ゴックン、その口で食べるの？ ／Osaka発ドラァグドライブ、掛け違いの旅

【 旅と温泉グルメ しゃぶれどもしゃぶれども（近畿編） 】

42: 兵庫 神戸 中山手通り

　自分自身のお仕事で、随分煮詰まった状態が続いていたので、息抜きのつもりで大好きな神戸の街を漂って来た。
　観光客が多すぎて酸欠状態になってしまった南京町は、アンの神戸立ち寄り所除外スポットなのだけれど、たまにはチェック入れとく？って感じで覗いてみた。

　西の方に中国茶の新しいお店が一軒、増えてましたよん。
　早速、そのお店の２階の茶室で、中国茶を一杯戴いて、満足、、だって二十分という時間制限があるものの１００グラム数千円という高級茶葉をコーヒー代ぐらいで楽しめるんだからお得だよね。
（すぐに物事を「得」という属性で分類しちゃうのは大阪人の特徴）

　南京町を抜けたらトアロードを北上、東急ハンズを中継して（ハンズ裏付近にはフェチ色の強いＳＭクラブがあるみたい、、ウチのほうが、、、って、愚痴になるから止めトコ）中山手通りに向かう。

　中山手通りは神戸の中でも異色な一角で、山手の異人館通りに代表されるような落ち着いた高級志向と、海寄りの激しい動きを持った街の空気に挟まれて、ポッカリあいた異国風のエヤーポケットみたいな場所だ。
　まあ夜になると、結構穴場スポットもあるみたいだけれど、昼間は至極、健全で穏やかな感じ、、アンはこんな場所も嫌いじゃない。

　で、その中山手で静かな異彩を放っているのが神戸ムスリムモスクだ。
　安息日の金曜日には、コーランがこの界隈に響きわたるのだそうだ。
　日本で最初のイスラム教の礼拝堂という事なんだけど、春の穏やかな昼下がりの光の中にある、このタマネギ型の尖塔を見ていると、又、戦争の事を考えてしまった。
　イラクと戦争を始めた、あのブッシュも、信仰厚い信者であったらしい。

　人は信仰をする心で戦いもする。
　いや逆なのか、、戦わざるを得ない心があるから、信仰が生まれるのか、、。
　それと信仰心とお金（権力欲）の魅力は、どちらが強いんだろう？
　アンの場合は、両方縁がないのでさっぱり判らない（笑）。

　この神戸ムスリムモスクが見える、中山手の家庭的な中国料理のお店で遅い昼食をとって、「北野工房のまち」を覗きに行った。
　ここは、地元の古い小学校の校舎を改造した「商店街」だ。
　踏みしめると、ククッと、軋む感じがする板張りの廊下とか、走り回ると直ぐに友達と正面衝突しそうな廊下とか、、そういう懐かしの小学校空間に、神戸ではそれなりに名前が通ってるショップが入ってるのは、結構楽しい。
　ここなどは、「中山手通り」を含めて、もっと有名になっても良いと思うんだけどなぁ。
　あっ、いや、ザ・観光スポットの「北野異人館街」みたくなってもらっても困るか（笑）。
　難しい所だなぁ。