ゴックン、その口で食べるの? /Osaka発ドラァグドライブ、掛け違いの旅

Ann Noraaile

文字の大きさ
上 下
164 / 177
【 旅と温泉グルメ しゃぶれどもしゃぶれども(番外編) 】

10: 風の道と、氷白熊

しおりを挟む
 最近、アイスリームをよく食べる。
 今凝っているのが、「氷白熊/動物フロート(くま)」。
 氷白熊は、みんな知ってるよね。

 練乳のたっぷりかかったカキ氷にフルーツのトッピング、氷あんみつのような、そうでないようなカップアイス。
 この鹿児島名物が、いつの間にか大阪でも常時食べられるようになってる。
 まあ「551の蓬莱」が、全国区で食べられるのと同じだから、驚くような事でもないんだけど。

 この氷白熊が出来たのは、昭和7・8年なのだとか。
 始まりは、鹿児島市の西田本通りにあった綿屋さんが、夏の副業としてかき氷屋を営んでて、そこで新メニューとしてデビュー。
 そしてこの氷白熊というネーミングは、練乳の缶に貼ってあった白熊印のレッテルをそのままもらったのだとか。
 氷白熊は大変評判になり、やがて鹿児島市内中の店が、この商品を出すようになったという。
 この地元、氷白熊を参考にして、工場生産のカップものに仕上げたのが、セイカ食品さん。

 その歴史は昭和40年代後半からというから、そりゃ懐かしい味がするのも当たり前。
 氷白熊って、アンのかなりな定番なんだけど、最近のニューハーフじゃねぇニューフェイスは、同じセイカ食品さんの「動物フロート(くま)」ですね。

 商品寸法/96x96x54(m/m)のカップの上に浮かんだくまちゃんの顔があまりにストレートに可愛い!!
 でもこのくまちゃんの顔は、ラクトアイス製なので、ハーゲンダッツだとかの味を覚えてる舌には不味い(笑)!!。
 だけどこの不味さ、凄く懐かしい(笑)、大好き。
 一ケ月に一個食べたら充分だけど、、。


 大阪でもようやく、真夏日を逃れた日が訪れてくれた。
 この前、TVの街頭インタビューで「(この暑さが)あと二・三日続いたらアカン死んでまうわ。」と答えたニイチャンが映し出されていたけれど、大げさではなくて、体力の落ちたお年寄りなどには相当こたえる異常気象の連続なのではないだろうか。

 そんな中、TVで「ヒートアイランド現象と風の道」についてのミニ特集があって、思わず考えさせられてしまった。
 先日、福井県の小浜に、相方と遊びに出かけたのだけれど、相方はしきりに小浜市内の旧家屋の前に立ち止まっては「こんな家に住みたいなー」と埒のあかない愚痴をこぼしていた。
 「こんな家」とは、玄関の戸なり窓を開け放つと、家中が裏庭まで一直線で開け放たれた空間として繋がってしまう家のことだ。
 冬場はどうなのか、想像も付かないけれど、夏は確かに風が通って涼しいだろうと思う。

 当然、この構造だと、家の中は通りから丸見えになるので、ステテコ姿のおじいさんがうろつき回っている姿や、子供達が扇風機に当たりながらテレビを見ている様子も手に取るように判ってしまう。
 つまり、風が通ると共に、そこに住む人の表層面のプライバシーも筒抜けになるわけだ。
 当然、安定した地域社会というか、それを可能にするコミュニティが必要になる。
 (たぶんそれって一昔前は、当たり前の情景だったのだろうが)

 「ヒートアイランド現象と風の道」特集では、ドイツのシュトゥットガルト市の綿密な都市計画を紹介していたけれど、日本では、隣人の生き死にさえも判らない密封生活を成立させている社会構造から考えていく必要があるのではないかと思う。
 だってアン自身、相方が好むライフスタイルも悪くはないと思うけれど、マンションのドア一枚で確保されるプライバシーなしでは、生きて行けそうにもないからだ。
 さて、「物事先送り民族」の一人としては、当面のこの暑さ、どうしのげばよいものか?


しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

ふと思ったこと

マー坊
エッセイ・ノンフィクション
たまにはのんびり考えるのも癒しになりますね。 頭を使うけど頭を休める運動です(笑) 「そうかもしれないね」という納得感。 「どうなんだろうね?」という疑問符。 日記の中からつまみ食いをしてみました(笑) 「世界平和とお金のない世界」 https://plaza.rakuten.co.jp/chienowa/  

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

会社の上司の妻との禁断の関係に溺れた男の物語

六角
恋愛
日本の大都市で働くサラリーマンが、偶然出会った上司の妻に一目惚れしてしまう。彼女に強く引き寄せられるように、彼女との禁断の関係に溺れていく。しかし、会社に知られてしまい、別れを余儀なくされる。彼女との別れに苦しみ、彼女を忘れることができずにいる。彼女との関係は、運命的なものであり、彼女との愛は一生忘れることができない。

淫らに、咲き乱れる

あるまん
恋愛
軽蔑してた、筈なのに。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

処理中です...