59 / 177
【 旅と温泉グルメ しゃぶれどもしゃぶれども(中部編) 】
15: 岐阜 郡上八幡を経て飛騨高山へ(3)
しおりを挟む
鍛冶橋の「足長像」と「手長像」の手長足長とは?・・・ 元は中国の仙人だそうです。
「足長」は海の幸を得るために脚が長くなり、「手長」は山の幸を得るために手が長く特化したらしいですが、この造形で「夫婦」だというのは、いくらなんでも谷口与鹿さん「そら無茶でっせ。」って言いたくなりますね。
この手長足長像が、アンの泊まったホテルの大浴室のシンボルとして設置してありました;汗。
飛騨高山の泉質は、木曽の湯のまろみと比べると、ややざらつきがあるみたいですね。
アンがお気に入りなのは「39度の泡風呂」。
これはもう何時までも入っていたい、、って感じかな。
温泉に入っていると皮膚感覚として心理的な安心感を感じるでしょう?
39度っていうのはそのギリギリの温度だと思いますね。
どこかで冷水というか自然からの拒絶感を感じながらも、多くにおいては自然の暖かさに包まれている感じ?それに、この温度だと身体が圧倒的に楽だし。
手長像と睨めっこして、この仙人の性別を考えながら朝風呂に入った後、ホテルの自転車をお借りして、高山名物の朝市見物に出かけました。
高山は、何回か訪れているといっても、下呂のついでだったりして、、結構、駆け抜ける旅が多かったんですよね。
今回、そんなアンの一つの目的は、あの有名な陣屋前朝市じゃなくて、宮川朝市だったんです。
この朝市、想像以上に長い距離でお店が連なっているんですねぇ、、。
それに朝市周辺の普通の店舗も、朝市が開かれる時間に合わせて営業してるのにも吃驚しました。
で、朝市一番の見所は、何と言っても店番してるおばちゃんにお婆ちゃん達ですね。
洒落たお店の抜け切っちゃったマネキンさんを見るのも楽しいけれど、彼女たちも可愛いですよ~。
お弁当広げて朝御飯してるおばあちゃんとか、商売そっちのけでノベルス読んでるおばちゃんとか、もう最高。
規模は小さいのに何故か盛況の陣屋前朝市の「売らんかな」が、宮川には少ないぶん見てて気持ちがいいんでしょうね。
そうそう「ウランかな」で思い出すのが、「世界のアンティック・木の国館」の「ウランガラス」展。
ブラックライトを当てると黄緑色に怪しく光るガラス工芸、、、。
アンは今回の小旅行で初めてこの存在を知りました。
名前の通りウランガラスって、ガラスの着色剤として微量のウランを混ぜたものの事なんですね。
このガラス、普通の状態で見ていても、ウランのお陰で、うっすらと黄色や緑色をしてる訳で、今、私たちが持っている知識とは、まったく別の所でウランが利用されているわけです。
ウランが「只のウラン(妙な言い方)」として発見されたのは、今から約200年前ほどらしいです。
1830年代からヨーロッパでウランを利用した製造が始まって、ボヘミア地方を中心に食器など各種のガラス製品が大量に作られたんですって。
勿論、これはもう、今ではアメリカ等で僅かな量が生産されてる状態になり、滅多にお目にかかれない代物になってるわけですが。
高山の「木の国館」では、実際にこのウランガラスに、ブラックライトを当てて黄緑色の蛍光を見せてくれます。
、、その様は、ホントに「怪しい」って感じです。
なんというのかなぁ、ゴージャスじゃなくてチープ、、でもこのチープさには毒があって、その光の安っぽさに辟易しながらも、結局は怖々見てるという感じの「不思議さ」かな。
このウランガラスの危険なチープさに絡まるようにしてあるのが、「放射能」っていうイメージですね。
「放射能」について、私たち日本人には、特に強いタブー観がありますからね。
(今は見る影もないけど、ゴジラの出生の秘密に託されたテーマが放射能でしょう、、アメリカでエメリッヒが「ゴジラ」を撮った時には??だった以上に、違う意味で時代を感じたものだけど。)
勿論、日本に限らず、ウランガラスの衰退は放射能への忌避感と共に、ガラスの着色技術の発達によって、運命づけられていたようなものなんですけどね、、。
今回の旅、、振り返って見れば、ある側面で「文化と歴史」の関係をひろって歩く旅みたいでした。
そうそう、文化と言えば、最後の最後に立ち寄った「まつりの森」は、高山の文化をワンダーセンスで巧く引き継いだ目立たないけど秀逸な施設でした。
まだ訪れた事がない方は、一度立ち寄っても損はないと思いますよ。
PS ウランガラスに含まれるウランは微量だそうで、健康には全く影響がないって話です。
興味がある人は、「はまって」みたらどうかと、、コレクションの対象としてこれ意外と穴場かも知れませんね。
「足長」は海の幸を得るために脚が長くなり、「手長」は山の幸を得るために手が長く特化したらしいですが、この造形で「夫婦」だというのは、いくらなんでも谷口与鹿さん「そら無茶でっせ。」って言いたくなりますね。
この手長足長像が、アンの泊まったホテルの大浴室のシンボルとして設置してありました;汗。
飛騨高山の泉質は、木曽の湯のまろみと比べると、ややざらつきがあるみたいですね。
アンがお気に入りなのは「39度の泡風呂」。
これはもう何時までも入っていたい、、って感じかな。
