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【 旅と温泉グルメ しゃぶれどもしゃぶれども(中部編) 】

39: 愛知 名古屋市駅から日間賀島へ③

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 日本の地名の読み方って、ほんと難しい。
 それが読めなくて、笑い話で済む内はいいんだけれど、生活や行動に影響がある場合は、ちょっと問題。

 アンは旅行好きで、あちこちにお出かけをする。
 殆どは車の移動だから、地名が読めなくても「視認」出来れば良いわけで、このケースでは問題は起こらない。

 切符の購入なのよね、問題は、、、しかも自動券売機じゃなく特急券だとか座席指定券を窓口で購入するような時に限って、何て読むのか判らない目的地だったりする。
 大阪の人は「枚方」と書いて、ヒラカタとすぐに読めるけれど、東京の人は、まずマイカタかマイホウと読むのではないだろうか。
 三河湾の日間賀島に向かうこの旅でも、名鉄でさっそくこの類のトラブルにあった。

 日間賀島には船で渡る事になり、その発着場の港町まで行くには、全席指定の特急に乗るのが一番便利なのだが、この港町がある駅名を「河和を2枚ください」といくら言っても通じないわけ。
 言っちゃなんだけど、頼んだ相手が男性の場合だと、アンなんかが困ってると大抵脂下がってやけに優しくなる(勘のいい人は珍しそうにするけど)のが常なんだけれど、この駅員さんの場合、何故か、虫の居所が悪かったみたいで対応がやけに突っ慳貪。

 同行者に駅名を確認しても、この人だって、大阪の人間でさっきまでアンと同じ事を喋っていたんだから、状況に進展はない。
 「カワカズとかカワワって、そんな駅ないよ。」
 駅職員のその言葉を聞いた時に「あっ読み方が違うんだ」って気がついたけれど、この時点ではこっちも相当腹が立っていた。
 だって長距離切符を買う人間の何割かは、旅行者だって事ぐらい駅員なら判っているはずだし、今どんな読み間違いが起こっているかも熟知していて当たり前だって思ったから。

 アンの後ろに何人かが並び初めて、同じ駅名を言い続けてやったら、うんざりした表情を浮かべながら「だったらコウワじゃないの?」というご返事。
 たくもう、いい加減にしろよって感じ。
 あんたもねぇ、コンちゃん被せて男性器をくわえるような仕事した方がいいよ。
 サービス業の意味が判るから、、って駄目か、、こんな奴にお客さん付かないもんね。




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