ゴックン、その口で食べるの? /Osaka発ドラァグドライブ、掛け違いの旅

Ann Noraaile

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【 旅と温泉グルメ しゃぶれどもしゃぶれども(中国編) 】

02: 鬼太郎ロードへ 脊梁山脈・中国山地を抜けて ② 倉吉

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 奥津温泉の後は倉吉へ、こういう古い町並みを利用した町おこしが、あちこちであって、、成功するものもあれば、はずしてしまうものも、、。
 でもこういうロケーションって、倉敷や高山みたいに、その地域全体が完全に観光地として整備されてしまう訳じゃないので、事が旨く行っていない時は、余計に観光と生の生活臭さの落差が強調されて、そこにある種の「惨めさ」を感じ取ってしまうんですよね。

 そういうのを見るのは、観光客としては微妙な部分ですよね。
 「人様の軒先を見て何が面白いの?」みたいな(笑)。
 逆に、そこで普通に生活をしてる人は「暇やなー、この人ら、こんな所に観光?それに、じゃまなんですけど」みたいな。

 そういう意味で言うと、倉吉は微妙な観光地、でこの倉吉は、「白壁・赤瓦」が売りなんです。
 確かに、倉吉の白壁土蔵群だとか、水路がしっかり残っている一部地域は、相当見応えがあります。
 そして倉吉は、漫画家谷口ジローさんの作品「遥かな町へ」の舞台でもあります。

 アンの中では、谷口ジローさんって、漫画家というより小説家みたいなイメージがあって(それも乾いたハードSF書いてそう)、この方が故郷を題材して漫画を描くなら、倉吉って妥当な場所だなぁって思います。
 そうそう、第53代横綱の琴櫻が、倉吉の出身なので「大相撲倉吉場所」ってものあるみたいですね。
 倉吉のおみやげ物店のご主人と話をしてたら、何かの弾みで、相撲興行にまつわる話になって「(興業に関係して)エラい目にあった、散々だよ」とか、ぼやいてるのを聞いた事があります(汗。
 地方では、相撲興行一つで、お金やら何やらが大きく動くんでしょうね~。
 倉吉の普段の顔を見てると、ちょっと想像が付きませんが。

 まあそれは置いておいて、店舗の景観でいうと、アンのお気に入りは土蔵を転用した竹細工専門店ですね。
 とっても素敵ですよ。
 お店の外装内装含めて、凄く落ち着いていて、あの感じは、時空が熟成するものだし、デザインでなんとかなるものじゃない、、勿論、売り物である竹細工もそうなんだけど。
 でも昨今、普通の観光客が、竹細工を購入して、それがお家に似合う家庭は殆どないという現実、、。

 それにしても静かな町ですね。
 日曜に出向いたから人影が少なかったのかも知れないけれど、「赤瓦」側の市場なんか、まるでゴーストタウンみたいでした。
 まあこれが多くの地方の現状で、別に倉吉だからって事はありませんけど、「地方創生」とか言い出して、何十年と経ちますが、状況はちっとも変わらないですね。
 ふるーい琺瑯看板が巧まずして、そのまま街中に放置されてあったり、アンはこういう寂れた感じが嫌いじゃないので問題ないんですが、、それでも行政としたら、観光より生活基盤の整備にテコ入れした方がいいんじゃないかと余計なお世話を考えてしまいました(汗。

 そうそう帰りには、旅行ガイドブックに載っていた「白い鯛焼き」を買いました。
 焼きたてで、あんこがトロトロ、、衣が薄くてお餅みたいな食感でした。
 沢山は食べれないかも知れないけど、一枚ならグッドティスト。
 このお店は観光客が結構、買いに来てますし、地元の方も、車で乗り付けて買って帰られるようです。
 頑張ってるんですね。
 あっ、そんなに大きなお店じゃありませんよ。
 普通に街中にある個人商店です。

 でも歴史的な白壁土蔵群と、鯛焼きの個人商店が、観光レベルになると、価値としては同じウェイトになっちゃうんですね、、てか、地方の問題含めて、何か日本のバランスが狂ってるんじゃないかしら。

 

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