ゴックン、その口で食べるの? /Osaka発ドラァグドライブ、掛け違いの旅

Ann Noraaile

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【 旅と温泉グルメ しゃぶれどもしゃぶれども(近畿編) 】

04: 滋賀 花折峠を越えて「くつき温泉てんくう」に行く

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 みなさんは急に、何か特定の食べ物が、猛烈に食べたくなる事がありませんか?
 アンのお勤め先の若いアシ君は、「それは今、自分の身体に欠乏してる栄養素を、身体が無意識に求めてるからなんですよ~。僕なんて、レモンが無性に食べたくなる時があって、そんな時はビタミンcの欠乏なんですね。そーゆー時は、幾らレモン食べても酸っぱくなくて、むしろ甘いくらいなんですよ。」とか説明してましたが、真偽の方はどうなんでしょう(笑)。

 いえこんな話を持ち出したのは、無性に「鯖寿司」が食べたくなったからなんです。
 「鯖寿司」って、どちらかと言うと苦手な食べ物なんですが、老舗の本物「鯖寿司」は、やっぱり美味しくて、時々、自分の味覚記憶層の奥の方から、表面に向かって浮き上がって来るんですよね~。
 あのタンパク質的、まろやかな酸っぱさ、、。
 
 アンの「鯖寿司」の初体験は、鯖街道R367にある「花折」さんの「鯖寿司」なんですが、その話はいずれ又、という事にして、今回は去年の夏頃に訪れた鯖街道途中の「くつき温泉てんくう」の話を。

 温泉旅は、学生の頃から大好きだったので全国の有名どころは結構訪れてます。
 でも後半、その温泉旅行が、結構マニアぽくなって来てたんですよね。
 お仕事がら日程をたっぷりとった秘境温泉巡りというのは無理なので、アプローチの仕方とか、目の付け所に拘ってみようって感じの変化なんです。
 ・・・あっ、温泉の泉質について拘るのは、随分前に止めました。
 あれって、食べ物のグルメ自慢に似てますよね(笑)。
 美味しい美味しくないは、個人の嗜好や体調・その時の雰囲気で大きく左右されますから、個人の舌自慢・蘊蓄自慢しても意味がないのと同じように、温泉のそれにもよく似た部分がありますからね。

 
 で「くつき温泉てんくう」で、拘ってたのは、旅行雑誌に毎度登場する該当施設の真正面に見えるどでかい天狗さんの顔です!
 これはずっと前から一度、拝んでみたいなーと、こーいう建物のセンス大好きなんですよね。
 ほらあるじゃありませんか、名古屋の大須観音さんから見える仁王さんとかのビルの巨大ペイントとか(笑)。
 この天狗さんの顔の口の中の部分が、露天風呂の一角になってるというのも、如何にもな「仕様」だし。
 なんかエロいー(笑)。

 でも実際は訪れたタイミングが夏場になっちゃたので、併設のプール客の勢いに押し出されて、天狗さんの口の中には入れなかったんですけど:汗。
 それにしても、日本の親御さんって凄いですよねー、子どものためなら、どんな所にあるプールでも連れてっちゃう。
 なんでこんな朽木村なんていう「秘境数歩手前」みたいなロケーションに、小綺麗な格好をした子どもがワラワラワラといるんだー?(笑)。

 お湯は、それなりでしたよー。
 ちなみに泉質はアルカリ性単純温泉、、滋賀って温泉があまり出ない場所なんだそうで、「温泉が出る」、それだけでラッキーみたいな地方なんだとか、良かったですねー、朽木村さん。
 入ってみて一番に思ったのは、周辺のロケーションを考えても、ここは冬場が風情があって良いだろうなって事でした。
 でも後で冬場に再訪する積もりで調べたら、冬場はすっごい積雪量で、おまけに近くにあるスキー場の客が温泉目がけてどっと雪崩れ込んでくるんですって、、こうなると風情どころじゃないな。
 世の中、上手く行かないもんですね。

 そうそう、この日は、他の名所に立ち寄る気もなかったので、大津方面から車で花折峠を越えて一気に鯖街道に入って行きました。
 かつて鯖街道のなかでも随一の難所といわれた峠だけあって、この峠に向けて、標高約570mくらいまで上り詰めていく旧道ドライブは結構スリリングでしたよ。

 そして花折峠を通過して「くつき温泉てんくう」に辿り着くまでに道の両側には色々な「鯖寿司」屋さんがあります。
 値段も結構、ピンキリですね。
 各店の味の見分けようは、実食してるしか方法はないです。
 でも鯖寿司はそんなに食べられない(笑)。

 

PS 花折峠は「はなおれとうげ」と読みます。
 アンはずっと勝手に「はなおりとうげ」って心の中で読んでました。
 鯖街道沿線にある葛川明王院への参拝者が、仏前へ供えるシキミを峠付近で摘んだことが、その名称の由来となったそうです。
 シキミの別名は「ハナノキ」、常緑小高木ですね(つまり山の中によく生えてる背の低い木)、結構地味ーな花を咲かせます。
 花折峠、、名前は凄く詩的でロマンチックなんだけどなー。

 
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