温泉に入っていると皮膚感覚として心理的な安心感を感じるでしょう?
39度っていうのはそのギリギリの温度だと思いますね。
どこかで冷水というか自然からの拒絶感を感じながらも、多くにおいては自然の暖かさに包まれている感じ?それに、この温度だと身体が圧倒的に楽だし。
手長像と睨めっこして、この仙人の性別を考えながら朝風呂に入った後、ホテルの自転車をお借りして、高山名物の朝市見物に出かけました。
高山は、何回か訪れているといっても、下呂のついでだったりして、、結構、駆け抜ける旅が多かったんですよね。
今回、そんなアンの一つの目的は、あの有名な陣屋前朝市じゃなくて、宮川朝市だったんです。
この朝市、想像以上に長い距離でお店が連なっているんですねぇ、、。
それに朝市周辺の普通の店舗も、朝市が開かれる時間に合わせて営業してるのにも吃驚しました。
で、朝市一番の見所は、何と言っても店番してるおばちゃんにお婆ちゃん達ですね。
洒落たお店の抜け切っちゃったマネキンさんを見るのも楽しいけれど、彼女たちも可愛いですよ~。
お弁当広げて朝御飯してるおばあちゃんとか、商売そっちのけでノベルス読んでるおばちゃんとか、もう最高。
規模は小さいのに何故か盛況の陣屋前朝市の「売らんかな」が、宮川には少ないぶん見てて気持ちがいいんでしょうね。
そうそう「ウランかな」で思い出すのが、「世界のアンティック・木の国館」の「ウランガラス」展。
ブラックライトを当てると黄緑色に怪しく光るガラス工芸、、、。
アンは今回の小旅行で初めてこの存在を知りました。
名前の通りウランガラスって、ガラスの着色剤として微量のウランを混ぜたものの事なんですね。
このガラス、普通の状態で見ていても、ウランのお陰で、うっすらと黄色や緑色をしてる訳で、今、私たちが持っている知識とは、まったく別の所でウランが利用されているわけです。
ウランが「只のウラン(妙な言い方)」として発見されたのは、今から約200年前ほどらしいです。
1830年代からヨーロッパでウランを利用した製造が始まって、ボヘミア地方を中心に食器など各種のガラス製品が大量に作られたんですって。
勿論、これはもう、今ではアメリカ等で僅かな量が生産されてる状態になり、滅多にお目にかかれない代物になってるわけですが。
高山の「木の国館」では、実際にこのウランガラスに、ブラックライトを当てて黄緑色の蛍光を見せてくれます。
、、その様は、ホントに「怪しい」って感じです。
なんというのかなぁ、ゴージャスじゃなくてチープ、、でもこのチープさには毒があって、その光の安っぽさに辟易しながらも、結局は怖々見てるという感じの「不思議さ」かな。
このウランガラスの危険なチープさに絡まるようにしてあるのが、「放射能」っていうイメージですね。
「放射能」について、私たち日本人には、特に強いタブー観がありますからね。
(今は見る影もないけど、ゴジラの出生の秘密に託されたテーマが放射能でしょう、、アメリカでエメリッヒが「ゴジラ」を撮った時には??だった以上に、違う意味で時代を感じたものだけど。)
勿論、日本に限らず、ウランガラスの衰退は放射能への忌避感と共に、ガラスの着色技術の発達によって、運命づけられていたようなものなんですけどね、、。
今回の旅、、振り返って見れば、ある側面で「文化と歴史」の関係をひろって歩く旅みたいでした。
そうそう、文化と言えば、最後の最後に立ち寄った「まつりの森」は、高山の文化をワンダーセンスで巧く引き継いだ目立たないけど秀逸な施設でした。
まだ訪れた事がない方は、一度立ち寄っても損はないと思いますよ。
PS ウランガラスに含まれるウランは微量だそうで、健康には全く影響がないって話です。
興味がある人は、「はまって」みたらどうかと、、コレクションの対象としてこれ意外と穴場かも知れませんね。
0

お気に入りに追加
74
あなたにおすすめの小説


ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ふと思ったこと
マー坊
エッセイ・ノンフィクション
たまにはのんびり考えるのも癒しになりますね。
頭を使うけど頭を休める運動です(笑)
「そうかもしれないね」という納得感。
「どうなんだろうね?」という疑問符。
日記の中からつまみ食いをしてみました(笑)
「世界平和とお金のない世界」
https://plaza.rakuten.co.jp/chienowa/
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

会社の上司の妻との禁断の関係に溺れた男の物語
六角
恋愛
日本の大都市で働くサラリーマンが、偶然出会った上司の妻に一目惚れしてしまう。彼女に強く引き寄せられるように、彼女との禁断の関係に溺れていく。しかし、会社に知られてしまい、別れを余儀なくされる。彼女との別れに苦しみ、彼女を忘れることができずにいる。彼女との関係は、運命的なものであり、彼女との愛は一生忘れることができない。


ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる