ゴックン、その口で食べるの? /Osaka発ドラァグドライブ、掛け違いの旅

Ann Noraaile

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【 煩悩四国旅 順打ち・逆打ち・乱れ打ち 】

14: 四国は徳島 美馬から半田 「うだつと素麺」

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 国内には「うだつの町並み」と呼ばれる名所が二つあるのを、ご存じですか?
 というか、そもそも「うだつ」って何?と言う方もおられるかも知れませんね。
 「うだつ」というのは、隣接した家と家の境界にある、少し持ち上がった屋根の部分をさしてそう言うらしいです。
 この部分で、火事などの延焼を防いだんですね。

 でも「うだつ」を作るには、かなりの費用がいる。
 つまり現在の「うだつが上がる」という言葉遣いは、「安心安全は金に替えられませんからな、ガハハッ」って感じの金巡りの良さを言ったようです。
 でこの「うだつ」の建築様式が、現在でも多く見られる街並みが、徳島県美馬と岐阜県美濃にあるのです。

 アンは、両方とも見に行きましたが、より観光地ぽくなっているのは岐阜県美濃の方ですね。
 美馬の「うだつの町並み」は、まさにタイムスリップしてどこか違う場所・空間に来た感じさえします。
 でも飛騨高山とか、京都奈良、ああ言うのとは、まったく違います。

 実際に暫く町を歩いてみると判りますが、何故か普段の遠近感覚に微妙なズレが生じてきます。
 自分以外の「世界」が微妙に小さいんです。
 江戸時代の人達の推定身長平均が男性155~158cm、女性143~146cmくらいらしいですから、それに合わせたままの建物が、町を丸ごと構成するからそうなるのか、、。 
 (四国って遠くに見える山並みが、大抵、低く丸いですから、そういう借景効果も?)
 つまり全部のスケールが江戸時代なんだってことです。


 ああそれと、美馬には「うだつの町並み」以外に、名所がもう一カ所あります。
 それは脇町劇場 (オデオン座)。
 昔は映画館として利用されていたものの、時代の流れには逆らえず閉館、取り壊し予定だったのが、平成8年の松竹映画「虹をつかむ男(山田洋次監督)」の舞台になり一躍注目を集め、後に市指定文化財として修復され、一般公開されてます。
 山田洋次監督の「幸福の黄色いハンカチ」が夕張に残した奇蹟、「幸福の黄色いハンカチ想い出ひろば」みたいな、ものですね、、。
 見れば、それなりに感じるものはありますが、、それは一瞬です。
 「何々の映画で有名」っていうのは、観光地としては弱いですよね、、。


 美馬を後にして向かったのが半田。
 「君は半田素麺を知っているか?」の半田ですw。
 半田麺って、素麺というより、極細の四国うどんと言った表現が近いかな。
 伊予街道沿いの半田町で生産されるこの麺は、少し全国的なブームになりかけた事もあります。

 ただ現地での実食となると、半田に入ってからの国道沿いに製麺所の看板だけは沢山見掛けるんですけど、食事が出来る雰囲気の所は殆どない感じなんですね。

 アン達は、たたまた半田つるぎ町の「めん恋屋うどん店」さんで、これを食べることが出来ました。
 (今は、どうなのか判りません。個人経営のお店は大抵そういうものなで。)

 表向きのメニューに、この素麺は登場しないので、「どんな素麺があります?」と聞いてみました。
 でその答えは、びっしり書かれたうどんそばメニューを指して、『鍋焼き以外は、この半田素麺ですべてできる』との事。
 『どんなものでも出来る?』・・・頭の中で、カレー素麺なる奇っ怪な食べ物の絵が浮かんで「????」でしたけど、頼んでおいた「天ぷらざる素麺」を食べて、すごく納得しました。
 半田素麺侮りが足し、これならなんだってあり得る(笑)。

 ・・・しかし伊予街道脇に流れる吉野川のきれいな事、そして緑の濃さ、こういうバックグラウンドがあって麺類も美味しいものが、でき上がるんでしょうね。


PS この旅では、徳島の観光スポットして超有名な奥祖谷二重かずら橋も訪れましたが、こっちはなんだか良く判りませんでした。
 ってか、なんでこう場所に、綺麗なお出かけの格好をした観光客が大挙して行くんだろう?
 でも祖谷渓温泉には行ってみたいな、、、。
 秘境の温泉って良いですよね。


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