。
そして当たり前のように、それをゑ梨花のペニスに吐き出していた。
とっくの昔に、二人を覆う掛け布団はどこかに行ってしまっていたから、ゑ梨花は明るい部屋で、前を開かれたズボンの中のぐっしょり濡れたブリーフから引きずり出されたペニスを友人につかまれたまま足を開いて、その姿を友人に見下ろされてた。
友人は無言でゑ梨花のシャツを捲り上げ、ゑ梨花の胸を見えるようにした。
「すげえな。女子が食べたくなりそうな体ー」
そう言いながら友人は、自分のズボンをブリーフごと下ろした。
友人のものは、男のゑ梨花が惚れ惚れするほど大きく立っていて、ゑ梨花はそれに見とれていた。
友人は、2回も射精したのに、まだ半立ちのゑ梨花のペニスに、自分のペニスをこすりつけて、最初やったように腰を丸く動かした。
友人の毛と、ゑ梨花の毛がベトベトに擦れ合って、たまにヌチャッと音を立てた。
友人はゑ梨花のズボンとブリーフを剥ぎ取って片足を抱え上げて、アナルには挿入していないのに、突くように腰を動かし始めた。
自分の袋に伝わる感触と振動が気持ちよくて、ゑ梨花が眼を閉じると、友人がゑ梨花の乳首を舐め始めた。
女のように腰を突かれ当て動かされて、乳首を舐めたり吸われたりされながらゑ梨花は、自分のイメージ内の犯されている女の子の様に、体をくねらせて抱かれる声を出していた。
3回目はさすがに、ゑ梨花もなかなか射精しなかった。
友人は上も脱ぐとゑ梨花に覆いかぶさって、顔の前に自分の胸を持ってきた。
「女子が触りたくなりそうな腹筋やね」
そう言いながらゑ梨花は、友人の腹筋をさすって下から友人の胸を舐め、乳首を転がし吸った。
友人は喜ぶように、切なく甘い息を吐きながら、自分のものをしごきまくって、どんどん小刻みに動かし、ハァハァと喘ぎながらゑ梨花の胸の上にそれを出した。
ゑ梨花たちは休憩しなかった。
止めちゃいけないんだ。
いつ友人の家族が帰ってくるか分からない。
自分達は次に会った時、こんなに刺激的なセックスをしないかもしれないし、しようともしないかもしれない。
その時、ゑ梨花たちは何も話し合わなくても同じことを考えていたのだ。
友人は弾んだ息が収まるまでは、ハアハア言いながらゑ梨花を見つめたままティッシュでゑ梨花の胸の上の精液を始末していたが、きれいにし終わると、ゑ梨花の上を脱がせて顔の上に跨ってきた。
もしいきなりこれをされたら飛んで逃げたはずだが、もうゑ梨花達はお互いが、よがる姿を見ることと、その声や反応が見たくて、何も迷う部分がなかった。
ゑ梨花は友人のものを含んで、友人の動かす腰の動きにあわせて舌を一生懸命動かした。
友人が乳首をいじるので、ゑ梨花は自分でしごきながら友人のを口で愛撫し続けた。
友人が立っていられなくなり始めたら、ゑ梨花もイかせるために激しくしゃぶった。
「出る……」
友人はそう言って腰を引き、またゑ梨花の胸の上に出した。
胸を拭かれながら、ゑ梨花たちは初めて、一息ついた。
汗で光る体でお互いをおそるおそる抱きしめ合った頃には、周りは少し暗くなり始めていた。
じっとりとした気持ち悪い肌で密着しあい、精液の匂いを嗅ぎながら、こうやってゑ梨花たちは、二人の秘密を作ったのだ。
その後も、恋人のようにキスを続け、乳首を刺激しあい、暗くなる頃には友人もゑ梨花を口の中でイかせるようになった。
その後、ゑ梨花は友人に風呂場から濡らせたバスタオルを持って来てもらって、子供のように全身を拭いてもらった。
お返しのようにゑ梨花が友人を拭いてやっているところで、友人の携帯が鳴った。
「おっけー。そのまま泊まって来いよ。バカ、女連れ込んでねーよ」
そう言って友人は携帯を切った。
「俺んちのパパとママは、お出かけついでにリッチなレストランで夕食してくるんだってさ。」
友人は、ゑ梨花のうなじに、唇を這わせながら「10時くらいまで遊ぼうよ」と囁いてきた。
パパとママ、家族、、、それはゑ梨花にとって妙にざらついた不思議な響きだったが、ゑ梨花は別にかまわないと思った。
それより、この友人ともっと遊んでいたいと、、。
飛ぶのも墜ちるのも、結局は一緒だと。
俺は、からかわれているんじゃないかと思って男の顔を見た。
普通、この手の男は、本当に自分が気に入った作品は、他人には売ったりしないものだ。
それに、つい先ほど、『これは売り物ではない』と言った筈だ。
「、、、実は金に困ってましてね、、。この店も商品付きで明日にでも明け渡さないといけないんですよ。コイツも含めてね。道楽が過ぎたんです。、、でも今は、全部、まだ私のものです。訳のわからん処分はしたくない。それにコイツだけは、手元に置いておいてもいいんだが、これを見てると、又、作りたくなる。」
男は長い夢から、今目が覚めたという表情でそう言った。
「で、いくらですか?」
「50万」
「50万。ですか、、。」
「作るのには、2倍ほどかかっている。」
「売れなければどうするんです。持っていても困るような口ぶりだったけど。」
「難しいな。どうせ手放すなら、自分の手で手放したい。でも、はした金でコイツを売りたくはないんだ。いざとなったら、壊すかな、、。」
男の顔に、苦悶の表情が浮かんだ。
「買いますよ。50で、金を用意してきますから、待っててください。」
別段、男の気持ちに揺さぶられたわけではない。
そのヘルメットが「我れを買え」と俺に囁きかけたからだ。
これは俺のいつもの「買い物」の流儀だ。
俺はカードローンを組みに、その店を出た。
今という時代は、「欲望と破滅」を実に簡単にかなえてくれる。
問題は、誰がその帳尻を合わせるかと言うことだけだった。
俺は、これというほど、腕っぷしがあるわけでも、運転技術があるわけでもない。
だがそんなものが、奴ら相手の戦争に必要があるとは思えなかった。
確かに奴らは、好き勝手にやっている。
だが、奴らに特別な力や能力が在るはずはない。
何が、奴らと一般の人間の境目を分けているかといえば、それははっきり言って常識の有無や判断力の差だろう。
奴らの薄くて軽いおつむでは、自分の中にある子どもじみた激情を押さえ込むことは無理な相談だ。
奴らは、後先考えずに、いや考える力そのものがないから好き放題する。
それに引き替え、一般的な人間達は、守るべきものが多すぎる。
要するにそういう事に過ぎない。
だが今の俺には、その守るべきモノが少なくなって来ていて、加えるに、俺の中の狂気は日に日にその圧力を上げているのだ。
あとは俺の中の狂気を、吹き出させる儀式があればそれでいい。
バットマンが、バットマンになるのは、彼の生い立ちや狂気のせいではない。
彼がバットスーツを身につけた時から、ソレが始まるのだ。
俺には、ソレがある。あのヨス・トラゴンの頭だ。
それに車も準備できた。
この時ばかりは、俺の勤め先が中古車販売店である事が役にたった。
あとは社長の隠している日本刀を、ちょろまかす事が出来れば、いう事はない。
その日も残業を申し出た。
特別視されないように、ここのところ、週に3日は残業をしている。
同僚は、俺があちこちで金を借りまくっているのを知っているので、それを不思議がる様子はなかった。
車に乗り込む前に、従業員用のシャワールームで体を念入りに洗った。
次にアダルトショップで手に入れたラバー製のキャットスーツを身につける。
現場に髪の毛一本落とすつもりはなかった。
上着は作業義専門店で購入した格安のつなぎを着る。
もう少しコスチュームにこりたい所だが、あのヘルメットが、俺が犯せる冒険の上限だろう。
それに、一番上には黒革のロングコートを羽織るつもりだ。
学生の頃に買ったものだし、それなりの雰囲気が出せて、おまけにアシも付きにくい筈だ。
お次は、車だ。
目立たない車だった。
まだ整備は完全に上がってはいないが、一晩ぐらいの荒い運転で、どうにかなってしまう華奢な車ではなかった。
何より都合がいいのは、こいつが「社長」が通常とは違うルートで入手した車の一台だということだ。
勿論、俺は警察が、実際に事件が起こった時、どんな捜査方法をとるのかを知っているわけじゃない。
辛うじて、TVの特番で得た、うっすらとした知識があるだけだ。
だが、もしもの時は、その「ルート」の違いが、俺に逃亡のための時間を提供してくれるだろう。
勿論、警察に鵜の目鷹の目で追われるような、大それた事をやるつもりはない。
仕置きに使う車だって、多少の損壊程度で済むのなら、元の場所に戻して、なんとか誤魔化すつもりだ。
ちょと奴らに、きついお仕置きをしてやるだけだ。
奴らには、この社会のルールを教えてやる必要がある。
誰もが、本当はそう考えている筈だ。
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