ゴックン、その口で食べるの? /Osaka発ドラァグドライブ、掛け違いの旅

Ann Noraaile

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【 旅と温泉グルメ しゃぶれどもしゃぶれども(近畿編) 】

15: 滋賀 彦根 クラブハリエ ジュブリルタン

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 ジュブリルタンJ'oublie le tempsは、フランス語で「時間を忘れる」という意味だそうです。
 で、今日ご紹介するのが、クラブハリエのパン専門店のジュブリルタンですから、「時間を忘れるパン屋さん」のお話って事になりますね。
 フランス語って、ほんと日本人にとってはオシャレさんな言葉ですね(笑)。

 そうそう、「クラブハリエ」は、ご存じだと思いますが、和菓子の「たねや」さんが経営する洋菓子のチェーン店で、バームクーヘンがとっても有名ですね。
 みなさんは、この「たねや」さんの本店である滋賀県近江八幡市の日牟禮に行かれたコトあります?
 時代劇のロケなんかによく使われる「八幡堀」のある場所です。
 両店とも日牟禮八幡宮の側にあります。

 ほんとそこにある「たねや」さんて、昔の大きな和菓子店ってこんな感じだったんだろうなぁって、そういうイメージにぴったりの建物です。
 でも神社境内から少しだけ離れた所にあるクラブハリエの建物の方は、完璧な洋館。
 和菓子の老舗「たねや」から生まれたクラブハリエの商品って、和洋折衷のケーキぽいイメージがありますが(実物をお知りの方は納得されると思いますが)、バリバリの洋菓子です。

 だって「たねや」さんに、洋菓子作りを勧めたのが、ご近所にいたあのウィリアム・メレル・ヴォーリズ氏なんですから当たり前ですかね。
 従って、クラブハリエのジュブリルタンが焼き上げるパンも完璧あちら風、ってか他の有名ベーカリーと比べてもまったく遜色ありません。


 ・・・うーん前置きが、随分長くなりました。
 このジュブリルタンへは他のエッセイでも書きましたが、滋賀県長浜市八島町にある「あねがわ温泉」に出かける途中で立ち寄ったんです。
 もし「八幡堀」がある近江八幡辺りを起点にドライブすると、琵琶湖の東側湖岸を北上する形で、「彦根から長浜へ」みたいな感じになりますね。
 (これはお勧めの観光ルートドライブ)
 でジュブリルタンは琵琶湖に一番近い場所、というか彦根の湖畔にあります。

 ここ雰囲気良いですよ~。
 早春の時期でこれなんだから、陽光煌めく頃は最高でしょうね。
 ココを語るのに、エーゲ海とか持ち出したらちょっと嘘になるけど、雰囲気としては、それっぽい。
 パン販売とカフェだけの為に、これだけの建物とロケーションを奢って、どんなけやるんや?って話です。
 「たねや」グループのイメージ戦略、攻めてます。
 でそのお陰で、消費者は楽しませてもらってます、「時間を忘れる」程に、ジュブリルタァ~ン(笑)。

 残念ながらアンが立ち寄った日は、最終目的が「あねがわ温泉」だったので、ジュブリルタンにはそんなに長居は出来なかったんですよね。
 結局、自分達の分と、お土産用にジュブリルタンならではの「名物パン」を買って、館内を見物してお仕舞いだったんですけど。

 お土産としてのお勧めは、話題作りも兼ねて、まん丸な生地の中にクラブハリエのバームクーヘンが入った「クーゲルバーム」と、「たねや」の近江大福が丸ごと入った「近江大福あんぱん」。
 二つとも、「この手の名物」のわりには、飛び抜けて美味しい。
 パンの中にバームクーヘン?パンの中に大福餅そのまんま?あり得なさそうだけど、くどくもなく、ちゃんと美味しく戴けます!
 まあ正直言って、甘党じゃない男性が食べると、ちょっとは胃にもたれるかも知れないけど、それは「量」がちゃんとあるからで、甘さは想像してる以上にコントロールされてますよ、ほんと不思議だけど!

 実食した時の「意外感」は、「クーゲルバーム」より「近江大福あんぱん」の方かなぁ。
 「クーゲルバーム」の場合、パンとバームクーヘンって別けて考えるから意外だけど、よく考えたら、両方とも主原材料は小麦粉だもんね、パンを二つ同時に食べてるのと一緒(笑)。
 その点、「近江大福あんぱん」はマジでパンの中に大福もちが入ってる。
 しかも、その大福もちは、和菓子の老舗である「たねや」さんがつくったものですからね。

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