171 / 177
【 旅と温泉グルメ しゃぶれどもしゃぶれども(番外編) 】
16: 雨の日の憂鬱と悦楽 大阪堂島 ジュンク堂書店
しおりを挟む
雨が降っていても、それを楽しめる日と、こちらの気まで滅入ってしまう日がある。
勿論、それを決めるのは、自分の気持ちの余裕の差だ。
真新しい可愛らしい長靴を買って貰って、それに合わせるようにどんぴしゃりのタイミングで雨が降るなんて、子どもの頃でも、一回か二回の思い出しかない。
今日はお仕事前の午後から、キタの大型書店にでかけた。
ミステリーの文庫本を三冊ほど購入した。
未読の本が増えていくばかりだけれど、いつか旅行に出かけた時にでもまとめて読むことにしよう。
「買う」事も、依存の一種。
何故か多少は、「買う」ことによって心の安定が得られる時もある。
これは「判っちゃいるけど止められない」の世界だな。
自分の場合、アルコール依存とかギャンブル依存とかじゃなくて、ダメージが少ない依存方向であった事に、感謝したほうがいいのか、、。
同店内の喫茶コーナーでコーヒーを飲んで一休みしながら、窓の外を見ると、ビルの谷間に覗いているのは、薄く青の混じった灰色。
きっと外では糸のような雨が降っているのだろう。
少し喉が痛い、そう言えばインフルエンザのピークは2月だと言っていたような。
そして今年の花粉情報、、インフルエンザと花粉か、、こんなのを毎年、TVで予報してる日本って一体どんなだろう?
閲覧席があって売り物の書籍を読める大型書店が登場してから、何年になるだろうか?
閲覧席を利用したことは一度もないけれど、そのシステムを採用した「おおらかさ」と、図書館みたいなこの書店の「雰囲気」が好きだ。
それに大型書店では、圧倒的な本の種類の多さに魅了されてしまう。
こんな店では、一度入店したら二時間ぐらいはあっと言う間に時が過ぎてしまうのが常で、マイブームの時は、仕事のやりくりをして、週に一度は通い詰めたものだった。
電子書籍か紙本か?みたいな論議や、現実的に紙本が衰退してる現状があるけど、こういう書店の味わいというか楽しみは、電子書籍では絶対に出来ないわけで、この二つは同じ土俵にのせない方が上手くいくんじゃないかと思う。
極端な話、希少な紙本を一杯集めて入場料をとって、そこで寛いでもらうってビジネスも可能なんじゃないかな。
カフェでは、既にそういうのがあるけど、逆の入り口でね。
食堂も併設して、閲覧室に行くときには、「ここで手をアルコール消毒して下さい。書籍は人類の財産です」とか(笑)。
ここで、まず最初に行くのは洋書コーナー。
欧米のグラフィック主体の専門雑誌は服飾に限らず、建築分野などでもセンスが飛び抜けていて、ビジュアルにおける地力の強さを思い知らされる。
正直言って、いくら「ニッポン凄い」と自己陶酔しても、日本の木造建築はそれらに敵わない部分が多いと思う。
わざわざ「東洋の美」とか、「世界最古の」とか、耐震性がどーとか、、「ワビサビ」の眼鏡を掛けないとその美しさや偉容が判らない部分がね。
欧米のあれらは、鉄に岩に土塊を力と知恵と美的センスで、無理方、自然にねじ込んでいった文化の蓄積だから、、。
そう言う意味でいつまでたっても日本って、「洋行帰り的人たち」が文化リーダーでいられるのかなぁ、、。
で、次はコンピュータ関係の専門書のフロアーに移動と、思った瞬間に彼女と出逢った。
背が高くて顔つきはほっそり、それに加えて切れ長の目、目を合わせると、気品あるお公家さんのイメージ、、銀縁のレンズの小さな眼鏡が羽根みたいに顔にかかってる。
好みなんだよねー(笑)。
肉欲的にって事じゃなく、精神的に絡んで見たいというか。
それでもって気が向いたら泣かしてみたいっていうかw、、まあ、そこまで行くのは実際には難しいんだけど。
そういう女性と出会えるのも、この書店の魅力です。
勿論、それを決めるのは、自分の気持ちの余裕の差だ。
真新しい可愛らしい長靴を買って貰って、それに合わせるようにどんぴしゃりのタイミングで雨が降るなんて、子どもの頃でも、一回か二回の思い出しかない。
今日はお仕事前の午後から、キタの大型書店にでかけた。
ミステリーの文庫本を三冊ほど購入した。
未読の本が増えていくばかりだけれど、いつか旅行に出かけた時にでもまとめて読むことにしよう。
「買う」事も、依存の一種。
何故か多少は、「買う」ことによって心の安定が得られる時もある。
これは「判っちゃいるけど止められない」の世界だな。
自分の場合、アルコール依存とかギャンブル依存とかじゃなくて、ダメージが少ない依存方向であった事に、感謝したほうがいいのか、、。
同店内の喫茶コーナーでコーヒーを飲んで一休みしながら、窓の外を見ると、ビルの谷間に覗いているのは、薄く青の混じった灰色。
きっと外では糸のような雨が降っているのだろう。
少し喉が痛い、そう言えばインフルエンザのピークは2月だと言っていたような。
そして今年の花粉情報、、インフルエンザと花粉か、、こんなのを毎年、TVで予報してる日本って一体どんなだろう?
閲覧席があって売り物の書籍を読める大型書店が登場してから、何年になるだろうか?
閲覧席を利用したことは一度もないけれど、そのシステムを採用した「おおらかさ」と、図書館みたいなこの書店の「雰囲気」が好きだ。
それに大型書店では、圧倒的な本の種類の多さに魅了されてしまう。
こんな店では、一度入店したら二時間ぐらいはあっと言う間に時が過ぎてしまうのが常で、マイブームの時は、仕事のやりくりをして、週に一度は通い詰めたものだった。
電子書籍か紙本か?みたいな論議や、現実的に紙本が衰退してる現状があるけど、こういう書店の味わいというか楽しみは、電子書籍では絶対に出来ないわけで、この二つは同じ土俵にのせない方が上手くいくんじゃないかと思う。
極端な話、希少な紙本を一杯集めて入場料をとって、そこで寛いでもらうってビジネスも可能なんじゃないかな。
カフェでは、既にそういうのがあるけど、逆の入り口でね。
食堂も併設して、閲覧室に行くときには、「ここで手をアルコール消毒して下さい。書籍は人類の財産です」とか(笑)。
ここで、まず最初に行くのは洋書コーナー。
欧米のグラフィック主体の専門雑誌は服飾に限らず、建築分野などでもセンスが飛び抜けていて、ビジュアルにおける地力の強さを思い知らされる。
正直言って、いくら「ニッポン凄い」と自己陶酔しても、日本の木造建築はそれらに敵わない部分が多いと思う。
わざわざ「東洋の美」とか、「世界最古の」とか、耐震性がどーとか、、「ワビサビ」の眼鏡を掛けないとその美しさや偉容が判らない部分がね。
欧米のあれらは、鉄に岩に土塊を力と知恵と美的センスで、無理方、自然にねじ込んでいった文化の蓄積だから、、。
そう言う意味でいつまでたっても日本って、「洋行帰り的人たち」が文化リーダーでいられるのかなぁ、、。
で、次はコンピュータ関係の専門書のフロアーに移動と、思った瞬間に彼女と出逢った。
背が高くて顔つきはほっそり、それに加えて切れ長の目、目を合わせると、気品あるお公家さんのイメージ、、銀縁のレンズの小さな眼鏡が羽根みたいに顔にかかってる。
好みなんだよねー(笑)。
肉欲的にって事じゃなく、精神的に絡んで見たいというか。
それでもって気が向いたら泣かしてみたいっていうかw、、まあ、そこまで行くのは実際には難しいんだけど。
そういう女性と出会えるのも、この書店の魅力です。
0

お気に入りに追加
74
あなたにおすすめの小説


ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ふと思ったこと
マー坊
エッセイ・ノンフィクション
たまにはのんびり考えるのも癒しになりますね。
頭を使うけど頭を休める運動です(笑)
「そうかもしれないね」という納得感。
「どうなんだろうね?」という疑問符。
日記の中からつまみ食いをしてみました(笑)
「世界平和とお金のない世界」
https://plaza.rakuten.co.jp/chienowa/
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

会社の上司の妻との禁断の関係に溺れた男の物語
六角
恋愛
日本の大都市で働くサラリーマンが、偶然出会った上司の妻に一目惚れしてしまう。彼女に強く引き寄せられるように、彼女との禁断の関係に溺れていく。しかし、会社に知られてしまい、別れを余儀なくされる。彼女との別れに苦しみ、彼女を忘れることができずにいる。彼女との関係は、運命的なものであり、彼女との愛は一生忘れることができない。


ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる